【テニス(女子)】主将・押野快勝も、宿敵にまたしても敗れる/関東学生テニスリーグ 早大戦

現在リーグ戦1勝2敗の慶大は、3連勝中の宿敵との早慶戦に臨んだ。定期戦での借りを返したいところだったが、ダブルス2つを落とすと下位シングルスを連敗し早々に試合を決められてしまう。しかし向井マリア(環3・城南学園)、押野紗穂(環4・つくば国際大東風)が意地を見せ、前回と同じく2-5で早慶戦は幕を閉じた。

慶大

 

早大

D1 ●押野・西田

0{2-6,2-6}2

上・大矢

D2 ●末野・平田

1{6(3)-7,6-4,3-6}2

清水・下地

S1 ○押野

2{6-3,6-1}0

清水

S2 ●末野

1{4-6,6-4,2-6}2

S3 ○向井

2{7-6,0-6,6-2}1

大河

S4 ●平田

0{2-6,2-6}2

大矢

S5 ●西田

0{3-6,6-7}2

田中

合計2

 

5

関東学生テニスリーグ 早大戦

2018年9月13日@筑波大学テニスコート

 

D2●末野/平田

1{6(3)-7,6-4,3-6}2

清水/下地

1年コンビの末野聡子(総1・芦屋学園)・平田歩(総1・岡山学芸館)ペアは、強気なストロークでブレイクに成功し序盤戦を優位に進める。しかし終盤に体制を立て直した相手に苦戦し、タイブレークにもつれるとこのセットを落としてしまう。第2セットは、前衛の動き出しを早めることで試合を優位に進め6-4で取ることに成功した。しかし、最終セットはサービスゲームで苦戦を強いられ8ゲーム目にブレイクを許し惜しくも敗戦となった。

 

D1●押野/西田

0{2-6,2-6}2

上/大矢

D1押野・西田奈生(総4・済美)組は早慶主将・副将対決に臨んだ。両校の意地がぶつかり合ったが、リターンで果敢にストレートコースを狙う相手にブレイクを許し、劣勢となる。ラリー中の好機を待つ2人だが、相手のポーチが先に決まり、なかなか攻撃の隙を与えられない。終始相手のペースで展開され、無念にも打ち敗れた。

 

S5●西田奈生

0{3-6,6-7}2

田中李佳

S5の西田は、威力のあるショットを打ち込む相手に思うようなテニスをさせてもらえず、第1セットを落とす。続く第2セットは、序盤も相手に押されるが、中盤に入り、調子を上げる。スライス、ロブを織り交ぜたラリーで相手と互角に渡り合い、タイブレークに突入。途中まで5-2とリードするが、連続で5ポイントを取られ、悔しいストレート負けを喫した。

 

S4●平田歩

0{2-6,2-6}2

大矢希

シングルス2連勝のS4平田は、早大主将と対戦。序盤からなかなか相手の堅い守備を崩せずペースを掴めずにいると、逆に相手に攻勢を掛けられてしまい第1セットを落とす。続くセットも力負けし無念のストレート負けを喫した。

 

S3○向井マリア

2{7-6,0-6,6-2}1

大河真由

向井は「大学に入ってから負け越していた相手」とS3を戦った。鋭いコースを突かれエースを狙われるも、粘りのボールで繋ぐ向井。タイブレークへと突入した第1セットを安定したラリーで勝ち取る。しかし第2セットは一転、打ち込むあまりミスを連ね、0-6でセットを明け渡す。迎えた最終セット、「自分が打ちすぎている」と冷静にラリーに切り替えて挑むと、徐々に相手のミスを誘い出す。最後はチャンスボールも決まり、貴重な一勝を挙げた。

 

S2●末野聡子

1{4-6,6-4,2-6}2

上唯希

S2の試合は、激しい打ち合いとなった。第1セットはシーソーゲームとなったが、8ゲーム目を落とし、4-6で落とす。第2セットは、ブレイクの応酬の中、9ゲーム目をキープ。直後のゲームをブレイクし、6-4で第2セットを取る。第3セット、踏ん張りたいところであったが、ミスを連発。プレーの質が落ちない相手に翻弄され、ストレート負けを喫した。

 

S1○押野紗穂

2{6-3,6-1}0

清水映里

S1押野は、主将としてそしてエースとしての意地を見せた。威力のあるストロークで相手のショットを崩し優位に試合を進め連続ブレイクに成功すると、最後まで集中力を切らさず第1セットを奪う。第2セットも、第1セットで作った流れそのままに終始相手を圧倒しストレート勝ちを収めた。

 

定期戦と同じく2-5で敗れはしたが、決して大きな差を感じさせるような内容ではなかった。肘に痛みを抱えながらも単複で出場した末野は、ダブルスでは平田と共に急造ながら強豪ペアと渡り合えるポテンシャルを見せ、シングルスでは早大の副将相手に後一歩まで迫った。向井はこれまで負け越していた相手に勝利し、主将の押野も定期戦で負けた相手に借りを返した。敗れはしたものの、まだまだこのチームを観ていたいと思わせる試合ぶりだった。17日の最終戦ではこれまで得てきた経験を糧に有終の美を飾ってほしい。

 

(記事:内田貴啓、堀口綾乃、萬代理人)

 

◆試合後コメント

向井マリア(環3・城南学園)

――今日の試合を振り返って

大学入ってから負け越していた相手だったので、絶対に勝ちたいという気持ちがありました。そのなかでファイナルにいってしまったものの、勝ちきれてよかったです。

――第2セットを0-6で落とし、ファイナルセットへどう切り替えて臨みましたか

第2セットから第3セットの1ゲーム目まで、1ゲームも取れなかったんですけど、そこで一回客観的に考えて、自分が打ちすぎていることに気づいて、このゲームは真ん中でラリーしてみようと切り替えることができたので、それが上手くはまってそのままいけたのかなという感じです。

――これまでのリーグ戦、戦いぶりを振り返って

1戦目で足を攣ったり、3戦目もファースト取りながらファイナルで負けてしまったりして、不甲斐ない負けを2回してしまっていて。だからこそ今回の早慶戦でもある第4戦で、絶対に今までの負けを払拭するような勝ち方をしたいと思っていました。負けはあるんですけど、課題とかを潰しながら4戦を戦っていて、良くなってきているんじゃないかと思います。

――次回は最終戦となりますが、それに向けてひとこと

どこでも出たら一本取ってくるし、隣のコートの応援とかも全部巻き込んで、引っ張っていけたらいいなと思っています。絶対に、勝ちます。

 

末野聡子(総1・芦屋学園)

――ダブルスを振り返って

競った場面で取れない場面が続いていて、今日もファイナル入って、自分たちに流れが切る場面がありました。自分がもっと引っ張っていけば良かったですが、自分が引いてしまい、その分、力のある早稲田に隙を付け入れられてしまって、もったいなかったです。

――シングルスを振り返って

早稲田の4年生ということでチャレンジャーの気持ちはありましたが、勝ちきれないというのは相手の強さであり、自分の弱さでもあります。ファイナルを取り切る力がないと、厳しいと思いました。

――初めてのリーグ戦ですが

ずっと単複で出ていますが、1勝しかしていません。4年生の方の背中を見てきたのですが、自分の力が及ばないところがあります。最後の試合では、自分たちで4年生を引っ張れるように頑張っていきたいです。

――次の試合に向けての意気込み

 

もう7-0をつけられるように頑張りたいです。

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