【What is ○○部?】走って!飛んで!投げて!/File.2 ハンドボール部(後編)

ハンドボール

慶大の体育会を深掘りしていく新企画、「What is ○○部?」。今回ケイスポはハンドボール部を代表して鈴木悠斗主将(環3・桐光学園)にインタビューを行い、その競技人生やハンドボールという競技の魅力、そして未来の後輩たちへのエールを伺いました。

 

Q:鈴木主将がハンドボールという競技を始めたきっかけは何ですか?

鈴木小中学生の頃は野球をやっていたんですけど、高校では他の競技にも挑戦してみたいと思ったんです。それで、野球で培った競技特性を活かせるスポーツは何だろうと考えた時に、中学野球のチームメイトの多くが「高校ではハンドボール部に入りたい」と話していて、「じゃあ自分もやってみよう」という感じで始めました。それに、ハンドボールは初心者でも挑戦しやすい競技で、大学から始めた選手がスタメンに名を連ねることも毎年あります。自分もスタメン争いをしているうちに気がついたら本気で競技に打ち込んでいましたね。

 

Q:鈴木主将が思う、ハンドボールの他競技にはない魅力とは何ですか?

鈴木:特にオフェンスの場面がハンドボールの魅力だと思います。6メートルラインと9メートルラインがあるんですが、その辺りの狭いエリアで攻防が繰り広げられるんです。フィールドプレイヤーが12人いる中で、限られたスペースでゴールを狙うというのが、他の競技にはない面白さだと思いますね。

 

Q:野球の経験を活かしたいとおっしゃっていましたが、野球とハンドボールでは投げ方や身体の使い方に違いはありますか?

鈴木:ハンドボールのボールは野球のボールよりも大きいので、その分肩や関節に負担がかかりやすいです。そのため、野球よりも全身を使って投げることが求められます。でも、ハンドボールでは野球同様に手首のスナップを活かすことが大切で、それが得意な選手のシュートは特に強力です。僕はゴールキーパーなので、そういったシュートにどう対応するかが重要になります。ゴールを守る上で、選手ごとの投げ方の特徴をしっかり研究する必要がありますね。

 

Q:キーパーはどういう心境でプレーされていますか?

鈴木:経験を積むにつれて、相手の動きからシュートコースを予測できるようになってきます。ただ、予測ができても実際に止められるかどうかは別問題です。シュートが遅い選手に対してはそこまで身構えなくてもいいですが、スピードのある選手が相手だと、事前にその選手の特徴やシュート傾向をしっかり把握しておくことが重要です。その情報を元に、適切なタイミングでアクションを起こすように心がけています。

 

Q:ハンドボール人生で一番嬉しかった瞬間と、逆に辛かった瞬間を教えてください。

鈴木:嬉しかった瞬間は、自分がシュートを止めてチームの勝利に貢献できた時ですね。「練習してきて良かった」と心から思える瞬間です。一方で、辛かったのはシュートを止めきれずに負けてしまった時です。ハンドボールのキーパーは唯一シュートを防ぐポジションで、1点が試合を大きく左右する競技上、その責任は重大です。失敗した時の責任感も大きいですが、同時にそれがこのポジションのやりがいでもありますね。

 

Q:早慶戦や大きな大会に向けて、練習ではどのようなことを意識していますか?

鈴木:早慶戦では対戦相手が決まっているので、戦力分析を徹底しています。特に自分たちは初心者が多く、目立った経歴を持つ選手がいるわけではないので、相手の特徴を把握し、それに対応する準備をしっかり行っています。また、大学からでも伸ばせるフィジカル面の強化にも重点を置きます。こうした地道な分析と積み重ねを重視し、試合に向けて万全の準備をするのがこの部の強みだと思っています。

 

Q:個人としての来季の意気込みを教えてください。

鈴木:来年は最終学年になるので、責任感を持って取り組みたいと思っています。まずは、自分のプレーでしっかり結果を残し、チームに貢献することを第一に考えながら日々頑張りたいです。

 

Q:来年新たに加わる後輩たちに向けて、鈴木主将からアドバイスやエールをお願いします。

鈴木:ハンドボール部は初心者でもしっかり練習を積めば活躍できる競技なので、経験者・未経験者を問わず大歓迎です。この競技では「投げる」「走る」「飛ぶ」などの動きや、フィジカル面で誰もが自分の強みを活かせると思います。その中で、自分の得意分野や「ここだけは負けない」というポイントを見つけて、ぜひ伸ばしていってほしいです。そういう選手がいることで、チームの戦術にも幅が生まれますし、試合で頼れる存在になります。ただし、誰でも試合に出られるわけではないので、真剣に競技に向き合う覚悟を持って部に入ってほしいです。その上で、一緒に努力し、チームを盛り上げていきましょう!

 

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【What is ○○部?】走って!飛んで!投げて!/File.2 ハンドボール部(前編) | KEIO SPORTS PRESS

(取材:島森沙奈美、竹腰環)

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