【野球】リーグ戦最初の大一番!2カード連続勝ち点獲得へ 難敵・明大に昨年のリベンジを果たせるか / 東京六大学野球2025春季リーグ戦 明大戦展望

野球イベント・その他

4月12日に開幕した東京六大学野球春季リーグ戦。立大との開幕カードを制し、勝ち点1を獲得したリーグ3位・慶大は、第2週で東大にストレートで勝ち点を奪ったリーグ1位タイ・明大とのカードに臨む。昨年、秋季は初戦を引き分けとしたがどちらも2連敗で明大相手に勝ち星をつかめず、勝ち点を落とした難敵。明大戦現在4連敗中の慶大は2年ぶりの勝利、そして勝ち点2を獲得したい。

立大との開幕カードを振り返ると、初戦をエース・外丸東眞(環4・前橋育英)の9回115球1失点(自責1)の力投もあって延長戦を制したが、2戦目は序盤の大量失点が響き、終盤猛追も及ばず敗戦。雨天中止もあって火曜に行われた3戦目は今泉将副将(商4・慶應)のリーグ戦初本塁打が飛び出すなど、立大を圧倒し、9-2の完勝で勝ち点1を獲得した。第2週は空き週となった慶大が第3週で対戦するのは、昨年春秋ともに2位、慶大を上回る通算優勝回数43回(リーグ3位)を誇る明大。通算対戦成績は217勝230敗とわずかに負け越している。

立大からの勝ち点獲得に導いた外丸主将

明大は第2週で開幕カード・東大に対し、2-0、9-4でストレートに勝ち点を獲得。初戦は明大先発・毛利海大(情コミュ4・福岡大大濠)が6回75球、被安打1、奪三振9、無失点の快投を見せると、打線は東大エース・渡辺向輝(農4・海城)に対し2本の適時打で援護し完封勝ち。2戦目は3本のソロ本塁打など12安打9得点の猛攻で東大を圧倒していた。

第1先発が予想される明大・毛利

今年の明大の特徴は、盤石な投手陣だろう。今年の社会人対抗戦では、社会人古豪・セガサミーに対し5人の投手で継投ノーノ―を達成。東大戦同様に第1先発は毛利、第2先発は髙須大雅(法4・静岡)が予想されるが、両投手とも2年からリーグ戦登板を重ねており、毛利は明大現役投手の中で最多の5勝、髙須は2024年春季に最優秀防御率&最多勝の2冠に輝いている。毛利は慶大戦に昨年2先発し無失点、髙須は慶大戦に過去5戦登板し、対慶大防御率1.35。リリーバーも大川慈英(国日4・常総学院)、菱川一輝(文4・花巻東)らリーグ戦経験豊富な4年を筆頭に大室亮満(文2・高松商業)、前田悠槙(政経3・玉名)など実力者が揃い、ここまで防御率1.50はリーグトップ。ロースコアが予想されるため、明大から先制点を奪うことができるかで、試合の勝敗は大きく変わるだろう。

東大1回戦で2回を投げ無失点の大川

打線は榊原七斗(情コミュ3・報徳学園)と田上夏衣(商2・広陵)の新1・2番コンビに警戒。榊原は4月20日の東大2回戦で先頭打者本塁打を含む2安打、3打点を記録。田上は4月19日の東大1回戦でリーグ戦初スタメンを掴むと、初安打が先制適時打となり初打点も記録。翌日の東大2回戦では5打数3安打3盗塁と存在感を示した。パンチ力のある打撃を持った榊原に出塁率の高さに加えた田上の1・2番コンビは、昨年まで1・2番を務めた飯森太慈(令7政経卒・現東京ガス)&直井宏路(令7商卒・現NTT東日本)に匹敵。1・2番を塁に出さないことがポイントとなる。

明大のリードオフマン・榊原

明大戦における慶大の投打のキーマンに今泉と渡辺和大(商3・高松商業)を挙げる。今泉はここまで7打席立ち、本塁打含む4安打、3打点、打率.571は規定打席に到達していないが、チームトップ(慶大の規定打席数は9)。立大3回戦では5打数3安打3打点の大暴れで3番打者として、そしてチームの副将としても役割を十分に果たした。明大戦でも今泉の活躍で、チームを勝利に導きたい。そして第2先発予定の渡辺和は、立大2回戦では2回50球8安打5失点(自責2)の大乱調も、4月19日の日産自動車とのOP戦では3イニングを投げ、39球、被安打2、自責0にまとめた。渡辺和の対明大防御率は1.38と好相性ゆえに、渡辺和の巧みな投球で明大打線を翻弄し、明大相手に待望の初勝利を掴みたい。

渡辺和の気迫のこもった投球に期待だ

 

(記事、写真:加藤由衣)

タイトルとURLをコピーしました