慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】リーグ戦に向けて課題が見えたドロー/慶神定期戦

前期リーグ戦での苦戦、アミノバイタルカップでのまさかの1回戦負け、さらに史上初の4連覇の懸かっていた早慶サッカー定期戦での惨敗と今季はここまで苦しいシーズンを過ごしてきた慶大イレブン。主力のAチームのメンバーを遠征等で欠く慶大が神戸大をホームに迎えて定期戦が行われた。後期リーグ戦に向けて、勝って勢いに乗りたいところだったが、3-3のドローという結果に終わった。

慶神定期戦に臨んだ荒鷲イレブン

 

 

2012/8/25(土)15:00KO @日吉陸上競技場
慶應義塾大学3―3神戸大学
【得点者(アシスト者)】得点者33分 慶大 小村研人(PK)、36分 慶大 荒井航(紫垣健太郎)、45+1分 神戸大 小原周平(堀田 智)、64分 神戸大 堀田智(藤永健児)、73分 神戸大 古田高広(一柳貴博)、78分 慶大 端山豪(川田 悠介)
慶大スターティングメンバー
GK 増川翔太(商2・柏U-18)
DF 沢田真洋(経3・慶應湘南藤沢高)
DF 馬場達月(商4・サレジオ学院)
DF 香川佑介(商4・横浜FCユース)
MF 後藤拓也(環3・市立浦和高)→62分長尾賢太郎(総2・神戸U-18)
MF 浅間翔太(理2・暁星高)→HT甲斐公博(環4・横浜FMユース)
MF 小村研人(法1・桐光学園高)→HT日高悠太郎(総3・都立駒場高)
MF 飯高颯生(環1・大宮アルディージャユース)
FW 柴垣健太郎(商3・慶應湘南藤沢高)→62分川田悠介(環2・桐蔭学園高)
FW 荒井航(商3・清水東高)→HT端山豪(総1・東京ヴェルディユース)
FW 加藤慧太郎(政3・慶應義塾高)
 

現在チームは主力3選手が全日本大学選抜の遠征により、またその他のAチームのメンバーは仙台遠征中によって欠いており、Bチームを中心としたメンバー構成で試合に臨んだ。Bチームのメンバーにとっては後期リーグ戦のメンバー入りに向けてこれ以上ないアピールの場となった。

先制点を挙げ、喜ぶ慶大チーム

 

「Bチームが定期戦をやる機会が中々無い中でこのようなすばらしいチャンスを頂いたことで、チームの雰囲気もすごく良かった」とこの日主将を務めた香川祐介(商4・横浜FCユース)が語ったように、試合は序盤から慶大ペースで進む。速いテンポでパスをつないでピッチを広く使ったサッカーを展開。試合序盤から、加藤慧太朗(政3・慶應義塾高)や荒井航(商3・清水東高)らを中心に神戸大ゴールを襲う。しかし、20分過ぎからは神戸大の強烈なプレッシャーによって慶大にミスが増加。次第に神戸大にペースが傾きかける。そんな悪い流れの中迎えた33分ついにスコアが動く。中盤からの小村研人(法1・桐光学園高)の攻め上がりに相手DFがPA内でハンドを犯し、PKを獲得。このPKを小村が冷静に決めて1点を先制する。さらに35分、柴垣健太郎(商3・慶應義塾湘南藤沢高)からのパスを荒井がPA外から左足を振り抜く。これがきれいな弧を描いてゴール左隅に吸い込まれ、リードを2点に広げることに成功する。この良い流れのまま前半を終えたい慶大だったが、ロスタイムに一瞬の隙をつかれ失点。1番集中しなくてはいけない時間帯で「集中力の欠如」(香川)が露呈し前半を2-1で終える。

前半、中盤で存在感を発揮していた小村研人(法1・桐光学園高)

前半終盤に1点を返されて嫌な展開となった慶大だが、後半立ち上がりはサイド攻撃を中心にチャンスを作る。2分、左からのクロスに飯高颯生(環1・大宮アルディージャユース)、9分にはクロスのこぼれ球に後藤拓也(環3・市立浦和高)が立て続けにシュートを放つ。良い流れを再び握ったかに見えたが、19分に一瞬の隙を突かれて神戸大に左サイドを崩される。左からのグラウンダーのクロスに合わせたのは、堀田。同点に追いつかれてしまう。ここから神戸大ペースで試合が進むと、28分、右サイドから崩され失点。ついに、逆転を許してしまう。苦しい展開となった慶大だったが、ここから粘りを見せる。サイドを中心に攻撃を組み立てていくと、33分大きなチャンスが訪れる。途中出場の端山豪(総1・東京ヴェルディユース)が同じく途中出場の川田悠介(環2・桐蔭学園高)とのワンツーで中央に切れ込み、相手GKの頭を越すループシュート。大事な場面で魅せた冷静かつ華麗なシュートが決まって再び同点に追いつく。その後は慶大・神戸大共にカウンターからチャンスを演出するも得点には至らず、3-3のドローで両校優勝という結果に終わった。  早慶戦の敗北から1ヶ月余り、「当たり前のことを当たり前にしっかりやろう」(須田監督)をモットーに、体力面における強化を行ってきた慶大。チーム全体で相手に走り負けず、速いパス回しを軸に攻撃陣は躍動したものの、ディフェンス面においては課題の残る試合となった。いかに失点を防ぐか、失点を喫した時にいかに切り替えられるか。これらディフェンス面の良し悪しが後期リーグ戦の結果を大きく変えると言っても過言ではない。さらに、前期は怪我人に苦しんだことを考えると、今日出場したBチームの選手たちが「スタメンで出て、インカレをつかむ」(香川主将)という気持ちを強く持ち、チーム力を向上させないと前期の二の舞を踏みかねない。

圧倒的なスピードで、相手守備陣をかく乱させた、加藤慧太郎(政3・慶應義塾高)

それでも、この試合から見えてきたのは課題だけではない。「最後まで諦めない気持ち」――今日も1点ビハインドから積極的にゴールを狙う姿勢を見ることができた。その気持ちが、結果的に同点ゴールを生み、ドローという結果に持ち込んだのだ。これからのリーグ戦では、インカレ出場に向けていかに勝ち点を拾っていけるかが重要となる。今季ここまで眠ってきた荒鷲は目覚めるのか――リーグ戦での荒鷲イレブンの快進撃に期待しよう。(記事:飯田駿斗)

 

試合後コメント

須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)今日はBチームの試合ということでした。ここまでトップチームを見てきて、トップは当たり前のことを当たり前にやろうとしている。例えばパスを出したら止まっているのではなくてサポートへ行く、ディフェンスだったらしっかり前に詰めて相手を自由にさせない、クリアをしたら前へラインを押し上げるということをやっています。ところがBチームはそれがまだまだ緩いというかできていなくて、ゲームがしまらないものになっているという印象です。(早慶戦から1ヶ月余りが経って、チーム全体の課題の克服は)まずは体力面というところで、ベースの体力つまりアスリートとしての体力をつけようということで、今年の夏は相当走り込みをしてきました。ただ、結局走ったところでサッカーに生かせなかったらどうしようもないので、その辺がどれだけできるかが大事ですね。今は戦術部分も含めてその体力と同時にサッカーの中でどうハードワークするかということをやっているので、そこが充実してくると面白いのではないかと思います。(今日の試合の中での攻撃陣・守備陣について)攻撃陣については、特に3点目はあの辺は個人の能力だし、ただ納得できないのは1失点目だったりディフェンスの面についてです。「チームとして労働しなきゃいけない」って言っているにも関わらず間延びしちゃって相手に自由にやらせて2点3点と取られたという部分において、課題はやはりディフェンス面だと思います。サイドから崩される前にこぼれ球を拾うとか、その前のポジショニングだったり前線のプレッシャーだったりというのが今日の試合ではありませんでした。(後期リーグ戦に向けて)先ほども言いましたが、勝っても負けても我々のフットボール、安定した力を発揮して、そうすれば自ずと結果もついてくるのではないかと思います。今は当たり前のことを当たり前にしっかりやろうと、ディフェンス面では「慶應とやると本当にしつこくて運動量があって粘り強くて嫌だな」と相手に思わせるようなディフェンスがしたいです。攻撃ではパスをしてボールをたくさん動かして相手も動かしてスペースを突いていくようなサッカーをして、全体的にはしまりのある安定したゲームをやっていきたいと思います。

DF香川祐介(商4・横浜FCユース)

(今日の試合を振り返って)前半良い形で試合に入ることが出来て良い形で2点取ることが出来たのですが、一瞬の隙を突かれて前半のロスタイムに1点を失ったことによって少し流れが悪い形で後半に入ってしまいました。案の定後半は押し込まれて最終的には逆転されてしまい、その後なんとか1点返すことはできたのですが、ちょっともったいない試合だったと思います。(キャプテンとしてチームの雰囲気をどのように感じたか)(韓国の)延世大学との定期戦や早稲田大学との定期戦など、そういう意味で僕達Bチームが定期戦をやる機会がなかなか無い中でこのようなすばらしいチャンスを頂いたことで、チームの雰囲気もすごく良かったです。モチベーションの意味では最高の状態で試合に臨めたと思います。(守備陣が3失点してしまったがその原因は)先程も述べたのですが、1失点目に関しては完全に集中力の欠如というか、自分がキャプテンとして声をかけなければいけなかったところでした。そういう意味で1失点目は本当にもったいない失点だったと思います。2失点目、3失点目に関しては、後半押し込まれる中で、声をかけて守備陣はじめ踏ん張らなくてはいけないところだったのですが。そこに関してもコミュニケーションが取れていなかったり、運動量やサッカーの質の低下というところで相手に隙を突かれたのだと思います。2-3という厳しい状況になった後、キャプテンとしてどのような声かけをしたか)すごいチームが落ち込んでいたというかマイナスのベクトルを持っていたので、厳しい声などチームを盛り上げる声をかけてチーム全体を鼓舞して、「1点を取りに行こう」とチームには伝えました。(後期リーグ戦に向けて)後期に向けて残り日数も少ないですけど、1個1個日々のトレーニングを100%以上、120%で取り組むことによってスタメン奪取というのも見えてきますし、そういう意味では残り半年残されているので、チーム全体が「スタメンで出て、インカレをつかむ」という気持ちを持って取り組んでいきたいと思います。

FW荒井航(商3・清水東高)

(試合を振り返って勝ちたい内容の試合だったので、攻めきれずに3-3の引き分けに終わったことは残念です。自身のプレーに関して正直ゴールのシーン以外は自分の仕事が出来なかったです。今まで自分がイメージしてきたプレーとは違うものになってしまった部分が多くて悔しいです。後期に向けての意気込み今のプレーの質を全ての面で上げていかないと得点には繋がっていかないので、練習を頑張りたいと思います。

MF小村研人(法1・桐光学園高)

(今日の試合を振り返って)定期戦だったので気持ちを込めて戦いました。(自身のプレーで良かった点は)あまり良いプレーはできなかったんですけど、点が取れたことは良かったです。(チームとしての出来は)ボール回しはある程度できたので、ボールを保持して攻められたらのは良かったと思います。(逆に改善点はあるか)ボールの奪われ方と攻守の切り替えですね。(これからに向けての意気込みは)今はまだBチームにいるので、早くトップチームに上がれるように頑張りたいです。

FW端山豪(総1・東京ヴェルディユース)

(今日の試合振り返って)前半良い形で先制して後半始まってすぐに失点してしまいました。長い間怪我していて、全部は無理はしなくていいとは言われていたので、あまりディフェンス面でのハードワークは出来なかったんですけど、一点取ることができたので、そういう意味では良かったです。ただ勝ちきることができなかったので、そこは残念でした。(得点シーンはどうだったか)川田選手が、良い形で折り返してくれたので、最後は触るだけでしたね。(前期を踏まえて後期に向けての意気込み)前期は様々な課題が見つかりました。夏休み、怪我をしていて出来なかった部分もあるんですけど、まだ休みも残っているのでそこで良い準備をして後期に向けて頑張りたいと思います。チームのために長い時間プレーしたいなと思います。

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