慶應スポーツ新聞会

【野球】白熱した投手戦 延長12回引き分け 明大③

10月15日(月) 慶大-明大 3回戦

 

先発の白村は7回無失点の熱投

先発の白村は7回無失点の熱投

 

 まさに死闘だった。1勝1敗のタイで迎えた明大3回戦、先発の白村(商3)が7イニングを無失点に抑えると、あとを継いだ福谷(理4)は自身3連投ながら、5イニングを投げ得点を許さなかった。援護したい打線だったが、明大投手陣の前に散発の2安打に終わり、延長戦の末0対0の引き分けに終わった。

 

 

10

11

12

 

明大

慶大

 

 慶大:白村、福谷-阿加多

 明大:関谷、山﨑-坂本

 

 慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[] 佐藤旭(商2・慶應)
[] 辰巳(文4・郡山)
[] 福富(商4・慶應)
[] 山﨑錬(商4・慶應)
[] 横尾(総1・日大三)
  大川武(環4・済々黌)
[] 藤本(環2・慶應)
  H9 谷田(商1・慶應)
  鈴木裕(商4・慶應)
  松本大(環3・桐光学園)
[] 阿加多(法4・慶應)
  荒川(商3・慶應)
[] 植田(商3・慶應)
  H3 渡邊暁(商3・慶應)
  山本泰(環1・慶應)
[] 白村(商3・慶應)
  影山(総4・鎌倉学園)
  福谷(理4・横須賀)
 

 負ければ事実上優勝の可能性が消えるという大一番となったこの試合、江藤監督が動いた。3番に福富(商4)、4番に山﨑錬(商4)を据えるなど、2試合連続で固定していたスタメンを大幅に変更。不振に苦しむ打線にテコ入れを行い、負けられない一戦に臨んだ。

 

今季は安定感抜群の投球が続く白村

今季は安定感抜群の投球が続く白村

中1日空けて先発となった白村(商3)は、「疲れとかは特になくて、普通に投げることができた」と、初回から気迫あふれる投球を繰り広げる。先頭の上本を追い込んだ末に四球で出塁させたが、150キロに近い速球中心の攻めで後続を打ち取り、初回を終える。

 試合を有利に進めるべく先制点がほしい打線であったが、明大先発の関谷をとらえることができない。初回は三者凡退に終わると、2回は先頭の山﨑錬が四球で出塁したが、後続が三者連続で三振に切って取られた。

 気持ちが入りすぎたせいか、初回は制球に苦しんだ白村だったが、2回以降はストライク先行のテンポのいい投球を見せる。2回、3回と凡打の山を築き、打線の奮起を待つ。打線は3回に2死から佐藤旭(商2)が四球を選び出塁したが、けん制でアウトとなってしまいチャンスの芽をつぶしてしまう。

 4回、白村は大塚と岡大にヒットを許し、1死一、二塁とこの日初めてピンチを背負ったが、後続の中嶋を三振に、続く菅野を外野フライに打ち取り、このピンチを切り抜ける。

 

横尾は唯一の長打を放ったが得点につながらなかった

横尾は唯一の長打を放ったが得点につながらなかった

その直後の4回裏、慶大にも得点のチャンスが訪れる。四球で出塁した福富をランナーに置いた2死一塁の場面で、5番・横尾(総1)が放った打球は左翼線に落ちる二塁打となり、2死二、三塁とする。ここで江藤監督は早めの采配。藤本(環2)に代えて谷田(商1)を打席に送るが、遊撃ゴロに倒れこのチャンスを生かせなかった。

 5回以降は再び両投手の好投でこう着状態に。5回、6回と両校ノーヒットに終わり、スコアボードには0が並んでいく。

 7回、白村は2死から、6番・菅野に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、3イニングぶりにピンチを背負ったが、続く坂本を空振り三振に封じこめ、この回も得点を与えなかった。その裏、慶大は2死から阿加多(法4)の四球と、代打・渡邊暁(商3)の死球で2死一、二塁のチャンスをつくる。ここで江藤監督は白村に代打・影山(総4)を送り、勝負に出たが、三塁ゴロに打ち取られ、1点が遠い展開が続く。

 8回からマウンドにあがった福谷(理4)は自身3連投ながら、この日も好投。8回、9回と三者凡退に抑える。一方の打線は8回、2死から福富がチーム2本目のヒットで出塁すると、二盗を決める。勝負強い山﨑錬の打席にスタンドは大きく沸いたが、一塁ゴロに倒れた。九回は三者凡退に終わり、試合は延長戦に突入する。

 

佐藤旭の好返球が福谷を助けた

佐藤旭の好返球が福谷を助けた

0対0のまま迎えた11回表、福谷は先頭の代打・小川に左翼線へのヒットを浴びる。小川は二塁を狙うが、左翼の佐藤旭(商2)が好送球で二塁タッチアウトに。味方の守備にも助けられた福谷はこの回も0点に抑える。その裏、慶大はこの回から登板した明大2番手の山﨑から、先頭の辰巳が四球で出塁。さらに続く福富が送りバントを決めると、山﨑錬も四球を選び、一死一、二塁と絶好のサヨナラのチャンス。ここで横尾、谷田に代わって鈴木裕(商4)が打席に立つがいずれも凡退し、試合は最終回の12回の攻防へと向かう。

 12回、福谷は1死から岡大に内野安打を許すと、自らのけん制悪送球で二進を許したが、後続の中嶋、菅野を打ち取り、最終回のサヨナラ勝ちへ望みをつないだ。しかし打線は三者凡退に終わり、両校無得点のまま試合終了となった。

 まさに攻守に明暗が分かれた試合だった。今季不振に苦しむ打線は、この日7つの四死球を選んだものの、12イニングで2安打に終わり、不振を脱する兆しは見られなかった。一方、先発の白村は7イニングを、福谷は5イニングを0点に抑える力投。失策は投手・福谷自身のけん制悪送球のみで、野手陣の失策は0と、大事な試合で隙を見せず、堅い守りができたことは、ナインにとって大きな自信になっただろう。

 悲願の3季ぶりの優勝へ道は険しいが、今こそ慶大にとっての正念場だ。3連戦で選手の疲労はピークに近いはずだが、このまま気持ちを緩ませず、翌日の4回戦に臨んでほしい。

                                                (記事 茂藤 竜太郎)

 

選手のコメント

 

山﨑 錬主将(商4)

(12回を戦い抜いて)ピッチャーが頑張ってくれたのに、点をとれなくて申し訳ないなと思います。(昨日に続き打線は低調だったが)もうちょっとピッチャーを援護してあげないといけないですね。(今季初の4番での出場となったが)打順は特に意識してないです。いいところで回ってきたら一本打ちたいなと思っていたんですけど、ちょっと今日はダメだったので、明日は打ちます!(試合途中の円陣では江藤監督からどんな話しになったか)いろいろありましたけど、いろいろ秘密です。いろいろありました。(明日への意気込みは)負けたら終わりですけど、それは相手も同じで、絶対に勝たないといけないので、必ず勝ちます。

 

辰巳 智大(文4)

(すごい試合でした)勝ちたかったんですけど、負けなかったんで、明日頑張ります。(大事な試合となったが、どんなことを意識したか)やることは変わらないと思うので、いつも通りやろうと思っていました。(ヒット数は少なかったが四球が多かった)そうですね。四球は結果的に出たことだと思うので、積極的に行こうという作戦の結果、相手が意識してきわどいとこ突こうとして四球になったのではないかと思います。(0点に抑えられたことがすごく大きい)そうですね。ピッチャーが頑張ってくれたので、ピッチャー中心に守ってリズムをつくっていくというのが慶應の野球だと思うので、あとは攻撃陣が頑張るだけかなと思います。(明日に向けて一言を)勝ちます。

 

白村 明弘(商3)

(今日を振り返って)疲れとかは特になくて、普通に投げることができました。(7回無失点の好投だったが)点はやれないと思ってずっと投げてたんで、集中もしっかり続いて投げれたんで良かったです。(明大打線については)特にないです。どこの大学もしっかり投げれていれば変わらないし、抑えれるんで、それが結果に出てると思います。(自身の打撃については)いやあ1本打ちたいんですけどね。まあ抑えられればいいです、最悪。(明日に向けて)明日は誰が投げるかわからないですけど、任せられた所をしっかり投げて、絶対勝ちたいと思います。

 

佐藤 旭(商2)

(今日の試合を振り返って)なかなかチャンスをつくることが出来ず、点に繋がらなかったです。(明大先発関谷について)コントロールがよく、甘い球を狙おうとしましたが、上手くかわされてしまい、勝負所であと一本が出ませんでした。(11回の好守について)ランナーがセカンドに走るのが見えたので、必死に投げました。アウトになって良かったです。(今後にむけて)明日勝って優勝に繋げたいです。

 

横尾 俊建(総1)

(今日の試合を振り返って)疲れました。(相手ピッチャーの関谷について)タイミングは合っていたので、もっと打てました。(4回の二塁打について)1塁ランナーが一気にホームに帰ってきてほしいなと(笑)(明日に向けて)明日試合に出ることが出来たら、頑張って、結果を出すことは求めずに、自分のスタイルで野球をやりたいなと思います。

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