慶應スポーツ新聞会

【バスケ】痛恨の失速で連勝ストップ!課題が残る一戦に 国士舘大戦

果敢な攻撃で序盤のリードに一役買った大元

2012/10/20(土)@東洋大学総合スポーツセンター

第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 国士舘大戦

リーグ戦15日目。先週の連勝を踏み台に、慶大は更に勢い付きたいところだ。前回試合で完敗を喫した国士舘大に、チーム一丸で一矢報いることが期待されたこの試合。前半クォーターでは、慶大らしい堅固なディフェンスから多彩な得点が生まるも、後半で相手の猛攻撃に遭ってしまう。苦しい激戦の末あと一歩及ばず、結果は悔しいものとなってしまった。この一戦から得た課題が、今後の慶大の行く末を暗示しているとも言えよう。 

2012/10/20(土)@東洋大学総合スポーツセンター
第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 15日目 国士舘大戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 19 22 12 25 78
国士大 18 14 28 22 82
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG ♯16 伊藤良太(環2・洛南高)
SG ♯18 大元孝文(環1・洛南高)
SF ♯21 蛯名涼(法3・洛南高)
PF ♯14 権田隆人(政2・慶應高)
♯7 本橋祐典(環3・佼成学園高)
 

蛯名の声と体を張ったプレーはチームを牽引した

二度目の国士大戦は、本橋による先制点で幕を開けた。ゲームの入りに成功し、序盤から多彩なプレーで相手を翻弄する慶大。中でも1Qで目を引いたのが、本橋のリバウンドだ。♯13の曹宇辰選手を始めとする国士大の強力なインサイド陣と競合しながらも、ディフェンスリバウンドを量産し相手にセカンドチャンスを与えない。これに呼応するかのように伊藤のスリーや大元の敏捷なカットインが炸裂し、会場を大いに沸かせた。ここまで国士大に思うようなプレーをさせず、慶大は十八番とも言える堅守速攻で得点を量産。大元が「抑えることが出来た」と語るように、相手の追随を許さない。しかしながら国士大も黙っておらず、このQの終盤には本調子を発揮して、開いた点差を着実に縮めてくる。敵の復調に伴い乱れてくる慶大のプレーを仕切り直したのが、頼れる蛯名副将のスリーだった。フロアリーダーとして尽力する副将に刺激され、終盤で伊藤が気迫溢れるレイアップを決める。そのまま1Qは19-18と、慶大のリードで終了。 続く2Qは互いに拮抗しつつも、慶大がゲームの主導権を握ったまま進行した。2Q開始直後は権田と大元がアウトサイドから高精度のシュートを放ち、着実に得点を重ねる。また、権田は国士大のインサイド陣にゴール下で仕掛けてフリースローを勝ち取り、2本をきっちりと沈めた。慶大が地道に得点する一方、相手は豪快なレイアップなどで必死の猛追を展開。激しい攻防が繰り広げられる中、慶大のリードを決定的なものにしたのが本橋・黒木(環1・延岡学園高)らによるゴール下得点の量産だった。キレのあるパスワークで国士大のディフェンスを惑わせ、ノーマークになった慶大インサイドがゴール下を完全に支配。9点のリードを保ったまま前半が終了した。ここまでは危なげなく試合を進められている慶大だったが、3Q以降でその流れが大きく変わることに。

伊藤の高確率の3Pは、最後まで相手にとって脅威であり続けた

前半で得た点差をさらに広げるべく3Qに臨んだ慶大。一気に勝負を付けたいところだったが、前半のプレーを「持続出来ない」(佐々木HC)で失速に悩まされてしまう。序盤で福元(環1・福大大濠高)のミドルシュートが決まるも、他の選手が後に続かない。オフェンスが停滞している間に、国士大の猛攻撃に遭ってしまい、ゲームの雲行きが怪しくなり始めた。態勢を崩し始めた慶大を立て直すべく、ここぞとゴール下で合わせた桂主将(政4・国立高)。しかし依然として流れは相手が握り、開始5分が経過した時点で45-45の同点となる。Qの中盤以降も悪い流れを止めることができず、相手インサイド陣を前にファールを連発してしまう慶大。危機感が募るこの場面で奮闘したのは、主に下級生であった。黒木はリバウンドをもぎ取ることで自分の役割を果たし、途中出場でコートに入った真木(環1・國學院久我山高)も鋭いレイアップを決めて大いにチームへ寄与した。これらのプレーで盛り上がりを見せる慶大だったが、それ以上のペースで中からも外からも得点を重ねる国士大にリードを許してしまう。結局、3Qを53-60で終え、7点のビハインドを抱えたまま最終Qへ突入する。何とか点差を埋めて、国士大を押さえ込みたい4Q。慶大は意気込んでゲームに臨むも、気持ちの強さが裏目に出て「勝負所で決めきれない」(伊藤)時間が続く。いまいち冷静さに欠け、オフェンスのみならずディフェンスにも綻びが目立ち始めてしまう。苦しい展開のなか伊藤のスリーが選手たちを鼓舞し、大元のミドルシュート・スリーポイントが立て続けにネットを揺らした。大量得点で少しでも詰め寄りたい慶大だったが、不要なファールで自らの首を絞めてしまう。与えられたフリースローを相手は着実に決め、ゲームの主導権も国士大へ。しかしながら慶大もやられっぱなしでは終われない。終盤にさしかかる時、ゴール下では本橋が、アウトサイドからは伊藤が得点ラッシュを見せた。怒涛の勢いで相手を追い詰めるも、4点の点差を残したまま試合終了。78-82というスコアで、慶大は無念の敗退を喫することとなった。

先週の神大戦に引き続く連勝を挙げるには一歩及ばなかった慶大。前半の理想的なゲーム運びを、後半まで貫徹できなかったことは大いに悔やまれる。「やるべきことをやれば負ける試合ではない」(佐々木HC)という言葉通り、各選手が自らの役割を完遂できていれば、この試合の結果は変わっていたかもしれない。また「上級生がくずれて、下級生をついてこさせられなくなったってことが敗因」(蛯名)でもあり、上級生の重要性が如実に表れた一戦だったとも言える。ただ、少なからず慶大らしいバスケットも見ることができたこの国士大戦。「もう一度集中し直して」(佐々木HC)、残りの3試合に臨むことが今後の鍵になるだろう。この試合で得た課題を生かし、慶大が最善の結果を残すことを願ってやまない。

(記事・埜村 亮太)

 ◆試合後コメント

佐々木三男HC

ずっと課題なんですが、後半に入れるべきシュートを入れきれませんでしたね。前半はリング下がノーマークになるのが見えていたんですが、後半は慎重になりすぎてしまって上手くいかなかったですね。(上級生がチームを牽引するという形にはならなかったが)オフェンスは好不調があるので仕方ないんだけど、ディフェンスをもう少し頑張らないといけません。桂は今週の練習は悪くなかったんだけど、昨日の練習で硬くなっていたので、それがそのままチームに影響した感じです。(後半の失速の原因は)前半はオフェンスがある程度上手くいったんですが、それはもう最初からわかっていたので、後半にはリング下にパスをするという、少し違うことをやりたかったんだけど、前半の終わりにそれが出たので、少しゲームプランが前倒しになってしまいましたね。(駒大戦に向けて)やっぱり二部の試合というのは、どの試合も、ちゃんとやるべきことをやれば負ける試合ではないんですよね。ただ、それができない現状があります。蛯名が帰って来てからチームが少しいい流れになったんだけど、ずっと言っている通り、それを持続出来ないんですよね。だから明日の駒澤も負ける相手というわけではないんですけど、駒澤は色んな条件でプレッシャーから解き放たれてると思うので、そういう意味でももう一度集中し直して、上級生が頑張れる試合になればいいかなと思っています。

蛯名涼副将(法3・洛南高)

出だし良かったので、後半3ピリに詰められちゃって、消極的になっちゃう点があったので、そこは怪我してて出れない時に改善しなきゃって思っていたのに、やりきれなかったところが反省点です。(前半よかったが)あんなに正直、点差離れると思ってなかったですし、まあでも勢いのあるチームだと思っているんで、勢いをどこまで引き出せるかってのいうが僕らの役目で、リバウンドとったり、外からシュート打てる人にパスしたり、打ちやすい環境をつくったりってのを僕らはしなきゃって思っていたので、それはできたのかなって。打たせたり、リバウンド取れたりできていたので。それを後半まで持続できなかったのが敗因というか、ミスしたりファウルしたり上級生がくずれて、下級生をついてこさせられなくなったってことが敗因だと思います。(後半、消極的になったというのは)受け身にまわったっていうと抽象的ですけど、具体的にいうと20点まで離す意識がなかったかなって。(ディフェンスに関しては)ディフェンスはよかったと思います。前半は30点代に抑えられましたし、後半もそんな取られちゃったってわけでもないので。(明日に向けて)明日は同じようなチームなので攻めて、もちろん勝ちにいきますし、勝つために何をしなければいけないかっていう泥臭いところ、ディフェンス、リバウンドが相手より劣ってしまうと勝ち目がないので、そこを上級生がきちっとしめて、下級生がついてこれるような環境をつくりたいと思っています。

伊藤良太(環2・洛南高)

前半は自分たちのディフェンスがしっかりできて、速攻が決められたこととゾーンに対応ができたことで、点差が離れたと思うんですけど、3ピリオドで相手のゾーンが変わってガード陣を潰しにかかってきて、対応できなくなったことと小さなミスで相手に流れがいってしまったことが反省点です。ガードとしても流れを1本断ち切らなければいけなかったのですが、それができませんでした。4ピリまで競れたのに勝ちきれなかったので、最後の最後まで諦めないでやらなければいけないと思います。(改善すべきところ)リバウンドをとられてしまったり、小さなミスでやられてしまったりということは1人1人の気持ちの持ち方で変わると思うので、改善していきたいと思いますし、慶應の持ち味であるディフェンスを前から頑張って、速攻を出すことができれば、勝てると思うので、明日はそこを頑張りたいです。(一巡目と比べて)前回は後半で一気に離されてしまったのですが、今日は前半離して勝っていましたし、後半は離されてしまいましたが、接戦で終われましたし、やはり蛯名さんが入ったことによって、細かいところのキメであったり、オフェンスリバウンドに絡むことが増えました。ですが自分達に流れが来た時に、その勝負所で自分が決めきれなかったり、ミスしたりしてしまったので、残り3試合しかないのですが、切り替えて頑張っていきたいと思います。

大元孝文(環1・洛南高)

前半は慶應の流れが出てて、抑える所も抑えられていたんですけど、3Qになって相手が少し流れを掴みかけていた所で、それを食い止めることが出来ずにゴール下の部分でやられてしまい、その点差を詰めきれずに敗けてしまったのかな、と思います。(前半良い流れだったのは)国士舘の抑えるポイントっていうのはここ一週間ずっとやってきて、練習外でも試合に出るメンバーで集まって話し合いを繰り返して来ました。その甲斐あってか抑えることが出来たので、そこが良かったのかなと思います。(後半の失速は)オフェンスリバウンドを相手に取られてしまって、ゴール下を決められたことと、オフェンスに戸惑ってしまってそれを逆速攻に持って行かれた時に、相手の3ポイントが入ってしまったこと。その中で、少し慶應が焦ってしまった部分があったのかな、と思います。(後半シュートが落ちたが)力不足って言ってしまえばそれまでなんですけど。相手がプレッシャーを強めて来た中で、自分の持ち味のシュートで敗けたくなかったんですが、タフショットが目立ってしまって。3Q開始1分で自分のタイミングでシュートを打てないという中で、すぐに交代させられてしまって。ベンチに帰って凄い考えていたんですけど、そこでもまた出た時にタフショットっていう形で、自分のタイミングで打てなかったっていうのが、後半確率が落ちてしまった原因だと思います。(明日に向けて)慶應が意気込んで臨んだ試合で勝ち星を挙げられなかったんですけど、皆が言っているように、まだ入替戦が決まった訳ではないんで。駒澤は波に乗っているチームですし、そこに慶應のバスケットで勝ち切ることで、来週に向けて繋がる試合になると思うんで。明日はディフェンスやルーズボールっていう部分で慶應の良さを出して、そういう所で敗けずにしっかり勝ち切って、来週にまだ繋げられるように、頑張って行きたいと思います。

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