慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】慶大らしいプレーで圧倒 筑波大に勝利 /関東大学対抗戦 筑波大戦

対抗戦3年ぶりの筑波大の勝利に選手たちは歓喜した

対抗戦3年ぶりの筑波大の勝利に選手たちは歓喜した

 

 遂に大学ラグビーの本番を迎える日がやって来た。対抗戦の開幕だ。慶大の開幕戦の相手は昨年と同じく筑波大。昨年の大学選手権準優勝校で、SH内田・WTB福岡と2人の日本代表を擁しBksの破壊力には定評のある強豪校だ。試合は12分にモールからトライをとられ先制こそ許すものの、その後は慶大が自分たちのやってきたことを全て出して逆転に成功。そのまま逃げ切って対抗戦初戦を白星で飾るとともに、強豪相手に大金星をあげた。

 

関東大学対抗戦A VS筑波大

2013/9/15(日)15:00K.O.@秩父宮ラグビー場

 

得点
慶大
 
筑波大
前半
後半
 
前半
後半


T




G




PG




DG


13

小計


20
合計
12
 

 

得点者(慶大のみ)

T=下川、児玉、木原

G=佐藤

PG=宮川

 

慶大出場メンバー
ポジション
 
 
1,PR
三谷俊介(総4・国学院久我山)
→18秋田智樹(総4・川越)
2.HO
中尾廣太朗(環4・長崎北)
→17神谷哲平(総3・桐蔭学園)
3.PR
青木周大(商3・慶應)
 
4.LO
小山田潤平(経3・慶應)
 
5.LO
白子雄太郎(商3・慶應)
→19川原健太郎(環3・小倉)
6.FL
濱田大輝(総4.桐蔭学園)
 
7.FL
木原健裕(総3・本郷)
→20山城慎平(商4・慶應志木)
8.No.8
森川翼(環3・桐蔭学園)
 
9.SH
南篤志(総2・清真学園)
 
10.SO
宮川尚之(環4・成蹊)
→22佐藤龍羽(環4・茗溪学園)
11.WTB
下川桂嗣(商3・修猷館)
 
12.CTB
石橋拓也(環3・小倉)
 
13.CTB
大石陽介(環4・修猷館)
→23関東申峻(総3・宮古)
14.WTB
浦野龍基(政3・慶應志木)
 
15.FB
児玉健太郎(環4・小倉)
 
 

後半のトライなど攻守にわたり活躍したFL木原

後半のトライなど攻守にわたり活躍したFL木原

前半最初にチャンスを作ったのは慶大。2分、筑波大の反則からFB児玉(環4)のキックで敵陣10mのところまで侵入。しかし、相手にターンオーバーを許しトライには至らない。4分にも児玉のPKがゴールラインを割ってしまいチャンスを逃してしまうなど、好機をものにできなかった慶大は徐々に筑波大に流れを渡してしまう。8分に慶大の反則から筑波大がPGを選択。先制点を許すかと思われたが、筑波大がこれを外し得点は動かなかった。しかし、その後も筑波大の勢いは止まらず12分にモールから日本代表SHの内田に一瞬の隙をつかれ抜け出され7点を先制されてしまった。なんとかして追いつきたい慶大は直後の14分、敵陣のスクラムから児玉が突破をはかる。そして徐々に自分たちのペースをつかんだ慶大は21分、WTB浦野(政3)のゲインから敵陣に侵入すると、そこから左サイドに展開し大外ががら空きに。最後はWTB下川(商3)が走り込んでトライを挙げ5-7と追い上げた。さらに23分、CTB石橋(環3)が相手の反則を誘うと、児玉の素晴らしいキックで一気に敵陣に侵入する。ラインアウトはスチールされるが、直後に筑波大の反則から絶好の位置でPGを獲得。これをSO宮川(環4)が落ち着いて決め8-7と逆転に成功した。33分には宮川のハイパントからカウンターを許しピンチかと思われたが、SH南(総2)の好プレーで未然に防ぐ。その後PR三谷(総4)がけがで交代するというアクシデントもあったが、39分に再び児玉のキックから相手ゴールに迫る。しかし、その後のスクラムで慶大は反則を取られてしまい、そこで前半終了かと思われたが、ドラマはここにあった。筑波大のキックがラインを割らずインボールとなり慶大のチャンスとなる。最後は南が抜け出して児玉にラストパス。児玉が走りきって貴重なトライをあげ13-7と6点リードで前半を折り返した。

 

No.8森川がセットプレーに貢献した

No.8森川がセットプレーに貢献した

何とかして勝利を得たい慶大であったが、宮川主将がけがで後半開始から退いたこともあり、立ち上がりから筑波大が攻める時間が続く。しかし、慶大も持ち前のタックルで筑波大の前進を許さない。すると9分、佐藤(環4)から浦野に絶妙なキックパス。ボールのバウンドが浦野の手前で変わってしまい惜しくもトライには至らなかったが、このプレーで慶大は流れをつかむ。そして14分、PR秋田(総4)のターンオーバーからチャンスを作るとNO8森川(環3)のゲインからFL木原(総3)が中央に押し込んでトライ。慶大が勝利を大きく引き寄せる追加点を挙げた。しかしその後はまたもや筑波大の猛攻にあう。22分には相手のキックパスがつながりあわやトライを取られるかと思われたが、南が体を張ったプレーで決定機を未然に防いだ。その後も慶大はゴール前での防戦を強いられるが、筑波大のハンドリングエラーの多さにも助けられ中々ゴールラインを割らせない。しかし35分、ついに右サイドを突破されてトライを許す。その後最後の力を振り絞った慶大は徐々に攻めに転じ、39分に石橋のゲインから相手の反則を誘い絶好の位置でPGを獲得。これを決めてノーサイドかと思われたが、佐藤が外してしまう。それでもその後得点を許さず20-12でノーサイド。慶大が昨年の対抗戦王者から貴重な勝ち星をあげた。

 

勝利の瞬間、選手たちは拳を天高く突き上げ喜びを爆発させた。見事に対抗戦白星スタートを決めた慶大だが、筑波大のハンドリングエラーとタックルミスの多さに助けられた面や、ラインアウトの精度など反省すべき点もある。この試合の途中で退いた宮川と三谷のコンディションも心配だ。しかし、この“勝利”という結果は色褪せることはない。2年連続で対抗戦5位に沈んでいた慶大にとって、この1勝はとても大きなものになっただろう。特にディフェンス面でのターンオーバーが多く、粘り強く戦えたことが大きな勝因だろう。また、それによって福岡などの相手の強力なBksに仕事をさせなかった。大きな自信を得た慶大の次の相手は日体大。目標である大学選手権ベスト4に向けて、次も負けるわけにはいかない。

 

【ケイスポ的MOM】進化を経て2年ぶりの対抗戦出場 FB児玉健太郎

特にキックにおいて児玉が存在感を存分に発揮した

特にキックにおいて児玉が存在感を存分に発揮した

 

今日の勝利を陰から支えたのは児玉のロングキックだろう。元々ロングキックの精度とランのスピードには定評がある。この試合でも「あまりいいランではなかった」と言いながらも南からのパスを受けてトライを挙げた。さらに、上級生になり「周りを見られるようになった」と、視野の広さにも磨きがかかっている。新たな武器を得たエースが今後も慶大を勝利へと導く。

 

(記事・住田 孝介)

 

コメント

 

和田監督

本日が対抗戦の初戦で、自分にとっても初めての公式戦ということで、特別な1戦になりましたが、選手たちがこれまで練習してくれたことを全てだして昨年の対抗戦王者である筑波大に対しチャレンジして勝利を収めることができ、非常に嬉しく思います。しかし、まだ1試合終わっただけで、まだ道は長いので、反省すべきことは反省して、次に向けてやっていきたいです。

 

PR青木 周太

(今日の試合をふりかえって)めちゃくちゃきつかったです。イレギュラーなこともあって1番と3番の交代などもあったんですが、とにかくFwdからゲーム作ろうと思っていたのでそこだけ意識しました。(筑波大に3年ぶりの勝利ですが)負けが越していて、でも自分達のやって来たことを出せれば勝てると思ったし、Fwdがゲーム作ろうとしていたし、とにかく最高の準備をして来たので最高の結果を残せると信じていました(セットプレーの出来は)3番のときはあまり安定しなかったんですけど1番に入ってスクラムは安定したのと、ラインアウトは後半疲れて失敗が多くなってしまったので修正したいです。(後半は相手のミスにも助けられましたが)出足鋭くディフェンスにいってそれが相手のミスを誘ったと思うし、慶應はディフェンスのチームなので積極的にプレッシャーかけていけば今日みたいなラッキーが起こると思っています。(課題は)個人的にはセットプレーを安定させてチームに貢献するというのと久々にフルで出場してフィットネスがついていかなかったのがあるので修正したいです。チームとしてはアタックの精度を上げて敵陣に入ったときに必ず点とれるようなチームにしたいです。(つぎの試合に向けて)自分にできることは限られているし、ひとつひとつこなしていくことが勝利につながるとおもうので、今日みたいにリーダーがいなくなったときに三年生が引っ張るように頑張りたいです。

 

LO小山田 潤平

(開幕戦勝利おめでとうございます)ありがとうございます。(今の気持ちは)本当に嬉しいです。(試合を振り返って)ラインアウトに関しては前半はやりたいことができましたが、対応されたときに上手くいかなくなってしまいました。相手に対応されたら更に変えて相手のディフェンスの一歩上をいく、ということはできなかったのでそこは改善していきたいところです。(強化してきたフィジカルについては)SHから直接もらって相手にぶち当たるところでFwdが前に出れていたことが勝因のひとつです。そういう意味ではフィジカルの成果は出たと思います。(他にも夏の成果を実感するような瞬間はありましたか)夏やってきたことは基本プレーとフィジカルです。フィジカルについては今言ったとおりで、基本プレーもブレイクダウンは重点的にやりました。ターンオーバーされる場面もありましたが、いい場面も結構ありました。課題も出た反面、成果も出たなと思います。(いいスタートを切りましたが、今後の対抗戦に向けて)ラインアウトはしっかり修正して、まず安定させることと、逆に相手にはプレッシャーをかけられるように理解を深めていくのと、個人的にはブレイクダウン、ボールキャリアでもっと前に出られるようにやっていきたいです。

 

FL木原 健裕

(試合を振り返って)今日は基本的にペナルティーが少なくてすごくやりやすかったです。それと、一人一人がしっかりゲインして今日フォーカスしていたクリーンオーバーするということができていたので、テンポが出て自分たちのラグビーができたと思います。(自身のトライを振り返って)あそこは狙っていたんですけどいつ行こうかというところで、いいテンポで出たのでクリーンオーバーしたところを僕がピックしてという感じで僕の力というよりみんなのトライです。(セットプレーについて)ラインアウトで筑波さんからいいプレッシャーがきたので僕たちも焦って何本かミスしちゃったんですけど、いつもよりは少ないかなと。でもまだ課題なので次の試合までに改善していかないといけないと思います。(初戦で筑波大に勝利したが)副将の濱田さんも言ってたんですけど、喜ぶのは今日まででまた明日から試合続くのでそれに向けて練習しようと思います。キャプテンと三谷さんがけがしたのでその分チームを盛り上げていきたいと思います。(次に向けて)次は僕らしくもっと走ってタックルして、今日できなかったことを改善して勝ってチームに勢いをつけたいと思います。

 

CTB石橋 拓也

(今日の試合を振り返って)今までやってきたことが実になったという感じです。(一番の勝因は)ディフェンスだなと思います。(どのような準備をしてきたか)今まで春はいい結果だったんですけど、夏はよくなかったのはフォワードとバックスのコミュニケーションが上手くいかなくて、今日の試合ではそれが上手くいったことがよかったと思います。(今日感じた課題は)とりあえずやっぱりミスが多くてそれを確実になくして取れるところをとっていくという基本的なところです。(次の試合に向けて)この試合勝ったので浮かれることなく次も勝ちたいです。

 

CTB大石 陽介

(試合を振り返って)最初から自分たちのペースでいけて、宮川と三谷がけがしても代わりのプレイヤーが全員で声をかけながらできたので良かったと思います。(筑波大のBksを警戒していたようだが)最初の印象としてはやっぱりラインスピードがあったので、途中から詰めるようにして自由に走らせないようにということは考えてやりました。(大石選手のタックルが光っていたが)福岡堅樹くんに走らせたら相手もリズムに乗ってしまうのでそこは狙ってました。(勝因は)今日はディフェンスが良かったです。みんな気持ちが入っていたというのと、基本プレーがしっかりできていて相手よりミスが少なかったと感じました。(次に向けて)次の試合も緩むことなくいい勝ち方で勝ちたいと思います。

 

WTB下川 桂嗣

(今日の試合を振り返って)秋最初の試合ということで夏からこの試合にフォーカスしてきたので、素直にこの結果が嬉しいです。(最初のトライについて)内側の選手が本当に上手くまわしてくれて僕は走るだけだったのですが、対抗戦初トライだったので嬉しかったです。(今日の勝因は)ディフェンスのところで全員が粘り強く出来て、ディフェンスからリズムを作れたのが良かったと思います。キックの蹴り合いで上手く陣地もとれていたのでそれも良かったと思います。(相手の印象は)一人ひとりが強くて、特にバックスは一体一の局面作っちゃうと抜かれちゃうなと感じました。(開幕戦、どのような意気込みで臨んだか)これに勝つか負けるかで今後の順位も変わってくるので、まずこの試合は勝とうということでやってきました。夏合宿は結果は気にしないでいいとは言われてましたが練習試合で負けたりして、ちょっといやな空気もあったのですが、今日勝ったことで今後どんどん強くなるかなと思っていて、楽しみです。(今後に向けて)次の試合も出していただけたら、どんどんチャレンジしてアピールしていきたいと思います。

 

FB児玉 健太郎

(今日の試合を振り返って)ディフェンス面で頑張れたのが良かったです。(筑波大について)SHとWTBが日本代表とBksにタレントが揃っているので、そこを意識しました(自身のプレーを振り返って)最初のキックを外してしまったのが反省点で、もっと精度を高めていかないといけないです。(久しぶりの対抗戦だったが)気持ちが入りました。

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