【男子バレーボール】デュースに及ぶ熱戦で1セットを制す!/第87回早慶バレーボール定期戦

バレー戦評

新・日吉記念館にて初めて完全有観客で行われた、第87回早慶バレーボール定期戦。早慶両校はすでに今季に2回対戦しているものの、やはり早慶戦は特別な一戦。今季の対戦ではどちらもストレート負けを味わったが、早慶戦では第3セットを30点代にも及ぶデュースの末に慶大が奪取した。勝利にはつながらなかったものの、今季積み上げてきたチーム力を見せつける一戦となった。

2023年7月1日(土)

第87回早慶バレーボール定期戦

@日吉記念館

 

得点

慶大

セット

早大

23

25

27

29

31

29

14

25

 

第1セット、早大のサーブを山口快人(経1・慶應)が丁寧なレシーブで拾うと、いきなりチャンスが生まれ、芳賀祐介(環境情報3・札幌北)がスパイクを決め、先制点を得る。そして、相手のミスも重なり、リードを保っていた慶大にさらなる勢いをつけたのが渡邊大昭(商3・慶應)だ。11-9の場面、早大の力の入ったサーブがアウトになり1点追加すると、その後、渡邊が強烈なサーブを打ちサービスエースとし、早大にタイムアウトを取らせる。タイムアウト終了後、切り替えたい早大だが、またしても渡邊の驚異的なサーブが決まり、慶大応援席は大盛り上がり。しかし、早大もこのままでは終わらない。速攻や鋭いサーブを立て続けに決め、15-11から3点を連続して得点。慶大はタイムアウトを取る。16-15の場面、コースを狙ったスパイクがコート外に落ちてしまい、セット序盤からリードを保っていた慶大であったが、ついに同点に追いつかれてしまう。だが、ここで松本喜輝(環境情報4・九州産業)が魅せる。早大の強烈サーブを山口が食らいつくようにレシーブすると、その後も渡邊がディグで繋ぎ、そしてついに松本にトスが上がり、巧みなスパイクを決め、同点の場面から大きな1点を追加。その後も渡邊のスパイクや松本のブロックなどでリードする場面もあったが、最後は早大エース水町泰杜(スポ4・鎮西)のスパイクを止めることができず、慶大は23-25で1セット目を落とした。

切り替えたい第2セット。開始直後いきなり4点の差が開くも、芳賀のスパイクが決まり1点追加すると、島田航希(経4・慶應)、松本の2枚ブロックも決まり、チームを勢いづける。そして、14-15の場面、渡邊の強烈なスパイクが決まり、ついに同点に追いつく。慶大の勢いはさらに加速。16-17から芳賀のスパイクや松本のサービスエースなどで4点を連続して得る。その圧倒的な慶大のプレーに対していつもの攻撃ができないまま早大はタイムアウトを取る。このまま流れに乗りたい慶大だが、タイムアウト後、流れは早大へ。相手の冷静なプレー、驚異的なサーブによって、なかなか点を取り切ることができない慶大。デュースにまで持ち込むが、最後は松本のスパイクをブロックされ27-29でこのセットを落とす。

早大がゲームセットまであと1セットという、後に引けない状態で迎えた第3セットは緊迫した展開が続いた。序盤慶大が渡邉のスパイクや3連続サービスエースなどを中心に慶大の攻撃力が冴え渡り、早大相手に6連続ポイントを挙げ、7-1とリードを広げました。しかしその後、早大もタッチアウトを中心にポイントを返し、10-3となったが、緊張感あふれる長いラリーを制し、流れをもう一度掴んだ慶大も勢いを失わず、互いに譲らない展開となった。中盤、早大の強烈なスパイクを、リベロや島田を中心に果敢に上げるも繋がらず相手ポイントとなる苦しい場面が続いた。終盤22−20まで点差が詰まり、点を取っては取られ、という一進一退の攻防が繰り広げられ会場の興奮も高まった。渡邉、松本、山口を中心に強烈なクロスやブロックアウトを重ねるも、長いラリーを相手に取られるなど、油断できない展開が続いた。エース松本のスパイクによってデュースに持ち込み、会場全体が見守る中、最後は松本の松本のスパイクにより、慶大が31-29でこの白熱したセットを制した。試合は両チームの激しい攻防が続き、観客は熱い戦いに大いに盛り上がった。

長いデュース戦となった白熱の第3セットを31-29で制し、流れに乗りたい第4セット。幸先よく先制するも、相手の高い打点からのスパイクによりすぐに追い付かれる。相手の強烈なスパイクと見事なブロック、速攻になかなか対応できず一時3ー9まで差を広げられてしまう。しかし、芳賀の迫力のあるブロックにより勢いに乗ると、そこから相手のミスも重なり3点連取し、6ー9と差を縮めた。その後は、松本や渡邉のスパイク、芳賀のブロックで1点ずつ積み重ねては行くものの、連続ポイントを取ることができず、9-17にまで差が広がってしまった。松本のブロックが決まり流れに乗りたい慶大だったが、その後もなかなか点数を取ることができず、最後は強烈なスパイクをブロックするもアウトとなり、14-25でこのセットを落とした。慶大もデュースに持ち込む粘りを見せ、渡邉や島田は足を攣るまでの気迫のあるプレーでボールに喰らい付いていったが、早大の圧倒的な強さを見せつけられ、セットカウント1-3で敗北した。

(記事:上村真子、小田切咲彩、佐々木愛子)

 

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