【ホッケー(男子)】5得点のゴールラッシュ&完封で大勝!早慶戦連覇を達成!/第96回早慶ホッケー定期戦

男子ホッケー

慶大は前年度の早慶戦で8年ぶりの優勝を果たし、連覇がかかる今大会。前日の晴天とは打って変わり大粒の雨が降りしきる中、プライドをかけた早慶戦が幕を開けた。試合は第1Qから動きを見せ6分、安部優志(経3・慶應)が先制ゴールを決め、慶大が試合の主導権を握る。するとここから慶大がゴールラッシュ。第2Qに大島樹(経4・慶應)、福田洸輔(政4・慶應)が得点、第3Qにも齋木壮之介(経3・慶應)が強烈なシュートでゴールを奪うと、最後は前田海(経2・慶應)がダメ押しの5点目。守っては慶大DF陣が鉄壁の守りを見せ早大の攻撃を完封。結果、慶大が5―0の大勝で早慶戦連覇を決めた。

 

第96回早慶ホッケー定期戦(男子)

 

11/20(日) 14:30試合開始 @駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

早大

 

【得点者】

第1Q 6分:安部優志(経3・慶應)

第2Q 6分:大島樹(経4・慶應)

第2Q 10分:福田洸輔(政4・慶應)

第3Q 2分:齋木壮之介(経3・慶應)

第3Q 6分:前田海(経2・慶應)

 

スタメン 

GK 澁谷友輝(経3・慶應) 

DF 福田洸輔(政4・慶應)、割石翔太(法4・慶應)、小川隼弥(経3・慶應)、福島諒太(政2・慶應)

MF 池田拓未(経4・慶應)、坂巻直都(経4・慶應)、藤代茜利(経4・慶應)

FW 大島樹(経4・慶應)、齋木壮之介(経3・慶應)、小林翼(経3・慶應志木)

 

前年度の早慶戦では、8年ぶりの優勝を果たし歓喜に沸いた慶大男子ホッケー部。因縁の相手である早大とは今季公式戦(春秋リーグ)で3試合を戦い、2勝1敗と慶大が勝ち越している。しかし、慶大は直近の秋リーグ5―8位決定戦で0―2の完敗を喫しており、早大に対してイメージが悪い。そのため主将・大島は「決して簡単な試合にはならない」、副将・藤代も「現状はイーブン」と試合前のインタビューで早大の印象を語った。前年度に続く優勝を果たし歓喜の胴上げをするためにも、冷たい雨が降りしきる中、絶対に負けられない早慶戦が幕を開けた。

試合前の円陣

両主将の記念撮影

第1Q、初めにチャンスを作ったのは早大。左サイドを駆け上がりサークル付近へボールを運ぶも決定機とはならず、攻守が入れ替わる。慶大は2分、福島諒太(政2・慶應)が相手陣内でパスカットし、小林翼(経3・慶應志木)へとボールを回す。小林がそのままサークル内へボールを預け混戦状態となるものの、早大DF陣が立ちはだかり先制とはならない。その後も坂巻直都(経4・慶應)が自陣から正確なロングパスを送り、齋木がドリブルを仕掛けチャンスを演出するも得点にはつながらず。4分には慶大がこの試合初のPCを獲得。大島がこぼれ球に反応しシュートを放つもキーパーの好守に阻まれる。慶大がチャンスを作り続ける中6分、ついに試合が動く。慶大は右サイドから攻撃を展開しサークル付近までボールを運ぶと、サークル内へ走り込む安部にボールが渡り、安部がそのままシュート。このシュートが相手ゴールネットを揺らし、慶大は欲しかった先制点を奪う。慶大は先制後に数的不利な時間帯があったものの、落ち着いたパス回しでリズムを作り早大の攻撃を許さず、第1Qは1―0と1点リードで終える。

福島が再三攻撃の起点を作る

先制点を決め祝福される安部(9番)

先制の勢いそのまま、第2Qも主導権は慶大に。2分、福島が自陣からロングパスを送ると、このボールがピンポイントで最前線の大島の元へと渡る。慶大は人数をかけ追加点を狙うものの、得点にはつながらず攻撃を終える。時間は進み6分、南龍之介(政2・慶應志木)がサークル付近へと攻め上がり、サークル内でフリーとなっていた大島へボールを預ける。このチャンスを大島がきっちりと決めきり2点目、リードを広げる。その後10分に慶大はPCを獲得すると、福田が強烈なシュートをたたき込み3点目。慶大は回ってきたチャンスを確実に得点へと結びつけ、第2Q終了時点で3―0と大きくリードを奪う。

福田がPCから追加点

ガッツポーズの福田

エンドが変わった第3Q、依然流れは慶大のままとなる。第3Q開始直後、坂巻が右サイドから攻撃の形を作り、サークル付近へと侵入。そのままサークル内へパスを出すも、このボールは中にいた大島と合わず追加点とはならない。しかし慶大の攻撃は止むことなく2分、小林が再び攻撃の起点を作る。小林から右サイドへ攻め上がる池田拓未(経4・慶應)へとボールが渡り、そのままサークル付近へ。池田が厳しい体勢の中クロスを上げきると、クロスの先にフリーでいた齋木がボールを収め強烈なシュートを流し込み4点目を奪った。さらに6分にはPCから前田が好反応を見せ5点目。慶大は第3Qまでで5―0とさらにリードを広げ試合は最終Qへと進む。

4点目を決め雄叫びを挙げる齋木

前田(30番)がダメ押しの5点目

最終第4Qもペースは変わらず慶大が主導権を握った。このQは第3Qで5点目を決めた前田に多くボールが渡る。5分には前田が小川からの縦パスを受け攻撃を仕掛ける。さらに第4Q中盤には早大選手が退場となり、慶大が数的優位に立った場面でカウンターを展開。最終的に前田へとボールが渡りシュートを放つも相手キーパーの好守に阻まれ追加点とはならず。その後は福田、藤代の両選手が華麗なドリブルを見せ会場を沸かせるなど終始早大を圧倒。結果的には5―0で慶大が勝利し、早慶戦連覇を成し遂げた。

早慶戦連覇を達成

勝利を喜ぶ選手たち

試合終了後には部員全員が肩を組み「若き血」を合唱。その後も早慶戦勝利の興奮は収まらず胴上げが行われ、主将・大島などが3回宙を舞い、慶大男子ホッケー部歓喜のひと時となった。

「若き血」を歌う選手たち

胴上げされる主将・大島

終わってみれば5―0で慶大の大勝となった第96回早慶ホッケー定期戦。大粒の雨が降る中、ピッチも滑りやすくプレーしづらい環境となったものの、慶大イレブンは集中を切らさずに試合の主導権を握り続けた。慶大は大量5得点と攻撃陣が回ってきたチャンスを確実に決めきった。一方、福田、割石翔太(法4・慶應)、小川隼弥(経3・慶應)、福島といった鉄壁DF陣が早大の攻撃を完璧に封じ込め、決定機を作らせなかったことも勝因として挙げられるだろう。

最後列から慶大の勝利を手繰り寄せた小川

DFに入った割石が早大攻撃陣を無失点に抑えた

また、11/27(日)には一橋大との順位決定戦が待ち構える。今秋のリーグ戦で一度戦い、勝利した相手ではあるものの油断は禁物。早慶戦勝利の勢いそのままに慶大男子ホッケーTEAM2022らしさを存分に出し尽くすことに期待だ。

次戦 秋季リーグ順位決定戦 11/27(日)14:30~ vs一橋大 @早稲田東伏見キャンパス

*サムネイル写真/慶應義塾體育會男子ホッケー部提供

(取材:金子拓登、松田英人)

 

以下、選手コメント

FW大島樹(経4・慶應)選手

貴重な2点目を決めた主将・大島

——5得点&完封で早慶戦連覇となりましたが、試合を振り返っていかがですか?

チーム全員が非常に強度高く動けていて、最高のパフォーマンスを発揮することができました。とても雰囲気良く試合に入ることができ、終始本塾のペースで試合を運ぶことができ良かったです。

 

——早稲田に対してどんな戦略で試合に臨んだのでしょうか?

秋季リーグでの早稲田戦では敗戦を喫してしまいました。この結果に対し本塾は、対早稲田の戦略より、自分達の課題に目を向けて練習を重ねていきました。結果としてそれらが実り、得点を重ねることができました。

 

——試合前の円陣ではチームメートにどんな言葉をかけましたか?

早慶戦という大舞台で多くの選手が緊張していたので、自分達を信じて全力でプレーすること、そしてとにかく大きな声を出して盛り上げることをチームメートに伝えました。

 

——貴重な2点目を決めましたが、ゴールシーンを振り返っていかがですか?

味方が良い形で前線までボールを繋いでくれたため、落ち着いてゴール前でボールを収め決めることができました。FW として自分が点を取り勝利に貢献したいと強く思っていたので良かったです。

 

——次戦の秋季リーグ戦に向けての意気込みをお願いします!

今シーズン一度勝利している相手ですが、決して油断することなくチーム一丸となり全力で戦い、勝利を掴みます。

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