【バレーボール】収穫と悔しさを胸に、更なる成長を誓ったリーグ最終戦/春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第12戦vs専修大

2022年度 バレーボール

 

4勝8敗で春季リーグ戦を終えた

4月から始まった春季バレーボールリーグ戦もついに最終戦を迎えた。慶大はこの日専修大と対戦。これまで慶大は4勝7敗、専修大は3勝8敗と両校とも入替戦を意識した試合であった。第1セットは相手のテンポの速い攻撃に対応できず落とすも、第2セットは攻守がうまく噛み合い奪取に成功。しかし、第3セット・第4セットは専修大の粘りのバレーに加え、相手エースの躍動で終始専修大のペースで試合が展開。流れをつかむことができないままセットをものにすることができず、セットカウント1-3で敗北を喫した。慶大は最終的に4勝8敗で春季リーグ戦を終えた。

 

 

2022年6月12日(日)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第12戦 慶大×専修大

得点

慶大

セット

専修大

20

25

25

21

20

25

18

25

 

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

   
   

OH

島田航希(経3・慶應)

MB

芳賀祐介(環2・札幌北)

OP

松本喜輝(環3・九州産業)

OH

18

安達龍一(環4・洲本)

MB

降小雨(商4・慶應)

S

高倉真古都(商4・慶應)

L

山元康生(法1・慶應)

途中出場

 

 

MB

27

下田悠生(経4・慶應湘南藤沢)

OH

12

内田克弥(環2・松江工業)

OH

渡邊大昭(商2・慶應)

L

25

樋口太樹(経4・慶應)

 

 

 

降(左)と松本(右)のブロック

第1セット。相手の強打に見せかけた緩いサーブがコート中央に落ち先制点を奪われるも、直後、松本喜輝(環3・九州産業)の力強い一打で1-1とする。降小雨(商4・慶應)が高さのあるブロックで相手スパイカーをシャットアウトし3-2、今度はBクイックを決め4-4と序盤から攻守において躍動。しかし、専修大のテンポの速い攻撃や相手エースの勢いを止めることが出来ず、8-12と徐々に点差を離され始める。高倉真古都(商4・慶應)が技ありのツーアタックを決め13-16、松本がブロックアウトを取り15-18とするも終始相手の背中を追う展開が続く。終盤も開いた点差を縮めることができず、20-25で第1セットを落としてしまう。

 

 

 

緩急を巧みに使い分ける松本のサーブ

切り替えたい第2セット。このセットも専修大に先制点を許すも、芳賀祐介(環2・札幌北)のブロックポイントや安達龍一(環4・洲本)のスパイクでブロックアウトを取り4-1と連続ブレイクに成功する。相手のクイック攻撃に対応できず一時追いつかれる場面もあったが、高倉のブロック、島田航希(経3・慶應)のコースを狙ったスパイクが決まるなど11-7と慶大リードの状態で専修大が1回目のタイムアウト。その後もリードを保ったまま13-10でセットを折り返し、さらに差を広げていきたい慶大であったが、専修大のブロックに捕まり15-15と追いつかれてしまう。仕切り直したい場面、降のサーブで相手のレセプションを乱し、自陣に返ってきたボールを高倉がダイレクトで打ち込み17-15とブレイクを奪うとコートサイドの仲間も一体となって盛り上がりを見せる。安達のスパイクで慶大が先に20点台に乗せると、ピンチサーバーとして出場した下田悠生(経4・慶應湘南藤沢)が効果的なサーブで相手を崩し、安達がクロスへ強烈なスパイクを決め21-19。ここで専修大は2回目のタイムアウトを要求。この良い流れを途切れさせないまま、松本の相手の意表を突く軟打のサーブがネットインでエースになると、続くサーブも今度は強打でエースとなる。緩急をつけたサーブでうまく相手を翻弄し、最終的に25-21でこのセットをものにする。

 

 

 

島田(左)と芳賀(右)で相手エースを仕留める

連取したい第3セット。相手の粘り強いバレーの前になかなか思うような攻撃ができず4連続失点からのスタートとなる。立て直したい慶大はここでタイムアウトを要求。タイムアウト明け、芳賀にブロックポイントが飛び出すと、続けて松本が力強いスパイクでブロックアウトを取り、今度は島田がコートの隅ぎりぎりにノータッチエースを決め3-4と追い上げる。序盤は両チームのエースの打ち合いとなり、一進一退の攻防が続く展開に。12-13で中間の消毒タイムアウトを挟むと、その拮抗した状態から先に抜け出したのは専修大だった。相手のサーブとブロックが冴え始め、なかなかサイドアウトを取ることができず14-18と4点差をつけられたところで慶大は2回目のタイムアウト。14-20と相手に先に20点台に乗せられ、流れは専修大に。慶大も高倉のサービスエース、島田と芳賀の2枚ブロックで相手エースをシャットアウトするなど随所でナイスプレーは見られたものの、流れをつかんだ専修大に押され、20-25で第3セットを落とした。

 

 

 

ピンチサーバーとして活躍した下田

何としてでも取ってフルセットに持ち込みたい第4セット、序盤は両者譲らずサイドアウトの応酬に。相手に3連続で得点を奪われ9-12の場面、流れを渡したくない慶大はここで1回目のタイムアウト。その後、松本や安達のスパイクでサイドアウトを切るも、11-13と専修大に一歩リードされた状態でセットは後半戦に。長いラリーも粘り強くワンタッチを取り、降と安達の2枚ブロックで制し14-16とするもなかなか差を縮めることができない我慢の時が続く。ネット際の押し合いに負け、15-20とこのセットも先に20点の大台に乗せたのは専修大。松本と芳賀のきっちり揃った2枚ブロックで相手スパイカーをシャットアウトし17-21。またも芳賀がブロックポイントをあげ18-22。追いつき追い越したい慶大はここで第2セットと同様、ピンチサーバーとして下田を送り込む。すると、その下田のサーブは運良くネットインしエースとなり19-22。これが反撃の契機になるかと思われたが、最後は連続で松本のスパイクがブロックに捕まり18-25で第4セットを落とした。結果、セットカウント1-3で悔しい敗戦となった。

 

 

 

慶大の更なる成長から目が離せない

昨年の秋季リーグ戦で全勝優勝を果たし悲願の昇格を決めた慶大バレー部。先輩方の想いも引き継ぎ今季から1部の舞台で戦う彼らの春季リーグ戦は4勝8敗と結果だけを見ると負け越している。しかしながら、その一戦一戦の内容は強豪ぞろいの関東1部のチームにも引けを取らず、互角に戦っている試合も多い。格上の相手にも自分たちのやるべきことをやれば通用する、戦えると証明できたことはこのリーグ戦を通して得られた何よりの収穫であろう。だが同時に、あと2、3点を取り切れないチームの弱い部分も散見される。しかし、その部分こそチームの伸び代である。毎週の試合をタフに戦い抜き、その日にでた課題を次の試合までに修正してくる力が彼らにはある。今日の敗戦の悔しさを糧に、6月下旬から始まる東日本インカレでは更に成長した姿を我々に見せてくれるだろう。慶大バレー部の挑戦はまだ始まったばかりである。

 

 

 

(記事・写真:田中瑠莉佳)

 

 

 

以下、コメント

 

 

高倉真古都主将(商4・慶應)

――今日の試合を振り返って

悔しいです。悔しい、の一言に尽きます。

 

――第2セットは攻守がうまく噛み合っていた反面、第3・4セットは押され気味でした

取られたセットは取れたセットの出来ていたことが出来なかったというただそれだけなんですけど、具体的なことはこれからしっかり振り返りたいと思います。

 

――春季リーグ戦の総括

1部での試合経験がない中で、試合経験を積めたということはすごく大きなことですし、通用する部分、通用しない部分というのがはっきりしたので、そこをまたこれから練習で詰めていければいいのかなと思います。みんな思いのほか凹んでいるので、そこだけは心配です。そこまで気を落とす必要もないとは思うんですけど、4勝8敗という結果は今の自分たちの実力の結果であって、正直ここまで戦えるとは思っていなかったので、むしろこれからやるべきことを徹底していって欲しいですし、そうできるように自分が引っ張っていきたいと思っています。

 

――東日本インカレに向けて

そうですね、やっぱりチャレンジャーというところは崩したくないです。今1部でのリーグ戦が終わって、自分たちは1部のチームだって構えてしまう部員もいると思うんですけど、そこはあんまり気にして欲しくなくて。自分たちは挑戦者だということを忘れずにみんなにはやって欲しいですし、自分もやっていこうと思います。

 

 

 

降小雨副将(商4・慶應)

――今日の試合を振り返って

専修大学さんのサイドの二人の勢いを止められずに、終始その二人に押し切られた印象です。

 

――リーグ最終戦どういったモチベーションで試合に臨まれていましたか

入替戦が懸かっていたので、そこはみんな意識していたのかなと思います。個人的にはいつも通り自分の安定したプレーができるようにと考えていました。

 

――春季リーグ戦の総括

苦しいリーグ戦だったと思います。レベルが高い選手が多くいる関東1部という舞台で、緻密なバレーボールを毎週していかなきゃいけない、ちょっとしたひとつのミスが命取りになるというのを身に染みて実感しました。下級生には口酸っぱく言ってきたつもりなんですけど、改めてあれほどの高いレベルでバレーボールをしないと勝てないというのを分かってくれたら先輩冥利に尽きるのかなと思います。

 

――東日本インカレに向けて

今日の試合は今日の試合でしっかり反省して、東日本インカレまでしっかりと準備をしてチーム一丸となって戦いたいと思います。

 

 

 

下田悠生選手(経4・慶應湘南藤沢)

――今日の試合を振り返って

慶應の良い部分も出ていたとは思います。後半になるにつれて悪い部分が現れてきたのかなと。専修大学さんはずっと変わらずやることを淡々とやっていたのに対して、自分たちが対応しきれなかったし、その上で崩れてしまったので負けてしまったんだと思います。

 

――ピンチサーバーとしてどういう心境でコートに入られましたか

第2セットはリードしている場面で、逆に第4セットはビハインドで入ったんですけど、第2セットに関しては終盤で自分たちが押している展開だったので、流れに乗って楽に攻めることができました。心境としては「やってやるぞ」くらいの軽い感じでした。第4セットはきつい展開だったので1本流れをつくるようなものがなければ勝てないなと思ったので、しっかり攻めにいこうと思って入りました。

 

――サーブで崩したり、エースも出たりしましたが手応えは

エースになったサーブはそこまで手応えは良くなくて、半分ラッキーくらいだったんですけど、狙ったコースに打てたのと、チームが結果的に盛り上がったのでそこはピンチサーバーとしての役割は果たせたんじゃないかと思います。

 

――東日本インカレに向けて

東日本インカレまでそこまで時間がないので、技術面で今日でた課題というのも解決には向かうと思うんですけど、それ以上にメンタル面でどういう風に試合に臨むかといったところの方が変えやすいと思います。正直メンタル面は1日でも変えられると思いますし、どう相手に勝っていくかという勝ちのストーリー作りとどのような心境でやれれば勝てるのかというのを突き詰められたらいいのかなと思います。

 

 

 

芳賀祐介選手(環2・札幌北)

――今日の試合を振り返って

今までのリーグ戦で言われてきた自分の課題、例えばサーブやブロックの出し方とかが全部悪い方向にいっちゃったので重く受け止めています。次の試合に向けて修正していけたらなと思っています。

 

――セット間で監督からのブロックの指導が見受けられました

そうですね、トスがゆっくりだからその分流れないようにしっかり前に出す、クロスをしっかり締めるようにと。そのおかげで第3・4セットでは少しは改善できたのかなと思います。

 

――ブロックポイントが多く見られましたが手応えは

自分的には4セット目の終盤くらいでやっと良くなってきたかなと思っているので、それまでは相手のスパイカーへの圧が足りなかったように思います。

 

――東日本インカレに向けて

今までは自分のミスも仲間がカバーしてくれて勝てたという試合もあったんですけど、自分のミスをなくさないと勝てない試合も今後増えてくると思うので、今日出た自分の課題をしっかり解決して、また頑張っていきたいと思います。

 

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