【應援指導部】キャンパスに若き血を響かせた!/慶早合同デモンストレーション

應援指導部

今週末の慶早戦に向け、慶大應援指導部と早大応援部による合同デモンストレーションが慶大、早大の各キャンパスで行われた。その中でも直前の週の早稲田キャンパスと日吉キャンパスでのデモンストレーションは特に盛り上がりを見せ、慶早戦が迫っていることを実感できるパフォーマンスであった。

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早慶吹奏楽団4年生

絶好の秋晴れに東京中が包まれた10月31日。早大早稲田キャンパスには、慶大應援指導部の姿があった。野球の「慶早戦」をこの週末に控え、早大・慶大の応援部・應援指導部が合同で、各キャンパスにて応援デモンストレーションを行っているのだ。今日の舞台はアウェーの早稲田。負けていられないという慶應の気迫は開始前から溢れていた。

12時13分、定刻通りパフォーマンスがスタート。慶早戦が他の対抗戦と異なるところといえば、その歴史もさることながら、慶早戦専用の歌「早慶讃歌」があることだろう。この曲では敵味方関係なしに両者が肩を組み歌うことになる。もちろん指揮も早慶より1人ずつが出て行う、普段とは異なる応援形式である。これは早慶戦ならではの催しとして名物になっている。

両校一緒に盛り上げる

とはいえ各校個別のパフォーマンスではそれぞれ相手校への戦意はむき出しだ。早稲田キャンパスということもあり、慶大の応援には手拍子こそ少ないながらあるものの早大を応援する早大生の熱量にはかなわない。それでも慶應が誇る應援指導部は早稲田にはためく塾旗のもと、必死に声をあげ、応援のレベルの高さを見せつけた。

大隈講堂がよく見える広場で行われたパフォーマンスには、開始前から早大生や教授・関係者のギャラリーがずらりと並ぶ。演奏が始まればその数はさらに増し、誘導整理が行われるほどにまで発展した。早慶戦に来場し伝統の一戦を楽しんで欲しいという両校の応援部・應援指導部の思いは、早大生にもしっかりと伝わった。この日指揮を務めた乃坂龍誠さん(4年)は「早稲田のキャンパスで多くの人が来てくれる中でこういうステージができたのは良かった。早稲田と一緒にいい慶早戦を作りたい。ぜひ神宮に来てください」と振り返り、慶早戦を両校の協力のもとでいい戦いにしたいという強い思いを語った。

早稲田キャンパスでの合同デモンストレーション

 

そして11月3日の昼休み、今度は日吉キャンパスで、雲一つない秋晴れの下、慶早戦前最後のデモンストレーションが行われ、多くの学生や保護者も駆け付けた。

多くの人が集まった

本日のデモンストレーションで慶大の司会を務める2年男子部員は、「日吉の人々の慶早戦に来たいと思ってもらえるようします」と大役を担うプレッシャーを感じつつも、慶早戦を盛り上げるための意気込みは十分だ。

司会を務めた2年部員

12時20分、30分間のパフォーマンスは早大の応援歌「紺碧の空」で幕を開けた。慶大部員も一緒に歌い盛り上げると、次は「慶應が世界に誇る名応援歌中の名応援歌『若き血』」の番である。得点が入ったときに歌われる「若き血」が、本番はたくさん歌われるだろうという言葉の通り、慶大に大量得点を予感させる迫力あるパフォーマンスが披露された。やはり本拠地・日吉で歌われる「若き血」に勝るものはない。

慶大のパフォーマンス

そして次に早大のチャンスパターンが演奏された。白に「WASEDA」の文字が入った野球部のユニフォームを着た4年生を中心としたチアリーディング部員のキレのある踊りと、キャンパスに鳴り響く大音量の音楽で本番さながらの雰囲気を作り出した。

そして慶大のチャンスパターン。神宮球場での応援を再現すべく、「ファンファーレ」、「シリウス」、「ソレイユ」、「アンタレス」などがスペシャルバージョンで披露された。観客にも手拍子を促し、一番の盛り上がりを見せた。直前に行われた早大の応援に負けないパフォーマンスで中庭に集まった慶大生と共に打倒早稲田に向け気持ちを一つにした。

チャンスパターンが披露される

塾生注目は、応援企画責任者も務める乃坂龍誠さんが務めた。食堂で行われていたカツカレーの売り上げ競争で早大がわずかに勝っているが、学生の総数やキャンパスのある場所に関して、

「この結果を見て言いたいことがある」

「だまされた!そしてルール設定がずるい!」

と観客の笑いを誘うと

「慶應は全く気にしない」

と慶大生の心を惹きつけた。

デモンストレーションの最後に塾歌が演奏された。エール指揮は乃坂さんが務めた。4年生にとっては人生最後のデモンストレーション。この4年間の思いを込めた魂の指揮で、合同デモンストレーションは幕を閉じた。

エール指揮は乃坂さん

♢部員コメント♢

乃坂龍誠さん

――今日のデモンストレーションを振り返って

日吉で秋のデモンストレーションを行うのは久しぶりだったのですが、多くの方に集まっていただいて、慶早両校で最高のパフォーマンスができたと思います。

――塾歌を指揮している時のお気持ちは

これまで4年間、お世話になった方々、支えてくださった方々、そして一緒に切磋琢磨した早稲田の皆さんの思いを背負いながら、慶應義塾の良さを伝えようという気持ちで振っていました。

――慶早戦への意気込みをお願いします

完全優勝が懸かっているので、完全優勝して歴史を作ろうと思っています。そして、早稲田あっての慶早戦なので、一緒にいい慶早戦を作りたいと思っています!

 

早大応援部 代表委員主務・江渕太朗さん

江渕さん

――今日のデモンストレーションを振り返って

早慶デモンストレーションが一番盛り上がり気持ちが入るので、早稲田も4年生が多くそろい、良いデモンストレーションにできたと思います。

――最後のデモンストレーション

一番は早慶戦(当日)なので、あまり深く意識しすぎず、ただ最後のデモンストレーションでいろいろな方々に集大成を見せられるようにするということを意識しています。

――早慶戦への意気込みをお願いします

2連勝していい形で終われるように頑張りたいと思います!

 

(取材:東九龍、長沢美伸)

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