慶應スポーツ新聞会

【バスケ】2012開幕特集 第1弾〝4年生対談〟桂 竜馬主将×齊藤 優副将×野呂 昇平

 4回に渡ってお送りする2012開幕特集。その第1弾は今季の慶大を引っ張っていく存在である桂竜馬主将(政4・国立高)、齊藤優副将(経4・静岡高)、野呂昇平(法4・慶應高)の4年生対談。佐々木HCが「4年生が大事」と語る通り、慶大バスケ部は毎年4年生が手本となることが伝統として蓄積しながら部の形が形成されてきた。今季の4年生は選手登録が3人と例年に比べ人数が少なく、その分一人一人の担う役割も大きい。一般入学の桂、一年の浪人生活を経て入学した齊藤、内部進学の野呂と異なる経歴を持つ3人が、それぞれの役割を果たし、チームを1部昇格へと導くに違いない。

――昨季を振り返って

 本当に悔しいシーズンでした。僕自身もなかなか貢献出来ず、個人的にもチームとしても悔しい思いをしたので、その悔しさをバネに今年は絶対にやらなきゃいけないという気持ちがより強くなりました。

齊藤 チームとしては2部降格して悔しい思いがあって、何としても1部に昇格したいという思いは強く根付いていると思うんですけど、今日も立教戦も明治戦も負けてしまったという現実があるので、ただ思うだけでなく、練習の時からもっと頑張んなきゃいけないと思っています。

野呂 3年生として4年生を支えきれなかったっていうのが個人的にもチームとしてもあったと思うので、その反省を生かして、何としても1部昇格を目指して、どういったチーム作りをしていくのかを考えながらやっていくようにしています。

――最上級生となりましたが

 去年の反省として意志の疎通が思うように取れなかったというのがあるので、僕が主将として責任を持って、みんなのコミュニケーションを促進させる役割があると思います。プレーで引っ張るのはもちろんですが、みんなの思ってることを踏まえつつ活動していきたいです。

齊藤 僕は蛯名(法3)と同じ副将なんですけど、蛯名とは違った立場で引っ張んなきゃいけないと思ってて、チームをまとめる潤滑油というか、人と人を繋ぐ役割を自分が担ってると思います。そこは去年の反省の一つでもあって、うまく全員がまとまれなかったので、僕がみんなの不満や要望を拾ってチームに反映できたらいいなと思います。また個人としては去年試合に出れてないので、今年は試合に出て、チームを勝ちに導けたらいいなと考えています。

野呂 僕は役職にはついていないんですけど、主将・副将と同じくらいの覚悟で、4年生としてチームを支えていく必要があると思います。具体的にはルールである部分を徹底させることと、主将・副将が出来ていない時に自分が言える存在になることでチームとしての統制が取れると思います。

左から野呂、桂、齊藤

――お互いの印象は

 齊藤は遅れて入ってきたんですけど、ツンツンしてる感じです。無愛想な感じです。

齊藤 よく言われますね。

野呂 ガツガツしてる。

齊藤 肉食系なんです(笑)。

 野呂くんは今もそんな印象変わらないんですけど、そんなつまんなそうな人間だなって感じです。掘ってもあんまり出てこないタイプの人です(笑)。

野呂 裏表がない人間ってことです。

齊藤 いや、裏はある。(笑)僕は、入った時から堅そうな人間だなあっていう印象のままです。

野呂 もうちょっと良いこと言ってよ。桂は、初めて会ったときは本当にまじめな好青年のイメージだったんですけど、そんなことは全くなかったという感じですね。

齊藤 桂も初めて会った時から印象は変わらないんですけど、マイペースそうだなあっていう感じで、実際まったりしてますね。ゆったり系男子。

「まずは僕たちがしっかりしないといけない」(桂)

――バスケ部に入部したきっかけは

 僕は公立高校だったので、部活を引退してから今しかできないことをやりたいと受験で大学を選ぶ時に思って、学生の特権はスポーツかなと思ったので、最後4年間本気でスポーツをやってみようと思いました。僕が高3の時、ちょうど慶應がインカレで優勝していましたし、貢献したい人は誰でも入れて、内部の人や外部の人がいる中で勝つという慶應のバスケに憧れて、バスケありきで慶應を受けました。

齊藤 僕は受験の時から、慶應バスケ部でやりたかったんです。というのは高3の時、インターハイにも出れず、国体にも落ちてしまい不完全燃焼で終わったからです。でも現役の時に落ちて、浪人して受かったんですけど、浪人してる間にもっと他の形で成長できるんじゃないかなと思って、一年目はバスケ部に入りませんでした。でも、満たされるものが無くて、やっぱり自分が成長できて自立できるのは体育会だと思い、入部しました。

野呂 僕は内部進学なので、高校の時から早慶戦とかで大学のバスケ部の試合をよく見ていたんですが、大学バスケに対する憧れがありました。いつかは早慶戦のコートに立ちたいという気持ちがありました。あと自分がどこまでできるかというチャレンジをしたかったので入りました。

齊藤 そんなにチャレンジ精神旺盛な人間じゃないですよ(笑)。

野呂 全然あるよ!(笑)

「自分が成長できて自立できるのが体育会」(齊藤)

――オフはなにをしていますか

 シューティングとかできる時はしてますけど、リフレッシュしたい時は知らない公園を探して、そこで散歩したり読書してます。老人みたいなんですけどね (笑)。

齊藤 2パターンありまして、学校がないオフの日は、今だったら就活の勉強とかに一日使います。学校がある日だったら日吉通るので、体育館に行ってウェイトトレーニングだったり筋トレをして、充実したオフを過ごしてます(笑)。

 僕たちのオフに興味がある人いるんですか?(笑)

齊藤 彼(野呂)注目です!

野呂 僕はほんとなんも無い時は家でダラダラしてることが多いんですけど、遊びたい時は公園とか行って、ランニングしたり、ショッピングしたりしてます。

 全部嘘です。

野呂 これはほんと!(笑)最近はいろんなファッションとかに興味がでてきたので、感性を豊かにしようと…。

 興味持ち始めたとかそういうのでは無くて、着させらせれてるだけです。受け身のオシャレです。

「去年と同じ思いはしたくない」(桂)

「完全燃焼して、悔いを残さないようにしたい」(齊藤)

「すごくいい雰囲気の中で出来ている」(野呂)

 

――冬から春にかけての練習について

 ディフェンスをすごくやってて、基本的なポジションの確認だとか、そこから発展させてスクリーンの対応といったディフェンスと体力強化に重きを置いてやってきました。

――1番辛い練習はなんですか

 練習も走って大変ですけど、その練習終わってから走る練習したりすることがあるので、そういうのは限界まで挑戦しないといけないので辛いですね。でも苦しいときに明るくやろうという空気もあり、後輩も積極的にやってくれるので、苦しい時も楽しくやっています。

野呂 走る練習もそうですし、筋トレも今のトレーナーがスパルタなので、かなり限界まで追い込まれます。主体的に追い込まないといけないんですけど、そういった部分が自分との闘いなので辛いです。

齊藤 僕もトレーニングなんですけど、声を掛けるのもそうですけど、自発的に楽しめるようにならないとだめですよね。それは他の練習にも言えると思うんですけど。

「主体的に追い込まないといけない」(野呂)

――4年生が期待を寄せる選手について

 期待寄せられるほど別に偉くないので。まずは僕たちがしっかりしないといけないです。後輩は後輩ですごくしっかりしているので、後輩云々よりも僕たちがしっかりしていきたいです。僕らも4年生として応えられるだけのことをやっていかなきゃなという感じです。

野呂 同じく、4年生として自分達がやらなきゃいけないというのはもちろんあるんですけど、その上で僕が期待したいのは矢嶋(総3)です。去年得点力不足というのがあったので、得点が取れる選手が出てこなければいけない中で、矢嶋が担う役割というのは大きいと思うので、そういった面での貢献が鍵になるんじゃないかということで矢嶋を選びました。

齊藤 僕は本当に人に期待するほど出来ていないので。まずは自分。人に期待するにはまず自分がちゃんとやらなきゃいけないと思います。みんなに期待してますけどね。一人一人に期待してます。

―新入生の印象はどうですか

 みんなキャリアもあって実力もあるので、彼らが実力を100%以上出し切れるようにアクションを起こしていきたいです。彼らは今のままでやっても大学で通用するところがあると思うので、いかに自信を持たせてあげられるような気配りが大事だと思います。いいメンバーなんですけど、彼らに任せるわけではなく、今いるメンバーがしっかりして、その上に1年生の力を加えられればベストだと思います。

齊藤 彼(桂)はプレー面のことを言ってくれたので、僕はそれぞれのキャラクターに注目したいんですけど、まだまだ全員がどんな人間なのかということを把握できていないんですけど、なかなか個性の豊かです。去年にもましてそれぞれのキャラクターが強くて、面白い1年生だと思っています。まあ誰っていう名前は伏せさせてもらいます(笑)。

野呂 まあ桂の言ったことと同じなんですけど…。

一同 

野呂 今いる2、3、4年生が土台になって…

 だから一緒じゃん(笑)。

野呂 僕らが下積みとなって、新しい力が加わってくれれば強くなれると思います。

齊藤 桂の後に〃でいいですよ(笑)。

色紙に今季の目標を綴る桂(中央)、齊藤(右)、野呂(左)

――今のチームの雰囲気はどうですか

 去年悔しいシーズンを送ったので、負けたくないという思いは強いと思います。まだ十分ではないかもしれないですけど、お互いのことを気にしたり、自分の世界に入らないでやろうという雰囲気はあると思います。みんな去年と同じ思いはしたくないと思ってるのは感じます。

齊藤 みんなで一緒にやろうという意識は強いなって思ってて、それとプラス、桂と被っちゃうんですけど、今ある問題が何かっていうのを、去年も思ってる選手もいたんですけど、より多くの選手が考えてて、それを僕たちに伝えてくれるので、チームのケミストリーというのはこれから先より強くなっていくんじゃないかと思ってます。

野呂 悪い意味での上下関係っていうのが全く無くて、先輩後輩関係無く、言いたいことを言い合える、すごくいい雰囲気のなかで出来てるなって感じてます。さっきもちょっと出たんですけど、キツい時に全員で頑張れるチームだと思うのでそういった部分をもっと伸ばして、頑張っていきたいと思います。

――最後に今季の目標を教えてください

桂 何がなんでも一部昇格して、日本一というのが僕たちの強い目標なので、そこに向かって頑張りたいと思います。

齊藤 掲げた目標を必ず達成したいっていうのと、十何年バスケットをやってきて、さらに学生最後の年なので、チームの目標を達成する中で、完全燃焼して、悔いを残さないようにしたいなって思ってます。

野呂 一部昇格と日本一。あと個人的には高校時代からの憧れである早慶戦も何としても勝ちたいというのはあります。他の試合も絶対に勝つんですけど、その三つを重点に頑張りたいと思います。

*この対談は3月17日に行いました。 

(取材・写真撮影 岡田洋介、丸山由鶴、水島涼太)

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