【男子ラクロス】好敵手崩せず開幕黒星/早大戦

グラウンドの暑さは気温のせいだけではない。いよいよ関東学生ラクロスの頂点を目指す熱い戦いが始まった。慶大の初戦の相手は因縁の好敵手・早大。試合は立ち上がりから先制を許し、その後も大量点差を追いかける苦しい展開となる。後半意地を見せて何とか点を奪ったものの流れは変わらず、初戦から手痛い黒星を喫した。

関東学生リーグ 第一戦VS早大戦

2013/8/15(木) 14:20F.O. @大井ふ頭中央海浜公園第2球技場

チーム名

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

早大

 

試合に負けて肩を落とすDF岡本主将

試合に負けて肩を落とすDF岡本主将

序盤から力の差を見せつけられた。第1Q開始と同時に、早大の素早いパス回しに翻弄され、立て続けに点を失う。焦りから守備が乱れた。一方で攻撃陣もフィジカルで早大に圧倒され、ボールを奪い取ることができない。「試合に出る上で当たり前のことが早大より劣ってしまった」と岡本主将が振り返るように、早大が4得点を決め確実に試合の流れを引き寄せていく。

続く第2Qでも、慶大は自分たちのラクロスができない。攻撃陣が果敢にシュートを放つも、相手の固い守りに阻まれ精彩を欠く。ボールの取りこぼしを相手にすくわれるという、慶大らしからぬミスも見られた。この回さらに2点を追加され、ゲームは6点差を追いかける厳しいものとなる。

果敢に攻めるAT脇阪

果敢に攻めるMF石黒

第3Qでは、ようやく慶大攻撃陣に火がつく。前半からシュートを放ち攻撃陣を牽引してきたMF石黒(商4)が、味方のパスに上手く反応し、ようやくチーム初得点を決める。チームを鼓舞する大きな1点だった。しかし守備陣が波に乗れず、またしても早大に追加点を許し点差は縮まらない。

迎えた第4Q。慶大のシュート数も次第に増えていく。MF林(経3)、AT脇阪(経3)が相手の守備をかいくぐり、立て続けに得点を奪って昨季学生王者の意地を見せた。しかし反撃もここまで。早大に9点目を取られた慶大は、最後まで6点差を縮めることができず、リーグ開幕戦で黒星を喫した。ライバル早大に大量リードを許し、慶大としてはとても不本意な結果であったことだろう。初戦でいきなりぶち当たった高い壁。しかし、昨季の雪辱を果たし日本一になるためには越えるしかない。12月の栄光の舞台へ、長い戦いは始まったばかりだ。(記事 河合美紀)

 選手コメント

DF 岡本遼也主将(経4)

(開幕までどのような準備をしてきたか)昨季の準決勝までで学んだ「基礎を徹底すること」にこだわってずっとやってきました。(今日の試合を振り返って)不甲斐ない試合をしてしまった、というのが正直な感想です。この開幕戦で自分たちの弱みをあぶり出せたことには感謝する一方で、そういった部分を修正していかない限り日本一は達成できないと思っています。(具体的な反省点)勝つためのマインドが作りきれていないという課題をずっと克服できていなかったんですが、今日は顕著にそれが出ていました。例えばボール一球一球に対する執念であったり、オフェンスからディフェンスへの切り替えであったり、試合に出る上で当たり前のことが早大より圧倒的に劣っていました。(相手の印象)彼らは勝つためのマインドがしっかりしていて、試合中もグラウンドボールひとつでも執念を感じましたし、そこは見習わなければ彼らを超えて日本一になることはできないと思います。(今後の抱負)日本一になるという目標は変わらないので、今回の試合で得た反省を修正して自分たちを高め、12月の舞台にもう1度立って、去年の屈辱を晴らしたいと思っています。

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