【バレーボール】頂点へ向け好発進!全日本インカレ 九産大戦/国際武道大戦

豪快なスパイクを打つ岡田

大学バレー界における祭典・全日本インカレ。悲願の頂点を狙う慶大は2回戦から登場し、九産大・国際武道大を次々と撃破。見事に4回戦へと駒を進めた。

12月7日(木) 第65回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会 

2回戦 慶大vs九州産業大/3回戦 慶大vs国際武道大 @墨田区総合体育館

優勝を目指す第3シード・慶大にとって全日本インカレ初戦の相手は九産大。第1セット、柳田(環2)・野口(環2)のサービスエースでいきなり流れをつかむと、その後も各人が攻撃へと参加する理想的な展開で、相手に付け入る隙を与えず、25-11でこのセットをとる。第2セット以降も慶大は攻撃の手を緩めず。序盤の7連続得点で相手を一気に突き放すと、ピンチサーバーとして入った川村(環4)の好レシーブ、ワンポイントブロッカーとして出場した稲田(環2)のダイレクトスパイクなど、途中出場の選手にも好プレーが飛び出した。「しっかりとやってくれた」(宗雲監督)というような盤石の戦いを見せ、このセットも25-11でとり、ストレート勝ち。圧勝で幸先良く慶大の全日本インカレが幕を開けた。

 

エースとして大活躍を見せた柳田

3回戦の相手は国際武道大。今春に2部降格をしたものの、十分に実力を持った侮れない相手だ。第1セット、序盤は国際武道大の思い切りの良さが目立つ。「面食らった」(宗雲監督)というように慶大の選手にはどこか硬さも見られ、なかなかリードを奪う展開に持ち込めない。逆に相手にサービスエースを決められ、12-14となった場面で慶大はタイムアウトを要求する。しかしその後も2点差を縮められない苦しい展開。3回戦までは3セットマッチであるため、もしこのセットを落としてしまうと慶大は後がなくなることとなってしまう。「ひょっとしたら――。」そんな嫌な流れを打破したのは、エース・柳田であった。14-15以降の相手によるミスを除いた慶大の全9得点は全て柳田。高い打点から繰り出されるスパイクは相手の息の根を止め、このセットを25-21でもぎとった。

第2セットはもう一人のエース・岡田(商3)が奮闘。ダイナミックなフォームから放たれるスパイクが冴え、このセットは柳田に代わる攻撃の核となった。今セットは序盤から流れを全く相手に渡さず、25-18で危なげなく試合を終えた。慶大にとっての初日は2試合連続のストレート勝ちという、これ以上ない滑り出しとなった。

 

間宮は今日もチームを引っ張った

一発勝負のトーナメント形式のため、「何が起こるかわからない」(間宮主将・政4)のがこの全日本インカレの怖さ。今大会では、準々決勝で慶大との対戦も予想されていた前回大会ベスト4の明大が3回戦で敗退。ディフェンディングチャンピオンの東海大も3回戦であわや、というところまで追いつめられた。女子では秋季関東リーグ優勝の青山学院大が早くも姿を消すなど、波乱の大会となっている。次戦の相手は好チーム・宇都宮大。慶大には荒れ狂う波を乗り越え、センターコートへの権利を手にしてもらいたい。

(文・写真 古尾谷拓真)

得点(2回戦)
慶大 セット 九産大
25 11
25 11
得点(3回戦)
慶大 セット 国際武道大
25 21
25 18

宗雲監督

(今日の2試合を振り返って)1試合目は最初のゲームということもあって、油断しないようにと言っていたので、わりとしっかりとやってくれて、相手も少し(ブロックの高さが)低かったので、こちらが余裕を持って攻撃をできたのではないかなと思います。2試合目は国際武道大さんが思い切ってサーブを打ったり、それからその前の試合でフェイントが多かったのですが、意外とパワフルに打ってきたりということで面食らった部分があったと思います。思ったよりブロックに引っ掛けられなかったので、「こんなはずじゃない」というのが表情に出ていたんですよ。それでも徐々にリードをしていくとうちの方が有利になって、そうすると表情も良くなってきたので。(劣勢の場面では柳田選手の活躍が光りましたね)勝ち方も決め方も知っているし、1試合目も2試合目も柳田の対峙しているブロックの選手が小さかったので、楽に打てたのではないでしょうかね。(次戦にむけて)明日からは本当に強い相手とこれから戦っていかなければならないので、多分厳しい試合になると思いますが、勝負所を間違えないように、しっかりと勝っていきたいです。

間宮秀太 主将

(今日の1試合目を振り返って)初戦は大事にしようということだったので、特に何の問題もなく終われて良かったと思います。(2試合目は苦しい展開も続きましたが)最初だけちょっとあれでしたけど、自分なりにいろいろと反省するべき点もあるので、次に活かしていきたいです。(トーナメントという一発勝負の怖さは)そうですね。今見たら明治大も負けていたので、何が起こるかわからないなという印象をすごい受けますね。一戦一戦を頑張っていきたいです。(次戦への意気込みを)明日も勝つだけなので。前回、センターコートに行けなくてかなり悔しい思いをしたので、明日は絶対に勝ちたいです。

サイド 柳田将洋(環2・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環2・東福岡高)
センター 星谷健太朗(理3・渋谷幕張高)
サイド 岡田拓巳(商3・熊谷高)
サイド 間宮秀太(政4・慶應高)
センター 山本悠登(環4・東亜学園高)
リベロ 野瀬将平(環1・東福岡高)
途中出場

 

川村昌平(環4・春日部共栄高)
稲田聡典(環2・日向学院高)
吉田純(環1・東亜学園高)
上田悠貴(総1・生野高)


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