【野球】”医学部から野球部”前例のない挑戦へ/長又隆智選手インタビュー

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翌日に行われる大学入学共通テストを皮切りに、いよいよ本格的に迎える受験シーズン。慶應義塾体育会野球部に6月入部を果たした長又隆智(りゅうと)選手(新医2・桐蔭学園中等教育)は医学部に在籍しており、文武両道を体現している。体育会野球部に医学部から入部した選手は、過去にいない。今回ケイスポでは、”未踏の挑戦”に立ち向かう長又選手に取材を行い、野球に関するお話はもちろん、勉強面でのアドバイスや未来の後輩たちへの応援メッセージも伺いました。(このインタビューは1月7日にオンラインで実施しました)

――現在医学部に在籍しているが、数ある大学・学部の中からなぜ慶大医学部を選んだか

「六大学で野球をやりたい」という気持ちがあったこと、「医学部に進学したい」という気持ちがあったこと。この2つを両立させるためには東大の理科三類か慶大医学部しかなかった中で、東大の理科三類は落ちてしまったことです。

 

――慶應医学部にも硬式野球部がある中で体育会野球部を選んだ理由は

やはり六大学への憧れというところが1番ですが、「体育会という組織に所属していることで、今後いろいろなところで繋がりを感じられる」と慶應の体育会庭球部に所属していた母に言われたことはあると思います。

 

――実際に入部してから現在まで過ごして、改めて慶應義塾体育会野球部の魅力とは

先輩との距離が近いことだと思います。木鶏会などを通して、あまり話す機会のない先輩方とお話しせさせていただくことがあるため、入部して半年も経たず引退してしまった4年生とも話す機会がたくさんありました。

 

――入部の際に堀井哲也監督とは何か言葉を交わしたか

「医学部の勉強と野球を両立して1日24時間では足らないのではないか」、「野球をすることで、勉強が疎かになってしまうことが1番もったいない」というお話がありました。

 

――練習がある時の1日のタイムスケジュールは

4時起床で始発に乗り、早朝練に参加してから授業を受けるという流れです。

 

――同期で仲のいい選手は

須藤(周祐=新商2・東京都市大付属)と安達(英輝=新商2・慶應)ですかね。須藤は僕が小中学校一緒で、中学のシニア時代のチームメイトと小学校の時にチームメイトであったことで最初から接しやすくて。安達は入部したてのころから話しかけてくれていました。

 

――同期で負けたくない選手は

同じポジションの選手ですね。林くん(林純司=新環2・報徳学園)と大村くん(大村昊澄=新法2・慶應)。そこで負けていたら試合には出れないので。まずは打撃面で真っ直ぐに対する強さで負けないこと、4年間練習していく中で、守備でも勝負していけるようにしたいと思います。

 

――目標としている先輩や自身の目指す選手像は

守備面では上田さん(上田太陽=新商3・國學院久我山)、打撃面では吉野さん(吉野太陽=新商3・慶應)ですかね。上田さんは、ボールへの入り方、バウンドの合わせ方がとても上手く、すごいと思っています。吉野さんは、ピッチャーからホームベースへの筒を通った打球を打つというような話をされていて言語化がすごいなと思いました。

 

――話題が変わるが、いよいよ受験シーズンが本格化。受験勉強はいつごろ開始したか

鉄緑会に通い出したのは高1ですが、高2までは週2だったこともあり、学校の勉強に力を入れていました。高2の秋あたりから本格的に大学受験の勉強を始めたと思います。

 

――力を入れた科目やオススメの勉強法は

数学は直前期(12月以降)に全範囲のポイントを網羅的に復習して押さえておくと、一気にそこで伸びると思います。英語は文法や単語が高3夏くらいまでに終わると楽だと思います。僕は、文法は高2終わり時点で自信があり、高3ではほぼやっていませんが、単語は自分への甘えがあり、僕は結局直前期の12月くらいまでやっていた記憶があります。そういうこともあり、理科に力を入れきれず、理三に落ちてしまったと思っているので、英語は特に早めに完成されておくことをオススメします。これは人それぞれですが、僕は友達の存在があって頑張れたと思うので、友達と一緒の勉強は個人的にはいいと思います。

 

――勉強の合間の息抜き方法は

僕は受験の前日でさえ学校に行って勉強していたので、友達としゃべったり少し体動かしたりみたいな形でした。

 

――座右の銘は

「練習は嘘をつかない」です。母に小さいころからよく言われていましたが、もっと自分に厳しくならなければと思います。

 

――受験生活中に印象に残っていることは

友達と過ごした最後の2、3ヶ月はとても記憶に残っています。その期間に、より仲が深まったと思っています。

 

――最後に長又選手の今シーズンの目標、そしてケイスポの読者、慶應義塾体育会野球部を目指す受験生に向けてメッセージを

まずは、フレッシュでスタメンで出場できるように練習に励んでいきたいと思います。受験生に向けては、大学に入れば、自分のやりたいことに多くの時間を注げるようになるので、それを想像して今は自分のやりたいことをグッと堪えて勉強を頑張ってください!

 

以下、「長又隆智選手に聞いてみた10の質問」!

――「インドア」or「アウトドア」?

アウトドアです。1日空いている日は、高校の友達と遊びに行くことが多いです。

 

――生活スタイルは「朝方」or「夜型」?

朝方です。受験生時代は10時半就寝、5時起床くらいの感じで、野球部の早朝練にもあっていてよかったと思います。

 

――信じるのは「理性」or「直感」?

理性です。基本的に冷静で、熱くなることはあまりないかなと思います。

 

――朝食は「パン」or「ご飯」?

ご飯です。祖父母の家に行くと朝にパンを食べることはありますが、基本はご飯です。パンはたまに食べると美味しいと感じます。

 

――誰かに奢ってもらえるとしたら「お寿司」or「焼肉」?

寿司がいいです。なんとなく肉はよく食べるので、奢ってもらって外に行くなら寿司がいいです。

 

――タイムスリップできるなら「過去に戻る」or「未来に行く」?

過去に戻りたいです。小学校高学年くらい、そこで変えたいところがあります。未来は今次第で変えられるし、あまり想像つかないなと思います。

 

――「犬派」or「猫派」?

犬派です。家から車で10分くらいでよく行く祖父母の家で飼っているのが一番です。人懐っこいところが好きです。

 

――行くなら「ディズニーランド」or「ディズニーシー」?

シーです。そもそもあまりディズニーに行かないし、前回いつ行ったか覚えていないくらいなんですが、なんとなくシーっていう感じです。

 

――会話において得意なのは「ボケ」or「ツッコミ」?

ボケの方が好きです。でも流されることが多くて悲しいです(笑)。もっと面白い人間になりたいです。

 

――好きなのは「慶應」or「早稲田」?

慶應です。祖父、母の母校ですし、自分の母校になりましたし、慶應です。

 

(取材、記事:加藤由衣)

 

最後までご覧いただきありがとうございます。受験生のみなさん頑張ってください!ケイスポ一同応援しています!

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