【ホッケー(女子)】1点を死守し今季初勝利!5位決定戦進出を決める/関東学生ホッケー秋季リーグ順位決定予選 vs上智大

女子ホッケー

グループリーグ戦Aプールを3位通過し、5-8位順位決定予選に進んだ慶大。対戦相手はBプール4位の上智大となった。慶大は第1QからPC、ロングパスをきっかけに先制点を狙いにいくもののチャンスらしいチャンスを作ることが出来ず、上智大守備陣を前に攻めあぐねる展開が続く。すると第2Qには、上智大攻撃陣にピッチを広く使われ、PCなどからピンチを招く。しかしここはGK久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)が右足一本で好セーブを見せるなど簡単にはゴールを割らせない。その後も両者ともに決定機を作り出せないなか第3Q3分、ついに試合が動く。慶大は左サイドからの攻撃を起点にPCを奪うと、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)の力強いシュートが相手ゴールネットを揺らす。待望の先制点を奪うことに成功した慶大は、斎藤由希子(経4・慶應女子)、坂田絢音(経4・慶應女子)のDF陣が中心となり、その後の上智大の攻撃をシャットアウト。貴重な1点を死守した慶大は1-0の完封勝利で、今季初勝利とともに5位決定戦進出を決めた。

 

令和5年関東学生ホッケー秋季リーグ

 

10/29(土) 11:20試合開始 @駿河台大ホッケー場

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

上智大

 

スタメン

 

GK 久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)

 

DF 斎藤由希子(経4・慶應女子)、笹山美由希(法3・桐光学園)、坂田絢音(経4・慶應女子)、西潟遥(経2・International School of Dusseldorf)

 

MF 楫野彩貴(法4・国際基督教大高)、村岡咲音(商3・慶應女子)、岩越美佳(法2・慶應女子)

 

FW 曽我部千紗(法3・Fleetwood Park Secondary school)、峰岸未来(経4・慶應女子)、山口真実(経3・慶應女子)

 

グループリーグ戦Aプールを3位通過し、5-8位順位決定予選に進んだ慶大。対戦相手はBプール4位の上智大となった。上智大は秋季グループリーグ戦を4位通過となったものの油断は禁物。春季リーグ戦の5-7位決定リーグでは、慶大に対し粘り強い守備で完封勝利を収めている。慶大にとっては、春季リーグ戦のリベンジ、秋季リーグ戦初勝利、5位決定戦進出をかけた、絶対に負けられない大事な一戦となった。

5位決定戦進出をかけた一戦

上智大ボールで試合開始。第1Q序盤から慶大はボールを保持する時間が長く続くものの、チャンスらしいチャンスをなかなか作ることができない。楫野のサークル付近でのボールキープ、斎藤のロングパス、さらにはPCから笹山美由希(法3・桐光学園)のフリックシュートと様々な攻撃パターンで得点を狙いに行くが、上智大守備陣の堅い守りを前にゴールは生まれず。さらに慶大は、攻撃途中でトラップミスやパスミスで流れを断ち切ってしまう場面が目立ち、自らチャンスをつぶしてしまう攻撃が続いた。第1Qは両者ともにゴールが生まれることなく、0-0で第2Qへと進む。

得点を奪いきれず

第2Qからは一転、上智大ペースで試合が進む。上智大はピッチを大胆に使い、左右両サイドから攻撃を展開。慶大守備陣にとっては我慢の時間となる。その後も慶大陣内で長い時間守備をする時間が続き12分、相手の猛攻を止め切れず慶大の選手が反則で退場となり数的不利な状態となってしまう。すると13分、上智大にこの試合1本目のPCを献上。あわや先制の大ピンチとなったが、ここはGK久保田が右足一本で守り切り慶大ゴールを割らせない。このまま慶大は上智大の攻撃をしのぎ切り、0-0で前半終了。慶大にとっては攻撃に課題が残る第2Qとなった。

久保田が好セーブ

ハーフタイム中は「すべてのポジションが意見を出し合った」という慶大ベンチ。するとエンドが変わった第3Q、ハーフタイム中の行いが結果として出る。3分、坂田から曽我部千紗(法3・Fleetwood Park Secondary school)にパスが渡ると、最後は岩越美佳(法2・慶應女子)がサークル内へとボールを運び、相手の反則を誘発しPCを獲得。見事なポジション間のパスワーク、個人技で絶好のチャンスを作る。このPCを得点につなげたい慶大はパサーからのボールを楫野へ送ると、楫野の力強いシュートが相手ゴールネットを揺らし、慶大に待望の先制点が生まれる。得点後は楫野の元にフィールドプレーヤーが集まり、笑顔がはじけ歓喜のひと時となった。リードを奪った慶大は最終第4Qも危なげなく試合を進め、久保田、斎藤、坂田ら守備陣を中心に上智大の攻撃をシャットアウト。試合終了間際にはPCを献上し、あわや同点かと思われたがしっかりと守り切り完封勝利。1-0の完勝で春季リーグ戦のリベンジ、秋季リーグ初勝利、5位決定戦進出を決めた。

楫野が値千金の先制ゴール

ゴール後、楫野の元に輪ができた

慶大にとって大きな意味を持つこの一戦。終わってみれば慶大が1-0の勝利に終わり、5位決定戦進出を決めた。慶大は怪我人が多数出る中、各々が役割を全うし、まさに「全員ホッケー」で勝利をつかみ取ったと言えるだろう。5位決定戦へ向けては、この試合で課題となった「基礎プレーの徹底」「決定力」を磨き上げ、さらにレベルアップした状態で臨んでほしい。

第4Qは守備陣が完璧な守りを見せた

 

次戦 秋季リーグ 11/3(金) 11:50~ vs立教大 @大井ホッケー場サブ

 

▽以下、選手コメント

MF 楫野彩貴(法4・国際基督教大高)選手

決勝ゴールの楫野

——この試合どんな思いで望みましたか?

この試合に勝たなければ1部2部入れ替え戦に進んでしまうということで、絶対に勝たなくちゃいけない試合だったので、点数を取ることを課題としてやってきた分、点数を取って勝ちたい試合でした。

 

——前半と後半で攻撃の動きに違いが見えましたが、ハーフタイム中に何かコーチから話がありましたか?

チーム全体的に修正する部分があったので、ハーフタイム中にすべてのポジションが意見を出し合って、後半で冷静に判断ができたからこそ得点を取れたのかなと思います。

 

——自身のプレーを振り返っていかがですか?

怪我人が多くて、プレイヤー不足でチーム全体としても思うようにいかなかったと思うんですけど、自分はチーム全体の技術力をカバーしたいと思って臨んでいたので、自分が点を入れて今季初勝利をつかめたのは良かったと思います。

 

——チームとしての反省点はどこにあると思いますか?

怪我人が多くて自分たちがしたい安定的なプレーができずに悔しかったです。会場の芝も新しくてミスが多かったと思うので、どんな試合会場、試合でもいつも通りのプレーができるようになることが良いなと思います。

 

——5位決定戦へ向けての意気込みをお願いします!

絶対に勝たなくちゃいけない試合ですし、春季リーグは3-0で勝ったのですが、油断することなくチーム全体で気を引き締めてみんなで頑張っていきたいなと思います。

 

(取材:金子拓登)

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