【バレーボール】 再びの「王者」斬り! vs中央大

勢いに乗り笑顔を見せる選手陣

 

春のインカレ王者相手に金星だ。リーグ戦も折り返しとなる第6戦。課題とされてきたレシーブが今日は光り、粘り強くスパイクにつなげて得点を奪っていく。息詰まる僅差の勝負をものにして見事今季2勝目を挙げた。

 

 

 

9月23日(土)秋季関東大学男子1部バレーボール第6戦 慶大×中央大@深谷ビッグタートル

 

得点

 

 

慶大

セット

中央大

25

1

20

25

2

22

17

3

25

26

4

24

 

前回の早大戦で開幕戦の勝利以来、初めて1セットを取った慶大。戦いの舞台を埼玉県深谷に移し、次の相手は中央大。日本代表の石川祐希(政4)や大竹壱青(商4)ら主力を欠きながらも、東日本インカレを制している強敵を相手に自分たちのバレーを貫けるだろうか。

 

ブロックを見せる吉田(左)と佐藤(右)

第1セット。序盤に相手のミスや樫村大仁(環1)のスパイクでリードを奪うも、2連続サービスエースを含む4連続失点を喫し逆転を許してしまう。そこからは一進一退の状態となったが、富澤太凱(経2)のサーブで崩してミスを誘い3連続得点で逆転すると、その後吉田祝太郎(政1)のサービスエースでリードを広げる。終盤には富澤もサービスエースを決め、まず1セットを取った。

 

第2セットはさらなる接戦となる。連続得点を許せば、連続得点で盛り返すというシーソーゲームが続く。その中で吉田とマルキナシム(総2)がブロックポイントを挙げるなど、ブレイクを許さない守りも光った。終盤、佐藤康平(環4)がネット際の攻防を制してなんとかサイドアウトを取ると、直後の相手のミスに乗じてリードを3点に広げ、このセットも逃げ切った。

 

連続得点も決めた黒田

 

勢いのままストレート勝ちを狙った第3セットだったが、相手のスパイクに翻弄され、これまで好調だったスパイクレシーブに乱れが生じてしまう。サーブの順番を間違えるという単純なミスが出るなど波に乗れない。黒田彪斗(環4)の連続得点など見せ場は作ったが、大差でこのセットを落とした。

 

 

ライトから存在感を見せつけた富澤

 

迎えた第4セットも接戦となる。富澤のスパイクから3連続ポイントを挙げると、吉田と樫村の2枚ブロックで再び3連続得点。リードを3点に広げる。しかし直後から相手に相次いで連続得点を喫して逆転を許し、先に20点に到達されてしまう。22-23とリードを許した場面で浦部連太朗(総2)をピンチサーバーで投入する。見事に相手を崩してスパイクのミスを呼び込み、同点に追いつく。それでもブレイクを許した瞬間にセットを奪われる厳しい状況。23-24の場面で富澤がスパイクを決め、まず同点に。さらに相手のスパイクを何とか拾うと、今度はマルキの強打で逆転し、ゲームポイントに達する。続く吉田のサーブから、左に展開した相手の強打を富澤と黒田の2枚ブロックで止めるとボールは相手コートに落ちる。次の瞬間久しぶりに歓喜の輪が広がった。

 

今日の試合ではワンハンドレシーブや飛び込んでのスパイクレシーブで繋げていく場面が目立った。またサービスエースは4つを数え、早大戦からブロックポイントも増えつつある。慶大の持ち味である“サーブアンドブロック”が徐々に通用し始めているのだろう。秋リーグ全11戦のうち6戦を戦い、2勝4敗と上位校相手に健闘してみせた。今日が折り返し地点で明日からは下位校との戦いが続く。これまでの対戦で得た経験と自信を胸に、勝負の後半戦に挑む。

 

(記事・尾崎崚登、写真・太田彩恵)

 

富澤太凱(経2)

 

(今日の試合を振り返って)先週3連敗してチーム的にも苦しい状況が続いたんですけど、今日はなんとしても勝とうという気持ちを全面に出してプレーしました。

(ご自身のプレーについて)ずっとセッターとは自分の入り方だったり、トスの質であったり、話し合いを重ねてきました。3セット目までは良かったんですけど、最後の方でミスが出てしまったので、そこは明日に向けて修正したいと思います。

(今日の勝利の要因は)相手より勝ちたい気持ちが上回ったかなと思います。あと自分たちのプレーができたことだと思います。

(久しぶりの白星となったが、その間の苦しい期間、どう気持ちを切り替えてきたか)チームとして出ている以上は他のメンバーに失礼のないように、やれるだけのことはやろうと思いました。

(3セット目はミスも多く出てしまったが)自分たちの悪いところがちょっと重なってしまったかなと思います。ああいうのが出てしまうと流れも変わりやすくなってしまうので、なくしていきたいと思います。

(明日の日大戦にむけて)相手の勢いに飲まれないで、自分たちのバレーをして勝とうと思います。

 

サイド

マルキ ナシム(総2・川越東高)

センター

佐藤康平(環4・桐蔭学園高)

オポジット

富澤太凱(経2・慶應義塾高)

サイド

黒田彪斗(環4・富山一高)

センター

樫村大仁(環1・茨城高専)

セッター

吉田祝太郎(政1・慶應義塾高)

リベロ

長澤翔吾(環4・盛岡一高)

 

松岡海(文4・慶應義塾高)

途中出場

尾木将(政4・修道高)

 

岩本龍之介(商3・仙台二高)

 

五味渕竜也(環2・習志野高)

 

浦部連太朗(総2・高松一高)

 

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