【女子ラクロス】我慢の試合制し、開幕2連勝を飾る/関東大学リーグ戦 法大戦

この日2得点と活躍した岸本(商4)

この日2得点と活躍した岸本(商4)

 

 

 青学大戦の勝利で勢いづいた慶大、リーグ戦2戦目、法政大との一戦を迎えた。猛暑の中、体力消耗戦が予想されたが、前半からその暑さにも負けない圧倒的な攻撃力を見せつけた慶大。課題であったディフェンスも後半修正し、苦しい試合を8-2で制した。慶大が2連覇の目標にまた一歩近づいた。

 

 

 

関東大学リーグ第2戦 VS法大

2013/9/27(火)14:30ドロー@大井第二球技場

チーム

前半

後半

合計

慶大

法大

 

 

秋シーズン、廣野(政3)に大きな期待がかかる

秋シーズン、廣野(政3)に大きな期待がかかる

秋シーズン、2連覇を視野に入れた長いシーズンの中で「疲れも出てくるし、重たくて嫌なゲーム」(大久保HC)である法政大戦。しかし攻撃に関しては文句なしのスタートを切った。前半4分、一人で突破した細田(経3)が相手ゴーリーの見事に出し抜く芸術的なシュートを決めると、直後6分に今度は岸本(商4)が相手の反則から落ち着いて決め、慶大を勢いづける。法政大も負けずにカウンター攻撃を繰り出すが、慶大ゴーリー渡邉(政4)の好セーブが光り得点できない。さらに続く11分には廣野(政3)のパスをキャッチした川村(文3)が空中でそのままシュートを放ち、3-0とする。その後も慶大は攻撃を続けるが、好調の攻撃とは裏腹にディフェンスで課題を抱えていた。前試合の青学大戦からの課題であるクリア、そのクリアからピンチを作ってしまうことが多々あった。前半はそのようなピンチをゴーリー渡邉が守りきるという形で危なげなく無失点で乗り切った。結局4-0で前半を折り返すも課題が浮き彫りになり、後半の修正が必要とされた。しかし攻撃では体力消耗を防ぎながら、予想通りの攻撃をすることができた。

 

 

福井(商2)がチャンスをつくりだす

福井(商2)がチャンスをつくりだす

 修正を促し迎えた後半、法大の攻めが勢いを増すが、ここから慶大のディフェンスが次第に良くなっていく。後半開始からいきなり法大のペースで攻められるも、統率のとれた守りで相手にシュートすら打たせない。5分には相手ボールを拾うと小川(商4)が流れるようなシュートを決め5-0。その後、クリアの甘さから2失点してしまうも、ここで慌てないのが陸の王者たるゆえんか、着実に修正を重ね、すかさず14分に川村が点を取り返す。グラウンドボールを拾いきれなかった前半とは違い、拾ったボールをそのまま攻撃につなげられる強さを見せつけ、リズムを守りからつくっていく。21分には、攻撃のバリエーションを増やした慶大が岸本のゴールで7-2とすると、24分にはセットプレーからパスを受けた福井(商2)が落ち着いて決め、8-2。「アタックは順調」(矢野・政4)というように得意の攻撃的ラクロスを発揮した慶大が開幕2連勝を収めた。

 

 

 課題の修正能力はなるほど優れたものだが、いまだに課題は残っている。クリアの精度が完全に修正されたわけではないし、得意の攻撃でも決定力を欠き、目標とする2ケタ得点にはまだ届いていない。だが見据えるのは紛れもなく2年連続の日本一、2連覇である。そのために一つ一つ課題を修正していければいい。次の試合、東女体大戦には、圧倒的存在感を誇る主将出原(政4)がけがから復帰する。慶大女子ラクロス部最強の時代を実現するため、勝負の秋は始まったばかりだ。

                                                                      

                                                   (記事・宮本 大)

 

 

以下コメント

大久保HC

(今日の試合を振り返って)勝つことが一番重要だったので勝てたということがすべてですね。(試合前選手たちにはどんなことを言っていたのか)FINAL4以降のこと、2連覇のことを頭に入れていて、一番ゆるみやすいゲーム、疲れも出てくるし重たくて嫌なゲームになるということは話していました。(前半よく守れていたように見えたが)ゴーリーがよく守ってくれていただけで守備としては悪かったんです。相手がミスしたところで拾いきれないし、あんまりよくなかったので後半修正しました。守備は後半のほうがよかったと思います。(前半、攻撃に関してはどうだったか)相手がマンマークなのかゾーンなのかわからなかったんですが、様子見ながらやっていて、最初はマンマークだったので一対一中心に点が取れて、相手がゾーンに変えてきてからは、点差リードしているのもあったので消耗を抑えるためにゆっくり攻撃して1,2点取れたので攻めあぐねたというよりかは、予定通りの展開でした。(後半の守りは具体的にどこが良かったのか)ボールへのアクションがよかったです。2失点はクリアミスの悪いことが原因で立て続けに取られた感じです。全体的にみれば、後半のほうが守備からボールを取ることが多かったのでよかったと思います。(パスなどプレーの精度の問題はあるか)クリアが前回の青学戦で大きな課題となってしっかりボールを動かしてクリアすることを練習しているんですが、そういう意味では前回の青学戦からかなり進歩しています。パス回数が増えている分ミスが増えているのでそういうところの精度は11月に向けてあげなければなと思います。(攻撃面の課題は)攻撃は今日比較的悪くはなかったと思います。最後うちそこねたり決め損ねたりはしているんですが、ほぼ予定通りの攻撃はできていて、次は主力の出原が次の試合からは帰ってきますし、最後の決定力は11月に向けてあげていかなければと思います。(次の試合に向けて)相手も攻撃型のチームで競り勝ちたいので、今回2試合とも2ケタ得点を逃しているので2ケタ以上、目標は25点以上、2分に1点取れるようにしたいと思います。

 

矢野(政4)

(今日の試合を振り返って)リーグ戦の2戦目ということで、みんな油断していることもあり、我慢の試合になりました。アタックは自分たちのペースでできましたが、ディフェンスで課題が残りました。(今日の試合にむけて)開幕戦でクリアの部分で、ビルドアップがうまくいかず、嫌な雰囲気になったので、そこは意識しました。(自身のプレーを振り返って)味方に指示を出せてはいましたが、グラウンドボールへの寄りが甘く自分たちのボールにできない場面がありました。(前半無失点だったことについて)前半はゴーリーの渡邉に助けられた場面が数多くあり、前半の反省点を後半に生かせませんでした。(次にむけて)アタックは順調ですが、ディフェンスでまだ課題が残るので、ディフェンスからいい流れを作れるように頑張りま

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