【野球】コラム”ヒーローインタビュー” ①がむしゃらな副将に待望の一発 内田蓮

3塁を回る内田

4月14日(土)東京六大学春季リーグ戦 東大1回戦

 

東大

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待望の1号だ。5回に4点リードで迎えた内田蓮(総4・三重)の第3打席。ここまでの打席で2度ともライトフライに終わっていたが、「林助監督から『もっとリラックスしていつも通りやれ』という風に言われた」。ボール先行から8球粘って、ど真ん中に来た球を振り抜くと打球は伸びてライトスタンドに吸い込まれ、リーグ戦第1号ホームランとなった。

高校時代は第96回全国高等学校野球選手権大会で準優勝という実績を残したが、大学では苦しんだ。2年から試合には出場するものの、エラーや走塁ミスを犯してしまう場面もあり、上級生が占める内野陣の中でなかなかチャンスを掴めないでいた。それでも大久保監督が「一生懸命やっている」と評価するほど、泥臭くプレーする姿を見せ続けてきた。そして今年は副将に就任。「言葉で引っ張っていくという感じではなくて、姿勢などで見せるというタイプ」と自らの役割を分析している。試合中にはサードからピッチャーへの声かけを絶やさない。地道な働きではあるが、経験も少なくかつ上級生の少ない内野陣で唯一の4年として頼もしさも見せている。

長谷川晴哉(政4・八代)(左奥)から祝福を受けた

最終学年を迎え、「とにかく思い切って悔いのないようにやりたい」と話した内田。これまでの努力がまず一つ形に現れた。その結晶が日本一という結果に現れるその日まで、頂を目指す慶大の土台を、彼らしいがむしゃらなプレーで支えてもらいたい。

(記事・尾崎崚登)

 

☆インタビュー

――今日の試合を振り返って

結果的に点差つけて勝つことができました。まず、髙橋亮吾が頑張ってくれたというのと、ノーエラーでしっかり守ることができたというのは良かったです。しかし、まだバントミスなど細かいところのミスが出てしまったというのは、課題としてあります。勝って反省できるというのは本当に良いことだと思うので、勝ったことは良かったですけど、課題のある試合だったなと思います。

 

――開幕戦でしたが心境は

開幕戦というのは、入るのが難しいところで、どうしても力が入ってしまったり緊張してしまうところがあります。みんなで声をかけていたのは、いつも通りで冷静にやろうという風に言っていました。その点で初回からどんどん攻撃もできましたし、しっかり守れたので、みんな冷静にやれたのかなと思います。

 

――この試合がリーグ戦2度目のスタメンでした

監督さんが、僕が結果出ない時期でも春から我慢強く使ってもらっていて、今回もスタメンで出させてもらったので、何とか期待に応えたいというような思いでした。

 

――5回にはリーグ戦初のホームランが出ました

1、2打席目に結果が出なくて、そこで林助監督からもっとリラックスしていつも通りやれという風に言われました。それで気持ちが楽になって、3打席目にホームランという良い結果が出て、本当に良かったですし、助監督に感謝したいなと思っています。

 

――開会式もありました

僕は優勝旗返還というのをやらせてもらって、六大学野球で優勝するというのは、本当にすごいことだし、名誉あることなんだなと改めて優勝旗持たしてもらって感じました。だからこそもう一度連覇という目標に向かって一戦一戦やっていかなければいけないなと感じました。

 

――今の調子は

バットは振れていますし、守備の方もだいぶ落ち着いてやれているので、浮かれることなく謙虚にやるだけだなと思っています。

 

――新チームの雰囲気は

目標としてファミリーになろうということをずっと言っていて、上下関係とかもやるのではなく、みんなが勝つために後輩先輩関係なく、何でも言い合える関係になろうというのを目標にやってきました。それが結構浸透してきて、良い雰囲気でやれてるかなとも思っています。

 

――副将としての役割は

そんなに言葉で引っ張っていくという感じではなくて、姿勢などで見せるというタイプなので、これからもそれを続けていきたいなと思っています。

 

――今年がラストシーズンです

個人的にはとにかく思い切って悔いのないようにやるというのと、チームとしてはリーグ戦優勝して日本一になって早稲田に勝つという、それだけですね。そこを目標にやってきています。

 

――昨季から成長した点は

打撃も良くはなりましたが、やはり守備が課題だったので、この冬は守備をしっかり鍛えてきました。今日もしっかりさばくことができたので、繋がっているかなとは思います。

 

--明日に向けて

今日は点差が付きましたが、明日はまた別の試合になると思うので、しっかり反省するものは反省して、切り替えてやっていきます。

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