【ソッカー(男子)】学年を越えて超攻撃を体現せよ 齋藤真之介×三浦大其×オノノジュ慶吏/早慶クラシコ2025直前企画第10弾

ソッカー男子

2021年以来4年ぶりの勝利を目指すソッカー部。今年は慶大が1部リーグ、早大が2部リーグと所属リーグに差があるだけに絶対に負けられない展開となった。早慶クラシコ直前企画第10弾となる今回は齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)、三浦大其(経2・慶應)、オノノジュ慶吏(政1・前橋育英)の3選手にインタビューを行った。

 

――他己紹介

齋藤三浦:だいきの他己紹介?うーんサ行を言えないぐらいしか欠点はないんですけど(笑)、滑舌が悪いぐらいしか(笑)、でもピッチ立ったらゴールまで一直線って感じで。左足に注目ですね。

三浦オノノジュ:慶吏は性格めっちゃいいやつで。こんなに有名な選手なのに、調子乗ってるとかなくて、謙虚で、いいやつですね(笑)プレー面はフィジカル、スピードという身体能力はもちろんなんですけど、足元の技術もあるし、なんでもできる、すごい良いフォワードですね。

オノノジュ齋藤:しんのくんは話しやすくて、いじりとかも入れてくれるので楽しいですし、サッカー面はしんのくんで一番尊敬するところなんですけど(笑)ほんとにドリブル、縦の推進力、クロス、どんどん磨きかかってるし(笑)

齋藤:慶吏最近入ったばっかりだろ(笑)

オノノジュ:最近やばいと思って(笑)もうヤマル(FCバルセロナ)みたいになっちゃうんじゃないかと思って。

齋藤:ヤマル俺より年下だろ(笑)。俺今年22歳だぞ。

オノノジュ:こないだもカットインからコントロールカーブで、えぐいゴール決めてくれてたし、早慶戦でもコンカからのゴラッソ見たいですね。

 

――自身の強み

オノノジュ:自分はやっぱりフィジカルの部分。ハーフっていうのもあって良いものもらってるので。ただまだ一流ではないので。もっと磨いていかないとな。慶應のフォワードとして求められてるものをもっと理解して、それを目指していければと思います。

齋藤:質問なんでしたっけ(笑)。

――ご自身の強みについてです

オノノジュ:あー強みか(笑)。それでいうとゴール前の感覚とか溢れてきたボールの押し込みとかは意識してます。それでしかゴール取ってないかもですけど(笑)

齋藤:並んでての抜け出しとかもあると思うけど。

オノノジュ:褒めてくれてありがとうございます!

齋藤:アミノバイタルカップ立大戦も結構よかったよね。

オノノジュ:相手のミスに漬け込むのも得意で、並んでる時は絶対競り勝ちますね。

齋藤:自分はドリブルに限らずサイドからの攻撃のアイデア。サイドからいろんな手段で相手を脅やかすようなプレーが得意かなと思います。あとは守備のところのクロスとかも見て欲しいです。

三浦:1対1で自分がボール持ってたら、自分の一番の強みが出るかなと思います。あとはドリブルでゴールに直結するところまで持っていけるというのも強みかなと思います。

 

――リーグ戦を振り返って

オノノジュ:自分はシーズン始まる前に手術しちゃって、リーグ戦は見てるだけだったんですけど、関東リーグのレベルの高さを実感しましたね。後期でリーグ戦出たいっていう気持ちが一番大きいですね。

齋藤:リーグ戦の順位は一番下だし、目標からは程遠いんですけど、アミノバイタルカップで調子も上がってきたし、早慶戦勝って、総理大臣杯も勝ち上がっていければ、ここからまだまだいけると思ってます。

三浦:シーズン始まる前は全部自分がスタメンでチーム勝たせるっていう気持ちで臨んだんですけど、スタメンだったのは1試合だけで。アミノバイタルカップとか徐々にチームの調子は上がってきてるので、もっと自分が思い描いてたようなプレーが出来ればなと思います。

プレーのすべてが一級品の齋藤

――慶應のサッカーの特徴

オノノジュ:慶應に入って驚いたのは、ゴールキーパーを前に出して、キーパーがビルドアップに参加して、サイドのウィングを高い位置でウィングを活かして、フォワードは点を決めるだけっていう。シンプルだけど、シンプルが故に難しいサッカーだなって思いましたね。自分が今までやってきたサッカーとは違うサッカーなので、今は真ん中でボールを待てるように頑張ってます(笑)。

齋藤:自分は前の監督で2年間やってて、中町監督で2年やってたので、違いが一番わかってると思うんですけど。ミスに肯定的だなっていうのが1番驚いたところで。攻めた結果なら仕方ないっていうのが今のサッカーにあって、そこが1番違うところで良いところですね。

三浦:自分はウィングが大事だなと思っていて、ウィングが自由にできるサッカーなので、自分的には楽しいサッカーですね。

齋藤:ウィングは自由にやれてるから楽で楽しいよね(笑)。

三浦:ただ、ウィングにかかってる部分も多いので、責任も大きいなと思いますね。

齋藤:最後にいいこと言って締めたね(笑)

 

――中町監督はどういった監督か

オノノジュ:俺の印象としては「漢」を感じますね。男らしいです。プライベートはあんまり知らないですけど、楽しそうだなと思います。詳しくは知らないけど「何か」あると思います。

齋藤:まずいい匂いがします。一言で言えば「カリスマ」って感じで。中町監督の言葉を信じてついていった結果、いいサッカーが出来てるなと思います。

オノノジュ:選手とのコミュニケーションの中で、ふざけてくれるところもあるし、指導してくれるところはしてくれるしで、ついて行きたくなる監督です。

三浦:もうほぼ言われちゃったんですけど、今まで会った人の中で1番「オーラ」がありますね。

 

――今までのキャリアで1番印象に残ってる試合

オノノジュ:逆張りしちゃう?

齋藤:優勝した試合じゃないの?

オノノジュ:なんにもしてないからなぁ。

齋藤:PK蹴ってないもんね。

オノノジュ:先にどうぞ(笑)

齋藤:自分は去年の早慶戦かなと思っていて。あんな負け方すると思ってなかったし、あれを取り返すために、みんな今必死にやってるので、あんな悔しい思いはしたくない、やり返したいという思いから去年の早慶戦かなと思います。

三浦:自分は高校3年のときの選手権で日大藤沢に負けた試合は1番印象に残ってますね。自分自身もいいプレーができなくて。あれは今でも1番悔しいですね。

オノノジュ:高3夏のインターハイ県予選準決勝で負けた時で。今まで前橋育英が当たり前のように全国に行けてるってところで、自分たちの代で歴史を止めてしまったので。そこで全国に行けるのが当たり前じゃないって気づいて、そこでチームの雰囲気が変わって全国優勝に繋がったと思っているので。1番印象に残っています。

齋藤:勝った試合って優勝でもしないとあんま印象に残んないよね。

オノノジュ:でも優勝した試合も何にもしてないから(笑)点決めた試合は印象に残ってますけど(笑)ほぼベンチみたいな感じだったんで(笑)試合の嬉しさで言ったら優勝より点決めた試合の方が嬉しいですね。

三浦:フォワードだね

 

――影響を受けた人物

齋藤:山田監督じゃないの

オノノジュ:いろいろいる(笑)佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)もいるし(笑)

三浦:佐藤龍之介いいね(笑)

オノノジュ:けど龍之介は名前あげるたびに「俺のこと好きすぎだろ」とか言ってくるから。

齋藤:やっぱり健人(=塩貝健人、現NECナイメヘン)かな、選手権で活躍して、スーパーな感じで入ってきたじゃないですか。けどめっちゃストイックでこんなすごい選手でもこんなに練習しっかりやるんだなってとこは驚かされましたね。

オノノジュ:中学の時はもう本当に周りの選手、立花圭吾(FC東京U-18)とかもいたんですけど、その時は龍之介と同じかそれ以上活躍していて、フォワードのもう片方は山口太陽(FC東京)でそいつはもうプロでやってて、それで龍之介のおかげで全国優勝できたし、その時は、すごいなぁくらいだったんですけど、高校入って別々でやって、FC東京とプレミアでやる時もあって、そこでも一つ違いを見せられたし、高2になったらもうプロ行ってたし。プロには行くと思ってたんですけど、最近またFC東京からファジアーノ岡山に行って結果残して、代表入って。この前、代表の試合見たらめっちゃ上手くてどこまで行くんだろうと思ってました。ほんとに友達と言っていいのかわからないくらいスーパーになっちゃうから、俺も本当に頑張らないと置いていかれちゃうなって思っています。

三浦:自分はあんまりサッカーをレベルの高い場所でやってこなかったので、今この部活の、たとえばしんのくんとか、4年生たちとか、同期だったらユンギ(=洪潤紀、政2・國學院久我山)とか、デンバー(=梅野真生・総2・成蹊)とかストイックな人たちが多くて。

オノノジュ:ストイック?(笑)

三浦:やっぱりサッカーに向き合っている人が多い環境なので

齋藤:いいね、いい感じにまとまって(笑)。

全国優勝を導いたオノノジュ

――慶大ソッカー部を選んだ理由 

オノノジュ:走りがない!って言われたから(笑)。俺が慶應行きたいって思った時は塩貝さんもいたし、高校の頃の監督にも、塩貝かいるから、塩貝のそばで吸収できるものをたくさん吸収して、ツートップでできるようにがんばれよって言われてたんですけど、入ったら走るし(笑)。塩貝くんいないし。でも後悔はしていないです。その環境ごとにできること、成長できることがあるので。なんなら慶應の方が周りの大学に比べて自由な時間が多いし、成長できる環境だなって感じてます。建前として、流石に走りがないとか、そんな理由で入るわけにいかないから(笑)ただ俺はサッカーだけじゃなくて、社会に出ていく上で、可能性を広げるために人間として慶應を選んだってのは本当です。サッカーだけじゃなくてサッカー以外の選択肢も選べるような大学を選びました。

齋藤:慶吏が言ってたように、社会に出ることを見据えたときには、慶應かなと思うし、ユースの先輩の齊藤滉(令5卒)さんの姿を見て、自分もやってみたいなって思ったこともあります。

三浦:自分は塾高(慶應義塾高)からですが、早慶戦も実際見に行って、その試合はハシケン (=橋本健人、現アルビレックス新潟)さんが最後のプレーで点とって、それも自分の目の前で点とって勝った試合なんですけどそれを見て、このチームでサッカーやってみたいなって気持ちはとても強くなったのを覚えています。

 

――去年の早慶戦は0-4という結果、今年の早慶戦に対する思いは

齋藤:絶対に負けちゃいけない相手だし、慶應のために自分を犠牲にしてでも、観に来てくださっている人のためにも、勝利という形で恩返ししたいですね。

三浦:自分は去年は外から見ているだけで、見ていることしかできなかったのが悔しかったのですが、今回はその悔しさを晴らせるような機会をいただけたのでなんとしてても勝ちたいなと言う気持ちです。

オノノジュ:俺は早慶戦というものを何も知らないので、一回自分が試合に出たり生で見たりすることで、感じるものは何かしらあると思うので、俺はただただ早慶戦が楽しみです。

齋藤:それでいい。1年生はそれでいいよ。

 

――早慶戦では自分のココに注目してほしい!というポイントは

オノノジュ:自分は試合に出るかはわからないですけど、出たら絶対ゴール決めたいので、「ゴールを決める姿」に注目して欲しいです。

齋藤:自分はさっき言ったように、自分の特徴を活かしたところからのチャンスメイクに注目して欲しいです。

三浦:面白いプレー、ワクワクするプレーをみてほしいです。

 

――得点決めた時のパフォーマンスは?

オノノジュ:いや何も考えてないですね

齋藤:え、なんかロナウドのやつ出てなかった?

オノノジュ:いやあれは勝手に出ちゃうんで(笑)あとベンチにいるやつらがなんかこうやって誘発してくるんで(笑)。雨の日とかは膝スラしちゃうね(笑)。

齋藤:慶吏のゴールパフォーマンスには注目して欲しいところですね

三浦:俺らがこうやって(手をくるくる)誘おうかな(笑)

 

――早慶戦、3人の連携は

三浦:一緒に出たことある?

オノノジュ:いやほとんどないかも、ほんのちょっと5分くらい?

三浦:連携面とかわかんないからこその爆発力というか、化学反応が起きるかもなので。

齋藤:やってみたいけどねえ、どうなるかわかんないけど(笑)

オノノジュ:でも、しんのくんなら結構えぐってくれると思うので多分中待ってるだけでいいかも。

齋藤:まあどっちにしても逆足のクロスで合わせて 慶吏に点取らせるので笑

 

――早慶戦に限らず後半戦で結果を残しそうな選手は?

齋藤:ここのふたり(オノノジュ、三浦大)で。今年早慶戦を見にきてくれた人は、来年再来年もこの2人はいるので慶應を引っ張ってくれると思うので、まず今年この2人を見に来て欲しいです。

オノノジュ:同期の池田(太久人、商1・都立町田/FC町田ゼルビアユース)はまじでやばいですね。でも結構注目浴びてる人が結構多いから…

三浦:しんのさんはもっと結果出しそう、毎試合得点かアシストマストで。

オノノジュ:それはマジである。

三浦:おれはしんのさんで。

オノノジュ:おれもしんのくんで。最近サッカーやっててスーパーを感じる。ゴールだけじゃなくて本当にワクワク感がすごい。なんかしてくれる感じが最近すごくします。

変幻自在のドリブラー・三浦

――改めて早慶戦への意気込みは

オノノジュ:俺は初めての早慶戦になると思うんですけど、絶対に楽しんで、出た時は絶対にゴールを決めてやるという意気込みです。

齋藤:結構今トップで引っ張ってる選手って1年の頃からトップチームで活躍していた選手が多いと思うんですけど、自分の場合は2年生までBチームでやっていたりとか、そういうのを含めて部員全員の想いを背負って慶應のプライドをかけて戦いたいなと思います。

三浦:自分も初めての早慶戦なので。見ている人が楽しい、それこそ記憶に残るようなプレーをしたいです。

齋藤:なんかの取材で主将が4点取られても5点取るみたいなことを言っていて。

オノノジュ:風くん(=角田惠風、商4・慶應/横浜F・マリノスユース) が5-0で勝つみたいなこと前言ってたな。

齋藤:まあなんか5点は取るみたいなことを言っていたので。そう考えると俺らで1点ずつくらいはとれると5点取れるなと(笑)。この3人で1点ずつは取りたいなと思います。

ーーありがとうございました!

この3人で3点を

背伸びする齋藤と

背伸びをする三浦

(取材:首頭千紘 記事:塩田隆貴、首頭千紘)

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