慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】早慶サッカー定期戦 インタビュー 端山豪

慶大随一のテクニシャン、端山豪(総2)。今季は前半戦途中から攻撃陣の中心としてチームを牽引し、不調だったチームを見事によみがえらせた。しかし、この活躍に至るまでには度重なる苦難があった。もがき続けたこの1年、そして初めて主力として迎える早慶戦への思いを語ってくれた。

他の選手たちのインタビューはこちらから→http://keispo.org/wordpress/?p=21926

「4年生とあの時一緒にプレー出来たことが今の自分の原動力になっている」

チーム随一のテクニックを誇る端山

チーム随一のテクニックを誇る端山

―初めに昨年のことについて伺いますが、チームは残留争い、ご自身は即戦力として期待されながら出場機会に恵まれず、端山選手にとって苦しい1年でしたか

「高校2年の終わりから怪我が多くて、高校3年の時はなかなか満足にプレー出来なくて、その中でプロと大学進学の選択を悩んで大学進学を選びました。ただ、大学入ってから高校の時の感覚でプレーしてしまって、やはり大学は高校とは全然違うので、元々技術面では自信があったんですけど、技術だけでは大学ではやっていけないと痛感しました。」

―具体的に大学と高校との違いはどういったところですか

「単純にフィジカルであったり攻守の切り替えのスピードだったり、判断の速さも大学ではもっと高校の時より上げていかないと身体の強い相手にコンタクトされたりボールを奪われてしまいますし、特に判断のスピードで違いを感じました。」

―昨年の終盤にはスタメン入りしてゴールも決めた中で、最後4年生と共に戦って得られたものはありましたか

「昨年の終盤に試合に出させてもらって、4年生やその下の3年生の1試合1試合に対する気持ちを感じました。後数試合で自分のサッカー人生が終わるという中でどういうプレーをするのかというのを見て、これだけ試合に懸けている先輩のために自分も一生懸命プレーしなければならないと思って、そういう部分を先輩達から学ばせてもらいました。」

―そうして迎えた今シーズンを振り返ってください

「昨年の終盤は試合にも出させてもらってゴールも決めましたが、ボールを持っている時はある程度やれると感じて、逆に今年に入ってからは、ボールを持っていない時間でどれだけ頭を使ってチームのためにプレー出来るかということが大事だと思ったので、そこは常に意識しつつ今後もキーポイントになると思います。」

―前半戦のベストゲームはどの試合でしたか

「日体大戦(第7節・2-1で勝利)か国士大戦(第6節・3-2で勝利)ですね。日体大戦だったら、それまでずっと先制点を奪われていた中で初めて先制することが出来て、ちょっと守りに入った形もありましたが、あそこで勝ち切れたことはリーグ戦の中でも重要な1試合でした。国士大戦は今年初めて勝った試合で、リードされても1人も諦めずに慶應らしくひたむきにプレーして逆転することはなかなか出来ないことだと思ったので、その2試合ですね。」

―ここまでのご自身のプレーに点数をつけるとしたら何点でしょうか

「50点ぐらいですね。シーズン開幕から4試合出られなかったということで、そこは自分の準備不足であったり怪我もあったのですが、選手としてまだ戦える状態に開幕に合わせられなかったことは自分の責任だと思います。それと、得点のチャンスがあった中で2点しか決められなくて、自分が外したシーンがたくさん思い浮かぶので、そういうのをもっと決められたら慶應の順位ももっと上にいったと思いますし、そういう面で決め切れずにいた部分が多かったので、それを含めて50点です。」

―端山選手がいない間に4連敗してしまいましたが、自分で何とかしたいという思いはありましたか

「自分が出てなくてチームに迷惑をかけているなという実感もありましたし、自分が出てこのチームを変えなくてはという思いもありましたけど、同時に今の自分がこのまま出てもこのチームを変えるだけの力はないというのも分かっていたので。自分の置かれた状況で自分の課題をまず克服して、自分の選手としての幅を広げていくことに集中して、試合に使ってもらえる時にこの流れを変えられるようにしようと考えていました。」

―そして明大戦(第5節)で復帰されましたが、久々にピッチに立てたことはやはり嬉しかったですか

「4試合辛い思いをしていて『いつかやってやろう』という思いはありました。その結果として、公式戦以外の試合や練習を見てもらって試合に起用してもらえたので、そういう面では素直に嬉しかったです。」

―端山選手が復帰されてから、リーグ戦では3勝、先日のアミノバイタルカップでは準優勝とチームの調子は上向いてきましたね

「自分が復帰したからというわけではなくて、本当はチームが苦しい時も頑張って粘って引き分けに持ち込めるようなチームにしたっていう方が正しいと思いますね。開幕から4連敗したことはそういう観点から見るとその時はまだチームとしての強さが足りなかったです。そこから自分が出始めてから負けなくなって、チーム全体が良い方向に進んでいったので、僕がどうこうではなくてチームが良くなっていったと思います。」

―最近はボランチで起用されたこともありましたが、ボランチを経験したことは自分のサッカーにプラスになりましたか

「高校時代はずっとボランチをやっていて、逆にフォワードがコンバートされたという感覚なので、逆にフォワードをやらせてもらって裏に抜ける動きだったり今まで自分に無い部分を養うことが出来たので、ボランチに戻るとフォワードで得た動きが意識出来たらボランチとしては幅が広がると思いました。」

―コーナーキックやフリーキックのキッカーを任されていますが、やはりプレースキックに自信はありますか

「直接狙うフリーキックは正直得意じゃなくて、日体大戦のフリーキックはちょっと上手くいきすぎましたけど、味方に合わせるキックはある程度自信を持って蹴れると思います。」

―2年生になって、チームを引っ張っていく自覚は芽生えてきましたか

「そうですね。1年生の時は本当にわがままで自分のプレーばかりしていて、今だから分かりますけど、ああいう感じだったらチームのためにはならないなと思います。本当に昨年の終盤に試合に出させてもらったことが大きくて、その4年生の思いだったりというのを感じました。試合に出るまで感じられなかったということが情けないんですけど、4年生の熱い思いを感じて、さらに慶應を一部の舞台に残してもらえて本当に絶やしてはいけないと思いました。4年生とあの時一緒にプレー出来たことが今の原動力になっていますし、あそこにいた1人として自分がこのチームを引っ張っていかなくてはいけないと感じました。」

―プロの練習にも参加されたとのことですが、プロの選手達から学んだことはありましたか

「プロの練習に参加しなくてもこのレベルで満足してはいけないと思うんですけど、参加させてもらうと改めて自分の未熟さを実感出来ますし、いつかプロを目指している身としてプロのスピードだったり判断の部分を体験出来ます。そういう面ではとても良い経験になりますし、自分が良い経験をするだけじゃなくて、プロの練習から得られたことを慶應に還元することが自分の役目だと思うので、自分が成長するだけじゃなくてそれをこのチームとして成長出来るようにここでも生かしていきたいと思います。」

「何が何でも早稲田を倒して慶應の皆で勝利の喜びを分かち合いたい」

―端山選手にとって早慶戦とはどんな意味を持つ試合ですか

「昨年までは早慶戦にあまり実感がなくて、多くの人が観に来てくれるので自分のプレーを見てもらいたいというぐらいにしか昨年は感じることが出来なかったです。でも昨年実際に試合の日になって多くの人がスタジアムに来てくれたこと、また仕事している仲間が多くいたことを見て、早慶戦は直前に準備をして成り立つものではないので、前々からマネージャーだったり主務・副務やこの部の選手全員が作り上げる舞台なので本当に責任は重くて、もしあのピッチに立つことが出来たら何が何でも早稲田を倒して慶應の皆で勝利の喜びを分かち合いたいと思います。」

―昨年はチームが4連覇を逃した上、ご自身も出場機会がなかったということで、やはり他の人以上に悔しさを感じましたか

「本当に悔しかったですね。たくさんの人が観に来てくれるので、その中で慶應が負けるというのはやっぱり自分の所属しているチームですし、本当に悔しかったです。退場した賢太郎君(長尾)の姿を見て、それも悔しかったし、主務・副務・マネージャー達の顔を見てて、自分があのピッチに立てていなかったことも悔しかったです。来年は自分があそこに立ってこの人達を勝たせてあげたいと感じました。」

―昨年の春から早大には勝てていませんが、苦手意識は感じていますか

「僕自身はまだ早稲田ときちんと試合をしたことがないので特にないですけど、チームとしてもそれほど苦手意識はないと思います。もちろんライバル視しているので、負けてはいけないという意識が強くて硬くなってしまう部分はあるかもしれないですけど、苦手意識というよりは良いライバルという感じだと思います。」

―勝敗を分けるポイントはどこにあると思いますか

「早稲田は昨年のインカレで優勝していて、チームとして全員が走って泥臭くプレーして、副将の三竿君もインタビューで『勝てればいい』みたいなことを言っていたので、全員がひたむきにプレーしてくるチームだと思います。逆に慶應も皆真面目で、チームのためにという思いが強い人達の集まりなので、どちらがチームのためにプレー出来るかがポイントだと思います。」

―早大で警戒している選手はいますか

「自分が東京ヴェルディユース出身なので、一緒にプレーしていた三竿君は警戒していますね。良いクロスをあげるので。」

―慶大が早大より上回っていると感じる部分はありますか

「比較は難しいですけど、自信を持っている部分ということではやはり慶應は攻撃力があると思っていて、早稲田も良い守備をしますけど、慶應の攻撃力は関東リーグでもはまっている時は上の方にあるんじゃないかなと思うので、こっちがいかに点を取るかという勝負だと思います。」

―早慶戦は多くの人のサポートの下で出来る試合ですが、そのような試合に出られることをどう感じていますか

「まだ誰が試合に出るか分からないし、今早慶戦に向けてチーム全員で競争している段階ですけど、舞台を作ってもらっているので、昨年のたくさんの人が入った国立の風景が思い浮かぶんですけど、あのような舞台を作ってくれているのはこの部の皆なので、自分があのピッチに立つことを想像すると、この部の全員、特に主務・副務・マネージャーに感謝の気持ちでいっぱいです。」

―今年が最後の国立開催ですが、1人のサッカー選手として国立のピッチでサッカーが出来ることはやはり格別ですか

「サッカーの聖地だと思いますし、国立競技場でプレー出来る機会は滅多にないことなので、この伝統のある早慶戦を国立でやらせてもらえるというのは本当に光栄なことですし、国立に恥じないプレーをしたいと思います。」

―ちなみに端山選手は国立でプレーされたことはありますか

「中学生の時に高円宮杯の決勝でたしかプレーしています。」

―観客に見てもらいたい自分のプレーはありますか

「高校時代から自分は勘違いプレーヤ―だったんですけど(笑)、技術面には自信があって、そこに頼ってしまうというかチームのために泥臭いプレーが出来ない選手だったので、そこを大学に入って色々なサッカーに触れて色々な人と関わってそういう部分が変わったというところを見て欲しいです。」

―早慶戦に向けての意気込みをお願いします!

「早慶戦で求められているのは勝利だけだと思うので、慶應らしく早慶戦まで謙虚に取り組んで、ひたむきにプレーして皆で勝利を分かち合いたいと思います。」

端山選手お忙しいところありがとうございました!

(取材・慶應スポーツ新聞会 ソッカー班 飯田駿斗)

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