【テニス】王座前特集”BREAKTHROUGH” 第2弾 インカレ優勝者対談 佐藤南帆×今村昌倫

庭球女子

10月9日により、全日本大学対抗テニス王座決定試合(通称:王座)が開幕する。慶應スポーツでは、王座前に選手、監督に大会にかける思いを伺った。第2弾は、佐藤南帆(環1・日出)と今村昌倫(環3・清風)による対談。

(取材日:10月1日)

――まずはお互いに隣の選手の紹介をお願いします

 

今村:環境情報学部1年生の佐藤南帆選手です。この前だとユニバーシアードで優勝して、世界でも1位ということで。誰もが認める素晴らしい選手ですね、はい()

 

――普段の佐藤選手はどのような人柄ですか

 

今村:ずーっとニコニコしていてすごく可愛らしくて、みんなから愛される人柄をお持ちですね。

佐藤:絶対思ってない()

今村:思っとるがな()

 

――では佐藤選手は今村選手の紹介をお願いします

 

佐藤:はい。環境情報学部3年生の今村さんです。今村さんがいなかったら慶應は勝てないので。

今村:すいません、ありがとうございます()

佐藤:今村さんもいつもニコニコしていて。今日も隣で練習していたのですが、脱力しながらすごい球を打っていて、本当にすごいなと思いながら見ていました。

 

――お二人は入学前から面識はあったのですか

 

今村:ちょっとあったよな。あれか、12歳のときくらいに韓国で会ったよな?

佐藤:韓国ですか?

今村:覚えてない?ジュニアの大会で会ったよな。おってん。

佐藤:本当ですか?私は関西へ行ったときに知っていました。

今村:えーそうなんか。ってな感じです()

 

――その頃の佐藤選手の印象は

 

今村:ちっちゃくて。そのとき(佐藤は)めっちゃ派手な服を着ていて。ピンクの上下みたいな、この子すごいなあと思って(笑)

佐藤:よく覚えてますね(笑)

今村:何か知らんけどよく覚えてる。

 

――佐藤選手は当時の今村選手の印象は

佐藤:韓国はよく覚えていないんですけど、関西は2年間行っていて、そのとき(今村は)ずっと強かったですね。

今村:そんなことないよ。ありがとうございます(笑)

 

――まずはインカレ、リーグ戦と続いた今年の夏についてお伺いします。お二人ともインカレ優勝おめでとうございます。

 

二人:ありがとうございます。

 

――その後の反響はいかがでしたか

 

今村:いかがでしたか?

佐藤:学校の人でも知っている方が結構多くいて、おめでとうと言ってくれました。

今村:僕も色々な方からメッセージをいただきましたね。

 

――インカレで結果を残されたことはその後のリーグ戦への自信にもつながりましたか

 

今村:そうですね。個人戦は結構今まで勝てていなかったので、やっと戦績が出たなということで自信になりましたね。

佐藤:同じですね。

今村:元々君は、なあ。

佐藤:いえ、インカレで自信になりました。

 

――インカレを終えて、すぐにリーグ戦を迎えました。今村選手はS1での出場となりましたが、昨年までと比べて意識などに変化はありましたか

 

今村:そうですね、そんなに前から変わっていないかなと。S1やからどうのこうのというよりも、しっかりと自分のプレーに集中して臨めました。深く考えずにできたのでよかったですね。

 

今季はS1を務めた今村

 

――リーグ戦を通して印象に残った試合はやはり、早大の島袋将選手との対戦でしたか

 

今村:そうですね、1回も勝てていない選手なので。勝つチャンスはあったのですが、最後はギアを上げられて負けてしまいました。王座では勝ちたいですね。

 

――島袋選手との対戦にあたり何か準備されたことは

 

今村:あまり準備はしていないですね。しっかりと自分のプレーだけに集中すればチャンスはあるのかなと思って臨みました。

 

――フルセットまでもつれる接戦となりましたが、手ごたえは感じられましたか

 

今村:そうですね。前はストレートですこられたりしたのですが、今回はファースト取ってセカンドもリードしてという形だったので、チャンスはあった試合だったと思います。

 

――佐藤選手は初めてのリーグ戦となりましたが振り返っていかがでしたか

 

佐藤:思ったよりも緊張することなく試合に入れました。でも体は1戦目のダブルス終わった段階から疲れてしまっていて。どこかで緊張して体が硬くなっていた部分があったと思うので、タフな期間だったと思います。でも、先輩方や同期が応援してくださって、それで勝つことができました。1戦負けてしまいましたが。

 

――リーグ戦を通して印象に残っている試合はありますか

 

佐藤:早大の清水映里選手との試合は結構調子が良かったのですが、2セット目の5-0から自信をなくしてしまってミスが出てしまいました。そこが印象に残っていますね。

 

――春関決勝や早慶戦など対戦する機会の多い清水選手ですが、印象はいかがでしたか

 

佐藤:勝ったことのある選手と対戦するのは難しいと思うのですが、それでも自分のプレーをすることができたのでよかったです。

 

1年生らしからぬ活躍を見せた佐藤

 

――ここで少し話題をずらします。インカレ、リーグ戦と怒涛の日々が続きましたが、お休みは取れましたか

 

今村:取れました!

 

――夏らしいことは何かされましたか

 

佐藤:全然してない(笑)

今村:海にはめっちゃ行きたかったんですけどね、行ってないですね。

佐藤:行ってそう(笑)

今村:行きたかったけど行く人も時間もなかったな。

佐藤:花火は行きましたか?

今村:行ってないな。あ、花火はしたな。花火はしましたね、楽しかったです(笑)

佐藤:それ結構前ですね(笑)

今村:あれ、結構前でしたわ()覚えてへんわ。

 

――インカレチャンピオンのお2人はコート外ではどのようなことをされて過ごしていますか

佐藤:友達とご飯行ったり、買い物したり、部屋の掃除をしたりですね。

今村:何もしてないな。学校行って、帰ってきて、YouTube見て、ゴロゴロして…。

佐藤:あー、YouTubeは見ますね。

 

 

――庭球部の皆さんは普段はどのような雰囲気で練習されていますか

 

今村:今は4年生にベンチについてもらって、色々と外からアドバイスをもらって引き締まった練習ができていると思います。

佐藤:オンとオフの差がしっかりとしている印象です。

 

――お二人はダブルスでも良い仕上がりを見せていますが、それぞれペアの選手の印象は

 

佐藤:杏里(永田=環1・南山)はサーブを武器にしている選手で、ダブルスもすごく組みやすい選手です。昔から仲が良いので、ダブルスはいつも楽しくて。大事な場面でもボレーで決めてくれて、私がミスしても絶対に怒らないし、一緒にやりやすい選手です。

 

――永田選手はコート外ではどのような方ですか

 

佐藤:普段はせっかちです(笑)

今村:そうなんや。

佐藤:とてもせっかちで、サバサバした子です。意外ですか?

今村:意外やな。

 

――今村選手とダブルスを組んで3年目になる福田真大(商4・慶應湘南藤沢)選手はどのような選手ですか

 

今村:僕がストロークを打ったら前で決めてくれてくれるので、すごく安心感があります。前おるときはすごく安心感があります。

 

――普段の福田選手はどのような方ですか

 

今村:練習しているときは周りにも自分にもすごく厳しくて、良い主将です。でも普段はおふざけ多めのユーモアある方ですね。

 

――佐藤・永田組も、福田・今村組も、どちらもにこやかにプレーされている印象ですが、ポイント間はどのような会話をされているのですか

 

佐藤:戦略などテニスのことはあまり話さなくて、8割ぐらいはその前のポイントのことを語っています。「こうでこうなったからミスしたんだ、ごめん」みたいなことを長く語って、その次のコースを少し言って…という感じですね。

今村:僕らは「次こうするわ」という感じで、他はたわいもない話ですね。「今の上手くね?」みたいな(笑)

佐藤:わかります(笑)テニスについてはあまり話さないですね。

 

――そもそも、お二人が慶大庭球部に入部されたきっかけは何でしたか

 

今村:何でなん?

佐藤:父と祖父が慶應出身ということもあって、慶應に入りたいという思いがありました。それが大きな理由ですね。元々先輩方にも知っている方が多かったので、それもあります。例えば、今目に入った落合(健太郎=環3・湘南工科大付属)選手や…。あ、もちろん今村さんもです(笑)

今村:いいんですよ(笑)

佐藤:今村さん、落合さん、耀韓(成=総2・埼玉栄)さんも知っていたので、それも理由としてあります。

今村:僕はスクールのコーチが監督や原さんと知り合いでして。高校のときから練習も来させてもらっていて、よくしてもらっていたので。ここはすごく環境も良いですし、ここでやりたいなという気持ちがありました。

 

――今村選手は大学入学と同時に関西から来られたということで、入部当初を振り返って

 

今村:入部当初はまず家がなくて。落合さんの家に居候させてもらいました。彼は朝起きるのが苦手でアラームをずっと鳴らしてるんですよ。僕の方が練習遅くて彼が早いときなんかは一生鳴ってるんですよ(笑)

 

――入部当初、苦労したことなどはありますか

 

佐藤:今は寮で生活しているのですが、一人暮らしをしたことがなかったのでそれが大変でした。私は4年生の向井マリア(環4・城南学園)さんと同部屋で、朝アラームを止めるのに緊張しました(笑)1年生の方が朝起きるのが全然早いので、起こしたらいけないと思って。でも、今は慣れてきて気が抜けてきてます(笑)

今村:大丈夫大丈夫(笑)

 

――入部してから慶大庭球部の印象は変わりましたか

 

佐藤:私は思ったよりも厳しいと感じました。先輩も入る前と比べて厳しかったり(笑)

今村:あるなあるな。

佐藤:正直、思ったよりも怖いというのはありました。

 

――今村選手はどうですか

 

今村:僕は練習参加のときはすごく厳しかったので、入ってみたら意外と和気あいあいとやっているなという印象でした。佐藤と逆ですね。楽しくやっています。

 

――佐藤選手は1年、今村選手は3年ですが、それぞれ同期のカラーなどはありますか

 

佐藤:個性豊かだと思います。みんなそれぞれ個性を持っているので、虹色かな?仲良くやっています。

今村:1年生かー、ぱっと出てこないな。

佐藤:今村さんは全然1年と喋ったことないと思います(笑)

今村:関わりないな。

佐藤:喋ってみてください(笑)

今村:喋るわ(笑)

 

――3年生のカラーはいかがですか

 

今村:3年生は真面目くん真面目ちゃんが多いんかな。

佐藤:うーん。

今村:特に女子が真面目ちゃん多くて怖いんですよ(笑)平野(聡美=商3・慶應湘南藤沢)さんとか、波多野(梨花=文3・慶應女子)さんとかには、すぐ怒られますね。僕は適当なので(笑)

 

――では、ここから王座についてお伺いします。昨年同様、今年も王座は愛媛県での開催になりますが、今村選手は昨年の王座を振り返って

 

今村:王座か…王座、王座…。あ、僕は全勝しましたね。

佐藤:おおー。

今村:去年1年間負けてないねん。

佐藤:すごいですね。今年もですか?

今村:いや、法政戦のダブルスで久々に負けてな。負けた後どんな顔したいしたらいいかわからなかった。

佐藤:かっこいいです。

今村:全勝したのでMVP来るかなと楽しみに思っていたんですけど、MVPはシングルスしか出ていない早稲田の古田伊蕗で。田中優之介も王座は全勝していたので、僕か優之介か、まあ(早稲田が)優勝したので優之介かなと思っていたんですけど。

佐藤:そんなのがあるんですね。

今村:そうそう、MVPがあってな。

 

――全勝された要因はどこにあったと思いますか

 

今村:結構取れるところに出させてもらったので、それもあると思うんですけど。何やろうな、去年1年間でプレー面もネットプレーを増やしたり、サーブを強化したりとトレーニングしてきたことが試合で出せたので…急に真面目になったな(笑)。

佐藤:いやいやいや。

今村:そこの成果が出た1年間だったのかなと思います。

 

――佐藤選手は以前に愛媛で試合されたことはありますか

 

佐藤:あります。全国中学生大会ですね。

今村:へえ、そうなんや。

佐藤:そのときはオムニコートだったのですが、今は多分ハードに変わっていると思うの思うんですけど。

 

――何かそのときの思い出はありますか

 

佐藤:あんまり覚えていないんですけど…。でも多分そのときもピンクとピンク着ていたと思います(笑)

今村:出た(笑)

 

――先輩として、今村選手から佐藤選手へ何か王座に向けてのアドバイスはありますか

 

佐藤:お願いします!

今村:強いんでね、何も考えずに楽しくやってください。

佐藤:はい(笑)ありがとうございます。

今村:いえいえ。

 

――反対に、佐藤選手から今村選手へ何か質問はありますか

 

佐藤:やっぱり緊張はしますか?

今村:どうやろう、俺は全然しなかったけど。

佐藤:でも絶対にしますよね。

今村:まあ、するんちゃう?どうやろな。

佐藤:女子はしかも7本から5本になるので、より1本が大事になりますし。

今村:そうか。でも、深く考えずに普通にやったら大丈夫よ。世界一ですから。

佐藤:やめてください(笑)

 

――王座に向けて、今はどのような練習をされていますか

 

佐藤:ファーストサーブの確率を上げることと、ストロークの打ち分け、あとはネットプレー。ほぼ全部のことを練習して、全ての質を高めています。

 

――ご自身の調子としては

 

佐藤:結構良いと思います。最近はトレーニングもしているので、良いと思います。

 

――今村選手はいかがですか

 

今村:全体としてはダブルスに課題があるので、詰めていく作業をチームでしています。個人的にはリーグ戦で体のけがをしてしまったのでそこのケアと、あとはサーブがまだ課題だと思うので、その調整をしています。

 

――今年の王座にはどのような思いがありますか

 

佐藤:私は初めての王座なのでまずはリーグ戦で勝って王座に行けただけですごく嬉しいのですが。でも、4年生はこのチームで戦う最後の試合だと思うので、もし私が試合に出させていただけたら、4年生の思いをパワーに変えて頑張りたいと思います。

今村:今の4年生は僕が1年生のときから一番長くいる先輩で、すごく思い入れのある代なので、最後4年生が後悔しない結果を僕らがしっかりと出せればなと思います。

 

――今回王座に出場する大学の中で気になる対戦校はありますか

 

今村:男子は準決勝で近大と当たるんですけど、関西の大学も最近強くなってきていて。インカレの結果を見ても上位に関西勢がたくさんいるので、油断できない相手だと思います。そこをしっかりと勝ちきりたいですね。

佐藤:私も関西の大学ですね。そこを勝ったらその勢いで筑波戦に臨めると思うので、準決勝をどれだけいい形で勝てるかというのが、キーになってくると思います。

 

――王座ではどのようなプレーをしたいですか

 

佐藤:リーグ戦のときと変わらずに、自分から攻撃したいです。リーグ戦では調子が良すぎて、逆にそれが相手のプレーと合っちゃってダメだったときもあったので、冷静に相手の嫌なところを突いたりなどして、考えながらプレーしたいと思います。

今村:僕はあまりリーグのときはネットプレーなど前に入る攻撃的なテニスをできなかった印象があるので、王座ではそこをチャレンジして、来年につながる試合にしたいと思います。

 

――最後に、王座への意気込みをお願いします

 

佐藤:初めての王座なので、思いきり楽しんでやりたいと思います。

今村:この期間でやるべきことをしっかりとやり尽くして、あとはやるだけの状態にして、最後4年生を胴上げしたいと思います!

 

 

――忙しい中、ありがとうございました!

 

(取材:堀口綾乃)

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