【バレーボール】慶大らしさ出せず 悔しさにじむストレート敗戦/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第9日 vs山梨学院大

バレー戦評

秋季リーグも終盤に差し掛かり、激しくなる入れ替え戦争い。慶大は同じく上位で入れ替え戦を目指す、山梨学院大学との一戦に臨んだ。序盤から相手にリードを許した第1セット。山口快人(経3・慶應)のフェイントやサービスエースで流れを引き寄せ、松田悠冬(商1・慶應)のツーアタックや中島昊(経1・慶應)のクイックで応戦するも、相手エースの勢いを止められず18-25で落とす。続く第2セットは山口の鋭いスパイクで幕を開け、松田・中島の中央攻撃が決まり反撃の糸口をつかむが、要所で相手の粘りに阻まれ20-25。後がない第3セットではエース・入来晃徳(環4・佐世保南)が復帰し、山口の連続得点で流れを作るも、相手のブロックが立ちはだかる。中島のスパイクで一時同点に追いつくも、相手の鋭い攻撃に苦戦し点差を広げられる。終盤、稲井正太郎(法2・慶應)・山口のブロックで3連続得点を挙げ意地を見せたが、あと一歩届かず21-25。セットカウント0-3で悔しいストレート負けとなった。


 

2025年10月18日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 @大東文化大学

第9日 慶大×山梨学院大

 

得点

 

 

慶大

セット

山梨学院大

18

25

20

25

22

25

 

出場選手

 

 

ポジション   

背番号

名前(学部学年・出身校)

OH

10

野口真幸(商3・慶應)

MB

中島昊(経1・慶應)

OP

11

入来晃徳(環4・佐世保南)

OH

山口快人(経3・慶應)

MB

22

稲井正太郎(法2・慶應)

S

13

松田悠冬(商1・慶應)

L

今田匠海(政2・慶應)

途中出場

 

 

S

15

久保田健介(商4・慶應湘南藤沢)

OH

清水悠斗(総2・習志野)

L

21

井上航(経1・慶應)

L

緒方哲平(環2・日向学院)

 

 第1セットは序盤から相手にリードを許す展開に。悪い流れを断ち切ったのは、堅実にチームを支える山口。相手コートの隙を突くフェイントで得点すると、直後にはサービスエースを決めて流れを引き寄せる。さらに松田が強烈なツーアタックを叩き込み、一進一退の攻防に持ち込む。1年生MB・中島もクイックで存在感を示し、野口真幸(商3・慶應)・山口の3年生OHコンビが中盤から攻撃陣をけん引。粘り強く食らいつくも、12-13とわずかに及ばず。ロングラリーを取り切れずに主導権を奪われ、相手エースの勢いを止められないまま点差を広げられる。17-23では今田匠海(政2・慶應)の渾身のディグが光るもあと一歩届かず、18-25でこのセットを落とした。

1年生S・松田、MB・中島

 取り返したい第2セットは、山口の鋭いスパイクで幕を開けた。拮抗した攻防が続く中、相手のミスにも助けられながらも慶大らしいリズムをつかみ切れない。7-10とリードを許すが、松田・中島の中央からの速攻が決まり、反撃の狼煙を上げる。松田の決死のつなぎから得点を重ね、稲井や中島の速攻も次々と炸裂。16-18まで迫るも、再び相手エースの勢いに押され苦しい展開に。今田のディグが炸裂するも得点にはつながらず、20-25でこのセットも落とした。

MB・稲井、S・松田

 後がない慶大は、第2セットでベンチに下がったエース・入来を再びコートに戻す。序盤、山口がスパイクとブロックで2連続得点をあげるも、稲井、松田のスパイクが相手の的確なブロックに阻まれ、点差を開くことができない。拮抗した展開が続き5-6、稲井が好ディグを見せると、中島がスパイクを決め6-6と同点にする。ブレイクを狙いたい慶大だが、相手の鋭い攻撃でサイドアウトを取られ、徐々に点差を離される。16-19と詰め寄るも、相手の勢いが止まらずマッチポイントまで追い詰められる。18-24からは稲井、山口のブロックなどで3連続得点するも、逆転することはできず、21-25。セットカウント0-3で悔しいストレート負けを喫した。

OH・山口

(取材:梅木陽咲、村田理咲)

 

▼以下、コメント

星谷健太朗監督

――今日の試合はいかがでしたか

両チーム入替戦に向けた大一番という状況で迎えましたが、こちらのコンディションが整わなかった結果のストレート負けなので悔いが残ります。

――勝つために足りなかったことは

今日という大一番に向けて、相手はエースが本来の調子ではないにしろ、サ-ビスエースやハイセットを決め切ってゲームを作っていたので、そこに大きな差があったのではないかなと思います。こちらにも大エースはいるのですがそこが全く機能しなかったことが差でした。コンディションは正直どうしようもない部分もあるので、結果というよりもチームとしてやるべきことを最大限やり続けるというメンタリティが重要かなと思います。そこが今日は結果が上手くいかないことで、それぞれがやるべきことを逸脱して組織として機能しなくなってしまいました。

――慶大の大エース・入来選手の状態は

(怪我で)全くプレーできないということではないのですが、30%くらいしか力を発揮できな状態ではあるので、チームとしては大きな痛手ですね。

――1部復帰に向けて、どう戦っていくか

状況はなかなか厳しく、チームの力が発揮しづらい中でも自分たちの今のベストを出し切る、そのための準備、試合中の戦い続ける一体感や心意気というのも大事にして戦い抜きたいと思います。

 

#10 OH・野口真幸選手(商3・慶應)

――今日の試合を振り返っていかがですか

自分たちのプレーができずに相手にやられてしまいました。先週の2試合でいい試合をしただけに、今回力を出せなかったことが悔しかったです。

――今日の試合での課題は

個人としての課題は、プレッシャーに弱くて、びびってしまう場面が多いことです。終盤になって落ち着いてくるといいプレーができるんですけど、序盤で焦ってしまうというのが個人の課題です。チームの課題としては、悪い雰囲気になったときに立て直せる人がいなくて、みんなが悪い方向に行ってしまうというのがあると思います。

――リーグ中盤からスタメンで出場されていますが、リーグ戦全体でのご自身のプレーを振り返っていかがですか

安定したプレーができる選手、それでいて爆発力を持った選手でありたいという思いがあるんですけど、今はわりと中途半端だなと自分では思っていて、本番でいいプレーをするために、練習からそういうプレーを意識してやっていきたいと思います。

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