慶應スポーツ新聞会

【バスケ】若さゆえのスタミナ切れ!強豪校相手に惜しくも及ばず 白鴎大戦

敗戦後の選手達

第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 白鴎大戦

リーグ戦8戦目。この日の相手の白鴎大は2部リーグ首位の強豪校。ここ数試合、勝利から遠ざかっている慶大は、この状況を打開するためにも解決の糸口を見いだしたいところだった。厳しい戦いが予想されたが、白鴎大に独走させず、慶大は粘り強さを見せたかに見えた。しかし、後半の勝負どころの弱さという不安要素を再度露呈する試合展開となってしまった。

2012/9/23(日)@東洋大学総合スポーツセンター
第88回関東大学バスケットボールリーグ戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 21 16 14 13 64
白鴎大 14 25 17 34 90
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(#背番号・学部・学年・出身校)
PG #16 伊藤良太(環2・洛南高)
SG #20 福元直人(環1・福大大濠高)
SF #6 権田隆人(政2・慶應高)
PF #23 黒木亮(環1・延岡学園高)
#7 本橋祐典(環3・佼成学園高)
 

本橋祐典(環3・佼成学園高)はセネガル人センターとマッチアップ。ディフェンスのみならず、要所でミドルシュートを決めてみせた

1Qは白鴎大ボールでスタート。白鴎大がレイアップで先制点を決めると、慶大は権田がミドルシュートで返す。白鴎大が1対1で得点を重ねる中、慶大はチームの要である伊藤がスクープショットで相手の高さを攻略する。そうした拮抗した試合展開の中、抜け出したのは慶大。その流れを作り出したのは、スタメン起用の福元だった。ディフェンスで相手のオフェンスファールを誘うと、その直後のオフェンスでは自ら仕掛けファールをもらうなど、キレのある動きを見せる。すると続けて権田のジャンパーが決まり、勢いそのままにディフェンスでも白鴎大を封じる。その後のオフェンスで白鴎大のゾーンディフェンスに苦しみターンオーバーをするも、終盤には伊藤のスティールから黒木がノーマークで容易に得点する。1Qのラスト4分間、白鴎大を無得点に封じ込める好調なスタートを見せた。 1Qとは対照的に慶大は2Qの入りに躓く。白鴎大のゾーンディフェンスが機能し、そのまま速攻に走られる場面が続く。2Qが始まり僅か1分弱で、21-20と1点差まで詰められてしまい、たまらず慶大がタイムアウトを要求。タイムアウト後、白鴎大の速攻を抑え、この試合好調の伊藤がスクープショットをきっちり決める。中盤、白鴎大のゾーンディフェンスの隙を上手くついた大元(環1)がスリーポイントを2本沈める。インサイドでは福元のアシストから黒木がゴール下を決めれば、本橋も黒木のゴール下をお膳立て。外国人センター#30アビブの高さに苦戦し得点を重ねられるも、37-39というまずまずの点差で2Qを終える。

大元孝文(環1・洛南高)は要所でスリーポイントを決めるなど、チームトップタイとなる15得点を挙げた

このリーグ戦中、ここから崩れることの多い慶大にとって勝負所となる後半、白鴎大の1対1を止めることができず、高確率でシュートを次々と決められていく。対照的に慶大は得点が停滞気味になってしまう。 イージーミスからゾーンディフェンスに捕まるなど、なかなか慶大のリズムを作り出せない。オフェンスリバウンドも拾えず、気づけば3Q開始6分で43-56となり、慶大がタイムアウトを要求。立て直しを図る。その後、福元の速攻、本橋のバスケットカウントで慶大が勢いづく。本橋はフリースローも決め、しっかり3点プレーとする。勢いそのままに大元もスリーポイントを沈め、点差を徐々に縮める。タイムアウト後、勢いに乗る慶大とは打って変わって白鴎大は無得点。3Qは51-56と突き放されることなく、4Qに勝負の行方は委ねられた。 4Q序盤、大元がスリーポイントシュートを放つ前に相手のファールを誘い、3本のフリースローを全て決める。本橋も立て続けにミドルを沈め、3点差まで詰め寄る。しかし、「スタミナ切れ」(佐々木HC)からかディフェンスがルーズになり、そこから白鴎大に徐々に突き放されていく。福元がアンスポーツマンライクファールを吹かれると、白鴎大は慶大に追い討ちをかけるように、次々とシュートを沈める。その流れを慶大は断ち切ることができず、慶大のタイムアウトを要求した時には14点差に広がっていた。タイムアウト後、慶大のチームファールが5個となっていたため、ファールを犯すごとにフリースローが白鴎大に与えられた。時間が止まったまま無情にも点差が離れていく。伊藤の果敢なドライブもオフェンスファールもとられ、慶大はなかなか攻めきることができず。残り3分半、点差が縮むことのない状況に慶大は最後のタイムアウトをとる。しかしその後も慶大はゴールに嫌われ、またディフェンスでも踏ん張ることができなかった。点差はさらに広がり、64-90と力負けした結果になった。

先週に引き続き、今週も2敗という結果に終わってしまった。ただこの苦しい戦いの中、白鴎大戦で「3Qまで粘れて4Qも途中まで自分達のバスケットができた」(福元)ことは好材料だ。しかし「4Qで一気に離されたこととディフェンスで頑張り切れなかったことが反省点」(伊藤)との言葉通り、1試合を通して慶大のバスケを体現できずにいる。選手たちも敗北という事実を認め、切り替えて試合に挑むも、勝ち星を掴みとることができず、もどかしさを感じている。監督も選手も役割分担の徹底を唱えているも、「スタミナ切れ」(佐々木HC)が勝利から遠ざけてしまっている。ならば役割分担を徹底しながらも、個々で力負けしている部分は互いに助け合うという姿勢が次第に個人、チームとしての完成度を高めていくのではないだろうか。選手たちが1番なにをすればいいかわかっているはずだ。この1戦での成長と課題を、来週の中大戦、東洋大戦に生かしてほしい。

 (記事・丸山由鶴)

◆試合後コメント

佐々木三男HC

ディフェンスをしっかり頑張ろうということでやったんだけど、スタミナ切れをした所でついていく力がなくなってしまった感じですね。どんなチームも前半はある程度のことは出来るので、そういう意味で言うと、後半にもう少し頑張れないと苦しいですね。(相手のガードへのディフェンスは)1年生がついているので、仕方ない部分はあります。それでも前半は良く抑えてたと思うんですけど後半はスタミナ切れでしたね。それからもう一つはあれだけドライブのステップを切ってる中でファウルを取られるというのはちょっと若いですね。審判に聞いたら押したり手を巻いたりしてるということで、練習では手の使い方はリバウンドも含めて相当練習で注意はしてるんだけど、それが徹底出来てないのかなと思います。まあそういう意味で言うと、3年の平石があそこで5番にプレッシャーをかける形でいければ良かったんだけど、どうしてもうちのチームは得点が取れないもんだから周りがそれを嫌がるんだよね。ただ我々はしっかりと役割分担をしてやっているので、それは割り切ってやって欲しいんです。ただ平石もシュートは2つ落としたけど、きちっとペネトレイト出来ていたので良かったと思うんだけど、チームメイトが不安定になってしまうのが残念で、ベンチの意図が選手に伝わっていないということですね。私の指導力不足です。(練習でチームに意識させていることは)みんなが何を考えてやっているのかなというのがあったので、スクリメージを多くして、ベンチに入っていない子達にメモを取ってもらって改善点と修正点を指摘させて、チームおよび個人に修正点と伸ばさないといけない所を比較させる練習をやりました。ただ昨日の試合がああいう試合なので、なかなか効果を生んでいないですね。僕の考えからすると、リーグ戦中に練習を変えるというのは本来的ではないんですよね。どうしても対処療法的な練習になってしまって自分達というものがなくなってしまう可能性があるので、非常に危険な変更です。こちらとしても賭けをしているんだけど、効果を生んでいませんね。(中大戦に向けて)残念なことだけど、3部との入れ替え戦を回避するために頑張らないといけないですね。今まで積み重ねたものがなくなってしまっている状態だけど、そんなことも言ってられないので1つ2つと勝っていくしかないですね。

伊藤良太(環2・洛南高)

先週と昨日の試合は入りが悪かったので、入りは本当に意識していました。「チーム一丸になって、自分のやるべきことを徹底してやろう」と言って入りは入れたんですけど、やっぱり4Qで一気に離されたこととディフェンスで頑張り切れなかったことが反省点です。40分間頑張り切れることが慶應のバスケだと思うんで、そこを頑張り切れなかったことが凄い悔しいですし、反省点の一つです。(ゾーンDF攻略に苦しんだが)少しずつ良くはなっているとは思いますが、改善点としては、中に入れてからの展開ということを僕は考えています。今日みたいに大元君とかが当たれば、それを生かす様なオフェンスの展開をしたいんですけど、大事な所でゾーンを組まれた時の一本で、オフェンスの拠り所が無いことによってタイムアウト明けのプレーをモノに出来ずに、悪い流れになってしまったので、相手がゾーンでもマンツーマンでも、オフェンスで一本しっかり取れるっていう人が出て来なきゃいけないんだと思います。それは自分もやりたいですし、インサイド陣もこういう一本で踏ん張れる様に、練習から意識してやって欲しいとは思います。(ディフェンスについて)オールコートで当たっている分、抜かれる可能性は高いと思うんですが、その時に周りの人のカバーの声掛けとかも大切だと思います。2Qにやられてしまったのは1on1でやられてしまった部分が多くて、ピックの声だったり、声が出なくなった時にディフェンスの流れも無くなってるんで、一人一人が自分のマークマンに敗けないという気持ちを持って、普段の練習からやっていかないといけないと思います。今後は1on1が強いチームばかりなので、自分のマークマンに絶対にやられないっていうところから意識してやっていかないと、改善されないと思います。(最も修正すべき点は)一番思うのは、やっぱり人のせいするんじななくて、自分に与えられている役割をこなすっていうことが大事だと思います。その中で周りを信頼するであったり先生を信頼するであったり、チームの軸だったりを疑うばかりじゃなく、その軸に向かって頑張って行くこと、同じベクトルを向くことが大事だと思ってます。敗けることによって皆自信が無くなってしまったんで、そのベクトルがずれてしまっていることが今の問題点であって。でも、敗けてる時こそ信頼し合って仲間を信じてプレーしなきゃいけないとおもってますし、苦しいんですけれど、諦めちゃいけないと思いますし、半分を迎えますけど、皆で団結して頑張って行きたいと思います。(来週に向けて)来週は中央と東洋で、中央は今日の相手くらい強いと思ってますし、ある意味自分達と似た様なプレースタイルだと思ってます。自分達のバスケットを徹底すれば接戦になると思ってますし、勝つチャンスだって十分あると思うんで、今週の練習を充実したものにして、僕自身チームを引っ張って行く気持ちで頑張って、もう一度流れを引き戻せるように頑張って行きたいと思います。

福元直人(環1・福大大濠高)

先週はディフェンスでずっと課題が残っていて、課題であるディフェンスを建て直して臨んだ試合だったんですけど、3Qまでディフェンスが機能してて、そこから速攻だったり、オフェンスもゾーンアタックができていて、いい流れができていたんですけど4Qで課題であったディフェンスで、1から3番が抜かれて押し込まれるパターンがあったのが反省です。(負けが続いていることについて)負けたことは事実なんですけど、それに落ち込んでも仕方ないので切り替えて頑張ろうというのは皆一緒だと思うんですけど、負けた原因がディフェンスであることは間違いないので、いくら切り替えてもディフェンスをしっかり修正しないと後半戦には繋がらないと思います。(成長できた部分)前半で、今日は3Qまで粘れて4Qも途中まで自分達のバスケットができたと思うんですけど、そこで1試合を通す集中力だったり、戦術だったり、なにをするかというのが明確になっていないのが成長した中でもまだできていないところだと思います。(スタメン起用について)前半はディフェンスを一試合通して頑張ったつもりなんですけど、結構抜かれた場面があって、オフェンスはなかなか起点になることができなく、シュートセレクションが悪くて、あんまりシュートをうっていないと思うんですけど、ゾーンアタックする上でアウトサイドのシュートをしっかりとしたタイミングで打てたらよかったなと思います。(来週に向けて)まず中央とやると思うんですけど、今日は白鴎に3Qの終わりまで自分達のバスケットができたのは事実なので、もう一回、一週間で修正して、4Q持続できるだけのものにして、まずは中央戦でしっかりとした試合をして、後半戦に繋げていけたらなと思います。

黒木亮(環1・延岡学園高)

(今日の試合の自己評価は)個人的にはディフェンスの部分でやっぱり、ハイスクリーンのところのディフェンスが今日はちょっと、やろうと決めていたにも関わらず、自分がミスをしてしまって、出れなかったりっていうのがあって、それでちょっと最初の方チームに迷惑をかけた、みたいなことがあって。あとはカバーのディフェンスがやっぱり相手の強いレイアップとかに圧倒されてしまった場面がちょっとあったので、自分としても満足していないので、これからの練習でオフェンスよりももっとディフェンスという感じで修正していきたいと思います。(リーグ戦を通じての自分の役割は)これまでと変わらず、やっぱりリバウンドとディフェンスなので、それは本当に佐々木先生からも指示されているように、役割ありのリバウンドとディフェンスなので、そこからの合わせのプレーだとか、オフェンスだったりの、自分が出来ることをやっていきたいと思います。(インサイドが強力なチームとの試合だったが感触は)やっぱりアビブ選手だったりとか、インサイドがすごく強いチームだったので、ダブルチームだったりの指示がありましたし、内容的には本橋さんだったり桂さんだったりがアビブ選手に付いていたんですけど、リバウンドとかもボックスアウトしてくれて防げる部分とかもありましたし、それはやっぱり継続していかないといけないと思うので、最後の4Qでもやっぱり、やられちゃってる部分とかあったんじゃないかなと…。でも全体的に見ると、やっぱり向こうのインサイド陣に対しては結構やれたんじゃないかなと思います。(リーグ戦も中盤を迎えたが、今の気持ちは)満足いくような結果じゃないし、結果を求めることも大事ですけど、でもやっぱりチームとしてまだ不安定なところも、僕自身の視点から見てもあると思うので、チームが成長するためには今後のリーグ戦で色んなものを収穫することが大事だと思うので、もちろん勝ちにこだわって行きたいし、チームの成長というものにもこだわって行きたいと思います。まだまだ試合は長いですけど頑張っていきたいです。(来週の中大戦に向けて)来週の中央戦もやっぱりタレント軍団じゃないですけど、すごく上手い選手ばっかりなので、でもやっぱり他のチームと比べて中央大は身長があまり無いので、そういうところで僕も含めた自分たちの、慶應のインサイド陣がどこまで奮起できるかだと思うので、リバウンドだったり、ヘルプディフェンスだったりとか、そういうところをやっぱり来週はもっと今週以上に頑張っていかないといけないなと思うので、ディフェンスを基本的に頑張っていきたいと思います。

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