4月12日(土) 東京六大学野球2025春季リーグ戦 立大1回戦 @明治神宮野球場
ついに始まった春季リーグ戦。この日の先発は外丸東眞(環4・前橋育英)。4回、村本勇海(文2・大阪桐蔭)に左安打を浴びると、犠打で1死二塁とされ、丸山一喜(コミュ3・大阪桐蔭)の左適時二塁打で先制を許す。6回は今津慶介(総3・旭川東)、小原大和(環3・花巻東)の連続安打で無死二、三塁となり、中塚遥翔(環2・智辯和歌山)の犠飛で1―1の同点に。延長10回、林純司(環2・報徳学園)と今津の安打でチャンスを作ると、横地広太(政3・慶應)の二内安打で勝ち越し。最後は広池浩成(経3・慶應)が抑え、開幕戦を勝利で飾った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | |
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慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
立大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
慶大バッテリー:○外丸、広池ー渡辺憩
立大バッテリー:●小畠、吉野ー落合
慶大本塁打、立大本塁打:なし
◆慶大野手成績
位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 10回 |
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[9] | 今津慶介(総3・旭川東) | 右飛 | 四球 | 中安 | 空三振 | 左安 | |||||
[7] | 小原大和(環3・花巻東) | 中安 | 見三振 | 一安 | 空三振 | ニゴロ | |||||
R7 | 丸田湊斗(法2・慶應) | ||||||||||
[8] | 常松広太郎(政4・慶應湘南藤沢) | 空三振 | 遊ゴロ | 空三振 | |||||||
8 | 横地広太(政3・慶應) | 中飛 | ニ安 | ||||||||
[3] | 中塚遥翔(環2・智辯和歌山) | 右飛 | ニゴロ | 左犠飛 | 空三振 | 死球 | |||||
1 | 広池浩成(経3・慶應) | ||||||||||
[5] | 吉野太陽(法3・慶應) | 遊飛 | ニゴロ | 遊ゴロ | 遊ゴロ | 空三振 | |||||
[2] | 渡辺憩(商2・慶應) | 空三振 | 中安 | 空三振 | 空三振 | ||||||
[6] | 上田太陽(商3・國學院久我山) | 二飛 | 投犠打 | 右安 | 三ゴロ | ||||||
[4] | 林純司(環2・報徳学園) | 空三振 | 二飛 | 左安 | 左安 | ||||||
[1] | 外丸東眞(環4・前橋育英) | 見三振 | ニゴロ | 投犠打 | |||||||
H | 服部翔(政2・星稜) | 捕邪飛 | |||||||||
3 | 今泉将(商4・慶應) |
◆慶大投手成績
選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
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先発 | 外丸東眞(環4・前橋育英) | 9 | 35 | 116 | 9 | 0 | 0 | 5 | 1 | 1 |
2 | 広池浩成(経3・慶應) | 1 | 4 | 17 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
慶大は2季連続で立大との開幕カードに臨む。昨季の立大との開幕カードは8年振りに勝ち点を落としていた。絶対に勝ち点を取りたいこの開幕カードのマウンドを託されたのは、昨秋の立大1回戦でも先発を担った主将・外丸。新主将として最高のスタートを切りたいところだ。この日、まだ肌寒さが残る神宮球場で、慶大野球部が戦いの幕を開けた。

開会式に出席する選手たち

第1試合には伊藤公平塾長が始球式に登場
慶大・外丸、立大・小畠一心(営4・智辯学園)の両投手が上々の立ち上がりを見せ、初回から3回まで、スコアボードに0が刻まれる。

立大・小畠と投手戦を繰り広げた外丸
試合が動いたのは4回。外丸が村本に左安打を許し、続く小林隼翔(コミュ2・広陵)の犠打で1死二塁のピンチを招く。すると丸山が左翼手の頭上を越える二塁打を放ち、先制を許す。反撃したい慶大は5回、先頭の渡辺憩(商2・慶應)が中安打を放ち、上田太陽(商3・國學院久我山)の犠打で1死二塁とするも、林純は二飛、外丸は二ゴロに倒れた。

好投続く小畠を捉えた渡辺憩
6回、今津が右安打で出塁。小原の内野安打で相手の失策が絡み無死二、三塁の絶好の好機を迎える。常松広太郎(政4・慶應湘南藤沢)が三振に倒れるも、中塚の左犠飛で1―1の同点に追いつく。7回にも上田と林純の連打で1死一、三塁とするも、外丸はスクイズ失敗、今津は空振り三振で惜しくも逆転ならず。8、9回は両軍無得点に終わり、延長戦に突入。

6回には中塚の犠飛で同点に追いつく
10回、林純の左安打で出塁。外丸に代わり、リーグ戦初出場の服部翔(政2・星稜)は捕邪飛に倒れるも、今津の左安打で1死一、二塁のチャンス。小原の二ゴロで2死一、三塁となる。ここで横地が二内安打を放ち、慶大が1点勝ち越しに成功。その裏、外丸に代わり広池が登板。代打・野村陸翔(法4・立教池袋)の右二塁打、代打・濱本遥大(コミュ1・広陵)の犠打で1死三塁のピンチを招くも、連続三振に抑え、試合終了。見事開幕戦を勝利で締め括った。

延長10回、値千金の一打を放った横地

2番手・広池が立大の攻撃を振り切り先勝
今日の試合は、先発・外丸と2番手・広池が走者を出しながらも1失点に抑える好投を見せた。一方、打撃陣は9安打を放ちながらも、2得点止まり。5回は1死二塁、7回は1死一、三塁の場面で無得点に終わるなど、繫がりを欠く場面が見受けられた。明日の先発は渡辺和大(商3・高松商業)が予想される。彼の好投に応える打撃の繫がりを期待したい。
◆活躍選手コメント
外丸東眞(環4・前橋育英)
苦しい展開でしたが、何とか我慢できたことが終盤の逆転に繋がったと思います。
明日以降も今日のような厳しい試合を勝ち切れるようにしたいです。

9回116球1失点の熱投・外丸
広池浩成(経3・慶應)
チームの勝ちに繋がる投球ができてよかったです。明日も全力でチームのために腕を振るので、引き続き応援よろしくお願いします。

ピンチも後続を連続三振に斬り、吠える広池
(記事:大塚隆平、写真:愛宕百華、神戸佑貴、鈴木啓護、河合亜采子、加藤由衣)