【ラグビー】Jr.選手権決勝 気迫のディフェンスで帝京大を下し2連覇!

優勝を決め、笑顔を見せる選手たち

秩父宮ラグビー場に、1年ぶりに慶大Jr.チームが帰ってきた。今年も慶大はJr.選手権決勝の舞台に駒を進め、帝京大との優勝を懸けた一戦がおこなわれた。帝京大は今季、関東大学対抗戦でも優勝。ディフェンディングチャンピオンとして。そして帝京大に今季2つ目のタイトルを譲らないため。選手たちはAチームと同じ黒黄ジャージを着て、2連覇を掴むための戦いに挑んだ。

慶大は、何度も相手の大型Fwdに自陣に攻め込まれるも、低いタックルや1年間磨いてきたモールディフェンスで「慶大らしい」守備を見せ、88分の死闘を26-22で制し、見事ジュニア選手権優勝を果たした。

関東大学ジュニア選手権カテゴリー1決勝VS帝京大

12月11日(日)12:00K.O.@秩父宮ラグビー場

得点
慶大 チーム 帝京大
前半 後半 VS 前半 後半
2 2 T 2 1
2 1 G 1 1
0 0 PG 0 1
0 0 DG 0 0
14 12 小計 12 10
26 合計 22
得点者【慶大のみ】

T=南、位田、伊藤、中村圭

G=中村圭3

出場選手
ポジション 名前(学部学年) 交代選手
1.PR 小田 基貴(商3)  
2.HO 渡辺 祐吉(経3)  
3.PR 山田 亮介(環3)  
4.LO 南 善晴(環4)  
5.LO 遠藤 洋介(環3)  
6.FL 茂木 俊和(理3)  
7.FL 伊藤 悠(商4)  
8.NO8 明本 大樹(総4)  
9.SH 渡辺 諒介(経2)  
10.SO 柴田 浩平(政2)  
11.WTB 武藤 拓也(総2)  
12.CT 柴田 クマール サンディープ(総4)  
13.CTB 中村 圭介(総4)  
14.WTB 位田 陸(法2)  
15.FB 浦野 龍基(政1)  

インゴールへと突き進む位田

慶大のキックオフで始まったこの決勝戦。最初に試合を動かしたのは慶大であった。前半3分、マイボールラインアウトの好機を得ると、慶大はそのまま展開していく。帝京大選手陣の好タックルを受け、なかなか敵陣に入れないでいたところでSO柴田浩(政2)がハイパントを上げる。その球をCTB柴田ク(総4)がコンテストし、こぼれたところをCTB中村圭(総4)がLO南(環4)へとつないでトライ。中村圭のコンバージョンも決まり先制する。その後は帝京大に自陣に攻め込まれることもありながらも、「帝京大とやるときは、自陣でプレーしていては苦しい状況になってしまう」(FL伊藤・商4)ことがわかっていたため、エリアを取らせないように試合を運んでいった。慶大は、18分にも敵陣22mライン付近でマイボールラインアウトから柴田ク→NO8明本(総4)とつないでいき、最後は位田(法2)が帝京大ディフェンスの隙を駆け抜けて中央にトライを挙げた。優位に立ったが、その後は帝京大らしさの光るフィジカルを活かしたアタックを仕掛けられる。24分にはスクラムから出た球をインゴールに運ばれ失点。引き続き相手の大型Fwdを駆使した戦術に苦しみ、34分に中央にももう1本トライを許してしまい、2点差まで追いつかれる。だが前半を終えたい慶大は相手にそれ以上の追加点は与えなかった。39分、慶大は相手のペナルティから、1トライ分の差をつけるべくショットを選択するが、これは中村圭が決められず、結局わずか2点リードのままで前半を終えた。

このまま独走しトライを挙げた伊藤

全てはこの40分で決まる―。その後半は、開始わずか30秒で慶大に流れが舞い込んだ。位田がボールを持つ相手にタックルし、その選手が球をこぼすと、FL伊藤(商4)がキックも使って30m以上も独走。右端にそのままトライを挙げた。さらに中村圭が難しい角度からのゴールも決めて21-12と帝京大を引き離す。しかし一筋縄でいかないのが決勝戦。後半、慶大は全体的にエリアを取られ、自陣でプレーしなければならない時間が増えてしまった。4分には帝京大にPGを決められる。さらに23分には相手ボールのラインアウトから自陣に入られ、必死のディフェンスを見せるも、持ちこたえられなくなり、1トライを献上。スコアはとうとう21−22にとなり、1点差ではあるものの帝京大に逆転されてしまった。それでも「勝たせたい男がいっぱいいた」(南)ために慶大フィフティーンは切り替えた。28分、相手がボールの処理をミスしたところから中村圭がボールを奪うとキックも使って敵陣へ。蹴った球を追いかけた中村圭はそのまま飛び込んでいってグラウンディング。慶大は再逆転し、4点リードで終盤を迎える。優勝が見えてきたものの、ここから勝負は最大の山場を迎えた。慶大は35分帝京大にエリアを取られると、相手が得意とする、長い時間を使うFwd中心のアタックに苦しめられる。1トライでも取られたら慶大の敗北はほぼ確定。この展開に対し、「絶対に優勝したかった」(伊藤)という気持ちでチームは一丸となってディフェンス。ゴールライン直前まで攻められるも、慶大らしい低く刺さるタックルで、粘り続けた。39分には慶大のオフサイドから相手ボールスクラムのチャンスを与えてしまうも、決してゴールラインを割らせない。時計は40分をまわるも両者ペナルティもなく、プレーは途切れず、41分にはとうとう帝京大のBks陣までもがFwd戦に参加する。「苦しくて苦しくて、本当に苦しかった」(明本)の言葉が表すように、10分以上も自陣に釘付けとなった。相手のFwdの人数とその重さは精神的にも身体的にも慶大を苦しめた。だが、「いつまででもタックルしよう」(中村圭)と優勝をつかむためにディフェンスし続けた。耐え続けて26-22のまま迎えた48分、とうとうノーサイドの笛が鳴った。慶大フィフティーンはその瞬間、喜びを爆発させた。

試合終了間際、慶大はゴール前ディフェンスに徹した

まさに「執念の勝利」(田中監督)を挙げた慶大。見事にジュニア選手権優勝を飾り、同選手権の2連覇を成し遂げた。今年度のテーマであった、スクラムやモールの強化の成果を見せ、伝統の低いタックルを徹底し、「目指してきた魂のラグビーそのもの」(田中監督)を体現した。フィフティーンは、体格で勝る相手に対しても慶大らしいディフェンスで粘ることができれば、勝利をつかめることを証明してみせた。

また、選手たちは試合後口々に感謝の言葉を口にした。学生コーチへ、チームメイトへ、そしてジュニアチームをゲームキャプテンとして先頭でリードしてきたものの、惜しくも故障で決勝戦に出られなかった宮内(総4)へ。そういった試合に出場していないチームメイトへの思いも勝利の原動力となった。

けがのため出場できなかった宮内(総4・写真上)も喜びを分かち合う

Bチームが今回粘りに粘ってジュニア選手権で優勝したことは、慶大全体に良い流れを作ったであろう。18日(日)より始まる大学選手権では、慶大のAチームが関東大学対抗戦5位から挑んでいく。まずは関東リーグ戦で優勝した流経大を破ることが第一の関門となる。愚直に目前のプレーに集中し「魂のラグビー」を貫くことで、ジュニアチームに続き、Aチームも頂点に立つことを期待したい。

次は大学選手権出場を狙う柴田ク

【ケイスポ的MOM】努力の結晶、黒黄で輝くCTB・柴田クマールサンディープ

最後の最後まで勝敗がわからず、慶大の粘りが最終的に勝利をもたらしたこの一戦。選手はみな、88分間闘志を燃やした。そんななか、今季Jr.チームで活躍を見せていた柴田クが決勝の舞台でも輝きを放った。4年目で初めてとなる黒黄で出場した秩父宮の舞台で前半から体を張ったプレーを見せ、2本のトライの起点になる活躍。「僕のやるべきことをやって、仲間がつないでくれたトライ」とチーム全員でのトライを喜んだ。

初めての黒黄での出場を優勝という最高の形で飾ったが、柴田クの目標はあくまでもAチームでの黒黄。来週のから始まる大学選手権でのAチーム入りに向けて「最後の最後まで諦めず」さらなる高みを目指して欲しい。

By Akane Takahashi

コメント

田中監督

(試合を振り返って)今日は執念の勝利をあげることができて素直に嬉しいです。2連覇ということもありましたが、それよりも目の前の帝京大に勝ち、そして来週から始まる大学選手権へ向けていい流れを作りたいという思いで臨みました。慶應が勝つとすれば、それは魂のタックルができたとき、そのときに我々の勝利があると思っていました。その事を最後のロッカールームで選手たちに伝えましたところ、選手たちは低く突き刺さるタックルをしてくれて、フィジカルに勝る帝京大のFWDを封じてくれました。最後の40分を回った時間約10分くらいゴール前に釘付けになりましたが、あれでも最後の最後まで足を掻き、体を当て、前に出て帝京大のFWDを封じたということは我々の目指してきた魂のラグビーそのものであったと思っています。(モールディフェンスについて)対抗戦が終わって、大学選手権、Jr.選手権に向けてモールディフェンス、加えてモールからスコアをとることを目指して野沢ヘッドコーチを中心にモールの強化をしてきました。今日帝京大のモールをあそこまで封じることができたことは彼らの頑張りであり、執念だと思っています。大学選手権に向けて大きな自信になり、徹底的に練習してきた成果が出ました。(帝京大と同様大学選手権の流経大も体が大きいが今日の勝利の影響は)フィジカルに劣るチームがフィジカルに強いチームにどう対処していくかということについてのバロメーターとなる試合だったと思いますし、やっていた選手たちや見ている部員にとって大きな励みとなった試合だと思います。これを自信につなげて来週のフィジカルに勝る流経大に当たろうと思います。(試合前にここで勝てば大学選手権のメンバー入りの道も開けるということは伝えたか)試合前と言うよりも今年の慶應は日常の練習から競争をして、力を付けた人間が上に立つというか形をずっとやっていましたので、今日のJr.選手権の舞台は一つのセレクションの場でした。チームとしても個人としても選択肢の増えたゲームになったと思います。今日の試合を見て上のチームで十分に戦える選手もいましたし、嬉しい悩みが増えました。(大学選手権に向けて)Jr.選手権でこういった形で勝利を得ることができたということはチームに大きく流れを作ってくれたと思います。我々は対抗戦5位からの出場になります。本当に一戦必勝、初戦の流経大はリーグ戦のチャンピオンチームですが、まずは流経大に勝つことを主眼を置いて戦っていこうと思っています。依然NECさんがミラクル7といってトップリーグ7位通過からチャンピオンシップを取られたように、我々はミラクル5ということを合言葉に5位からチャンピオンをとるという覚悟で臨んでいます。まずは来週の流経大戦に全力を注ぐ、そして次という形で戦っていきたいと思っています。

逆転のトライを挙げる中村圭

CTB中村圭ゲームキャプテン

(試合を振り返って)今はただ嬉しいです。Bチームは上にAチームがいて、なかなか黒黄を着て秩父宮に立つことができない悔しい思いをしている人たちの集まりで、その中でも今日は試合に出れなかった宮内がチームをまとめ、学生コーチの大橋も黒黄を諦めてサポートをしてくれる、そういう人たちのためにもただただ勝ちたいという気持ちだけで臨みました。その結果として優勝して大学選手権へいい流れを作れて良かったと思います。(最後のゴール前でのディフェンスでの気持ちは)対抗戦終わってから数週間シニアチームは魂のタックルといわれるような低く激しいタックルを練習してきたので、ここは絶対タックルでしのぎきろう、強い帝京大相手でも慶應はできるんだということを見せよう、ひたすら下に入り続けようということだけでした。(後半40分過ぎてから長かったが時計は気になったか) 目の前のプレーに集中して、自分たちがトライを取られなければどんなに時間があっても負けないことは分かっていたので、絶対にトライはさせない、いつまででもタックルしようと言いました。 (大学選手権のメンバーに入るためにどんな気持ちで戦ったか)Jr.選手権はAチームに入るための一番のアピールの場だと考えているので、選手個人としても上に上がるために必死で戦っていたと思います。僕個人としては対抗戦の序盤は出ていましたが今は出ていないので、なんとしてもここで活躍して優勝して大学選手権のメンバーに入りたいと思っていました。(トライの感想は)逆転された直後で、帝京大にリードされてしまうと時間をつかうことが上手いので、なるべく早い時間に勝ち越して、僕たちはずっと後半ゴール前で耐えるということが多かったので、なんとしても先に点をとって耐える展開にしたかったのでトライを取れたときは凄く嬉しかったです。

PR小田

(優勝の感想は)気持ち良いです。出られない先輩や直前でケガをされた先輩がたくさんいらっしゃって、その人たちのためにも、勝てて嬉しかったです。(ラストのFwd戦の時の気持ちは)もう止めるしかない、あの時はそれだけで何も考えていなかったです。低く刺さってトライを決めさせない、その気持ちだけでした。(スクラムも再三組んでいたが)次にコラプシングをしたらシンビン、僕は退場で認定トライと言われていたので落とさないようにしつつ、押されないようにしつつ気を使っていきました。結果的にはバックローがタックルで相手のNO8を止めてくれたので良かったですね。(試合展開について)こっちはワンチャンスをものにして、あとはディフェンスしかなかったです。予想通り、タイトなゲームでした。(事前のゲームプランも同様か)そうですね。粘るしかない、取って守って守り切るしかないとみんな分かっていました。それが今日の粘りのディフェンスに繋がったんだと思います。(リードする時間が多かった点について)気持ち的には有利だったんですけど、それで気持ちが緩んだ面もあったと思います。リードについてはどっちが良いとは言えませんが、今日はリードしていて全員で粘って守れたことが良かったと思います。(自身のプレーについては)スクラムが全然良くなかったです。後半は中盤のマイボールでのスクラムは良かったんですが。フィールドでターンオーバーとかはできましたし、そこは良かったと思います。(相手の3番について)大きくて重かったですね。相性も良くなくて、前から分かっていたんですが、僕の前に行く気持ちが強すぎて下に落ちてしまうことがありました。そこを修正して傷を広げずに済んだので良かったです。

HO渡辺祐

(今の気持ちは)素直に嬉しいです。(最後守り切ったが)何も考えることができなくて、下に刺さることだけしか考えられなかったので、刺さり続けた結果として防ぐことができて、勝つことができて嬉しいです。(試合全体を振り返って)セットプレーでプレッシャーを受けると思ったんですけど、ラインアウトとかスクラムで予定以上の影響を食らわなかったことが良い結果につながったと思います。(重い相手に上手くスクラムが組めた要因は)すぐ組んで、すぐ(ボールを)出すことを意識していたので、3番の山田に負担をかけないようにコントロールしようと自分では考えていて、それが結構しっかりできたのは良かった。(長い時間自陣での戦いを強いられたが)もうちょっと上手く戦えた部分はあったかもしれないんですけど、陣地取らないと戦えない部分があったので、もうちょぅとそこが課題かなと思いますね。Aで出た時も陣地を取れるように頑張っていきたいですね。(やはり陣地をとらないとFWとしても厳しいと)自陣に入られると、できるだけ時間をかけてトライを取らせようと。どうせ取られるのであれば。前半は5分ぐらいだったんですけど、後半は12分ぐらい粘れたので、そこがやっぱり帝京も疲れてきて、うちの良さが出たのかなと思います。(帝京は徹底的にモールで勝負してきたが)自分みたいに前3人がしっかり対応しなければいけないところだったので、身体的にもきつかったんですけど、結果が出てよかったです。(最後はBK陣も参加してのFW戦だったが)ゴールラインぎりぎりでひたすら刺さり続けました。(守りきれる自信はあったか)守れるというか守らなきゃいけない。これ割られたら帰れないなと思ってディフェンスしました。(ハーフタイムで話し合ったことは)スクラムが結構上手く行っていたことと、ラインアウトでプレッシャーがきつかったのでサインの修正と、技術的なそこを改善して、あとは残り少ない敵陣に行けた時は必ず(トライを)取って帰れるようにしようということをみんなで話し合いました。(大学選手権に向けての抱負は)いいパフォーマンスができたので、メンバーに入れたら今の現状に満足せず、(髙橋)浩平さんを抜けるように頑張りたいと思います。

表彰を受ける南(右)と中村圭

LO南

(優勝した今の気持ち)嬉しいんですけれども、100%とは言いたくないです。それはやはりAチームではないからです。とりあえず今日の勝利は喜びますが、今はもう次(の大学選手権)に向いています。(平常心で迎えられたか)皆既月食も重なり、昨晩は吠えそうになっていました(笑)。でもしっかり眠れて、今日もしっかり臨めました。(試合を振り返って)昨日の練習があまりにマッチしなくて、「ちょっと大丈夫なのか」という雰囲気がありました。でも秩父宮に集合したときのみんなの顔にとても良い緊張感があって、すんなり試合にも入れました。良い試合運びができたと思います。(1本目のトライを挙げたが)たまたま転がってきた感じです。高く上がったボールを(柴田)クマール(選手)が競ったところから生まれた僕のただのトライなので。僕のトライというよりもクマール(選手)が取ったトライだと思っています。僕の両親が観に来ていて、試合直前に父に「やってやる」とメールしたら「やってこい」と言われていたんです。このトライで満足したら、まだ残り75分あったので、そこは平常心で貫き通そうと思いました。だからその瞬間だけ小さくガッツポーズして、あとは普通にやりました。(前半から長いディフェンスの時間があったが)しんどかったですね。でも帝京大のFwdがああいう攻め方をするのはわかっていたことでした。みんなわかっていて意思統一できていたと思うし、仲間を信じていれば相手の得点には結びつかないだろうと思っていました。自分の持ち場だけしっかり守ってやっていったつもりです。(モールディフェンスについては)練習してきました。今年のターゲットは接点の激しいところだったので、ひいてはいけないと思っていました。モールは毎日のように練習していました。AチームもBチームの練習のためにガツガツ当たってきてくれていました。ここで負ければAチームにも申し訳ないと思っていたので、絶対に引かない、と思っていました。(ラインアウトについては)帝京大は分析が上手いです。僕たちのこともよく分析していました。慶大のラインアウトの分析をやってくれている遠藤が苦しんでいたので、少し工夫をしました。「ちょっと早いテンポでラインアウトを出そう」と。そう決めたら上手くはまりだしたので、それで流れを作っていきました。(試合終了間際の長いディフェンスを振り返って)本当にしんどかったです。でも勝たせたい男がいっぱいいました。死んでも絶対にこの接点は負けない、とその気持ちだけでやっていきました。気持ちで負けることは絶対なかったです。この流れが大学選手権にもつながるといいです。(大学選手権に向けて、いいアピールはできたか)こればかりはわからないです。日々の練習もアピールなので。今日は確かに良い機会にはなったと思います。でも練習でまたAチームの選手がいいプレーをすれば、大学選手権に僕は出られないかもしれません。でもそれは最終的には慶大全体のレベルアップになってくるので、それはそれで真摯に受け止めたいです。僕も今後の練習でも日々昇進していきたいです。

LO遠藤

(優勝たが、今の率直な気持ちは)嬉しかったです。(今日の試合を振り返って)ディフェンスが多かったんですけど、やっぱり慶應の魂のタックルを体現できたのかなと思います。(ディフェンスで意識したことは)低く強く刺さるしかないので。あとモールが相手は強いんですけど、モールも同じように低く刺さって。(ラインアウトについて)向こうにサインとかがバレていて、試合中にいろいろ修正したんですけど、そういう駆け引きが上手くできたのかなと思ってました。(今日の良かった点は)慶應らしいトライはできなかったですけど、ディフェンスがやっぱり慶應らしかった。僕も結構タックル入れたので、そこが良かったところだと思います。(トライシーンは少ないチャンスをものにしたという感じだったが)はい。結構ラッキーなところもあったんですけど、あれもタックル入ってから刺さったやつがノックオンして、それを取って、みたいな。今日はディフェンスから行けたんじゃないかなと思います。(今後に向けての課題点は)もっと敵陣で勝負していきたかったので、陣地のエリアマネジメントとスクラムのとこですかね。もうちょっと修正していきたいです。

FL伊藤

(今の気持ちは)ジュニア選手権優勝というのは、チームが始まったときからの目標の一つだったので、優勝できて素直に嬉しいです。(今日の試合を振り返って)ディフェンスしてる時間が凄く長くて、慶應としては辛いゲーム展開でした。でも、最後とかも粘り強く守れましたし、課題はたくさんあるんですが、勝って反省できたので良かったです。(その課題とは)帝京大学とやるときは、自陣でプレーしていては苦しい状況になってしまうので、もっと敵陣にいきたかったです。今日も全然アタックできなくて、ラッキーなトライだったので、もっとアタックして慶應らしさというのを出していきたかったです。(最後の苦しい時間帯を振り返って)本当に精神的に辛かったです。帝京大学は身体が大きいので、ディフェンスしていて肉体的にも辛かったです。でもトライを取られたら負けてしまうので、絶対に優勝したかったですし、みんな気持ち入っていました。そこで粘り強く守れて良かったです。(試合前に意識したこと)僕はAチームにいて、そこから落ちてしまったので、自分がAチームの選手だってことをアピールしたいと思っていました。あと自分の課題はディフェンスだったので、そこを頑張ろうと思ったのですが、まだまだ課題が多いです。(対抗戦早大戦で負傷交代したが、この試合にかける思いは)この舞台に立ちたくても立てない選手もいます。特に宮内はこれまでゲームキャプテンとしてチームを引っ張ってくれていたのに、ケガで出れなくて、僕は宮内の代わりにFLとして出たので、生半可なプレーはできないと思っていました。気持ちの入ったタックルとかで、慶應のFLらしいプレーをしようと思っていました。(自身のトライシーンは)位田がいいディフェンスをしてくれて、ボールがこぼれたのを蹴ったバウンドを取れて、走っただけで、本当にラッキーでした。(選手権に向けて)自分が出場したいので、努力をし続けて、出られるかは分かりませんけど、精進していきたいと思います。

NO8明本

(優勝の感想)嬉しいんですけど、僕が目指しているのはAチームで日本一になることが目標なので通過点としたいですね。優勝できたことは本当に良かったと思っています。(どんな気持ちで試合に入ったか)アピールの場として考えていました。自分のやるべきことをやろうと思って入って行きました。(最後のFwd戦について)苦しくて苦しくて、本当に苦しかったです。我慢できて守り切れたので、それは次の流経戦にもつながりますし、良かったと思いました。(最後はどのようにして終わったのか)モールでなだれ込んできたところを僕らがボールに絡んでつかんでいったら、笛が鳴ってくれました。(バックロー)茂木も伊藤も良くやってくれましたし、僕自身もタックルによく入れていたと思います。ずっと出ていた宮内が今日は出れなかったので、その分もという思いもあって今日は走りまわれました。(宮内選手とは高校時代から共にプレーしているが、何か声掛けなどは)涼介にはピッチにいてもらって、アドバイスをもらいました。高校時代から信頼しているプレーヤーですし、僕はアイツを胴上げするために今日ピッチに入ったと言っても過言でも無いと思います。宮内の存在は大きかったですね。(アタック面について)トライにつながったシーンもありましたし、そういったプレーができたことはアタックは僕の強みなので良かったと思います。(良いアピールになったか)そうですね。次の流経戦も出ないといけないと思っているので、日吉に戻ってアピールしていきたいと思います。(Bチームに落ちた時の気持ちは)こないだの早慶戦で僕のプレーは全然良くなかったですし、そこからは自分の課題であるタックルをもう一回やっていこうと。落とされたからといって諦めるわけではありませんし、落ち込まずに切り替えていきました。(4年生が多くメンバー入りしていたが、4年生はどんな思いで入っていたのか)4年生として果たすべきことは優勝して後輩に残してあげることだと思います。優勝できて本当に良かったです。(流経大戦に向けて)流経は外国人選手もいて体が大きいチーム。自分が出場できたらアタックを押し出していきたいです。バックローとしては慶應のバックローとして低いタックルで今日の最後の13分間のようなタックルを続けたいです。ああいうタックルをすれば流経も絶対に折れると思います。今日の熱はAチームに伝わったと思いますし、日吉でみんなでやっていきたいと思います。

SO柴田浩

(優勝の感想は)タイトな試合だったんですけど、最後まで諦めないでディフェンスしたこと、Fwd戦で負けなかったことが勝因だと思います。(Bksをどう動かしていこうと考えていたのか)相手のFwdが強かったので、ハイパントで競って行けるクマールさんもいましたし、ハイパントを蹴って相手のFwdを後ろに下げながら疲れさせようとしました。後半にもっとテンポを上げてBksで勝負したかったんですが、エリアが思うように取れずに、うまく試合を進められませんでした。ディフェンスの時間が長かったんですが、ディフェンスで負けなかったことは良かったです。(Fwd戦の時間帯にBksはどんな気持ちで見ていたか)しんどかったですね。Fwdを信じていました。(対面が実力者の中村選手でしたが)うまかったです。ディフェンスで外側が被って抜かれてトライを決められたシーンもありましたし、僕のキックミスもありました。優勝は嬉しいんですが、自分にベクトルを向けたらまだまだだと思うので、もっと練習していきたいです。(ゲームフォーカスは)相手は1対1が強くて1対1で勝てない面もあると思うので、サポートを速くして2対1にしてボールを前に出していこうと。そうすれば勝機はあると思っていたので、レッグドライブなどをして前に出ていくことを徹底していきました。(位田選手のトライのシーンはサインなどか)前回戦った印象として、ラインアウトの内側で出てくるのでWTBの前が空いている意識がありました。そこでクマールさんと明本さんが見えていて位田につなげました。良いトライだったと思います。(分析の結果か)そうですね。みんなが分かっていたと思います。(Aチーム入りへ向けての抱負は)今日の試合でも分かったんですが、自分の力はまだまだだと思います。しっかり日吉で練習してAチームへ組み込めるように頑張っていきたいです。

WTB武藤

(今の気持ちは)Aチームで出場出来ていない分、このBチームでずっとやってきて、本当に今日は絶対に勝ちたいと思って臨みました。勝てて良かったです。(WTBとしての出場となったことについては)ずっとFBでやってきましたが、前回の明大戦で膝をケガしてしまいました。キックがあまり蹴ることができない状態だったので、今日はWTBとして出場しました。WTBは久しぶりだったので、連携が合わない部分がありました。それでも自分に求められているゲームを崩さない安定、ディフェンスは大崩れすることなくできました。そこは良かったです。(試合を振り返って)帝京大は大きくて強くて素晴らしいアタックをしてくることは、Aチームの戦いをみてじゅうぶんに分かっていました。僕たちはディフェンスが長くなるだろうけど、体を張って守って勝とうという意識がありました。気持ちでめげずに乗り切ることができました。(試合終了間際のディフェンスの時間は)事前のミーティングで、帝京大はラスト10分に仕掛けてきて強い、とわかっていました。ラスト10分は辛抱だということは、練習中からずっと言っていました。Fwdがよく頑張ってくれたと思います。(大学選手権を控えているが)個人的には今日は全然アピールできていなかったです。来週の練習では1つ1つのプレーをしっかりやり、大学選手権出場のメンバー入りに絡めるように頑張りたいです。

CTB柴田ク

優勝した今の気持ちは)ただ嬉しいです。自分のやれることをやって、最後の10分はFwdが頑張ってくれました。全体で低いタックルができたことで勝てた試合だと思います。

(初めての黒黄だったが緊張はあったか)緊張というよりも楽しみでした。秩父宮で黒黄で相手も帝京大だったので、Bチームの試合ですけど最高の舞台で本当にワクワクしてました。(実際にプレーしてみてどうだったか)楽しかったです。声援も聞こえて来てやっていて気持ち良かったです。(前半から競った展開だったが)前半の初めで14-0までリードしていい調子だったんですけど、中盤から自陣で戦ってしまいやはり帝京の強さが出てしまい2本取られてしまいました。でもリードして折り返したので、敵陣で戦えば負けることはないと思ってみんなでやり直したことが勝利につながったと思います。(前半2つのトライに絡んだが)僕に与えられた役割はハイパントをマイボールにするということだったので、最初のトライはハイパントだけ取りに行って、あとは中村が拾ってくれて南につないでくれたのでトライが取れました。もう一つは僕が仕掛けたところを裏で明本につないで、明本が位田につないでのトライだったので、僕のやるべきことをやって他の仲間がつないでくれたトライということで凄く嬉しかったです。(後半の最後のディフェンスはどうだったか)FWDに感謝です。BKSはあまり何もできなかったんですけど、中村や僕もゴールラインを越えられた時に下に飛び込んでグラウンディングさせないようにしていました。でも最後にずっと止めていたのはFWDなんで最後はFWDが頑張ってくれた勝利だと思います。(ハイパントキャッチの出来は)やっぱりまだクリーンキャッチができてないので、まだまだ精度が上げられると思います。一回キャッチした時にラックの中でボールを動かしたということでハンドを取られてしまったので、ペナルティをせずにマイボールにするという意味では今日は60点くらいだと思います。(学生コーチの大橋さんやBチームを引っ張ってきた宮内選手の胴上げができたが)試合の週に怪我をしてしまった宮内のためにも、そして(大橋)秀樹もずっとBチームも見てくれていたので何か恩返しがしたいということが叶って本当に嬉しかったです。(ご家族の方も祝福されていたが)恥ずかしいです。(笑)兄弟が来てくれていて応援も聞こえたので力になりました。(次は大学選手権の流経大戦だが)自分のやれることはやったので、来週の頭にボードが動いてると思うんですけど、そこで自分がAチームに絡んでいることを信じて、まだ練習でもアピールできる時間はあるので最後の最後まで諦めずに来週も秩父宮で黒黄を着るために頑張るだけです。

WTB位田

(今の気持ち)率直に嬉しいです。自分としては最初の目標がJr.選手権出場でした。そんななかで優勝できて、出られない人の分も頑張れたかな、と思います。自分としては優勝したことがなかったので嬉しいです。(試合を振り返って)帝京大はブレイクダウンが強くて、うまくいかないところも多々ありました。自分としてはタックル、ハイパントに関してミスもなく、おこぼれでしたがトライも取れたんで良かったと思っています。次に繋げていきたいです。(刺さるようなタックルが何本もあったが)試合前から良いタックルをしないと勝てないとわかっていました。試合前から低く入って相手を止めようということは意識していました。それがうまくいったので良かったです。(自身のトライについては)すごい嬉しかったのですが、あれは柴田ク選手と明本選手からつないでもらったおこぼれのトライというか、みんなで取ったトライです。これで満足しないで次も頑張りたいです。(ディフェンスの時間が長いゲームだったが)Fwdが本当に頑張ってくれました。相手Fwdが何回も攻めてきていましたが、低く入ってとめてくれました。今日の優勝はFwdのおかげと言っても過言ではないです。本当にFwdに感謝しています。(大学選手権に向けての手応えは)今日は試合でちょっとケガをしてしまいました。だからまずは治します。自分的には大学に入ってから一番良い試合ができたと思っています。でもまだまだ成長できるところはあると思うので、頑張ります。

FB浦野

(優勝の感想は)僕の人生で優勝という経験がなかったので、今回は先輩たちにさせてもらった形ですけど、いい経験になってすごく良かったです。(試合を振り返って)エリア取っていこうということだったんですけど、キックが当たったりしてなくて苦しい時間もあったんですけど、まとめて勝因はディフェンスが頑張ったことだと思います。(長い時間自陣での戦いを強いられたが)今回だけではなくて、ジュニア選手権は我慢我慢の戦いだったので、慶應はそういう我慢というかディフェンスのところで戦っているというのがポリシーなので、そういうところで勝てたのは良かったのかなと思います。(今日はFBでの出場だったが)やっぱりまだ自信がWTBよりはないので、不安のある試合だったんですけど、それで大した活躍はできなかったんですけど、勝てたというのは自信になりましたし、15番で公式戦に出られたというのがすごくいい経験になった。(一番後ろということで見える景色も変わってくると思うが)FBの人を使う難しさというのを感じましたし、これからやらなきゃいけないポジションなのでもっともっと勉強しなきゃいけないという課題が見えたので、そこをやっていけば15番でもAチームでどんどんやっていけるのではないかと思いました。(次は大学選手権が控えているが)まず出ることですね。出なきゃ面白くないので出て、今回ジュニア選手権では優勝できましたけど、そこに自分の力はそんなにかかっていないと思うので、今度は自分の力がAチームの勝利につながって、4年生を優勝させてあげられたら最高だと思います。

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