【野球】コラム”ヒーローインタビュー” ④吼えるエース復活 菊地恭志郎

1年ぶりの白星を挙げた

4月29日(日)東京六大学春季リーグ戦 法大2回戦

 

法大

慶大

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「今までの試合の中でも上位の嬉しさです」。法大から見事2勝目を勝ち取った今試合を振り返りこう語る菊地恭志郎(政4・慶應志木)。これまでの悔しさがやっと結果になった、そんな彼の顔には満面の笑みがこぼれた。

昨年春ぶりの先発、今季初登板となった菊地。秋から調子を崩しベンチを外れ、怪我で全く試合に出ることができずその時点から今春を見据えてのトレーニングなどを続けてきた。エースのプレッシャーを背負うもチームの優勝をスタンドから見ることしかできず悔しい思いをした昨季。今年こそ「自分の力で」チームの優勝へ貢献したいと意気込み臨んだ今試合、7回2/3を投げて見事勝ち投手。堂々たる復活を見せつけ観客を魅了した。

ラストイヤーの初登板で意地を見せた

「勝ちたい」というチーム全員の思いを背負い、責任感と緊張感と戦いながら見事勝ち取った勝利だ。1年前にエース加藤拓也(H30政卒・現広島東洋)の背番号18を背負い、続けてきた戦いもついにラストイヤーとなる。学生野球人生の最後を締めくくる神宮球場のマウンドで「後悔のないように思いっきり腕振る」。そう語る彼の目は希望と期待に溢れていた。「正しい位置に投げれば打ち取れる」という自信と強い気持ちを持った彼の投球。昨年のリベンジを果たすべく新たな挑戦へとチームを導くこと間違いなしだ。

打っても2安打を放った

(記事:國分萌々子)

☆インタビュー

――今日の試合を振り返って

勝てたことが本当に嬉しかったです。今までの試合で嬉しい中でも上位の嬉しさです。

 

――今日の勝因は

自分の後に出た髙橋佑樹(環3・川越東)が三振で抑えたところと、最後石井(雄也=商3・慶應志木)がセカンドゴロに切ったことが本当に大きかったと思います。

 

――昨春ぶりのリーグ戦先発でした。緊張はしましたか

もちろんしました。今季初めての登板で久しぶりの神宮のマウンドということもあり、また今日の試合絶対勝たなければならないということで全員で気持ちがガッとなっていたので責任感と共に緊張感はありました。

 

――どのような意気込みで試合に臨みましたか

準備はいつもと変わらず、今までやってきたことを信じてやるだけだと思っていつも通りでした。

 

――今日は特に気持ちの入った投球に見えました。

自分にとってはラストイヤーです。昨秋もチームが優勝した時自分はスタンドで見ていて悔しい思いをしていたので、今年こそは自分の力でチームに貢献して優勝したいという強い気持ちが1番あると思います。このバッター、この一球、どうやってもいいからアウトひとつずつとっていく、という強い気持ちがありました。

 

――ピンチの場面での投球もありました。そのような場面での心持ちは

自分の球をちゃんとしたところに投げれば打ち取れるという自信もありましたし、ずっと2対2で同点で絶対点を取られてはいけない、と思いながら投げていました。

 

――投手陣の中では後輩の活躍もありました、悔しい気持ちはありましたか

昨年の秋調子を悪くしてベンチを外れてから、怪我をして結局明治神宮大会も出られませんでした。その時点で今年の春を見据えてトレーナーとかと相談しながらトレーニングをやっていたので、この春を見据えてやってきたことがだんだんよくなってきてよかったです。

 

――攻撃面では2安打を記録しました。意識してる点はありますか

特に意識している点はないですが、自分はバッティングが好きなのでストライクが来たら強く振ろうと思って打っていました。

 

――背番号18番を背負った戦いもラストイヤーです。最高学年として迎えるこの一年にかける思いを聞かせてください

本当にこれが自分の人生の中で最後のマウンドとなるので、後悔のないように思いっきり腕振って優勝したいなと思います。

 

――来週の立大戦に向けて

相手は強豪チームなので、チームとしても来週の立教戦2連勝できたら本当に優勝に近づくと思います。チーム全員で一丸となって挑みたいと思います。

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