【レスリング】尾﨑野乃香 激戦を制し、慶大レスリング部に新たな歴史を刻む/2021年天皇杯全日本選手権

表彰台で笑顔を見せる尾崎

12月18日天皇杯全日本選手権が行われ、女子62kg級に尾﨑野乃香(環1・帝京)が出場。準々決勝、準決勝と順調に勝ち進むと決勝では残り36秒で逆転し、見事大会連覇を達成した。また慶大の選手が今大会で優勝するのは実に62年ぶりであり、慶大レスリング部に新たな歴史を刻んだ。

集中力を切らさずに3試合を戦い抜いた

前回大会優勝を果たした尾﨑は第1シードを獲得し、準々決勝から登場した。昨年59kg級で2位という好成績を収めた至学館大・稲垣柚香との一戦。試合序盤から自身のペースに相手を巻き込むと、第2ピリオドに4点を追加し5−1で勝利を収めた。

続く準決勝では、早大・小玉彩天奈(社3・高知東)と対戦。試合開始20秒で2点を勝ち取り先制点を挙げるとすぐに2点を追加。その後も攻撃の手を緩めることなく確実に得点を重ね、8−0で決勝進出を決めた。

最後まで攻め続け逆転に成功

決勝戦の相手は2019年アジア選手権65kg級で優勝を果たした至学館大・類家直美。1点を先制されると、その後相手を崩すことができず第1ピリオドが終了。第2ピリオド開始直後から果敢に攻め続け逆転に成功するも、残り時間1分を切ったところで逆転を許してしまう。なんとしても点が欲しい尾﨑は残り36秒で再び逆転し、その後点差を守り抜き4−3と接戦を制し見事連覇を達成した。

初戦から手強い相手との試合になった今大会。尾﨑は一つ一つの試合で集中力を発揮し大会連覇を達成するとともに、慶大の選手として62年ぶりの栄冠に輝いた。今後について「アジア大会に出場するか世界選手権に向けて大会を重ねていくか考え中」と答えた尾﨑。世界の舞台で更なる飛躍を遂げる姿に期待したい。

(記事・写真:船田萌恵)

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