【ソッカー男子】 第1節 開幕戦でまさかの完敗 開幕黒星スタート 明大戦

ついに関東大学サッカーリーグが開幕。慶大の開幕戦は昨季2位の明大。昨季の最終節で敗れた相手でもあった。優勝を目標に掲げ、開幕戦を勝利で飾りたい慶大だったが、15分にFKから頭で合わせられ失点。その後もボールを支配され続ける。前半アディショナルタイムには自陣でのミスから豊川がPA内で相手を倒し一発退場。このPKも決められ、前半終了時点でかなり厳しい戦いを強いられる。後半も慶大に見せ場はほとんどなく、68分にCKから追加点を許す。試合を通して慶大はシュート0 。慶大の開幕戦は周囲からの期待が大きかった分、試合内容、結果ともに残念な試合となってしまった。 

注目の慶大スタメン

注目の慶大スタメン

 

第90回関東大学サッカーリーグ戦 第1節

 

2016/4/2(土)14:30KO @味の素フィールド西が丘

 

慶應義塾大学0-3明治大学

 

【得点者(アシスト者)】

 

[明] 15分 岸本 英陣 (道渕 諒平) 

 

[明] 45+2分 丹羽 詩温

 

[明] 68分 岩田 拓也

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)

DF溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)

DF宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)

DF望月大知(環4・静岡学園高)

DF井上大(総4・國學院久我山高)

MF加瀬澤力(総4・清水東高) → HT増田 皓夫(商2・桐蔭学園高)

MF豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)→45+1分 退場

MF手塚朋克(環3・静岡学園高)

MF松木駿之介(総2・青森山田高)

FW田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)→69分 小谷春日(環2・藤枝東高)

FW山本哲平(政4・國學院久我山高)→84分 矢野峻寛(文4・暁星高)

 

 

気になる開幕戦のフォーメーションは4-4-2。宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)主将をセンターバックにおいた安定のDF陣。両サイドハーフは手塚朋克(環3・静岡学園高)、松木駿之介(総2・青森山田高)など昨季から試合に出場を続ける選手がメンバーに名を連ねた。ゴールマウスは1年生の上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)が守り、昨季端山豪(総卒・現アルビレックス新潟)が背負った背番号10はエースストライカー山本哲平(政4・國學院久我山高)が引き継ぐことになった。

背番号10を背負う山本

今季から背番号10を背負う山本

 開始早々6分、慶大はミスからピンチを迎える。自陣でのミスからDFラインを突破されるが、GK上田が抜群の飛び出しを見せ難を逃れる。

その後、慶大はボールを落ち着かせることができず、13分には明大CKからヘディングで合わせられる。これは加瀬澤力(総4・清水東高)がなんとかゴールライン上でクリア。

その後も攻め続けられ15分ついに失点。左サイドからのFKをフリーになった明大19番岸本に頭で合わせられた。

その後も慶大は前線でボールを収めることができずに苦しい展開。42分には明大のカウンターから最後はミドルシュートを打たれ、クロスバー。

前半をなんとか1失点で抑えたかったが、アディショナルタイムに豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)がミスから相手選手をエリア内で倒し、レッドカード。このPKも決められ2-0とされる。

PKから失点

PKから失点

 

 

 

 

 

前半ほとんど見せ場もなく、10人となった慶大はハーフタイムに加瀬澤に代えて増田皓夫(商2・桐蔭学園高)を投入。リーグ戦初出場となった増田がサイドから積極的にボールを引き出し、前半には無かったリズムを作る。しかし、試合は数的優位の明大が圧倒。そして68分にCKから3点目を決められさらに試合は厳しくなる。

リーグ戦初出場の増田

リーグ戦初出場の増田

なんとか反撃に転じようと田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)に代えて小谷春日(環2・藤枝東高)を投入。75分に溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)が得意のオーバーラップから鋭いクロスを入れるが合わせることはできない。84分山本哲平(政4・國學院久我山高)に代え矢野峻寛(文4・暁星高)を投入し交代枠を使い切るが、試合は最後まで明大ペース。結局慶大はシュートさえ打つことができずにこれ以上にない完敗となった。

 

(記事 吉田遼平)

 

試合後コメント

 

須田芳正監督

 

(思いの外点差を付けられる展開となりましたが)実力です。これが実力です。(シュート0となりましたがどのあたりがうまくいかなかったか)全体的にまず、明治は去年のメンバーからプロ選手が5人出て、主力というか去年から出ている選手が抜けて、すごく「危機感」があったんじゃないかな。それが今日のチーム一丸となって戦うというのに出てたんじゃないかな。明治は素晴らしいチームで、謙虚さというか、ひたむきに守備のプレスの早さとか、そこがやはり素晴らしかった。それに比べてうちらは何かを勘違いしているんじゃないかなと。たまたま去年から残っている選手が多いということで、一言でいうと「傲慢さ」がプレーに表れていたと思う。それが今日の初戦で分かった、決してうちらはただ去年からレギュラーで出ている選手が残っただけで、それだから強いでも何でもないわけ。それがチームとして、我々スタッフも含めて分かったというだけでも今日のゲームは本当に良かった。(後半開始から増田選手を投入して、前半よりもリズムが出た気がしますが)もともと彼は調子が良かった。増田がそのまま入っても問題ないと思う。逆に守備の部分が安定するかもしれないし、ボールが落ち着くかもしれないし。今日は初めてああいう状況で入っても彼のプレーができていたので、おそらく彼でいくと思います。(次に向けてどのように改善していきますか)これだけメタメタにやられると、やりやすいですよね。きっちり切り替えることが一つだと思いますね。彼らのメンタルの部分でいえば、もちろん反省はしなければいけないんですが、割り切るところは割り切る。あとはセットプレーが改善点の一つ。あとはボールを持った時のうちらの攻撃のところ。ビルドアップから攻撃のところが、パスコースを作るところだったり、縦パスの入れ方とか、そこをやらなきゃいけないかなと思います。だから改善点はセットプレーのところと、攻撃の部分。我々がボールを持っているときにどう攻撃するのかというところをしっかりと一週間あるのでやっていこうと思います。

 

宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返って)結果が自分たちの実力かなと思います。(上手くいかないことが多い試合でしたが、理由は)個人としてはイメージとの差は無かったと思うのですが、チームとしてやりたいサッカーがピッチで表現出来なかった。一人一人が色々なことにチャレンジしている分、それぞれが考えることがあって、まだチームとしての統一というか、共通理解が足りなかったと思います。(セットプレーの守備が良くなかったが、どのように改善しますか)本来なら、そこを自分たちの強みにしないといけませんし、もちろん失点をしないという点もそうですし、逆に攻撃のセットプレーというところでは、自分たちが点を取らなきゃいけないんですけど、そこは基本的なところなので、ボールをしっかり見るとか、人にしっかり行くとか、もう一回原点に立ち返ってまた1から謙虚にやっていくことが大事だと思います。(次節筑波戦への意気込み)この結果は受け止めなければいけませんが、引きずることはなくて、前を向くしかないので、またみんなでしっかり話し合って、この時期にこのような課題が出たことは良いというふうに捉えて、お互いに意見を言い合って、次の筑波戦の時にみんなが一丸となって戦えればいいと思っているので、そこまでの期間を練習から大切にしたいなと思います。

 

井上大(総4・國學院久我山高)

(この敗戦をどう受け止めていますか)結果通り完敗です。自分たちがやろうとしていたことをすべて相手にやられてしまって、技術云々の前に戦う気持ちで負けてしまったと思います。(終始明大に押し込まれるシーンが続いたが、その原因は)中盤の競り合いの後のセカンドボールをほぼ全部拾われてしまったことです。もし自分たちが拾えていたら、松木や手塚などサイドの選手に展開して良い形が作れたと思うのですが、ほぼ拾われてしまったので、自分たちのボールにすることが出来ませんでした。(数的不利になったあとは)攻治が退場してしまったことは仕方がないので、割り切って失点を重ねないようにと話していました。ただ、流れの中での失点はなかったのですが、セットプレーから失点をしてしまったので、そこは人数が少なくても守りきれる場面ですし、反省しなければいけないと思います。(次節に向けて)これが自分たちの実力だと受け入れ、自分たちでは分からなかったが少し傲慢なところがあったかもしれないので、謙虚に準備して、チャレンジャー精神をもう一度思い出したいと思います。

 

手塚朋克(環3・静岡学園高)

(今日の試合を振り返って)相手は球際が強くて前からプレスに来ていて、そこを打開できないのが今の僕たちのチームであって、まだまだ弱さを痛感した試合でした。(選抜で合流が遅くなった影響はありますか)それは全然なくて、期間が短かった分コミュニケーションをたくさんとりましたが、まだまだコミュニケーションが足りなかったところもあります。チームとして出来上がっていたとは思うのですが、気持ちの部分ではまだまだ足りなかったと思うので、全体的にそこは修正していかなければならないと思います。(この試合から見えた課題は)まずは、慶大としての攻守にわたる特徴をはっきりとできなかったということと、ゲーム展開や相手の出方を考えて自分たちで考えてプレーできなかったこと、そしてつなげるところをつないだりできずに自分たちのペースにできなかったところだったりと課題は山積みです。1人少なくなった後半で心がけたプレーは)まずは守備からというように言われていたのですが、自分はもっと前からプレスを掛けなければならないということもありましたし、10人でプレーする中でも優位に立たなければならない状況があると思うので、そういうことを考えてプレーしたかったのですが、後手になった部分が多かったので、そういうところで体力を奪われたり、最後の最後に球際で負けてしまったりということが目立ったと思います。(次節に向けて)次節はこのような初戦をしてしまったので、まずは練習でしっかりと修正して、個人としてはチームを引っ張って、自分のプレーの特徴を出していくことが大事だと思うので、身を削ってしっかりと走ってチームに貢献していきたいと思います。

 

増田 皓夫(商2・桐蔭学園高)

(デビュー戦を振り返って)相手が明大でかつ、0-2という状況で入ったので、ボールを落ち着かせて守備でも貢献することを考えていました。チームは割り切っていましたが、最後にセットプレーから失点してしまい、自分の責任は果たせなかったのかなと思います。(退場者が出て、中盤の構成が難しかったと思うが、意識した点)明大が結構裏のスペースに蹴ってきていたが、取ったボールを前につけることを前半は中々できていませんでした。だから、セカンドボールを拾うために運動量を増やそうと思っていました。(シュートが0だったが、どの点が課題だったか)慶大は両サイドのアタッカーが強みだと思うので、いかにボランチが中で経由して、サイドで良い状況を作るかが今後の課題だと思います。(増田選手がボールを触るとテンポが出るなと感じたが)自分は間で受ける選手なので、そこで良い状態でもらってパスをつけることが求められていると思うので、そこはもっと意識したいです。(次節への意気込み)ポゼッションが上手いチームなので、堅守速攻をいかに意識して、やれるかがポイントだと思います。

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