慶大の体育会を深掘りしていく新企画、「What is ○○部?」。第24回は水泳部競泳部門!今回ケイスポは、日吉キャンパス協生館で行われた水泳部競泳部門の練習の様子を取材した。また、主将・菊池幹大(理4・一関第一)、主務・秋鹿幸也(文4・攻玉社)、高橋英祐(経4・桐蔭中等)の3選手にインタビューを行い、競泳の魅力、さらに6月29日に行われる早慶対抗水上競技大会(@東京アクアティクスセンター)への意気込みについても語ってもらった。(早慶戦前インタビューは次回以降掲載予定です)
日吉キャンパス内に位置する協生館。その地下1階のプールでは、慶應義塾体育会水泳部が日々の練習を行っている。

協生館のプールを使用
水泳部は1902年に創設され、その歴史の中でメダリストを輩出するなど長きにわたり大学水泳界を牽引してきた。菊池主将率いる今年の競泳部門のチームスローガンは、「Pride」。部員たちは自らが主体となって、自分自身に、そしてチームに誇りを持ちながら活動している。
普段の全体練習としては、ウエイトトレーニングを週1回、水中練習を週7回行う。選手それぞれが目標を立て、自ら考えたメニューで泳ぐ姿が印象的だった。

自らメニューを組み立てる
菊池主将インタビュー
チームを代表して、菊池主将に競泳部門の雰囲気や魅力を教えてもらった。

主将・菊池幹大
――競泳部門の雰囲気を教えてください
菊池:下級⽣の⼈数が多くて活気溢れるというか、勢いがある感じがします。フレッシュさが溢れているというか。
――部員構成は
菊池:1年⽣が13⼈、2年⽣が17⼈。3年⽣と4年⽣がそれぞれ6⼈ずつです。
下級⽣がかなりの割合を占めています。上級生は塾高(=慶應義塾高校)出身者が一人もいないのですが、今の1年⽣と2年⽣は塾⾼⽔泳部からそのまま⼤学⽔泳部に⼊った⼈がかなり多く、内部からの勧誘に成功した事が人数の増えた要因かなと思います。

(提供:慶大水泳部)
――競泳部門の魅⼒は
菊池:個⼈個⼈のベストに向かって各々が課題を⾒つけて努⼒するところですかね。0.1秒を縮めるために、ということを⾃分で考えて、⾃分に必要なものに取り組んでいく。個⼈競技ではあるのですが、対抗戦となると、個⼈の成績に応じて得点が⼊って、合計点で学校対抗になる。そうするとチームのためにという思いもあって、個⼈スポーツの良さも、団体スポーツの良さもあるところがいいなと思います。
――菊池主将が⽔泳を始めたきっかけは
菊池:昔は⾝体が弱くて⼊院を繰り返していて、4歳の時に親がスイミングスクールに通わせてくれました。それからずっと継続しています 。
――その中で慶應の⽔泳部を選んだ理由を教えてください
菊池:勉強と⽔泳のどっちもしたいという思いがあって、理⼯学部の理系の勉強と部活の両⽴をできるのは慶應しかないかなと思って、勉強も運動も⾼いレベルのところが良かったです。
――競泳で⼀番苦労したことは
菊池:僕は⼤学に⼊ってから、得意種目で自己ベストが出ていないことです。4年くらい出ていないのですが、ベストを出すために何が必要かなというのを考えて⽇々取り組んでいます。ベストが出るかは分からないけれど、ベストを出すためにみたいな…というのが⼀番苦労していることです。
――ベストが出ない中で、競泳を続けるモチベーションはどこから⽣まれてくるものですか?
菊池:全国⼤会で活躍したい、ということが⼀番にあって、あとは⽇本学⽣選⼿権(=インカレ)で得点を取りたい。その⼆つかな。同じようなことを⾔っていますけど、インカ
レで活躍できれば得点が取れるので、そのインカレの得点のために…という感じです。
――練習の話に移ります。普段はどのような練習をされていますか?
菊池:⽔中練習が週 7 回、ウエイトトレーニング週1回が全体練習です。
――その練習の中で意識をされていること、⼒を⼊れていることはありますか?
菊池:改善していくこと、苦⼿だったものを少しでも次の練習で改善できるように、というのを⼀番意識しているかなと思います。泳ぎ⽅だったり、持久⼒だったり、スピードだったり。
――部の⽬標を教えてください
菊池:今年の⽬標はインカレでシード権を取ることが⼤きな⽬標です。総合得点で学校順位が決まるので、総合成績で⾒たときに慶應が8番以内に入ることが⽬標になっています。
ありがとうございました!3選手への早慶戦前インタビューは、次回掲載予定です。
(取材:愛宕百華、工藤佑太、梅木陽咲、丸山晃央、柄澤晃希、田中耀介、小野寺叶翔)
※写真は一部慶大水泳部提供