【野球】コラム”SHOW TIME”④天才目覚めの3安打 柳町達

久々の3安打を放った

9月24日(月)東京六大学秋季リーグ戦 明大3回戦

 

慶大

天才打者が復活の狼煙を上げた。勝ち点獲得には負けられない3回戦でここ2試合ノーヒットの柳町達(商3・慶應)が3本のヒットを放った。

1年春に開幕スタメンで本塁打を放ってから2年。打順も3番に上がり、マークも厳しくなるとここ3季は打率3割を切り、なかなか本来の成績を残すことができなくなった。今季もここまで四死球1に対して三振6、この試合の前まで打率は1割を切っていた。
同点の5回に先頭で迎えた第3打席。「見逃しが多かった」と積極性を失っていたことで強く振ることを意識していた。明大はマウンドに前日先発の森下暢を送る。前日は4打席完全に封じ込まれたが、「なんとかくらいついてやろう」と強く振り抜いてセンターにはじき返しこの日2本目のヒット。この安打を足がかりに4連打を浴びせて森下暢をKOした。第2打席には流し打ちで三遊間を抜ける痛烈なヒット、第4打席にも1死二塁でセンター前に運んだ。昨年秋の立大1回戦以来の5度目の1試合3安打を記録して勝利に貢献した。

打率も2割後半まで上がった

O5(5得点以上)を掲げ、迎えた今季。達成したのは5試合中3試合だが、鋭い打球が増え本塁打は全試合で出ており、打ち勝つという試合が増えている。これから先もタフな試合は続くだろう。そんな中で打のカギを握る天才打者が3安打と魅せてくれた。3連覇へ留まることを知らない陸の王者。その打線を引っ張るのはやはりこの男しかいない。

(記事・尾崎崚登)

インタビュー

――今日の試合を振り返って

勝ち点を上げられたのが大きかったなと思います。

 

――昨日の負けからどのように試合に入りましたか

勝ち点を落とす連敗だけは絶対に避けようと意識しました。みんなで今日に向けて切り替えてやってきたので、それが良かったのかなと思います。

 

――森下暢投手に変わった第3打席を振り返って

見逃しが多かったので、なんとか食らいついてやろうという気持ちでした。それがセンター前につながったのかなと思います。

 

――3安打は今年初でした

僕が打つことで4番の郡司とか内田さんとかに回って打線がつながっていくと思います。そういう面ではこれまであまり機能できていませんでした。それが今日3本打てて打線としての機能を果たせたのが良かったのかなと思います。

 

――ヒットはいずれもレフトからセンターでした

引っかけないようにという意識で打席に立ったのがよかったかなと思います。

 

――打線がつながる場面が多いように感じます

投手が苦しいときには野手が打って点を取って勝つように、どんな状況でも勝ち切ることが大切だと思います。投手が苦しくても野手が助けるという意識でやっていくことが大事なのかなと思います。

 

――守備でも随所に好プレーがありました

ボンバー(髙橋佑樹=環3・川越東)は今日は頑張っていたので、なんとか助けたいという気持ちがいいプレーにつながったのかなと思います。

 

――次の法大戦に向けて

法政も勝ち点2で負けられない相手なので一戦必勝で絶対3つ目の勝ち点を取りたいと思います。

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