慶應スポーツ新聞会

【バスケ】新人戦初戦 圧勝という結果とは裏腹に課題の残る一戦に 東京成徳大戦

この新人戦ではゲームキャプテンを務めるPG伊藤良太(環2・洛南高)

第52回関東大学バスケットボール新人戦

2012/6/11(月)@川崎市等々力アリーナ

慶大東京成徳大

春シーズン最後の公式戦である新人戦が開幕した。「新人戦とかトーナメントという区別はない」(佐々木HC)というように、下級生が主力として活躍する慶大にとって新人戦は負けられない戦いであり、春の集大成としてもいい結果を残してほしいところだ。初戦の東京成徳大戦。結果としては100点ゲームで相手を圧倒するも、内容では課題の残る結果となった。 

 
1Q
2Q
3Q
4Q
合計
慶大
27
23
37
29
116
東京成徳大
18
22
16
25
81
◆慶大スターティングメンバー
 
選手名(学部・学年・出身校)
PG
伊藤良太(環2・洛南高)
SG
大元孝文(環1・洛南高)
SF
真木達(環1・国学院久我山高)
PF
権田隆人(政2・慶應高)

黒木亮(環1・延岡学園高)
 

PF権田隆人(政2・慶應高)はジャンプシュートを高確率で決めていった

ディフェンスリバウンドを取りきれず、相手に先制を許して試合が始まった。だが慶大も権田が3連続でミドルシュートを沈め、怪我の影響を感じさせないプレーで相手を攻め立てる。その後しばらく拮抗した展開が続くも、真木のスリーポイントや黒木のゴール下などで、徐々に慶大が相手を突き離していく。その後も伊藤が相手のゾーンディフェンスをドライブで崩し、パスアウトして外角シュートを沈めるといった攻撃パターンで得点を重ね、27-18とリードして1Qを終える。2Qも慶大は相手のゾーンディフェンスを崩し、着実に得点を重ねていく。黒木もポストプレーで存在感をアピール。そして獲得したフリースローを伊藤がきっちりと沈め、開始7分で50-30と20点差をつける。だがその後時間帯、慶大はリバウンドを取りきれず、残りの3分間は無得点に終わる。その間、相手にじわじわと点差を縮められ、50-40と10点差まで追い上げられて後半へ。

 

SF真木達(環1・国学院久我山高)はこの試合でも安定したプレーを見せた

3Qは序盤から慶大の伝統であるトランジションバスケットが機能する。伊藤のフローターショットやスティールからの速攻で一気に相手を突き離しにかかる。流れを止めるため、たまらず相手もタイムアウトを請求。だがその後も慶大は真木、大元のスティールからの速攻が決まり、再び20点差をつける。中盤、相手が積極的にリバウンドを拾い、セカンドチャンスをきっちり決めて追い上げようとするも、伊藤、権田の速攻で相手の追随を許さない。終了間際には山崎哲(環1・秋田)がポストプレーから得点し、87-56と30点以上の差をつけて3Q終了。終始トランジションの意識を貫きとおしたQであった。最終Qになっても慶大は攻撃の手を緩めない。大元、権田、清家智(経1・慶應義塾高)が最後まで積極的にゴールを狙いに行き、116-81と大差をつけて慶大が初戦突破を果たした。

結果から見れば100点ゲームでの勝利と上々の滑り出しであったが、リバウンドという大きな課題が見つかった試合でもあった。リバウンドが取りきれず、その結果相手にセカンドチャンスを与え、「失点が多過ぎる」(佐々木HC)展開になったようにも思われる。新人戦はインサイドの要である本橋祐典(環3・佼成学園高)が不在の中での戦いであるため、インサイド陣だけでなく、アウトサイド陣もリバウンドに意識を向けることが今後に向けての課題となる。慶大の次の対戦相手は東海大。2m近い選手を多く擁するチームであり、リバウンド争いで優位に立つことが出来るかが勝負の分かれ目になるだろう。

(記事・水島涼太)

◆試合後コメント

佐々木三男HC

試合に対する準備とか入り方が悪いですね。それと失点が多過ぎます。60点台に抑えないといけません。(リバウンドについて)前半で6本負けていたので、それは取られ過ぎですね。1センターという形はこれからも十分ありうる訳なので、そこでガードがランニングリバウンドを出来ないというのはリーグ戦に向けても課題です。(新人戦でチームに期待すること)スターターが多く出てるわけなので、新人戦とかトーナメントという区別はないんです。なので、もう少し元気を出してやって欲しいと思っています。元気のなさは本当に気になる。(その中で鍵となる選手は)伊藤と黒木の2人が圧倒的に頑張らないといけないと思うんです。彼らがしっかりすることによって、大元や真木ももっとのびのび出来るはずなので。(黒木選手について)彼は早慶戦の時みたいに、やる気になれば出来る子なんです。ただ、彼に関しては頭で描いているものと実際のプレーとの間にすごくギャップがあるんだと思います。そういう意味でバーンアウトしてしまわないか心配です。この新人戦でなんとかしてあげたいんだけど、上手くいってないのですごく心配しています。(チームの求めるものとのギャップということか)というよりも、彼の特徴をチームが理解し切れていないんです。彼はものすごくスーパーに上手い選手ではないんです。エースがいて、そのそばでじっくりとリバウンドを取るという子なんです。そこらへんを周りが理解しないといけません。だから、得点は10点ぐらいでいいんですけど、リバウンドは15本ぐらい取って欲しい、そういう選手なんですが、そこがまだ理解出来ていないですね。変な話、得点なんて取らなくてもいいんです。その分リバウンドを取って欲しいんですが、今日だってあんなに頑張ってリング下で得点を取ろうとしている。あんなことは高校まではなかったので、そこらへんのギャップが埋め切れないのかなと思っています。(東海大戦に向けて)インサイドに対してはダブルチームでいくしかないでしょうね。他に作戦はありません。もっと言うと、トーナメントでゾーンをやった時にミドルレーンのワンパスが成功していれば、このチームは生まれ変わっているはずなんです。ゾーンの練習はそれまではしていなかったんです。でもいつも言っているのは最低2人が分かっていればいいということです。パサーとキャッチャーの2人。だから自分達のチームがゾーンをやるなんていうことは、選手達にも言わないぐらい秘密にしているんですが、それもあって筑波はあそこでシュートを落としたんです。そして、その次のオフェンスが決まっていれば完全に流れはこっちですよ。そうすれば筑波にも勝っていたはずです。毎年のことですが、味方を欺くようなことが出来ないと勝率は上がってきません。そこを乗り越えたチームだけが勝てるようになる。バスケットというスポーツは全て戦略なんですね。戦略的にやることを目的として、アメリカのスポーツというのはあるわけなんです。だから言われたことをきちんとやらなければいけません。自主的というけれど、それは自分に足りない所を自主的に練習するという意味です。(早慶戦を振り返って)早慶戦は、10点勝っていたのが6点差にまで追い上げられた所で、本当ならばタイムアウトを取るべきでした。実は請求はしたんだけど、オフィシャルがもたもたしていて取れなかったんです。それが僕の悪い所で、それでもやっぱり取るというべきだったのに、いいよと流してしまったんです。あそこで取っていれば流れは変わったかもしれません。どっちにしても勝たせなければいけない試合でした。あと桂を使ったのは、本橋が少し混乱していたこともあり、合宿をやった時に桂が良くなっていたので、思い切って使いました。実際、桂が最初にちゃんとあれだけのことをやったので、ああいう試合が出来たと思います。ただやっぱり1年生に頼っているようでは勝てませんね。最後は上級生が頑張らないといけません。ただ去年のような負け方ではなかったので、チームとしては少し上向いてるとは思います。

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