【ホッケー(男子)】激闘するも1点に泣く…無念の入替戦へ/関東学生ホッケー春季リーグ順位決定予選 VS東農大

男子ホッケー

入替戦出場が決定してしまった慶大ホッケー部男子

Bプールを3位で通過した慶大が迎えた順位決定予選の相手はAプール4位の東農大。今季未だ白星なしの慶大は、入替戦のかかったこの試合に勝つ他なかった。しかし第1Q開始8分で相手に先制点を許しペースを乱され、次々とPCを与えてしまう。第3QにはPCによる失点を喫し、2点ビハインドで迎えた最終Qでは早々にFW大久保遼(政4・慶應)がフィールドゴールを決め、追い上げを狙う。ところが奮闘むなしく慶大は敗戦。次戦の結果にかかわらず、入替戦出場が決定した。

 

 

平成30年関東学生ホッケー春季リーグ 順位決定予選 vs東農大

 

 

5月6日(日) 9:30試合開始 @慶大日吉グラウンド

 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

東農大

 

 

スタメン

 

GK 小川修平(政4・慶應)

 

DF 河本倫太郎(法4・慶應)、竹内佑太(政3・慶應)、望月慎之介(経2・慶應)、片岡賢治朗(経2・慶應)

 

MF 金田翼(政4・慶應)、吉川大地(政3・慶應)、中山正楎(経1・慶應)

 

FW 大久保遼(政4・慶應)、大橋俊介(政4・慶應)、永野裕太(政4・慶應)

 

今季初のフィールドゴールでの得点を挙げた大久保

 

勝ち星なしで調子の乗らないリーグ戦期間を過ごしていた慶大。入替戦のかかった今日の試合は一層勝利を求められる一戦であった。

 

第1Q序盤は互いに引けを取らない戦いを見せた。MF吉川大地(政3・慶應)がサークル内にボールを送るが、ゴールを揺らすことなく迎える8分。敵陣プレーでボールを奪われたかと思えばカウンターを取られ、手薄な守備が仇となりあっという間に先制点を挙げられてしまう。取り戻そうと10分、なんとかサークル侵入に成功しFW永野裕太(政4・慶應)がシュートをする。しかしこれは弾かれ、代わってFW大橋俊介(政4・慶應)が押し込むがゴールとならない。攻め続けた慶大だったが、13分には相手PCを奪われシュートを打たせた。これはGK小川修平(政4・慶應)のナイスセーブで得点にさせず、このQを1失点で終える。

 

シュートチャンスをつかみたい第2Q。3分、DF望月慎之介(経2・慶應)が相手の放ったボールで膝を痛め、一時退場する事態に。続く5分には、相手にPCを与えるがシュートは右に大きく外れ難を逃れた。来たる7分、DF望月が復活し安堵した慶大は直後PCを獲得。MF吉川がシュートを任されるも相手の厚いディフェンスを越せなかった。その後はDF八木悠太(政3・慶應)が相手のサークル侵入を防ぐなどディフェンスに徹した慶大は、無得点のまま前半を折り返す。

ディフェンスでの存在感を発揮した望月

次ぐ第3Q。自陣でのプレーを強いられ圧倒される慶大は5分、相手シュートを止められず追加点を許してしまう。相手のカウンターとロングパスに翻弄され、自分たちのプレーを発揮できない。ついにやってきた攻撃のターンでFW大橋がシュートを放つが、相手GKに止められ足踏みする。12分に相手チームから反則による一時退場者が出たことで数的有利になった慶大は、14分、PCを獲得するが得点ならず。チャンスを生かせず2点ビハインドで最終Qを迎える。

 

最終第4Qは開始早々にチャンスが巡った。相手DFをかわしボールを保ったFW大久保が左サイドから放ったシュートはネットを揺らし、今季初のフィールドゴールでの得点を挙げた慶大。勢い止まらず、再びFW大久保やMF金田翼主将(政4・慶應)が積極的にシュートを狙う。ところが肝心の得点に繋げられずに、またも相手ペースの試合進行を許してしまう。ディフェンス陣が隙を突かれ、失点危機を繰り返すが辛くも守り抜く慶大。しかし1点が遠く、この試合を敗戦した。

得意のカウンターで貢献した金田主将

攻め続け、つかんだチャンスをフィールドゴールという形で得点にした今回の試合は、慶大が進歩していることを示すものとなった。「2点、3点取る力が足りなかったので、FWの自分としては不甲斐ないなと思います」(大久保)——しかし、追加点を重ねられなかった慶大は、この試合を敗戦したことで入替戦出場が決まってしまった。次戦である7位決定戦の相手はBプール4位の駿河台大。リーグ初戦では0−0で引き分けとなった相手だ。結果によらず入替戦出場ではあるが、未だ勝ちなしの慶大は今度こそ結果を出したい戦いである。次戦までの3週間を有意義に過ごし、チーム力をどれだけ上げられるかに注目だ。

 

 

 

(記事:津田侑奈/写真:新池航平)

 

 

次戦 5/26(土) 7位決定戦 VS駿河台大

 

9:30 試合開始 @明治大学八幡山グラウンド

 

 

 

以下、コメント

 

 

山﨑智雄ヘッドコーチ

 

 

——今日の試合を振り返って

 

もう1点取れなかったところがやっぱり悔しいですね。

 

——敗戦要因は

 

この2戦やっていたところと同じで、ディフェンスのところで簡単なミスがあって先制されてしまったところが大きかったです。

 

——ディフェンスのミスはどういうところですか

 

ライト側の選手のところで、ポジショニングのチェンジがうまくいかなくて、そこを突かれてしまいました。

 

——オフェンス面の手応えは

 

結構攻めていましたし、結果フィールドゴールも取れていたので今までの中では出来は悪くなかったと思います。

 

——次戦に向けて

 

もう勝つしかないので、今までやってきたことをもう一回再点検して積極的に点を取るチームに修正していきたいと思います。

 

 

 

大久保遼(政4・慶應)

 

——今日の試合を振り返って

 

絶対に勝たなければならなかったので、勝てなかったのはすごく残念なことです。

 

——得点シーンでの感想は

 

日頃の練習から、サークル付近でフォワードチャレンジするように言われていたのでそれはよかったかなと思います。

 

——敗戦要因は

 

結局点数が取れなかったです。2点、3点取る力が足りなかったので、FWの自分としては不甲斐ないなと思います。

 

——次戦までにどう練習に取り組みますか

 

7位、8位の決定戦で、2部との入替戦があるので、精神的に辛いと思うのですが、そこを頑張ってみんなで力を合わせて乗り切りたいです。

 

——次戦はどういう試合にしたいですか

 

3週間練習して、無失点で、自分たちの形でたくさん点数を取りたいです。

 

 

 

望月慎之介(経2・慶應)

 

 

——今日の試合を振り返って

 

春リーグの練習を通して全体としてあまり真剣にホッケーに向き合えていなかったと思っているので、このような大切な試合で競り負けてしまうのは当然といえば当然の結果なので、秋リーグはもっと全体で話し合って一致団結して一枚岩となった組織となって臨めればいいと思います。

 

——今日の敗因は

 

全体的にうちの方がポセッションは高かったと思うのですが、東農大の1回1回の攻めが全体が持ち上がって厚い攻撃を仕掛けてきていて、それに対してうちは打ってばかりの単発の攻撃であまり効果的な攻撃ができていなかったので、そこをもう少し改善しなければ東農大のような鋭い攻撃はできないと思いました。

 

——第2Qに担架で運ばれるシーンがありましたが

 

膝にボールが入って一瞬痛かっただけです。

 

——望月選手自身の試合の中での役割は

 

1番は声がでかいので、しっかりマークの声やプレーというよりかは声かけの面を意識しているのですが、チームの仲間にも声かけはして欲しくて、まだ僕が2年生ではあるのですが上級生や1年生にも声かけのクセ付けをできるような役割を担っていきたいと思います。

 

——次の試合までに取り組みたいことは

 

駿河台大か東大かは分からないのですけが、球際が弱いのでとにかく練習で必死にやって少しでも球際に強くなれるように努力して、3週間後の相手に圧勝できるように気持ちの面を作って臨みたいと思います。

 

——次節に向けて意気込みをお願いします

 

次節はもう失うものはないので全員守備全員攻撃を徹底して、5点差以上の大差をつけて勝てるようにやっていきたいと思います。

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