【バスケ】最後まで集中力切らさず!強豪を下し成長を証明! vs筑波大

「気持ちよくプレイできた」という言葉の通り、大元は24得点を量産した。

「気持ちよくプレイできた」という言葉の通り、大元は24得点を量産した。

リーグ戦もいよいよ最終週を迎えた。対戦相手は筑波大。1戦目では敗戦を喫したものの、内容のある試合展開を見せた相手だ。「2連勝でプレイオフに」(権田)臨むべくして挑んだ戦いは、前半苦しめられたが、試合を通して粘り強くリバウンドを取り、流れは渡さない。後半ディフェンスからリズムを掴むと、大元を中心にオフェンスも機能。同点で迎えた4Qでは、攻守両面で快進撃を見せ、「4年間一度も勝っていなかった相手」(伊藤)に対し82-65で見事勝利を収めた。

2014/10/25(土) @東海大学湘南キャンパス
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 第17日目 vs筑波大
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 18 23 15 26 82
筑波大 23 21 12 65
◆スターティングメンバー
PG #4 伊藤良太(環4・洛南高)
SG #13 福元直人(環3・福大大濠高)
SF #10 大元孝文(環3・洛南高)
PF #6 権田隆人(政4・慶應高)
C #22 トカチョフ・サワ(環1・國學院久我山高)
◆主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)◆
#6 権田隆人:10リバウンド、#10 大元孝文:24得点、7アシスト
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1Q、序盤からタフなディフェンスで筑波大に立ち向かう。相手のトラベリングを誘うと、先にゴールネットを揺らしたのはサワだった。シュートの確度が上がっている大元の3ポイントが決まると、相手もインサイド、アウトサイド両方から攻め込み強豪校の実力を見せつける。筑波大は着実に得点を重ね、開始4分で5-11とリードを許す。しかし中盤、慶大に朗報がもたらされる。怪我で戦線を離脱していた黒木が約1か月ぶりに復帰を果たした。そこから、「とりきれなくても飛び込む」という言葉の通り、福元が身体を張ったディフェンスで粘りを見せる。西戸も巧みなシュートを見せるも、終盤に連続で3ポイントを沈められ、18-23と5点ビハインドで1Qを終えた。 点差を縮めたい2Q、真木がコートに入り我慢強いディフェンスで奮闘すると、西戸は3ポイントを決める。しかし、相手は#17杉浦を始めとし高確率でシュートをものにし、流れを引き寄せられない。大元の3ポイントなどで得点する慶大だが、筑波大にバスケットカウント、直後には慶大のミスから速攻を許し、30-42とその差を12点にまで広げられてしまう。しかしここでタイムアウトを取ると、オフェンスが機能し始める。大元のアシストで伊藤が3ポイントを決める。その後も伊藤はバスケットカウントを獲得し、黒木は復帰後初となる得点。さらに残り時間わずかとなったところで、西戸が伊藤のロングパスからレイアップを決めきりバスケットカウントを決める。41-44と3点差にまで詰め寄り、前半を終える。 IMG_5270

3Q、相手に3ポイントを沈められるが、権田のシュートで反撃の狼煙を上げると、ここから慶大の怒涛の攻撃が繰り広げられる。大元のスティールからレイアップ、権田のオフェンスリバウンドからのシュートで連続得点。相手もたまらずタイムアウトを要求。その後も権田、サワを中心に積極的にディフェンスリバウンドを取り、大元はミドル、3ポイントと活躍。一気にリードを奪う展開に持ち込む。 終盤、両者のボールへの執着心がむき出しとなる中、ファウルがかさみ失点した慶大。56-56と同点で3Qを終了した。 同点で迎えた最終Qは慶大ボールで幕を開けた。序盤から伊藤、権田が得点に絡む活躍、またサワがディフェンスからの速攻を決め、一挙8得点を奪う猛攻。「最後まで戦う感じが出てきた」と阪口HCが振り返るように、慶大ペースに傾き始めてからも、身体を張ったディフェンスを見せ集中力を切らさなかった。残り1分となり、大元が技ありのシュート、さらにはスティールからイージーなレイアップを決める。伊藤が「相手との差を離せた要因」と語るように、この一連のオフェンスにより勝利をぐっと引き寄せた。ここから筑波大はファウルゲームを仕掛けるが、慶大はフリースローで得点を積み重ねる。最後は途中出場の山崎哲がレイアップを沈め、試合終了のブザーが鳴り響いた。試合を通して粘り強く戦い抜いた慶大は、82-65で格上相手に大きな一勝を掴み取った。

先日の青学大戦に続き、見事1部の強豪校に勝利を収めた。 「リバウンドを一試合取れた」と福元が手応えを語ったように、リバウンド、ディフェンスを40分間継続し、確かな成長が感じられる試合であった。さらにインサイドの要である黒木が戦線復帰を果たし、選手にとって「インカレにつながるすごく貴重な一戦」(大元)となったことは間違いないだろう。秋リーグ戦も残すところあと一試合となった。一戦目で敗れている専修大に雪辱を果たし、さらなる躍進に期待したい。

(記事:近藤侑未) 

阪口HC

頑張りましたね。最後まで戦う感じが出てきたので、もう勝てるかなと今日は思ってました。おまけに向こうは核がいなかったでしょ、だから今日は勝つだろうなと。(選手の雰囲気は)もう終わりも近いし、一部にも残ったし、普通だったら気抜けちゃうと思うんだけど、でも順位決定でまた明治とか国士とかとやるので、あいつらが勝手に考えて勝手にやっています。(国士大戦は嫌な負け方だったが)引きずってないですね、あれも相手の問題じゃなくて自分たちの問題だから、ぽろぽろ落っことして、あれだけ入らなきゃ負けちゃうよ。ただまだ順位決定でも戦うから。(今日の試合は良かったが)でもまだ最初ターンオーバーが多かったよね、イライラするよね(笑)、でも後半はいい感じだったね。(黒木選手が復帰したが)まだお試し状態。本人チキンハートだから。薩摩の人なのに、ちょっと痛みに弱いね。でも身体も作ってきたし、人間変わったよ。今週からから練習を始めたばっかりなので、あくまでインカレ。順位決定戦でももちろん使うんだけどね、試合に慣れなきゃしょうがないしね。(伊藤選手は)伊藤はつっただけだから大丈夫です。珍しく目いっぱいやったんだね。去年まで40分やってたやつが、休んで出るということになれてないので、もうちょっとシュートが入ると、もっとニコニコするんだけどね。(かねてから仰っていた選手との信頼関係は)だいぶ頑張ってきたよね。選手が僕に何を言っても大丈夫なんだということをやっと分かってきたのかな、なんか言ったら避けられちゃうかなとか、そんなことがないってことが理解されたのかな。自分たちの意見を言うようになったし、こっちもちゃんと答えるし、みんな大人だからね、むこうも質問があれば来るし。試合に出たいとかそういう欲望はいくらでもあるわけだし、最終的に僕が誰が出るかは決めなきゃいけないんだけど、でも彼らが思ってることをそのまま言っても、意地悪されないんだってことが分かってきましたね(笑)。(最終戦に向けて)明日負けると法政が専修と入れ替わって入れ替え戦に行っちゃうかもしれないから、法政のコーチに怒られちゃうので。法政のコーチの今井さんは僕の先輩なんだよね。高校のころからずっと知ってる人だから、怖いんだよね(笑)。あんまり見た目では分からないかもしれないけど、この間の専修戦とはチーム事情が全然違うから、絶対負けないです。

[PG]伊藤良太主将(環4・洛南高)

(格上相手に快勝したが)正直、本当に嬉しいということ。入学してから4年間一度も勝っていなかった相手ですし、僕自身高校時代の同期に笹山君という相手がいて、彼に勝ちたいと入学してからずっと思ってやってきたので、チームとして勝ちきれたというのが本当にこのリーグの中で一番嬉しかった試合ではあります。(後半の出来について)前半は相手のシュートがよく入って苦しい時間が続いたんですけど、やっぱりディフェンスを40分間続ければ自分たちの流れが来るということを一週間練習でも話してきたし、試合でも話し続けてきた結果、3Qで大元がスティールしてレイアップを決めるなど、そういうイージーバスケットができたことが相手との差を離せた要因だと思うので、ディフェンスを頑張れば流れが自分達にくるという共通理解をみんなが持っていたのがよかった部分だと思います。(途中負傷でコートから離れることに不安はあったか)不安はほとんどなかったというのが今の正直な感想で、流れがいい中で負傷して倒れてしまったということで、その後すぐ阪口先生に治して復帰するということを伝えたんですけど、「後は選手を、周りの仲間を信頼しろ」ということを言われて、本当にもう後は僕の代わりに入った吉川を信頼して、ベンチでやれることをやろうと思ってコートの外から見ていました。(明日の最終戦についての意気込みは)まず、前回の試合で負けちゃいけない相手に負けてしまった専修大学でもありますし、最後の締めくくりということで、今まで積み重ねてきたチームディフェンス、チームリバウンド、ルーズボールという泥臭い部分も頑張って勝ち、順位決定戦をいい形で迎えられるように全員バスケで明日も頑張っていきたいと思います。

[PF]権田隆人(政4・慶應高)

勝てると思っていた相手ではあったんですが、上位チームということで、やらなければいけないことをみんなで徹底してやった結果、ああやって勝つことができて、上位4つのうちの1つをまた青学に続いて倒すことができたということで、今後のプレイオフやインカレにつながるいい戦いだったのかなと思います。(ここで筑波に勝った意義について)インカレで筑波はベスト4に入ると思うんですが、青学にも勝てたということで4分の2に勝てたのはインカレ優勝を目標にしている僕らにとって非常に大きな1勝だったのかなと思っています。(前半における相手の外からのシュートへの対策)特には考えていませんでしたが、外からというよりインサイドが非常に厳しいチームだということは試合前のスカウティングでも挙がっていたので、そこをつぶしていけばおそらくうちの流れになるだろうと試合前に話していたので、ああやって結構最初は打たれていたんですが、ディフェンス頑張っていればうちの流れになるのかなというのはチームの共通認識としてありました。(後半の序盤から流れをつかんだが)相手のハリバックがあまりよくなかったことをハーフタイムに共有していたので、僕が抜け出したのもそこからのプレイだと思いますし、みんなが3ピリいい流れをつかめたのもそこからのイージーなレイアップを多く出せたからだと思うので、という意味では簡単なプレイ、相手が戻る前に走って点を取ろうというを後半は心がけたと思っています。(明日に向けて)1周目負けた相手なので、専修は最近調子を上げてきて非常に難しい相手だとは思っていますが、現在下位である専修大学に2連敗というのは許されないと思っていますし、ただ僕たちがやらなければいけないことをぶらさずに、インサイド陣としてもリバウンドであったりディフェンスというのを一生懸命やらなければいけない部分だと思っているので、何とかして勝って2連勝でプレイオフに臨めたらいい流れだと思うので、連勝していきたいと思っています。

[C]黒木亮(環3・延岡学園高)

(筑波大相手に勝利だが)青山学院大戦の勝利と同じような感じで、慶應というチームとして勝てていなかった現状があって、そのように勝てていなかった相手に今日勝利できたというのは、チームにとって成長するいい経験になったと思いますし、よかったです。(久しぶりの出場となったが)多分出るだろうなとは思っていて準備はしていたんですけど、結構早い段階で阪口さんに交代しようと言われて、少し緊張があったと思います。ディフェンスから頑張って声を出す努力をしていこうというスタンスで試合に入りました。(怪我の状態は)もう結構走れたりはできるんですけど、まだジャンプするときとかに違和感もあったりするので、そこをしっかりケアしつつ元の状態以上になれるように、明日もそうですが、プレーオフと最終的にはインカレに向けて調整していければと思います。(インカレに向けて)やはりそこへの調整が求められていると思います。今は権田さんやサワや木村がすごくインサイドでハッスルしてくれている分、僕も頑張らなきゃとなるので、インカレには万全の状態で臨みたいと思います。

[SF]大元孝文(環3・洛南高)

筑波に勝つことが出来てほんとに嬉しかったということが一番で、それに尽きると思います。とにかく嬉しかったです。(一週目の試合でも健闘した筑波大に対して)一週目はオフェンスリバウンドのところで相手が好き勝手やってきたので、そこを抑えようということで、前半はちゃんと抑えられていたので、そこが最後の最後まで接戦に持ち込めた理由だと思います。(今日大活躍だったが)今日は結構気持ちよくプレイすることが出来て、これを継続出来るかが課題なので、今日のプレイが今日だけのものにならないようにしていきます。(国士大戦後のムードは)国士舘に負けてしまったんですけど、リーグ戦はまだ続くということで、その負けを、勿体ない負けにしないようにとチームで話し合ってきて、今日ちゃんと改善できたと思うので、明日の試合につなげられればいいなと思います。(今日の勝利でチームの雰囲気は)今日の勝ちでチームとしても青学戦の勝利がまぐれじゃなかったということを実感できたと思いますし、インカレにつながるすごく貴重な一戦だったと思うので、この勢いそのままでリーグ戦を乗り切りたいと思います。(最終戦に向けて)専修相手でも、今日の筑波戦のようにディフェンスをしっかり頑張ってファーストブレイクという流れを作ればそんなに競らない相手だと思いますし、専修もすごい勢いに乗ってると思いますけど、そこで相手の勢いに乗せられないように慶応もディフェンスをしっかりとしていきたいと思います。

[SG]福元直人(環3・福大大濠高)

今日はリバウンドを一試合取れたことが一番大きかったですし、点を離されそうになったときも全員で頑張ってついていけたのが良かったと思います。(一試合通して意識していた事は)シュートが全然入らなくて個人的にもシュートタッチがよくないなと思っていたので、ディフェンスやリバウンドに飛び込むというということ、とりきれなくても飛び込む事で違う展開が生まれると思ったので泥臭い部分を頑張ろうと意識していました。(勝因は)一人一人が役割を果たしたこともありますし、前半あれだけやられてももう一回粘ってディフェンスを崩壊させなかったのが一番大きい勝因だと思っています。そこはこのリーグ戦中に成長した部分だと思います。(チーム全体として身体を張ったプレーが多かったが)強い相手とやるときに引いていたらいつまで経っても勝つ事が出来ないですし、そういう意味では今日どんなプレーでも相手に物怖じせず体を張って向かっていけたのがきっと最後の点差に出たのかなと思います。(明日の試合への意気込み)リーグ戦最後の試合というのもありますし、前回負けた相手という事もあるのでそこはしっかり勝ちきらないといけないと思っています。試合内容にもこだわって今日の勝ちを明日に繋げられるようにして、しっかり勝って終わりたいです。

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