【ソッカー男子】インカレ1回戦 全国で魅せたパスサッカー、逆転勝利でベスト8進出! 福岡大戦

この日もピッチに鳴り響いた部員による声援。慶大の強みは一丸となって勝利に向かうその姿勢だ

 荒鷲イレブンが9年ぶりの全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)で躍動した。関東リーグ3位通過の慶大は一回戦で九州地区の強豪・福岡大と対決。その俊敏な攻撃と堅い守りに苦戦し先制を許したが、序々に慶大の攻守が噛み合い逆転に成功した。慶大らしいチームが一丸となったプレーでの劇的な逆転勝利に、須田監督も「狙い通り」と手応えをにじませた。
 
 

 

 

 

第60回全日本大学サッカー選手権大会 1回戦

2011/12/18(日) 11:00KO @足利総合運動公園陸上競技場

慶應義塾大学2-1福岡大学

{得点者}前半4分 山崎凌吾(福大)、後半20分 日髙慶太(慶大)、延長前半5分 森田達見(慶大)

冬の大学王者を決めるインカレは総当たり形式のリーグ戦とは異なり、勝者と敗者でその明暗がくっきりと分かれるトーナメント形式での頂上決戦だ。それだけにその初戦を迎えた足利のピッチでは両校の闘志が激しく火花を散らした。

チーム随一の決定力で後半に同点弾を叩き込んだ日髙

初戦の相手・福岡大は天皇杯でJ1チーム・大宮アルディージャを破るなど、持ち前の強いフィジカルを武器とした堅守のチーム。これに対して慶大は持ち味であるパスサッカーで対抗した。しかし前半早々の4分、堅さがあった慶大は、相手の力強いロングスローに対して完全な処理をすることができない。こぼれ球がノーマークで待ち構えていた福大MF山崎の足元へ収まると、そのまま強烈なシュートを浴び痛恨の先制点を献上してしまった。

貴重な延長、逆転弾を決め、ヒーローとなった森田

しかし、先制された荒鷲イレブンに焦りは見られなかった。「同じことは二度と繰り返さない」(笠松主将・総4)という意識で堅実な守りを取り戻したDF陣は、セットプレーのこぼれ球を確実に処理。その後も度々見られた相手のロングスローからの追加点は許さなかった。攻撃面では、引いて守る相手に手を焼きながらも、田中副将(環4)、黄(総4)らサイドバックが高い位置でボールを受けて、好機を演出。サイドハーフに入った風間(商4)も豊富な運動量で相手のマークをかく乱し、後半へと続く慶大のペースを作り上げていった。

後半に入っても、依然として慶大がボールを回す時間が続く。それまで下がってボールを受けていた河井(政4)、日髙(総4)も、「ゴール前で仕事をしよう」(須田監督)という指示通りに積極的に攻撃参加。幾度も福大ゴールに迫っていった。時には5バックの形で守備に人数をかけて守る福大の鉄壁を打ち砕いたのは、後半20分だった。右サイドから中央へドリブルでつっかけた藤田(政3)が相手を引きよせ、フリーで機をうかがっていた日髙へ絶妙なアシスト。これを左足で振り抜くと、ボールはGKの指先をかわしてゴールポスト左を強襲し、ネットへと吸い込まれていった。

勢いづく慶大は、さらに攻撃的なプレーを展開する。大塚(総4)に変わり投入された森田(経3)が豊富な運動量で攻撃の起点となり、人数をかけて相手ゴールをこじ開けにかかった。守備面ではセットプレーからのカウンターで絶体絶命のピンチを作られるも、一人守備に残っていた増田(環1)が間一髪でクリア。九死に一生を得ると、後半ロスタイムにはさらに攻勢を強めていく。しかし、日髙、田中が放った強烈なミドルシュートは相手GKのファインセーブに阻まれ、勝負は10分ハーフの延長戦にまで持ち込まれた。

逆転弾でベンチの前には大きな輪が出来た

守備にまわる時間が長く、疲れを見せる福大に対し、「延長も含めてのゲームプランを立てていた」(須田監督)慶大は攻勢に打って出る。すると延長前半5分、ボールを持った森田が鮮やかなステップを刻んだドリブルで相手DFを次々に抜き去るとそのままシュート。これが力強くネットを揺らし、チームを救う貴重な決勝ゴールを決めて見せた。その後は福大にラフプレーが目立ち、日髙、田中が負傷して戦線を離れたが、気を緩めず守り切り、インカレ初戦を突破した。

この試合でベストヒーロー賞を受賞した河井は別次元のプレーでチームをけん引

試合後「なかなか全国で勝つのは大変」(須田監督)という言葉が物語るように、決して楽な試合ではなかった。序盤に先制を許して厳しい試合であったことは間違いない。だが、「1点とられてからも逆転できる強みが慶應にはある」(中川・環4)。4年生を中心にまとまり、攻守ともにバランスのとれた慶大イレブンは全国の舞台でもその実力をいかんなく発揮した。この試合で負傷者が出たことが二回戦にどう響くかという不安要素はあるが、「しっかり意思を統一して今までと変わらないサッカーをすることが大事」(笠松主将)だ。初戦を突破し俄然、波に乗る荒鷲イレブンの更なる活躍に期待が高まった。

By Asuka Ito

コメント

須田監督

(今日の試合を振り返って)まず、地方のチームと公式戦をやるというのは僕にとっては初めてだったんですけど、非常にその全国の厳しさというか、最後の勝負への集中力というのが高くて本当にいいチームだなと。なかなか全国で勝つのは大変だなという印象です。(トーナメント戦ということで選手に意識させたことは)まあ負ければ終わりだから、とりあえず我々のフットボールをしようという、悔いの残らないようにやっていこうと。その中で、引き分けというのがないのでPK戦も含めて、あと延長も含めてゲームプランは立てていました。展開的には1点失点して相手は守る形で、でも別に慌てることもなかったのでとにかくボールを徹底して回して、相手を動かすことによって絶対に後半に相手の足が止まると、そういったゲームプランを立てていて。110分のゲームプランで今日は考えていたので、まさに狙い通りのゲームができたなと思います。(その中で課題はやはり立ち上がりか)いやいや相手だってやっぱりセットプレーというのはすごいストロングポイントだったので、相手のロングスローもあのシュートもスーパーだったんじゃないかなということで。課題というよりかはもちろん入れられないのが一番いいんだけども、相手がすばらしかったなと。(次節に向けての修正点は)まず、今度は金曜日なのでコンディションを回復させると、あとケガ人も何人か出ているのでそこの部分を治療すると、あとサッカー的にはそのセットプレーの対応であったり、攻撃のときのクロスへの入り方であったり、そういう細かい部分の修正を行っていきたいと思います。(途中交代した森田選手がしっかり結果を残したことについて)途中から出てとにかくゴールを取るというのが彼の仕事だったので、とにかくいつも言っているのはゴールに直結しなさいと、まさにそういうプレーをして、もともと技術も高いしシュート力とか、シュートの能力であったりドリブルであったりそういったものが高いので、あそこで仕事をすれば今日みたいな結果が出るんじゃないかなと思いますけど。よかったですね。(リーグ戦から通して守備の面はすばらしいなと思うが)ポジショニングというのをとにかく徹底していたので、ボールが動けばポジションが変わると。そこを一年間通してやってきたので、パーフェクトというか合格点をあげられると思います。(河井選手や日高選手が下がってプレーをしていたが、それは指示通りか)いや、逆に高い位置で後半はやりなさいということを話して、まあ相手がそんなに来なかったので彼らが後ろではたいたことによって、前がやっぱり足りなかったので恐さというのがなくて逆にそこの部分を増田であったり、センターバックであったり、ボランチの選手がやって、ゴール前で仕事をしようということでかなり後半は高い位置に行ったんじゃないかなと思いますけど。(そういうところがゴールにつながったか)そうですね。(試合前に福岡大に対する具体的な対策というのはとっていたか)色々と情報を集めて、ただどう来るかというのははっきり言って分からない。乾監督さんは策士ですから、どう来るか分からないというところの中で、特徴的なところはディフェンスがやっぱり堅いんじゃないかと。それで速い展開を仕掛けてくるんじゃないかというところで、とにかく我々が攻撃しているときに守備の選手がしっかりと準備をする、リスクマネージメントというところは徹底しようという話はして、あとはボールを持ったらなるべくワイドにとって、相手を動かそうと、サイドから攻めようとそのような対策をとってきました。(サイドから攻めることに関しては前半の最初の方はなかなか思うようにできなかったのではないか)いや、そんなことはなかったと思うんですよね。ポジションを風間が右にサイドでとってその裏というのはもちろん通らなかった場面もあるんですけども、あれでやっぱり左サイドバックはかなり(体力を)消耗したと思います。(次に当たるチームの対策は)これからですね。僕も初めて見るので、両チームとも。これから見て情報を集めて、相手の長所短所を調べたいと思います。(次節に向けての意気込み)頑張ります。

笠松主将

(今日の試合を振り返って)初戦ということで緊張という部分もありましたけど、失点した中でも慌てず自分たちのサッカーを貫いて逆転できたので、いいスタートだったと思います。(前半の最初はいつも通りの動きは見られなかったが)ちょっと堅かったかなという部分と、押し込んでくるサッカーに対してちょっと慌てた部分もあったかなと思いましたけど、試合が進むにつれて落ち着きを取り戻したことはよかったと思いますし、あとはグラウンドがいつもと少し違ってあまりフィットしないというかロングボールがあまりうまく蹴れなかったというのがあったのですが、そこにも徐々に慣れてきたので、次の試合もここということでアドバンテージであるかは分からないですけど、まあ次の試合は落ち着いてできるんじゃないかと思います。(失点後は守備が堅かったがどのような点を修正したのか)失点のシーンに関しても、ロングスローだったのでとにかくロングスローは人にまずいって、そのあとこぼれ球をしっかり拾うと。同じことは二度と繰り返さないようにしようというのを話したので、そこは上手く対処できたかなというのと、相手の攻撃に関しては取ったら簡単に蹴ってくるという中で、まあ相手も一枚しか前にいなかったのでセンターバック二枚で対応すれば問題ないと思っていたので、そこもそんなに恐くはなかったかなと思います。(相手のカウンターに対する守備の連係はどうだったか)そこまで相手もカウンターに対して何枚も何枚も飛び出てくるわけではないので、さっきも言ったんですけどセンターバック二枚とボランチが常にカウンターに対して準備するということをしゃべり続けることを意識していたので、直接失点しそうなシーンというのはそこではなかったのでカウンターに対しては上手く対処できたのかなと思います。(次の試合は負傷者も出た中でどのように引き締めていきたいか)次にケガした選手の誰が戻ってくるか分からないですけど、途中から出てきた森田であったり、控えにもいい選手がいっぱいいるのでそういう選手たちもしっかり意思を統一して今までと変わらないサッカーをすることが大事だと思うので、しっかりいい準備をしていきたいと思います。

この日も安定した守備を見せた笠松

田中副将

(今の心境は)勝つことを目標にしていたので本当に嬉しいです。ただ、去年総理大臣杯ではベスト8で負けた経験があるので、気を引き締めたいです。(トーナメントならではの難しさは)あんまりそういうことは感じなかったです。ただ試合を通して感じたのは、今日も苦しいシチュエーションになりましたけど、自分達は普段から関東大学リーグという素晴らしい環境で22試合本当に苦しい戦いをしてきていて、向こうはどうかはわかりませんけど、リーグのレベル全体の高さで言えば関東リーグの方が上だと思うので、そういった意味で関東大学リーグに育ててもらったなと感じました。そのリーグの力の違いが最後に出たのかなと思います。(先制されても慌てているようには見えなかったが)今日は自分達のサッカーをすること、とにかく内容にこだわってやっていこうということだったので、一点取られましたけど特に焦ることもなかったです。(同点に追いついてからは)PK戦にはもつれ込みたくなくて、ちゃんとサッカーで決着を決められるようにと思っていました。(次戦に向けて)一戦一戦自分達のサッカーをして勝ちたいと思います。

右サイドを完全に支配した田中

河井

(今日の試合を振り返って)みんな立ち上がりは相手の勢いというかそういうのを受けてしまって先制点取られましたけど、そこから目が覚めて、そのあとはずっと自分たちが主導権を握っていて、いつ(得点が)入るかなっていうくらいな感じだったんで、点を取られた後は良かったと思います。でも、トーナメントでは先制点がやっぱり大事なので、そこは今日の課題かなと思います。(ベストヒーローにも選出されましたが、ご自身の出来は)今日は、ちょっと引きすぎましたね。相手も引いていて、自分のところにあんまり食いついてこなかったので、ボールは受けられてるけど、相手の危険なゾーンに入っていってないし、そういう意味では満足できなかったです。相手のバイタルエリアに入ってシュートだったり決定的な仕事を出来るようになれば、もっともっと成長していけるんではないかと思ってるのでそのへんを練習から意識していていきたいと思います。(福岡大の印象は)やっぱり毎年全国で結果残してるチームだけあって、トーナメントの戦い方に慣れてるなと感じたし、やっぱりレベルの高い選手が揃ってるなっていう印象でした。でも、もっと攻撃的に来るのかなと思っていました。攻撃力のある、ポテンシャルのある選手が多いので、もっと攻撃的にこられていれば、うちももっと苦しかったかなと思います。(ピッチコンディションについて)まず、枯芝なので(笑)もうちょっと良いグランドで出来るように、まずは次勝って、勝てば西が丘で出来ると思うので、そこまでいきたいです。こんなところで引退するとちょっとさまにならないので、次も勝ってちゃんとしたグラウンドで試合をやりたいなと思います。(次の試合に向けて)もうここまで来たら、やるだけです。慶太がもし出来なくても、サブの選手の調子もいいですし、みんな出たがってると思うので、そこは何も心配していないです。相手どうこうっていうよりもまずは自分たちが良い準備して、今日の反省を踏まえながら、良いところは続けていって、1戦1戦成長していくというか、もうだいぶチーム的にはまとまってると思うので、もっとプラスアルファ何か必要だと思うし、ラッキーボーイが出てくるのもそうだと思うので、そういうのも出てくれば優勝に近づいてくるんじゃないかと思います。

風間

(今日の試合を振り返って)最初立ち上がりに失点して、危ない時間帯にというか、出ばなをくじかれたという感じだったんですけれど、自分たちのサッカーをしようということを心がけていて、そんなに焦りとかはなく自分たちのサッカーをできた結果が今日の結果に結びついたかなと思います。(失点してから落ち着いたように見えたが)そうですね。失点してから落ち着くというのは今年のチームにある特徴なのか分からないですけど、よくないかもしれないですけど。失点しても落ち着いてできているというのは、逆によかったのかなと思います。でもトーナメント戦なので先制点は大事だと思いますので、先に取られたのは次の課題にしていきたいと思います。(延長戦の末に逆転勝利を収めたことについて)やっぱり全部員の力があって、そんな簡単に最初の失点で負けられない、負けるチームではないと思っていたので、みんなの分をみんなが気持ちを込めて試合をした結果かなと思います。(サイドに張る場面が多かったが)最初はFWではなくてサイドハーフをやっていて、尚毅が代わってFWになったんですけど。今はサイドハーフをやらせてもらっているので。前を向けるのでサイドハーフの方が。自分でもあまりやったことのないポジションだったんですけど、結構いい感じなのかなと思います。(次の試合に向けての意気込み)そうですね。日本一を目指しているので次も絶対に勝ちたいですし、個人としてもけっこう得点チャンスがあったのでそこを自分が決めていればもっと楽に進めたと思うので、点も取って絶対に勝ちたいと思います。

力強いドリブル突破でチームに活路をもたらした風間

大塚

(見事な逆転勝利でした)立ち上がりに失点をしてしまい苦しいゲーム展開でしたが、そこで慌てなかったですし、自分たちのサッカーをやりぬいて、逆転できたので良かったなと思います。(早い時間の失点でしたが、その後の意識は)特にかわることはなかったですね。失点した後、相手があまりプレッシャーに来なかったので、しっかりボールを回していけました。(相手の守備は5バックに近く、なかなかFWのスペースがありませんでした)そうですね。あんまり自分が真ん中の位置でうまくボールを貰うことはできませんでしたが、風間や(田中)奏一、(黄)大城の裏を攻めること、サイドにできた裏のスペースを意識していました。そこは崩せていたし、良かったと思います。ただその後、クロスに対しての入り方だったり、人数だったりというところで、なかなか上手くいかず、得点が奪えなかったです。引いた相手に対する攻撃という点で、中央の選手の係わり方をもう少し良くすればゴールももっと奪えたかなと感じています。(そういったことも踏まえてご自身のプレーで具体的な改善点はあるか)まずはFWなのでシュートですね。今日もいくつかチャンスはあったのですが、決め切れなかったので、シュートの場面ではしっかりと責任感を持って仕事をしたいです。(交代後はどのような思いで応援していましたか)本当に「勝ってくれ」という気持ちでいっぱいでした。少しでも貢献できるようにというか、ずっと声を出していたんですけど、本当に皆がよく戦ってくれました。(準々決勝の意気込みを)一戦一戦しっかり自分たちのサッカーをして、内容を突き詰めていければ、結果はついてくると思っているので、自分たちのできるサッカーを出し切って勝ちにいきたいです。

前線で起点となった大塚

(今日の試合を振り返って)インカレの一回戦で福岡大ということで、相手は天皇杯でもJ1相手に互角以上の戦いをしていましたし、いいチームということは分かっていました。その中でも何回かビデオを見ながら、自分たちのいいところを出して、相手の弱点をつくといういいサッカーができたかなと思います。(ビデオを見た中で福岡大の攻撃に対してどのような注意をして臨んだか)前線に背の高い選手がいて、両サイドに技術のある巧い選手がいて、ロングボールを多用してくるということは分かっていましたが、守りにくいという感覚ではなかったですね。あとは背の高い選手が多かったのでセットプレーはやらせないということは意識していたんですけど、序盤でロングスローから失点してしまい、けっこう厳しい状況だったのは確かです。(相手の左サイドバックの裏を狙うようなボールが多かったですが)それが自分の長所でもありますし、相手が嫌がっているのが分かったので後半も続けていこうとしました。右は風間と奏一と二人いるのですが、左は慶太(日髙)が引いてボールを受けて、ためを作っていたので、そこは自分がいかなければという意識でした。(後半から一方的な攻めに転じましたが)前半の最後の方からボールを支配できていて、相手がそれを嫌がっていることが分かったので、まずはそれを続けることを心がけました。あとは縦にボールを入れてスピードをつけるということと、最後は裏を取って点を取りに行くということを心がけましたね。(前半の終盤から相手がかなり引いて守っていましたがやりにくさはあったか)いや、逆に相手が引いてくれた方が自分たちもボールを回しやすいし、そこに河井なり日髙が落ちて相手をずらすということで、前からがつがつ攻めてこられるよりはやりやすかったですね。(初のインカレの舞台で緊張はありましたか)特にないですね。いつも通りにプレーできました。(次の試合の意気込みを)次の試合が行われるのも足利で、地元に近いので、ちょっとしたホーム感というのがありますね。それはメンタル的にはいいかなと。あとは、相手はどこになるか分からないですが、まずは自分たちのサッカーをしっかりすることと、トーナメントなのでどこでスイッチを入れていくかというゲーム運びについても話あって次の試合に臨みたいと思います。

豊富な運動量で攻守に渡り高い貢献度を見せた黄

 中川

(今の率直な気持ちを)目標である日本一に向けて一戦一戦、戦っていこうということだったんですけど、その第一歩が確実に歩めたかなと思っていて、率直に嬉しい気持ちでいっぱいです。(今日の試合を振り返って)失点の時間はすごく早くて、ゴールキーパーとしては反省する面ではではありましたが、それからの慶應のイレブンは本当に、後ろから見ていても、頼もしいなと思っていて。今年は1点とられてからも逆転できる強みが慶應にはあるので、そういういい部分がまたこういう全国の舞台でもでたのかなと思います。(インカレのピッチに立った気持ちは)何ももう失うものはないので、チャレンジャーとして望んだので。たくさんの部員たちの応援というものがあったから、本当に堂々とピッチにたってプレーすることができました。(今日は1対1の場面で防ぐなどの好プレーがあったがご自身のできは)失点したとこ以外に関してはクロスボールだったり、シュートストップだったりある程度いい対応ができたかなと思います。(次の試合に向けての意気込みを)また慶應らしいサッカーをして、慶應魂の入ったプレーを一瞬一瞬して、またもう一つ上にいけるように戦っていきたいと思います。

安定したシュートストップで見せ場を作った中川

 森田

(今の率直な気持ちを)まず本当に勝ててホッとしていて、4年生と少しでも長くやりたいので、次につながって良かったと思います。(今日の試合を振り返って)先制点をとられてしまったのですが、試合全体通して慶應のサッカーができたと思いますし、それが結果にでて良かったと思います。(途中交代で入るときはどのような気持ちだったか)個人的にスタメンじゃなくて悔しかったので、結果を残そうと思っていましたし、1-1という状況で自分が入るということは点をとりにいく合図だと自分でも思っているので、ゴールに向かってしかけようと思っていました。(須田監督からはどのような指示をうけていたか)監督からはゴールにからむプレーっていうのを求められているので、シュートまで結びつけてほしいっていう意図は感じとれたと思います。(逆転弾を決めた時の気持ちは)全国の舞台で決めることができて素直に嬉しかったですが、ただ、自分たちの目標は日本一なので、ここで終わらずに次につなげたいと思います。(ゴールまでのプレーは、頭の中にあったプレーか)ボールうけたなかで、相手があまりよせてこなかったので、ドリブルで運んでシュートまでいけるなと思ってある程度イメージ通りでした。(次の試合への意気込みを)目標は日本一ですし、今日の勝利ということは嬉しかったんですけど、喜びは今日で終わりにして、また来週から次の試合に向けて切り替えたいと思います。

藤田

(今日の試合を振り返って)最初に失点してしまったんですけど、そのあとは自分たちのサッカーができて、最終的に逆転することができて良かったです。(インカレという特別な舞台にどのような意気込みで臨んだか)負ければ終わりなので結果にこだわってとにかく勝つということにこだわってやりました。(失点後修正したことは)今季はずっと先制されてから逆転できた試合が多かったので、焦らずに自分たちのサッカーを目指しました。(同点ゴールにつながるアシストについては)ずっと慶應の試合ができていたので、いつかは入ると思ってやっていた結果だと思います。(終了間際には相手の猛攻を受けたが)やっぱり守りに入ってしまうところはまだまだ反省点ですね。(勝利の瞬間の気持ちは)インカレで勝利したのは初めてだったので、嬉しいの一言ですね。(準々決勝への意気込みは)どこが相手でも自分たちのサッカーして結果につなげていきたいです。

同点弾をアシストした藤田は中盤の守備でも高い貢献度

松岡

(今日の試合を振り返って)最初ああいう形で失点して、事故みたいな形だったんですけど、プレーしている中でずっと慶應のペースで自分たちのサッカーができたのでチャンスはいずれ来るだろうと思っていました。こんなところで負けていられないという気持ちでプレーしました。(プレー中意識していたことは)守備の面では攻めている時間が長かったので、笠松君と声かけて相手のFWが一枚残っていたのでチャレンジ&カバーで絶対に取りきるという意識で、オフェンスの時間を長くしようとしました。(インカレという特別な舞台にどのような意気込みで臨んだか)僕自身全国大会が初めてだったので、チャレンジしようと思って実際チャレンジできたかなというふうに思います。周りの人は(全国の舞台を)いろいろ経験しているので自分は出せるものを全て出し切ろうとけっこうポジティブにとらえられてました。(終了間際相手に押し込まれる場面ではどのような気持ちだったか)身長が福大は高くて、セットプレーだとか失点したロングスローだとかホントに恐かったですけど、声かけて集中切らすなという確認をしっかりしました。あとはブロックがCKの時けっこうあったので、そこも声かけて確認しあって集中切らさずできたかなと思います。(勝利の瞬間の気持ちは)本当に最高でした(笑)4年生とインカレで出来るというのは幸せですし、勝った瞬間というのは嬉しかったです。(準々決勝への意気込みは)チャレンジして相手どうこうというよりも、自分たちのリズムで今日みたいに試合をしてこれまで一年間やってきたことを披露すればチャンスはたくさんあると思うので、まずは絶対勝って日本一に向けて行きたいと思います。

フィジカルの強い前線の選手にも冷静な対応を見せた松岡

 増田

(今の心境は)今日勝ってまた次があるということで、それは嬉しく思いますし、いつも言っているんですけど自分達はまだ何も得てなくて、目標は日本一でそこに向けて階段を一つ進めただけなんで、来週すぐ試合があるので切り替えていきたいです。(試合内容は)失点は崩されたわけではなくて、相手のフィジカルにやられたという部分があったんで、取り返せばいいということで落ち着いて試合を運べたと思います。(後半は攻勢だった)相手が少し引いてくれたおかげで自分達のポゼッションが上がりましたし、自分達のサッカーをやり続けようということはハーフタイムに言われましたし、ボールを保持しながら絶対に追い付けると思ってやっていました。(全国ベスト8ということだが)自分はまだ1年なのにこういう経験をさせてもらっているということで、4年生をはじめとしてチームメイトには本当に感謝していますし、このまま日本一に向けて頑張っていきたいと思います。(次戦に向けて)相手がどこであれ自分達のサッカーをするだけなので、一週間しっかりと準備していきたいです。

献身的なプレーでチームを支えた増田

(*)日髙選手は試合後怪我のため、病院に急行したためコメントの掲載はありません

 

出場選手

GK 中川翔太(環4)
DF 黄大城(総4)
DF 松岡淳(商3)
DF 笠松亮太(総4)
DF 田中奏一(環4)→104分 松下純土(総2)
MF藤田息吹(政3)
MF増田湧介(環1)
MF 日髙慶太(総4)→108分 川久保理(理3)
MF 河井陽介(政4)
FW 大塚尚毅(総4)→70分 森田達見(経3)
FW 風間荘志(商4)

コメント

タイトルとURLをコピーしました