【フィギュアスケート】大歓声に包まれ、笑顔で飾った花道 リリーカップカナガワ①

今年度初の大会、リリーカップカナガワ

今年度初の大会、リリーカップカナガワ

 

4月13、19、20日、新横浜スケートセンターにて第37回リリーカップカナガワが行われている。神奈川県に在住する選手や神奈川県内のクラブに所属する選手など、幅広い年齢層が大勢出場するこの大会。大会初日の13日、ジュニアD男子に廣澤聖士(院1)が登場した。

 

ジュニアD男子

・廣澤聖士(院1) 32.64点 5位

 

一昨年度主将・土生浩貴(環卒)の衣装を借りて滑った

一昨年度主将・土生浩貴(環卒)の衣装を借りて滑った

3月に大学を卒業し、4月から大学院生となった廣澤。「多分試合に出るのはこれで最後」ということもあり、一際大きな声援を浴び笑顔で氷上に降り立った。インカレやバレンタインカップで回避した2回転ジャンプに挑戦。結果転倒してしまったものの、最後の試合まで果敢に攻めたプログラムとなった。観客席からの手拍子や歓声が絶えない中でラストダンスを披露した廣澤は、「最後の最後まで皆さんに応援されるようなスケート人生が歩めて良かった」と競技生活を振り返る。フィギュアスケートを始めたのは19歳からと早くはなかったが、多くの人から愛される演技をものにした。今後は大学院で、スケート靴に関する研究を行っていくという。別の角度からまたフィギュアスケートを見つめていこうと決断した廣澤は、この日新たなスタートを切った。

 

(文:窪山裕美子、写真:脇田直樹)

 

廣澤聖士(院1)

最後の試合でも、会場は熱いムードに包まれた

最後の試合でも、会場は熱いムードに包まれた

(今日はどのような意気込みで試合に臨まれましたか)多分試合に出るのはこれで最後だと思ったので、練習も全然していませんでしたが、本当に楽しめればいいかなと。それと3級に高校生がいて多分一緒のクラスで出るのが最後なので、一緒に出て楽しめればいいかなという感じでした。(その中で、今日の演技を振り返って)多分できないワーストだと思ったんですけど、そういうのを抜きにして楽しんで、出場できて良かったなと思います。(土生さんの衣装を着られていましたが、どのような経緯で着ることになったのですか)3部門送別会のときにOBの方に「今の衣装は地味すぎてダメだ」と言われまして、最後なのでちょっと派手な衣装を借りようかなと思って、土生さんに借りました。(たくさんの方からの応援がありましたが)内容が全然伴っていなくてダメだったなと思うんですけど、本当に最後の最後まで皆さんに応援されるようなスケート人生が歩めて良かったと思います。(4月から大学院生になられましたが)はい。SFCの健康マネジメント研究科というところで修士1年生をやっています。(最後に今後に向けての抱負を)一応研究のテーマが、スケート靴のバイオメカニクス研究というものをやっていまして、そこでまたスケートに関して、やる側じゃないですけどいい研究ができたらなと思っています。

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