【テニス】王座前特集 第2弾・エースインタビュー 佐藤南帆×藤原智也

庭球男子

10月8日から始まる全日本大学対抗テニス王座決定試合(通称:王座)。慶應スポーツでは、「男女アベック優勝」を目標に掲げる慶大の選手、監督にお話を伺った。第2弾は、プレーでチームを引っ張る佐藤南帆(環4・日出)と藤原智也(環3・東山)です!

 

——今シーズン、ここまでを振り返って

佐藤:リーグでは慶應女子は1戦目から劣勢でスタートして本当に苦しい戦いが続いたんですけど、リーグ期間中のミーティングで「チャンピオンは勝ちながら学んでいく」というキーワードが出ていました。慶應女子も勝ちながら成長して強くなって、最後優勝できたリーグ戦でした。私自身は2022年1月後半から海外にたくさん行っていたんですが、そこで学んだことをリーグ戦で活かせたと思います。

佐藤南帆

藤原:男子もリーグ戦は最後ワセダに負けてしまったんですけど、一人一人が一戦一戦成長しながらできたと思いますし、王座に向けてすごくいいチームになっていると思います。個人としてはそんなにいいシーズンを過ごせなかったなと思っています。昨年インカレ優勝してからすごく苦しい時間が続いて勝てなかった時期があったり、調子が上がらない時期があったりしたので満足のいくシーズンではなかったと思います。

藤原智也

 

——今シーズン印象に残っている試合は?

佐藤:リーグ戦の山崎郁美選手との亜細亜大戦初戦の試合が印象に残っています。今まで自分の試合に(チームの)勝敗がかかったことがなかったので、すごく独特な緊張感もありましたし、終始足が震えながら試合をしていたので印象に残っています。

藤原:春の早慶戦のシングルスの試合です。5セットなのでシングルスが長くて2日間になってしまったんですけど、初めて今の学生チャンピオンの白石選手と戦って負けてしまったんですけど、まだ自分も頑張ればこのレベルにいけるんじゃないかと思った試合だったので印象に残っています。

 

——緊張する試合では周りの応援は力強かったですか?

佐藤:3年生の時に団体戦の戦い方として周りのみんなを見ながら試合をするということを意識しながら試合をやってきたので、それが4年生になっていきたのかなと思います。

団体戦でに周りの応援が欠かせない

 

——春の早慶戦の試合がその後に活きたと思う部分はありますか?

藤原:何が活きたかはっきりとはわからないんですけど、特にインカレで活きたと感じる部分はありました。春の早慶戦までは調子が悪かったんですけど、早慶戦で調子が戻ったような気がしてインカレも同じような感じでいこうとおもってできたので、いい影響だったのかなと思います。

 

——お互いのプレーで羨ましいところはありますか?

佐藤:私は藤原くんのバックハンドがめちゃくちゃ好きです。きれい、丁寧、冷静、全てを兼ね備えているので、やっぱりイケメンですね(笑)。

藤原:煽りですね(笑)。

佐藤:私は常に100%で打ってしまって、攻める攻めるとなってしまうんですけど、藤原くんは8割でしっかりラリーをして打てるときに100%で打つというプレースタイルが自分にもあったらよりいいだろうなって思います。

藤原バックハンド

 

——藤原選手から見て、佐藤選手の羨ましいプレーは?

藤原:南帆さんも自分でおっしゃってましたけどすごく打つタイプなので、反対に自分は結構打てないタイプなので羨ましいなと思います。競った場面でもメンタルがめちゃくちゃ強くてひたすら攻めるので、自分だったらいれるだけになってしまうところを武器を信じてひたすら攻め続ける姿は本当に尊敬しています。

粘り強く打ち続けるのが持ち味の佐藤

——学年の違うお二人ですが、とても仲が良さそうですね

藤原:仲良いですよね?南帆さん。

佐藤:めっちゃ仲良いです(笑)。私と藤原くんは同じ寮なので話す機会も多くてマブです。かなりナメられてます。

藤原:ガチで尊敬してます。

佐藤:こうやって言うのもちょっとナメてますよね。

 

——男女ともに下級生も多く試合に出ていますが、コミュニケーションで工夫していることは?

佐藤:1年生のときに自分が感じたことなどはみんなに伝えるようにしたり、プレッシャーに感じずに思い切りプレーしてもらうためにちょっと自分はふざけて笑いをとったり、リラックスして試合に臨めるようにコミュニケーションを積極的にとっています。

藤原:結構後輩からナメられることが多くて、それも含めコミュニケーションだと思っています。

 

——現在の自分の状態は?

佐藤:私は卒業後プロになるので、プロに向けてテニスを職業にしていく覚悟を作っている時期です。テニスと真剣に向き合えているので、自分のプレーもいい感じだと思っています。国体ではタフな試合で体に負担がきているので、王座までにしっかりケアして準備してやっていきたいと思います。

藤原:総じていいと思います。昨年の王座のトラウマが残っているので精神的な部分が少しぶれそうですけど、テニス自体の状態はすごくいいと思います。

 

——今年が初の王座出場となる1年生にアドバイスするとしたら?

佐藤:勝っても負けても全力でチームのみんなと戦うことが宝物だと思うので、勝敗関係なく頑張ろうということを伝えたいです。

チーム一丸で勝利を目指す

藤原:自分が1年生のときに当時4年生だった方に「下級生の責任ではない。何が起こってもそれは上級生の責任だから」言っていただいて、その時はわからなかったんですけど自分が3年生になってそれがわかるようになってきたので、下級生には胸をはって全力を尽くして思う存分戦ってほしいと思います。

 

 

——出場大学で注目しているのは?

佐藤:慶應大学です!関西の2校も強いと思うので、決勝は筑波大が上がってくるだろうと筑波大だけを見るのではなく、本当に一つずつ1回戦から他の大学ともお互いに切磋琢磨しながら頑張っていければいいなと思っています。

藤原:ワセダはもちろんのことなんですけど、近畿大も注目しています。近畿大のS1の選手は早大の白石選手に勝ってインカレインドア優勝したり、ダブルスで何回も優勝しているペアがいるので、すごく面白い勝負になると思っています。近畿大はチームのカラー的に盛り上げ上手で勢いがあるチームなので、なにかあるのではと感じているので近畿大に注目しています。

 

——慶大でキーマンになる選手

佐藤:永田杏里(4・南山)選手に主将として最後みんなを背中で引っ張って欲しいと思っています。

永田とはダブルスを組んでいる

藤原:下村(亮太朗/法2・慶應)くんと菅谷(優作/法1・慶應)くんに注目して欲しいです。リーグ戦で10戦10勝したのも下村くんだけですし、1年生ながら大活躍の菅谷くんには今年だけじゃなく来年も再来年も頑張ってくれると思っています。

1年生ながらリーグ戦でも活躍を見せた菅谷

 

——王座に向けての意気込み

佐藤:大学テニス生活が王座で最後になるので、やってきたことを信じて昨年見ることがでた最高の景色をまたみんなで見たいと思ってます!頑張ります!

藤原:昨年はとても悔しい敗戦をしたので勝ちにこだわりたいと思っています。勝ちたいです!いろんな緊張とかプレッシャーもありますし相手も強いんですけど、自分たちが100%の力を出せば絶対に優勝できるチームだと思っているので、万全の準備をしてワセダの連覇を止められるように頑張りたいと思います!

昨年のリベンジを果たす準備は万全だ

——お忙しい中、ありがとうございました!

(取材:船田萌恵)

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