慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is ○○部?」の 作目はスキー部。スキー部は2月18日から全日本学生スキー選手権大会(インカレ)を戦う。今回は主将の船本新大(総4・長野俊英)と副将の河野太郎(総4・慶應)にインタビューを行い、部の魅力を深掘りした。
【スキー部基本情報】
選手16名、マネージャー4名と少数精鋭で活動するスキー部。その活動内容は、夏と冬で大きく異なる。
5月から10月の期間は、日吉の陸上競技場で「陸トレ」を行うという。週5日の朝練を基本とし、7時から8時半の時間でトレーニングを行う。内容は曜日によって異なるが、皆が集まる方が取り組みやすいような、強度の高い練習に取り組む。昨年から外部トレーナーを招聘し、選手とともにメニュー設定等を行うという。
冬のシーズンは各個人がチームに所属し、別々の場所で練習を行う。中には海外遠征に挑戦する部員もいる。2月のインカレでは部員が久々に集う。部員が離れて戦う冬の期間は各大会の結果を共有し、入賞した部員がいたら祝福するなどしてチームの絆を強くしているという。
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主将・船本新大
――競技をはじめたきっかけは
船本:出身は大阪で、雪のないところだったのですが、両親がスキーのインストラクターをしていて。小さいころからレジャーとしてのスキーには触れる中で、競技スキーを見た経験から(スキーを)やりたいと兄弟みんなが思い、長野に引っ越したというのがきっかけです。
河野:僕も雪のない東京出身なのですが、母親はスキーが趣味で、幼いころからスキー場に連れて行ってもらっていて。スキーをしている人をみて楽しそうだと思ったのがきっかけですね。
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副将・河野太郎
――慶大スキー部を選んだ経緯
船本:理由は2つあって。高校時代から所属しているチームに慶應スキー部の先輩がいて、すごく尊敬しているのですが、その人が大学で勉強とスキーを両立して有意義に過ごしているのを見ていたので、そういった環境に進みたいと思いました。2つ目は文武両道という点で、大学4年間でスキーだけをやるのはあまり良くないと思っていたので、今後の人生を考えたうえで、慶應が良い環境だと思いました。
河野:僕は内部進学なんですが、中学時代からスキーの大会に出ていて、高校でもスキー部に所属していて。大学でもそのまま本気でできる環境で続けたいと思い入部しました。ただ自分が内部生ではなくても、慶應スキー部には入りたいなと思える環境だと思います。
――後輩に期待すること
船本:スキー部は少数精鋭で、少なさゆえの仲の良さや結束力は慶應スキー部の魅力だと思うので、今後も引き継いで少数ならではの強さを見せつけてほしいと思います。
河野:「高校生スキーヤーから憧れられるチーム」を目指してほしいです。選手はAO入試で入ってきますが、スポーツ推薦ではないので少数で活動している中で、部を強化するという上でもですし、チーム力という面でも入りたいなと思ってくれる雰囲気と、個々で目を引く成績を残して、部員一人一人を見て入りたいと思ってもらえる集団を目指してもらいたいと思います。
――現在4年生だが、卒業後は
船本:今シーズンで引退し、社会人として仕事をしていきます。ただどこかでスキーはやりたくなると思うので、国体などに出るとか、競技はやらずともスキーは楽しめるので、今後もスキーとは関わっていくことになると思います。
河野:競技自体は引退しますが、友人とはバックカントリースキーなどで趣味として楽しんでいけたらなとは思います。
――スキー競技をさらに広めていくためには
船本:まずそもそもスキー競技は4種類あります。ジャンプは日本人が活躍していて知っている人が多いんですが、アルペンなどは知らない人も多いと思います。ただ実際に見たら迫力があって面白いと言ってくれる人も多いので、まずこの競技を知っていただくことが重要になるのかなと思います。
インカレは2月18日に開幕を迎える。進化を続ける慶大スキー部の動向に、今後も注目していきたい。
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インカレは2月18日開幕
(写真提供:慶大スキー部 取材・記事:工藤佑太)
~慶大スキー部 大会結果~
第40回全日本学生アルペンチャンピオン大会(技術系)
アルペン女子 GS=5位 清水小春 (環3・富山第一)
アルペン男子SL=6位 河野太郎(総4・慶應)
アルペン女子SL=優勝 清水小春
第3回全日本学生選抜クロスカントリー大会
男子10kmフリー=3位 春日喜行(環1・十日町)
男子15kmクラシカル=5位 春日喜行
第103回全日本スキー選手権 アルぺンSG
アルペン女子SG=準優勝 遠藤なな(環1・九里学園)
アルペン男子SG 吹雪により中止
第98回全日本学生スキー選手権大会アルペンSG(SG種目のみインカレの中でも別日程で行う)
アルペン女子SG
優勝 遠藤なな 11ポイント
6位 清水小春 5ポイント
暫定:1部 16ポイント(1位タイ)
アルペン男子SG
26位 河野太郎
49位 船本新大(総4・長野俊英)
55位 近藤優太(総1・日大鶴ケ丘)
暫定:1部 0ポイント(10位)
Far East Cup 韓国・平昌 転戦最終日
アルペン女子SL=3位 切久保絆(総2・白馬)