第88回関東大学サッカーリーグ
第20節 2014/11/2(日)13:50KO@フクダ電子アリーナ
慶應義塾大学2‐3専修大学
【得点者(アシスト者)】
慶大:41分 山本哲平(PK) 、53分 川田悠介(PK)
専大: 11分 山川翔也(北爪健吾)、 50分 山川翔也(後藤京介)、 88分 前澤甲気
◆慶大出場選手
GK | 峯達也(政4・桐光学園高) |
DF | 溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高) |
DF | 並木凌介(総4・國學院久我山高) |
DF | 久保飛翔(環3・済美高) |
DF | 増田湧介(環4・清水東高) |
MF | 望月大知(環2・静岡学園高) |
MF | 浅間翔大(理4・暁星高)→89分平戸奨眞(法4・暁星高) |
MF | 山浦新(総4・東京ヴェルディユース) |
MF | 川田悠介(環4・桐蔭学園高) |
MF | 長尾賢太郎(総4・神戸U-18) →80分黄将健(総3・近畿大学付属高) |
FW | 山本哲平(政2・國學院久我山高) |
慶大は前節から攻撃面で大きく布陣を変えた。1トップに山本哲平(政2・國學院久我山高)、トップ下に山浦新(総4・東京ヴェルディユース)、サイドハーフに川田悠介(環4・桐蔭学園高)、長尾賢太郎(総4・神戸U-18)をすえる、従来の4-4-2から4-2-3-1という新たな体制にシフトして試合に臨む。
試合ははじめ専大が速い攻撃でペースをつかむ。そしてその流れのまま11分、北爪のシュートでキーパーにはじかれたのを山川に押しこまれてしまう。しかし、慶大も速いパスワークと鋭いカウンターで徐々に流れをつかみ、互角の展開へ。19分には、山本のスルーパスに抜け出した長尾がシュートを放つものの惜しくもポストに阻まれる。そして得点の機運が高まっていた41分、長尾のヒールパスをうけた山本が相手陣地でファールをもらいPKを得る。そのPKを山本が自分で落ち着いて決め、前半を1-1で終える。
しかし後半立ち上がり50分、パスを受けた山川が外に逃げる動きから放ったシュートがそのままゴールへ。再び慶大は専大にリードを許す展開に。しかしそれからわずか3分後、浅間翔大(理4・暁星高)がファールをもらいこの日二度目のPKを得る。それを川田が冷静に決め再度同点に持ち込む。23分には専大にPKを与えてしまうが、峯達也(政4・桐光学園高)が好セーブをみせ絶体絶命の危機を救った。その後も両チーム譲らない展開で、攻守が素早く入れ替わる試合が進む。しかし88分、小口のシュートが跳ね返ったのを不運にもエース前澤に押しこまれる。そして試合終了のホイッスルが鳴り、慶大は2-3で惜敗した。
インカレ出場に向けて重要であったこの一戦は敗戦を喫したものの攻撃面での復調の兆しがみられた実りのある一戦だった。守備面では「最後の一歩まで競り負けないようにする」(増田湧介・環4・清水東高)ということを徹底するなど、改善点が明確であり次の試合に期待が持てる。次はまさにインカレ出場を争っている駒大との負けられない一戦だ。勝って勝ち点3を積み上げインカレ出場をぐっと近づけたいところである。
(記事 萩原萌乃)
◆試合後コメント
須田芳正監督
(今日はインカレ出場のかかった大事な試合だったがどのような気持ちで臨んだか)
ハートで戦っていこうと思いました。非常にいい試合ができました。負けてしまったというのはありますが、自分たちのやりたいサッカーをできたという点で今年一番の試合だったと思います。
(自分たちのやりたいサッカーについて詳しく教えて下さい)
まずは守備面でボール保持はしっかりいくこと。今回は三点取られてしまったという事はあるが、全体として集中してディフェンスができたことがよかったです。2つめはカウンターをねらうこと。今回の試合ではみんなうしろでボールをとって、スプリントして何回もいい攻撃ができていたと思います。
(布陣など前回の試合から変わったことは)
中盤の所は4-5-1でワンツーマンにしようと思った。メンバーは端山が扁桃炎で急きょ木曜に試合に出られないことが発覚して4年の長尾を使ったが、彼が非常にがんばってくれた。彼の4年間の頑張りがこの試合に反映されたと思います。これからの試合でも使えるなと思っています。
(次回の試合に向けての意気込みは)
この試合での勢いを次の試合につなげていきたいという事ですね。まさに次の相手はインカレ出場を争っている駒大ということで勝利を目指してみんなで戦っていきたいです。
増田湧介(環4・清水東高)
(今日はインカレ出場に向けて重要な試合だったがどのような気持ちで臨んだか)
リーグ戦の1試合としていつものように勝利を目指して頑張りました。
(今日の試合で個人としてできたことできなかったことは)
自分は守備の選手なのでできたできない以前に3失点してしまったところが全てだと思います。
(次回に向けて改善点は)
もう一度守備の面を見直していきたいと思います。次の試合は駒大との重要な一戦なのでいつも通りのプレーを心掛けていきたいです。
川田悠介 (環4・桐蔭学園高)
(今日の試合を振り返って)
点の取り合いで、なんとか勝ちたかったんですけど、最後相手に1点とられて負けてしまって悔しいです。
(専大を相手に互角に渡り合えたという手応えは)
王者ということもあってリスペクトはだいぶしていたんですけど、相手もエースの人がいなくて、全然自信をもってやろうということで、そういう面で互角に渡り合えたというのは大きな自信にしていいのかなと思いました。
(攻撃面に関しては)
今日は前線が流動的によく動いて、いつもより良い攻撃が出来たんじゃないかなと思います。でも最後のフィニッシュのところで流れの中で点が決めれてないというのはまだ今後の課題なのかなと思います。
(リーグ戦も残り2試合となりましたが)
とにかく少しでも勝ち点を重ねて、インカレに出れるように皆で戦っていきたいと思います。
(次節に向けて)
次は駒澤で、ちょうど5位6位争いで、勝てばプレーオフは決まりということで絶対落とせない試合ですし、絶対勝ち点取ってとりあえずプレーオフ圏内を決めたいなと思います。
山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
(攻守の切り替えの早い試合となったが)
いつもとは違ったポジションで、今日に関しては勝ち点3を取りに行ったために、自分たちも攻めに行くことが多くて攻守の切り替えの早い展開になったと思うんですけど、後ろに引いて守ることもできたと思うんですけど、皆で勝ちにいこうと臨んだ試合だったので、そこはしょうがないかなと思います。
(試合前の監督の指示は)
最初から前に入ったというわけではなくて、3ボランチとして入ったんですけど、守備はマンマークということで僕は相手の8番のアンカーの選手につくことが多かったので、その選手が上がってこなかったということで、トップ下のような位置にいることが多くなったのかなと思います。
(勝敗を分けたポイントは)
どっちに転んでもおかしくないゲームだったと思うんですけど、自分たちのできることは精一杯やったと思うんですけど、相手の方が実力が一枚上手だったのかなと思います。正直今は、なんで勝てなかったのか自分たちでも分からない状態です。
(イエローカードをもらってしまった後は、どのような気持ちでプレーしていたか)※累積4枚目、次節出場停止
悔しかったですけど、引きずらないようにということを皆からも言われて、来週出られない分、今日結果を残したかったんですけど、実際に残せなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
((次節の)味方へのエール、そして最終戦の早慶戦に向けて)
来週自分は出られないですけど、勝つことでプレーオフ圏内(である6位以内)を決めることができるので、皆に次の試合で何としても勝ってもらって、最終戦に良い形で自分も臨めることができたらなと思っているので、来週は味方に託したいと思います。
溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高)
(今日の試合を振り返って)
インカレに向けて絶対に勝ち点3が必要な試合でしたが守備で3失点してしまったところは不運もあったのですけど、流れというものをもっと気持ちで引き寄せなければならないという反省があります。全体を通して相手に試合を運ばれたという印象も無いし自分たちがやりたかったことができたというのは一つ大きな収穫としてあるのであまり下を向くことなくやっていきたいと思います。
(後期初のスタメンでしたが)
前回から続けて出場はしてるのであまり緊張もせずとにかく自分ができる守備と攻撃で核になるというのを考えていました。
(不運な形もありましたが3失点をどう考えますか)
少しラインが低いかなという印象を受けていて相手の攻撃が深い位置まできてしまうので結果的にゴール前まで運ばれて今日のようなアンラッキーなゴールに繋がると思うので少しラインを上げてペナルティーエリアに入れさせないイメージで次節戦いたいです。
(次節に向けての意気込み)
はっきりしたので勝ってまずプレーオフには進めるように。必ず勝ちます。
山本哲平(政3・國學院久我山高)
(今日の試合を振り返って)
内容的には良かったんですけど、勝ちきれなかったのがだめかなと思いました。
(PKの得点シーンを振り返って)
自分がもらって誰か蹴るかなと思ったら、自分が蹴れと言われたので、落ち着いて決めました。
(相手の印象は)
強かったですけど、エースとかいなかったので、勝てるかなと思ってました。
(フォーメーションが変わりましたが)
1トップで1人アンカーを入れて、ちょっと守備的だったんですけど、カウンターとかに関してはやりやすいので、ある意味攻撃的だったかなと思います。
(今後の課題、次節に向けて)
駒大に勝てばプレーオフ決まるので、次勝てるように、守備のところをしっかり見直して無失点でいきたいです。
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