【野球】迎春!本間新主将就任インタビュー

野球対談

2023年度の慶大野球部は、春季リーグ戦を3位で終えたものの、秋季リーグ戦、明治神宮大会を制し「日本一」のチームとなった。廣瀨隆太(商4)主将を中心に強力な打線を形成し、投手陣もエース・外丸東眞(環2)が秋季リーグ戦、明治神宮大会通算8勝0敗という圧倒的な成績を残した。再び日本の頂点を目指すべく、慶大は主将に本間颯太朗(総3)、副将に水鳥遥貴(商3)、斎藤快太(商3)、福住勇志(商3)を据えた。今回は本間新主将に2024年度の慶大野球部について語ってもらった。

慶大のムードメーカーが主将に

 

――主将になった経緯は
まず僕自身の思いとしては、去年1年間出させていただいて、今年はその経験を踏まえて、チームを引っ張っていく立場にならないといけないなというのが自分の中であって。その一個の表し方というか、自分がしっかり引っ張っていくんだという意思を持って、主将に立候補しました。

――幹部の発表は12月26日でしたが、実際に幹部が決まったのはいつ頃?
結構ギリギリまで話し合っていました。「明治神宮大会が終わってから話し合って欲しい」と(堀井哲也)監督から言われていて。明治神宮大会が終わってから全部の幹部を決めるミーティングが始まって、主将、副将と順に決まって行ったのですが、最後のアナリストのチーフとかトレーナーのチーフとかが決まったのが多分23日ごろで、監督が「その次の大安の日に発表してほしい」というのがあって、26日まで待ったという感じです。

――主将に就任してから変えたことは
特にはないですね。前の廣瀨さん(廣瀨隆太)からも「気楽にやれよ」というのは言われていて。自分の野球に対しての姿勢にはもう自信があるというか、普通に自分がプレーをしていけば、後輩とか同期に対して良い影響は与えられるかなと思っているので、特にこれと言って変えることはなく、野球に対して人一倍真摯に向き合うという姿勢をこの一年間貫いていければなと思っています。

――どのようにチームをまとめていきたいか
自分が1番先にやる、率先してやる、というのを意識してやっていきたいです。やっぱり口だけ言っても、多分チームメイトはついてきてくれないですし、まずやってみせる。形式的にいうと背中で引っ張る、まず自分がやるというのを一年間意識してやっていきたいなと思っています。

“声”と”行動”でチームを引っ張る存在へ

――主将就任にあたって前主将の廣瀨さんから何か言葉は
「気楽にやれよ」と。(自分は)結構思い込みすぎてしまう性格なので。そうではなくてもう「自分がやりたいようにやって、チームの結果がどうなっても、別にそれはしょうがないことだから」「気楽に、自分らしく、自分の色を出してやれ」というように言われました。

――目指す主将像
慶應の良さは、それぞれが主体的に動けるというか、自主性があることだと思っています。名目上は自分が主将ということになっているのですが「誰が主将かわからないチーム」というのが、僕の中では1番理想のチームだなと思っています。そういうチームを目指していけるようなキャプテンになっていきたいなと考えています。だからこう「主将!」という主将になりたいわけじゃなくて、みんなをフォローアップしながら、しっかりみんなとコミュニケーションをとりながら、横の繋がりが強い、組織力が強いチームにしていきたいと思っています。

――慶應義塾高校時代も主将を務めていたが、大学の主将に就任して考え方は変わったか
それは1番大きくて、それこそ高校の時はトップダウンでめちゃめちゃ言っていました。そういう主将も良いとは思うのですが、慶應にはあまりそれが合っていなかったなというのはすごく大学に入って感じています。一人一人が自立できているし、いろんなバックグラウンドがある選手が集まってくるのが慶應じゃないですか。それで多様性というのを高校の時は尊重できなくて「自分がやってきた野球が正義」みたいな形で押し付けてしまったなというのが高校時代の失敗で。やっぱりそういうのは良くないと思っていて、それぞれが考えていることってありますし、それぞれが勝利に向かってやっていくという中で、それをしっかりコミュニケーションとって汲み取って、チームとしてまとめていく主将になりたいなと思っています。

――試合中は本間選手の声がよく聞こえるが、声は意識的に出している?
内に秘めるとかというタイプではないですね(笑)。僕は声を出せば気が上がってくるというか、自分の中でもテンション上がっていきますし、逆に声が出ない状況は自分の中で緊張しちゃっているというか、普段と違う動きになっているなというのはあるので。意識して声出しているわけじゃないですけど、自分がテンション高くなってきて、リーグ戦にガッと入ってく中で、自然と熱くなって声が出ています(笑)。

――副将3人の印象
全員俯瞰して物事を見られるというのがすごく良いなと思っています。僕は一つのことに集中してしまって周りが見えなくなってしまう時があるので、水鳥遥貴、斎藤快太は冷静にチームの状況見てくれますし、福住勇志も、投手と野手の架け橋になってもらうために副将としてピッチャー1人、という意図で副将になってくれました。そういう3人の僕にない「全体を俯瞰して見る」という面が心強いなと思っています。

高い身体能力を活かしたプレーが光る水鳥

堅実な守備と打撃でチームを支える斎藤快

 

――主務の宮田さんの印象
チームの外の人とコミュニケーションがうまく取れるなと思っています。それはチームを運営していく中ですごく大事なことですし、やっぱり選手は外の人と話す機会ってあまりないので、マネージャーが慶應の顔として、慶應野球部の関係者の方と話すのが多くなる中で、対外的なコミュニケーションがしっかり取れるというのはすごくマネージャーとして優秀なのかなと思っています。

――本間選手から見た“チーム廣瀬”の印象
勝負強かったなと思っています。誰がめちゃくちゃ打ったというイメージはあまりなくて、全員がいいところで打っていたなというのはすごく感じていました。ピッチャーは、外丸が頑張ってくれましたけど、やっぱり然さん(谷村然)と森下さん(森下祐樹)がいなきゃ優勝はなかったと思います。バッターで言うと、泰三さん(栗林泰三)と宮崎さん(宮崎恭輔)、吉川さん(吉川海斗)、廣瀨さん、來音さん(齋藤來音)、もう4年生全員が「ここで打って欲しい」という時に打ってくれていた。その勝負強さというのが去年のチームを象徴しているのかなと思います。

――現段階での新チームの課題
課題としては、去年も言われていたと思うのですが、どうしても慶應は4年生主体のチームになる。4年生が抜けた分、まだ戦力が確定していないというのが課題かなと。でも逆にそれが伸び代でもあるなとも思っています。誰がどこを守るかわからないので競争も熾烈になりますし、そういうところでどんどん成長していく要素しかないというのが強みだと思っています。あと今年やっていきたいのが組織力というところで、個々の能力で言うと去年を超えられないかもしれないですけど、新しく1年生も入ってきて200人弱ぐらいの組織になると思うので、その組織全体で「リーグ戦優勝、ワセダに勝つ、日本一」という3つの目標にベクトルを向けてやるというのを去年よりもうちょっとフォーカスしてやっていきたいなと思っています。

――現段階で見える新チームの強み
コミュニケーションがすごく取れるなと思っています。それこそ組織力が強みになっていくのではないかという僕の根拠でもあります。ミーティングをやると色々な意見が出てきますし、そこで話し合いもしっかりできます。その各自それぞれが思っていることをしっかり言える、しっかりコミュニケーションを取れるというのがこの学年の強みかなと思っています。

――本間選手自身の昨年の感触は
春は思うように結果を残せなくて、苦しいシーズンになったのですが、その中で何かを変えなきゃいけないと思って、バッティングフォームであったり、守備でいえば取り方であったり、夏の練習期間、オープン戦期間でだいぶ変えて、秋に挑んだという中で、ある程度結果として出たので、それは最終学年に向けて自信のついた一年になったかなと思います。

――本間選手個人の今年の目標は
数値的にいうと3割5分、4本という目標です。あとはチームを勝ちに導けるような選手になりたいなと思っています。勝負所で「ここで打って欲しい!」というところで打てる選手。打率2割でも良いですけど「この試合を決定づける時に一本打てる選手」に、いわゆる勝負強い選手になっていきたいなと思っています。

昨秋は打撃でチームを牽引

――この冬に個人で意識して練習していること
土台作りというか、下がしっかりしてないとリーグ戦は戦い抜けないというのは去年すごく感じました。リーグ戦後半で動けるかどうかというのは、このオフシーズンでの走り込みであったり、ウエイトトレーニングであったり、身体としての土台が大事になってくるというのは去年すごく感じたので、今年は下半身の土台作りというのを意識してやっています。

――チームとしてこの冬に強化したいこと
オフシーズンになると毎回言われていますけどやっぱり体力、野球をする体力、練習に耐え抜く体力、バットをスイングする体力というのは1番フォーカスしています。2月中旬くらいからオープン期間入りますけど、それまでにはとりあえずそこを戦い抜く。技術力の土台として基礎体力がないと1番だめ。やっぱり試合出て故障する選手は勿体無いので、基礎体力、生活習慣含めランニング、ウエイト、食事、そういう基礎的な部分を今チームとしてやっています。

――期待の選手は
副将の福住じゃないですかね。リーグ戦の登板経験はないですけど、1年の秋にリーグ戦ベンチ入りしているくらいのポテンシャルはあって、フレッシュでも投げているので、球自体は一級品ですし、副将になったことで多分本人も自覚して、やってくれると思っています。福住がクローザーじゃないですけど、中継ぎとしてフル回転してくれれば、リーグ戦優勝は近づいてくるなと思っています。

副将として野手と投手の橋渡し役も担う福住

――新チーム全体の目標は
「リーグ戦優勝、ワセダに勝つ、日本一」が慶應野球部としてブレない3つの目標になってくるので、その目標に向けてやります。

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※当取材は1月11日(木)に実施しました。

(取材:大泉洋渡、小椋早莉)

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