【ソッカー(男子)】 ハシケンが止まらない!2点ビハインドを追いつき今季初ドロー 第3節 vs法政大

ソッカー男子

1勝1敗の成績で迎えた第3節は昨季1部4位の強敵でタレント揃いの法政大と対戦。法政大は素早いパス回しで慶大守備を翻弄。30分と37分に連続ゴールを決められ、2点リードを許してしまう。しかし失点直後の39分に橋本健人(総3・横浜FCユース)がフリーキックを直接決め1点差にし、後半の60分には再び橋本がドリブル突破からそのままゴールに持ち込み同点に追いつく。その後は法政大の立て続けの攻撃をしのぎ、試合終了。3節目にして初の引き分けで慶大が貴重な勝ち点1をあげた。

(※第1、2節は団体活動申請の関係で取材を見送っていたため本節からの記事掲載になりました。開幕から遅れて再開しましたことをお詫び申し上げます。また今後も取材の可否が不透明な状態が続きますが何卒ご了承ください。)

2020/7/18(土)17:30ko @RKUフットボールフィールド

【スコア】
慶應義塾大学 2-2 法政大学

【得点者】
0-1 30分 平山駿(法政大学)
0-2 37分 高木友也(法政大学)
1-2 39分 橋本健人(慶應義塾大学)
2-2 60分 橋本健人(慶應義塾大学)

◇慶大出場選手
GK田原智司(環4・静岡学園)
DF日川優太(商3・高崎)
DF酒井綜一郎(政3・慶應義塾)
DF谷本竜一(総3・FCトリプレッタユース)→85分東山航大(総4・柏レイソルユース)
MF馬場啓輔(法4・桐蔭学園)
MF勝俣昴亮(商4・清水東)→70分中畝楓流 (法4・桐蔭学園)
MF内桶峻(政4・國學院久我山)
MF橋本健人(総3・横浜FCユース)
MF松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)→85分立石修也(経4・慶應義塾湘南藤沢)
MF松本雄太(商3・國學院久我山)→70分山本献(商1・國學院久我山)
FW宮本稜大(商2・國學院久我山)→75分古川紘平(政2・学習院)

慶大と同じ昇格組の国士舘大と対決した前節は、前半終了間際に許した失点が重くのしかかり初黒星を喫した。セットプレーを軸にチャンスを多く演出したい慶大だが、相手は強敵法政大だ。試合は守備を固めて好機をうかがう慶大とそれをこじ開けようとする法政大という構図が展開される。

今季初先発の宮本は得点につながるファールを獲得した

慶大は21分にCKからのスルーパスで松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)がシュートでゴールをこじ開けようとするも相手守備陣に阻まれて得点ならず。試合が動いたのは30分、少ないタッチでのパス展開で慶大守備を崩した法政大がサイドからのクロスを上手く合わし、慶大は先制されてしまう。そして37分にもこぼれ球からのミドルシュートをキーパー田原智司(環4・静岡学園)が対応できず、立て直せないまま点差を広げられる。

攻め込まれるシーンが多かった

重い雰囲気が漂う中、流れ変えたのは先日レノファ山口でJリーグデビューを果たした橋本だ。39分にPA前、絶好の位置で宮本稜大(商2・國學院久我山)が倒されFKを獲得すると橋本が放ったシュートはゴール左に吸い込まれ、許したリードをすぐさま1点差に詰めて後半へと折り返す。

FKでゴールを決める橋本

 

後半に入ると、同点に追いつくべく慶大が積極的に動き出す。48分には左サイドからのショートコーナーからのワンツーで抜け出した橋本がシュート性のクロスで法政ゴールに迫るがゴールとはならず。そして60分、待望の瞬間を迎える。右サイドでのボール奪取からハーフライン手前でボールを受けた橋本がドリブルを開始。そして2人を抜き、PA付近で切り返して放たれたボールはそのままゴールネットを揺らし、ついに振り出しに戻す。その後も果敢にゴールを目指すも、主導権は法政大で勝ち点3を狙う強敵の猛攻が始まった。それ対し慶大はルーキーの山本献(商1・國學院久我山)など5枚の交代枠を使ってチーム全体で守備を固める。その中で81分にはスルーパス一本で失点のピンチを迎えるが日川優太(商3・高崎)が体を入れて決定機を阻止。そして89、90分には右サイドからクロスを入れられ、あわや失点というところだったがなんとかクリアし試合終了。2対2の引き分けで勝ち点1をもぎ取った。

 

今回の勝ち点1は昨年までとは意味が違う。シーズンを優位に戦った昨シーズンの引き分けは勝ちきれなかったという印象があった。それ対し挑戦者として臨む今季ではこの勝ち点1がシーズン終盤では重要になってくる。そういう意味で今節の引き分けはプラスに捉えるべきだろう。内容面でも収穫は多い。正確かつスピードのあるパスに終始押されて一時は2点リードを許したが、強みであるセットプレーとボール奪取からの素早い展開での2得点で気持ちを切らさず同点に追いついたことは今後に期待できる。さらに試合終盤は右サイドを攻め込まれる場面が目立ったが、右サイドの内桶峻(政4・國學院久我山)や最終ラインを中心に足を止めず、最後まで失点を許さなかった。これからも守備をベースとした組織力で、1部の強敵たちにDeep Impactを与える姿に期待したい。

団結して次の中大戦に臨む

(記事:室留裕介、写真:小林良和)

淺海友峰監督

--前節は好機をなかなか作り出せませんでしたが、今節意識したことは

シュートで終わること、やり切ることです。

 

--2点差を追いついて勝ち点1を獲得しました

昨年はほとんどこういう状況がなかった中で、追いつく意地を見せてくれました。大きな成長だと思っています。

 

--今季3戦戦ってみての感触は

レベルが高いです。ただ、ソッカー部の学生はこれから大きく成長するので、1部の強豪校さんに食らいついていけると思っています。

 

--次節は延期になりましたが再来週の試合に向けて

一週間空いたことを好機と考え、いくつか修正します。

 

橋本健人選手(総3・横浜FCユース)

--ご自身の2得点で引き分けに持ち込みましたが

法政大学にかなり押し込まれたものの、身体を張ってチームのみんなで2失点に抑えられたことが大きかったと思います。

 

--FKから直接決めた1点目のゴールを振り返って

宮本がいい場所でファウルをもらってくれたことに感謝しています。あの場所からのFKには自信があったので、落ち着いて蹴り込みました。

 

--中盤からドリブル突破で決めた2点目のゴールを振り返って

ドリブルで1人抜いた際に、前に大きなスペースが見えたので、シュートまで行こうと思い、無我夢中で右足を振りました。入ってくれてよかったです。

 

--先日はJリーグデビューを果たしましたがプロとの両立について

2つのチームで仕組みや戦い方が違うので、頭を切り替えてプレーすることを大事にしています。また、移動や過密日程を言い訳にせず、どちらで出場しても常に100%で戦うことを意識しています。

 

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