【アメフト】秋季リーグ第4節 終了間際の攻防制し逆転勝利! 立大戦

試合終了後喜びを爆発させる選手たち

前節で1勝目を挙げ、巻き返しを狙う慶大。1Q、K廣田祐(理3)のフィールドゴールで先制するも、2Qは点の取り合いとなり同点に追いつかれる。その後フィールドゴールを2度決められ6点のリードを許し、試合時間は残り1分を切ってしまう。しかし、残り46秒から果敢に攻め込むと、QB小田裕太(商4)からSB松岡拓希(法3)へのタッチダウンパスが決まり逆転。最後は残り2秒からフィールドゴールを狙われたが、見事守り抜き今季2勝目となる勝利をつかんだ。

 

関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第4節vs立大

10月15日(日)@富士通スタジアム 13:30KO

 

慶大

 

立大

3

1Q

0

7

2Q

10

0

3Q

3

7

4Q

3

17

TOTAL

16

 

慶大のキックオフで試合開始。出だしは好調、立大の攻撃をすぐに抑えて攻撃権を得た。積極的にランを出しゲインを重ねると、ギャンブルに成功しチャンスを広げる。相手の反則もあり敵陣6ヤードまで攻め込んだものの、ランが通らず1ヤードのロスで4thダウンへ。ここでフィールドゴールを狙うも、失敗に終わった。しかし、1Q終盤再びチャンスが訪れる。立大をパントに追い込むと、WR柴田源太(商4)の華麗なリターンで敵陣8ヤードからの攻撃権を獲得。ランを止められタッチダウンはできなかったものの、K廣田祐(理3)のフィールドゴールで3点を先制する。

廣田のフィールドゴールで先制

2Q開始直後、立大のパスをDB長戸俊介(商3)がインターセプト。ここから試合の流れを引き寄せると思われたが、すぐに攻撃権を奪われる。43ヤードのランを通されると、さらにランを使ってゲインされタッチダウンを許してしまう。その後の攻撃で慶大も負けじとパスとランを駆使して前進、QB小田裕太(商3)からWR柴田へのパスでタッチダウンを奪い返した。しかし直後の攻撃で立大にフィールドゴールを決められ、10−10の同点で前半を終える。

タッチダウンに加えリターンでも活躍を見せた柴田

立大のキックオフで3Qが開始すると、WR岩井公亮(政3)のリターンで敵陣46ヤードから攻撃権を得る。しかし、一発目のパスをインターセプトされ流れは立大へ。ランでのゲインを許すと、敵陣12ヤードまで攻め込まれる。ディフェンス陣の連携でタッチダウンは阻止したものの、フィールドゴールで3点を追加された。次の慶大の攻撃は、チャンスを作ったもののフィールドゴールに失敗。追いつくことができないまま4Qに突入する。

4Qは両者のディフェンスが機能し、互いに得点のないまま試合が進む。しかし、残り3分から試合は大きく動いた。立大のパントに追いやられた慶大は自陣1ヤードから攻撃を開始するも、パスが通らずなかなかゲインできない。自陣10ヤードでギャンブルに失敗し攻撃権を奪われると、絶好のチャンスが訪れた立大にフィールドゴールを決められてしまう。スコアは10−16、試合時間残り残り1分27秒。緊張感が走る中、パスを中心に攻撃を組み立てる慶大。QB小田からWR柴田へのパスでフレッシュを獲得し、残り46秒、敵陣44ヤードからさらなる攻撃を仕掛ける。QB小田からSB加藤航太郎(商3)へのパスで大きくゲインすると、最後はQB小田からSB松岡拓希(法3)へのパスが通りタッチダウン。トライフォーポイントも決まり逆転に成功する。このまま試合終了かと思われたが、残り13秒、自陣35ヤードから攻撃権を手にした立大からまさかの反撃に遭う。ロングパスを2つ通され一気に敵陣14ヤードまで攻め込まれると、試合時間の残りは2秒。フィールドゴールであわや逆転かと思われたが、これは失敗し試合終了。17−16で慶大が勝利し、今季2つ目の勝ち星を挙げた。

松岡を中心に喜びを分かち合う選手たち

緊迫した展開が繰り広げられたこの試合。「自分たちをどれだけ信じられるかが試された試合」と松岡が振り返るように、どんな場面でも思い切ってプレーすることが求められた。次節の法大戦も厳しい戦いが予想されるが、今節で見せた強い精神力で勝利をつかみとってほしい。

 

記事 鈴木優子

 

 

 

 

松岡拓希(法3)

(試合を振り返って)本当にタフな試合で最後までどっちに転ぶかわからなかったんですけど、自分たちをどれだけ信じられるかが試された試合だったと思います。途中僕自身もミスをして負けそうになったけれど、そこで絶対に自分がヒーローになるんだという気持ちを持ち続けられたから運良くタッチダウンできたと思っているので、これからもメンタル的な部分で成長していかなければいけないなと実感しました。(今日の試合にはどのような気持ちで臨みましたか)中大戦で接戦をものにして、チームとしてメンタル的に強くならなければいけないなと2週間ずっと話してきました。でもあまりいい練習ができなかったりして、自分たちの気持ちに自信を持てていない部分もあって。気持ちの強さを見せて、いかに自分たちに証明できるかが勝負だなと思って挑みました。(前半はリードされ苦しい展開でしたが)前半が勝負だというのは2週間ずっと言っていて、start fastといってどれだけスタートを切れるかを取り組んできたんですけど、こういう前半になって、本当に取り組みが甘かったというか、自分たちの力を出し切れていないなと感じたので、もっと気持ちが強くなって全員でグラウンドを制圧できるような雰囲気を作っていくのが大事だなと思いました。(タッチダウンを決めたプレーにはどんな気持ちで臨みましたか)その前にミスをしたので、自分がやるしかないと感じていて、絶対自分が決めるんだという気持ちで臨んで、その気持ちが運良くタッチダウンにつながったかなと思います。(タッチダウンを決めたときは)チームも自分も苦しんでいて、嬉しいというよりもほっとしたというか、「俺はできるんだ」と自分に言い聞かせることができたプレーでした。(法大戦に向けて)気持ちの勝負だと思うので、この2週間でチームを完成させて、絶対に勝てるように全てを懸けて臨みたいです。

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