【ラグビー】原点回帰 魂のタックルの体現で勝利!/全国大学選手権1回戦・流経大戦

関東大学リーグ戦覇者に勝利し、喜ぶ選手たち

対抗戦を五位で終え、迎えた大学選手権。チャレンジャーとして挑む慶大に立ちはだかるのは、リーグ戦王者の流経大だった。大型外国人を擁する流経大に対して、慶大は強みである魂のタックルで前進を許さない。前半こそ14-12と互角の展開も、相手の運動量が落ちた後半、広くボールを動かし、得点を重ねる。39-24で勝利を収めた。

全国大学選手権1回戦VS流通経済大学 2011/12/18(日)@秩父宮ラグビー場

14:00K.O.

得点
慶大 チーム 流経大
前半 後半 VS 前半 後半
2 3 T 2 2
2 2 G 1 1
0 2 PG 0 0
0 0 DG 0 0
14 25 小計 12 12
39 合計 24
得点者【慶大のみ】

T=仲宗根、鈴木貴裕2、石橋、栗原

G=仲宗根4

PG=仲宗根2

出場選手
ポジション 名前(学部学年) 交代選手
1.PR 古田 哲也(環4)
2.HO 高橋 浩平(経4) →後25分16.渡辺 祐吉(経3)
3.PR 平野 裕馬(環3)
4.LO 熊倉 悠太(政4)
5.LO 藤本 慎二郎(環4)
6.FL 石橋 拓也(環1)
7.FL 鹿児島 昌平(経3) →後24分19.明本 大樹(総4)
8.NO8 栗原 大介(総4)
9.SH 星 卓磨(政1)
10.SO 宮川 尚之(環2)
11.WTB 児玉 健太郎(環2) →後26分22浦野 龍基(政1)
12.CTB 仲宗根 健太(総4)
13.CTB 高田 英(経3) →後10分21.柴田 クマール サンディープ(総4)
14.WTB 鈴木 貴裕(経3)
15.FB 新甫 拓(経3)

藤本は力強く、何度も縦にボールを運んだ

序盤は流経大の大型FWに苦戦する。自陣での戦いが多くなり、個々人がコンタクトの場面で差し込まれる。圧力をかけられ続け、6分に先制を許す展開。しかし、相手の強みを出させないことを再度確認した慶大は、WTB児玉(環2)やSO宮川(環2)のキックで陣地を確実に挽回。FWも接点で真っ向から勝負した。19分には流経大のキープレーヤーであるNo.8イシレリがラックでの危険なプレーでシンビンを受ける。この直後に宮川のキックパスに反応したCTB仲宗根(総4)がトライ。ゴールも成功し、7-5とリードする。その後もセットプレーが非常に安定し、慶大のペースで試合を進める。33分には宮川が相手ディフェンスが外側へ飛び出したことを見逃さず、確実にWTB鈴木(経3)にパスを通しトライ。しかし前半終了間際にディフェンスが薄くなったところを責められトライ。前半を14-12で折り返した。

スコアは互角だったが、慶大は自分たちの戦い方を理解し、冷静な試合運びを見せていた。ディフェンスの戻りが早く、ゲインを許してもなかなか得点を許さなかった。「足をしっかり踏み込んでタックルをしよう」(田中監督)と、ハーフタイムには修正点が明確だった。後半もまずはタックルからという15人が意識した。

相手ボールをインターセプトし、インゴールへ走る栗原

後半、慶大はキックオフでの相手のミスにFWが圧力をかけ、反則を誘う。仲宗根がPGを決め早々に得点をあげる。前半何度も突破を許したイシレリにも、PR高橋(経4)が正面から当たりに行く姿勢に見られるように、タックルの精度が向上。43分にはFL石橋(環1)が相手ボールをチャージし、冷静に足に掛けてトライ。その後トライを返されるものの、49分この日安定していたラインアウトを起点に児玉がゲイン。ゴール前に攻め込むと、パスを素早くつなぎ鈴木が今日二度目のトライ。51分に狙ったPGは外れるものの、この日抜群のタックル成功率を誇った石橋が、相手の死角から突き刺さるタックルを見せるなど、慶大のリズムは続く。63分には、児玉がしなやかな走りで大きくゲインしたところに、たまらず流経大が反則を犯す。PGが決まり、32-19となる。66分にはNo.8栗原(総4)が相手ボールをインターセプトし、そのままトライ。高い集中力を見せ付ける。72分には宮川と石橋の、この日の慶大の戦いを象徴するようなダブルタックルから、相手のミスを誘った。終了間際にトライを返されるものの、39-24で見事に勝利した。後半はタックルの際に、一人目のインパクトが良く、相手の勢いを上手く止めることができた。また、エリアマネジメントで優位に立ったのは、相手のキックにチャージを狙ってプレッシャーを80分間かけ続けたという点がある。対抗戦では課題だった、キックオフとリスタート時の動きにも大幅に改善がみられた。

伝統校の矜持を見せ付けた今回の一戦。この試合で大きく成長することができた慶大。次戦は国立の地をかけて、関西王者である天理大と対戦する。「慶應義塾に勝利の方程式があるとしたら、それは魂のタックルができたときである」(田中監督)。慶大が本当の意味でのチャレンジャーに徹することができれば、おのずと方程式は勝利という答えを導くはずである。

【ケイスポ的MOM】 抜群の状況判断 SO宮川

突破を図る宮川

宮川の真髄が数多く見られた一戦だった。相手ディフェンスが飛び出してくることを見逃さずに、キックパスでトライをアシストした。そして、ラックから出るボールをワンテンポ溜めてパスすることで、相手ディフェンスのギャップを突くような味方のランニングを促した。そして、自身の持ち味である積極的な突破も随所に見せ、ハンドオフで相手を弾く場面もあった。自身が課題とするタックルも改善しており、慶大の10番を背負う男として宮川は欠かせない存在になりつつある。

By Kentaro Kurose

コメント

田中監督

(試合の感想は)寒い中多くの方々が足を運んでいただき、ありがたく思います。対抗戦五位という結果ながら、大学選手権に進むこととなりました。敗戦の中から、苦しみ、もがき、大学選手権へと進みました。そのなかで、我々は一つの結論を導き出しました。先週のJr.選手権決勝での勝利が表すように、もし慶應義塾に勝利の方程式があるとしたら、それは魂のタックルができたときであるということです。流通経済大学のイシレリ選手は非常に強い選手でした。一人でいってもなかなか倒せなく、踏み込んだタックルをしても倒せないなど、まだまだタックルの精度には課題が残った。しかし、ひたむきに、大きな相手に対して下に入り、レッグドライブをして、一歩でも前に倒そうという意欲があったことが今日の勝利につながった。今日の試合は序盤に苦戦を強いられた。流経大の強みはFWでの戦いです。その強みであるFWを自陣に入れてしまった試合展開になってしまった。途中からエリアをしっかりとっていき、ある程度ボールを動かす展開にしたところ、流経大の足が止まり、縦へ切れ込むプレーが効果的になってきた。試合が終わってから選手に話したのだが、この80分間で自分たちは確実に成長したということです。この試合に勝ったことで、また一週間長くラグビーができるようになったことは我々の成長にとって、大きいことです。次戦の天理大も体の大きい選手がいるチームだが、魂のタックルを貫いて勝負していく。(タックルミスが前半13、後半5という値だったが、数値からみるタックルの出来については)前半はタックルミス、特に飛び込んでしまうタックルが多かった。イシレリ選手に5人ほど外されたシーンは全てそうでした。そのようなタックルをしていると、相手を仕留められないので、ハーフタイムでは足をしっかり踏み込んでタックルをしようと声をかけました。それが後半うまく修正できました。(今回は〝伝統校の強み〟を見せ付けたが、それはどのような点であると考えるか)それは一体感だと思います。それは部員の一体感でもありますし、OBとの一体感でもあります。人の支えなどの総合力が伝統校の力だと思います。something great 、すなわち、何か目に見えない力が働くのは多くの人々の思いの集結が伝統校にはあると思いますし、特に慶應は日本ラグビーのルーツ校という自負もあるので、誇りというものが脈々と流れている。それに基づいたOBや現役選手のつながりが強さだと思います。

CTB仲宗根主将

(試合の感想は)対抗戦五位の慶應が勝利できたことは、非常に大きなことだと思います。Jr.選手権での優勝や、四年生の支えもあり、とてもよい雰囲気でこの一戦に臨めたことが大きかったです。早大戦からの三週間は自分たちのラグビーは何かということを再確認しました。それは、低いタックルや順目に走るラグビーなどでした。選手権での組み合わせは関東リーグ戦と関西大学リーグ戦の優勝校という大変厳しいグループであるが、このグループを勝っていくことが成長につながると思います。日本一を目指して頑張っていきたいと思います。

NO8栗原副将

(試合を振り返って)久々に勝てたんで、本当に気持ち良いです。Aチームがイーブンな試合で勝ったのは今季初めてで、Bチームが作ってくれた流れに乗ることができました、やっとチームに恩返しができた感覚があります。一つ一つのタックルが良かったとも思うんですけど、ブレイクされたところも多かったと思います。次もそういう選手はいるので、間合いつめながら自分たちが刺されるシチュエーションを作っていきたいです。(対面のイシレリ選手について)強かったですね。一人ひとりがゲームマネージメントの中で自分たちのラグビーをしていこうと再認識していきました。エリアを取って相手の強みを消しながら自分たちの強みを生かしていってですね。(慶大の思い通りに進んだか)最後は少しやられてしまったので気の緩みが出たと思います。修正していきたいですね。(最初はタックルが外れるシーンも多かったが)止めなければいけないのは試合前から分かっていたので、やられて「こういう感じか」と感じながら皆で止めていくことを再確認しました。(NO8として出場してどうだったか)面白かったです。LOと違っていろいろチャレンジできるポジションなので、自分の中で新鮮な気持ちでプレーできました。(チームで縦の突破も多く見られたが)練習してきたことができていると思います。今までの積み重ねが実っていると思います。(天理大戦への抱負を)Bks、Fwdが一体となっている強いチームだと思います。僕たちは対抗戦5位のチャレンジャーなので、天理大に勝てるように一つ一つ練習で積み重ねていくよう頑張っていきたいと思います。

PR 古田

(今日の試合を振り返って)勝ったことが良かったですね(流経大相手に対策していた部分は)特にそこまで凝ったことはしていなかった。ただ、外人は体が大きいので、スクラムが重いという想定の下戦った。(実際戦ってみた外国人選手の印象は)めちゃくちゃ強かったですね。特にイシレリを止められたら楽に勝てたかなと思います。(序盤は押され気味だった)試合の入りはどこのチームも力を入れてくる。全力で来られたところを体の小さい僕らが受けてしまった。慶大の入りの悪い部分が出てしまった。(ただ厳しい局面をしのぎ切ってからは慶大のペースになったか)そうですね。試合前に言ってたのは前半は負けて折り返すことは考えられる、その確率の方が高いだろうと。ただ1トライ差以内に抑えられれば、絶対に後半巻き返せるだろうと確信していた。それにしては上出来だったかなと思います(セットプレーに関して)スクラムに関しては僕がまだまだだった。重さに対応したつもりだったが、もう少しこちらから圧力をかけられれば良かったのかなと思います。(スクラムは良く組めているように感じられたが)何本か良いのもあったんですが、やられているのもあったのでまだまだ実力不足です。(ラインアウトに関して)何本か基本スキルの面でのミスを犯してしまった。そういったところで本当に勝敗に関わってくるので、今回は良い勉強になりました。(モールディフェンスについて)モールディフェンスは3週間前からずっとやっていたので出来たと思います。良かったですね。(自身のフィールドプレーについて)まあまあかなと。もっと行けたとは思いますが、割と何本かボールに絡めたのは良かったかなと。(次戦に向けて)スクラムの安定から圧力をかけていきたい。フィールドプレーは自分らしくボールを持って絡んでいきたいです。

HO髙橋浩

(試合を振り返って)慶大としてはやりたいことができて、それが勝利に繋がったと思います。(フォーカスしていた点は)外国人の選手がすごく強く、またFwdのゴリゴリするところ、モールなども強いというふうに考えていました。そこで負けないように、と思って、モールの練習はここ3週間しっかりやってきました。あとは低いタックルというのはしつこいほど練習しました。結果としてこうやって出たのかな、と思います。(イシレリ選手などに苦戦したのでは)やっぱり強かったですね。でも諦めないで何度もタックルしていれば絶対止まる相手なので。本当は一発で止めたいところなんですが、何人かかけて絶対にトライを取らせないように、みんなタックルを頑張ったと思います。(スクラムの出来は)個人的には結構良かったです。思っていたほど流経大は押してきませんでしたし、雑でした。全体を通して帝京大や明大ほどのプレッシャーは感じなかったので、スクラムは全然心配ではなかったです。(ラインアウトのスローイングは)今日は良かったのではないかと思います。リフターのミスが1つあり、1個取れなかったのですが、あとは全て取れたので。(ハーフタイムにはどんな話があったのか)良い流れで来ていたので、このまま流れを継続し、敵陣で戦おう、ということでした。やはり自陣でプレーすると、Fwdでゴリゴリ来られて、相手の強い部分を出されてしまうので、相手の強みを消すために常に敵陣で戦おう、となりました。それが1試合通してしっかりやり通せて、良い結果、良い勝利に繋がったと思います。(相手に不可解なトライを取られた後については)レフリーは絶対なので、ああいうプレーはしっかりレフリーに従っていこうと思いました。慶大としては「絶対トライを取り返してやろう」という感じになりました。慶大は直後にトライを挙げられたので、そこから良い流れに持っていけたと 思います。(今日出た課題はあるか)やっぱりまだ相手にトライは取られています。慶大はディフェンスのチームなので、もっともっとしっかりタックルして、コミュニケーションも取って一体感を持ち、もっと強くなっていきたいです。(天理大戦に向けて)相手云々ではなく、自分たちのラグビーをやり通せるか、ということにかかってくると思います。相手の研究ももちろんしますが、自分たちのラグビーをさらに突き詰めていこうと思います。

PR平野

(試合を振り返って)前半はインパクトがあって個々も強くて苦戦したんですけど、後半は足が止まってきたこともあって走り勝てたと思います。(スクラムについて)1,2番の古田さんと高橋さんに助けられた部分が大きかったと思います。僕自身は悪かったわけではないですが、納得のいくスクラムではなかったので、次は先輩方に迷惑を掛けないように組みたいですね。(流経大と組んでみての印象は)リーグ戦の試合を見て回してくる感じかと思ったんですが、僕の対面の選手は正面からの圧力が強くて、最初は戸惑いもありました。(モールへの対応について)流経のモールにはフォーカスして練習してきました。中盤あたりでは押されてしまいましたが、ゴール前では止められたと思います。(自身の出来は)後半に運動量が落ちてしまって、それが原因で抜かれてしまう場面が多かったと思います。もう少し横とのコミュニケーションを取って、ディフェンス面でもっと貢献していきたいです。(トライを多く奪うことができたが)野澤HCには前半イーブンで行ったら後半は取れると言われていました。その通りになりましたね。(慶大の思った通りのゲームプランになった)前半はしんどかったんですが、ハーフタイムには流経は足が止まってきていると言われていたので、その通りになって良かったです。(天理大戦に向けて)スクラムもディフェンスも一本目で出ている以上はもっともっとやっていかなければいけないと思います。四年生にも優勝してもらいたいので、次につながるように勝ちに貪欲になって頑張りたいです。

LO熊倉

(試合を振り返って)流経大は外国人選手もいて強いチームだと思っていました。自分たちのラグビーがいかにできるか、というなかでしっかりできたので、次につながる試合だったと思います。(フォーカスしていた点)個人的には運動量を売りにしているので運動量です。あとはラインアウトの安定です。慶大の勝利には必ず必要になってくるので。(それらの出来は)ラインアウトはほぼ取れて、安定させられたかな、と思います。1本ミスしてしまいましたが、基本的には取れていました。まあ及第点は与えてもらえるのではないか、と思います。ですが相手へのプレッシャーは、まだまだ高めていきたいと思います。運動量はまあまあです。(前半はディフェンスにまわる時間が長かったが)前半は我慢の時間、というのはみんなわかっていたと思います。前半は相手がいきいきとしていました。でもそんなにあわてることなく守ろうと意識しました。(後半、リードを広げたが)流れが一気に慶大に来て、そこで一気に乗れました。「乗れるとき に乗る」ということができて良かったと思います。(今日出た課題は)自分の課題としては石橋のような、突き刺さるタックルというのを突き詰めていくことです。(天理大戦に向けて)慶大のやるべきことというのはタックルだと思います。タックルから流れを掴んで勝ちたいと思います。

LO藤本

(今日の試合を振り返って)本当に、勝てて良かったなと思います。それだけですね。(Fwd戦を振り返って)やっぱり外国人とかが凄く強くて、やられているところもあったんですけど、そこはもう割り切って自分たちのラグビーしようって思っていました。Fwd戦は思っていた以上に互角だったと思います。(イシレリに対しては)石橋がイシレリを見るってことになっていたのですが、やってみたらバックスラインに残っていて、上手く対応できたかなとは思っています。みんなで低く刺さろうっていうことを意識していました。(試合前に意識したこと)一番はディフェンスからだと思っていたので、最初はディフェンスが良くなかったかなと思うんですけど、とにかくタックルをしようと皆で声を掛け合いました。そこは最後まで集中力を切らさずにできて良かったです。(後半相手のトライで疑惑の判定もあったが)そこはまあ、仕方がないから取り返そうと切り替えました。皆やってやるって感じになりましたね。(収穫と課題は)最初の10分は、浮き足立っていたというか、しっかり戦って自分たちのゲームメイクをちゃんとやっていくのが課題かなと思います。収穫は、前よりもディフェンスは良くなってきたと思うので、そこをもってやれるように練習していきたいと思います。(天理大のイメージと抱負は)SOとCTBにすごく良い選手がいるので、今日はFwdに外国人がいましたが、ディフェンスがどれだけ機能するかだと思うので、そこを今週1週間しっかりやっていきたいです。

SH

(今日の試合を振り返って)イシレリがやっぱり強くて、僕はイシレリを止めるのに必死でした。(初めてAチーム入りしたが)最初はちょっと緊張してしまって、パスが浮いてしまったんですけど、先輩たちに声を掛けてもらって、後半は伸び伸びできました。(秩父宮で黒黄を着た気持ちは)今日勝てたこともあって、良い思い出になったというか、やっていて楽しかったです。(流通経済大の印象は)Fwdチームで、陣地を取られたらゴリゴリやられちゃうイメージですね。試合もやっぱりその通りで、ペナルティーが一つあるだけでそれがトライに結びついちゃうし、そういう意味では今日は守りどころで守れて良かったです。(試合前に意識したことは)チームとしては、最初の10分間でノーペナルティーってことと、詰めのディフェンス、あと先制点を取るっていう3つを掲げてやっていたので、それを意識しました。(イシレリとのマッチアップは)正直怖くて、やられるんじゃないかとびくびくしていました。(球出しについて)今日は比較的出しやすくて、結構回せたんじゃないかなと思っています。(今日の収穫は)大舞台でやれたことが、僕のラグビー人生の中でも大きな経験になったと思います。楽しかったです。(課題は)序盤に、Fwdをポイントサイドに寄せすぎてしまって、ショートサイドが僕ともう一人くらいしかいなくなってしまってピンチになってしまったので、Fwdのコントロールがまだ課題だなと思いました。(次戦天理戦に向けて)フロントローが強い、また外国人が出てくるので、怖じけずにタックルに入って勝ちたいです。

SO 宮川

(今日の試合を振り返って)うまく陣地とれたのが良かったかなと思います。(選手権初戦ということで緊張していたか)そんなに緊張はなかったのでいつもどおりでした。(ゲームプランは)相手のFwdが強くて自陣に入れると怖かったので、敵陣でプレーすることでした。(イシレリ選手など大型選手と戦ってみて)世界一強かったです。今までやってきた中で一番でした。腕が伸びてきてタックルに入れなかったです。馬力が違いますね。(今日のキックの出来は)60点くらいですかね。縦回転で守っちゃったところがあったのでプレッシャーが来てももっと良いスクリューキックがけれればよかったと思います。(最初のトライのキックパスは狙っていたか)アドバンテージがついていたんで外からキックをけってというコールがあったので蹴りました。(敵陣で果敢に突破を試みる姿勢があったが心がけていたことは)最近迷いがあって、行くのか行かないのか中途半端な姿勢があったので、また先輩方からも思いっきり行けと言われていたので思いっきり行きました。(今後の課題は)まだタックルミスがあってトライをいっぱい取られちゃったので、せめて3トライ位に抑えないと強いとこには勝てないと思うので一回ディフェンスの強化をしたいです。(次の試合に向けて)相手また外人がいるのですが恐れずタックルはいっていきたいです。

WTB鈴木

(試合を振り返って)まず勝ったことがすごく嬉しいです。僕個人の出来はディフェンスがよくなかったんですけど、このチームで試合はまだ続くので来週も出ることができたら体を張ってディフェンスをして、チームの勝利に貢献したいと思います。(Bチームから上がっての大学選手権だったが)今年はけがに泣かされた年でした。Aチームの試合に出ていなくて、今日が初めての黒黄で緊張もしたんですけど、声援もあって今日勝てたということが嬉しいです。(競った展開の中で前後半1つずつトライを決めたが)僕初めに止められたり、突破されたりで出来がよくなかったので、取り返してやろうという気持ちを持っていました。そこで前半に取れたのは良かったです。前半に少しディフェンスが崩されたのですが、みんなで我慢して守りきれました。後半に入って自分たちの流れをものにしていけたのが良かったなと思います。(後半のトライについて)僕は大外にいて余っていたのでトライをするだけでした。(相手の外国人WTBの印象は)リリダム選手はやっぱり大きいですしスピ

ードもあって僕としてはやられてしまったという気持ちがあるので悔しいです。(次は天理大学戦だが)天理大学も両CTBに外国人選手がいるので、今日できなかったディフェンスをしっかりして相手の強みのCTBを止めて勝利したいです。(次へ向けて強化したいポイントは)もっと積極的にボールをもらいに行きたいです。運動量を上げてもっとボールに絡んでいけると思うのでそこをやっていきたいと思います。

FB 新甫

(今日の試合を振り返って)慶應らしさが上手くいった試合だと思いますね。(フォーカスしていた部分は)早稲田戦を受けてタックル、後インサイドからのサポートの二つに絞って練習に取り組んできた。今日は強力な外国人が二人いるチームなので、余計に低いタックルが大事になってくると思っていた。今日は何回か行かれてしまったんですが、チームとしては低い良いタックルに入れたのではないかと思います。(WTBを活かすご自身のプレーも随所に見られたが)僕は派手なプレーヤーじゃなくて、自分が行くよりかは周りを活かすことを心がけているので。自分で行けたら一番いいんですが、それを目指しながら周りを活かしています。(苦しかった試合序盤を振り返って)シーズン通して言えることなんですが、エリアマネージメント次第でピンチかチャンスの局面かが変わってくる。エリアマネージメントができる時はしっかり守れているけど、出来ていない時はすぐやられてしまう。今回の試合も相手の外国人がいるチームで、しっかりエリアを取っていこうという話はあった。後半は敵陣でプレーを出来ていたのでそれを目指したいんですが、前半のように自陣に釘付けになってしまうこともあると思う。その時は原点に戻ってタックルで低くいく。80分間上手くいくことはないと思うので、つらい時間帯にタックルで守り抜くことが大事になってくると思います。(自身のプレーを振り返って)タックルが温すぎたのかなと。勝って皆はうれしかったと思いますけど、僕は素直に喜べないですね。今日は0点くらいじゃないと思います。ただ来週も外国人がいるチームなので、しっかりタックル入って今週の分を取り返したいと思っています。

FL明本

(大学選手権まず1勝だが今の気持ちは)本当に素直に嬉しいです。チームが早慶戦に負けて下向きになったところで、ジュニア選手権勝って、今日も勝てて。慶應らしいタックルというのが戻ってきたので、今日勝てたのはすごく嬉しいです。(タックルで今日までに修正した点は)やっぱり慶應のタックルは僕たちがつなげていかなきゃならない伝統ですから、それをもう一回やり直そうということで、早慶戦で負けてからの三週間タックル練習をずっと徹底していたので、それが今日成果として出たのは本当に良かったです。(途中出場だったが、どのような意識で臨んだか)リードした展開で出させていただいたので、僕の持っているものをアタックで前面に出していこうと。あと、イシレリ選手を止めることに専念していたつもりなので、自分としてはタックルでもアタックでも見せてやろうって気で臨みました。(次の天理大戦に向けて)やること自体は今日と変わらないと思うので、低いタックル。あと僕たちは小さいですから、走って、愚直にボールを追い続けていけば勝利は来ると思うので、来週も低く、走って、慶應らしいラグビーをやりたいと思います。

CTB柴田 クマール サンディープ

(勝利の感想は)とりあえずまた来週みんなでラグビーができることが嬉しいです。僕が入ったときは勝ちが決まっているような試合だったので、もう一つ何か見せないと来週の試合には出られないと思ったので与えられた仕事を意識して、楽しもうと思ってやりました。(Aチームの黒黄は初めてだが)選ばれたときは今までの苦労が報われて、努力してきて良かったと思いました。今日袖を通したときは言葉にできない思いでした。でも15までのレギュラー番号を付けて試合に出たいと思っているので、今日は勝利とアピールをしようということで試合に臨みました。(途中出場の時の指示は)エリアを取っていく意味でもキックを使っていくようにしていたので、ハイパントキャッチとかが指示だったのですが、点差が開いてたので戦術的には使いませんでした。とりあえず「アタックの能力は分かっているからタックルに集中していけ」と言われたので、タックルに集中して取り組みました。(前回の試合よりも多くの観衆が集まっていたがプレーしてみてどうか)今まで応援している側だったんで、一つ一つのプレーで沸く感じがピッチで体感できて、気持ちよくプレーできました。(次は地元名古屋での試合だが)地元の仲間や高校の同期や中学の友達が見に来てくれるので、姿を見せるためにも、レギュラー番号を付けて試合に出るためにも、明後日からの練習でアピールしたいです。(天理大戦に向けてアピールしたい点は)天理大の両CTBが外国人なので、タックルが大事になってくるので、タックルが出来るというところを練習からアピールしていこうと思います。

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