慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第16節 後期待望の初勝利!長いトンネルからようやく脱出 日体大戦

後期ここまで5戦全敗で今節を迎えた慶大。前節終了時の順位で暫定ながら最下位に転落し、何としても勝ち点を挙げたい試合となった。相手は、慶大と同様に後期まだ勝利のない10位日体大。目標を残留と改めた慶大にとって、勝ち点差6で残留圏内である日体大に勝って差を縮めたいところだ。試合は、両チームも流れをつかめずに迎えた23分。岩田修平が倒されPKを獲得すると、これを武藤嘉紀がしっかりと沈め慶大が先制。無失点のまま前半を終えると51分に武藤嘉紀のスルーパスから端山豪が決め追加点をあげる。66分には端山豪がコーナーキックを直接決めてリードを3点とする。82分、90+1分と立て続けにパワープレーから失点を喫したが、慶大が待望の後期初勝利。ピッチの選手だけでなく、スタンドで見守る慶大応援団も歓喜の渦に包まれた。

JR東日本カップ2013 第87回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ 

第16節 日体大戦

2013/10/13(日)13:50KO@足利総合運動公園陸上競技場

慶應義塾大学 3-2 日本体育大学

【得点者(アシスト者)】

慶大 23分 武藤嘉紀(PK) 51分 端山豪(武藤嘉紀) 66分 端山豪 

日体大 82分 稲垣祥(菊池俊介) 90+1分 菊池俊介

◇慶大スターティングイレブン



GK

福本晋也(商4・暁星高)

DF

溝渕雄志(環1・流通経済大学付属柏高)

DF

宮地元貴・(東京ヴェルディユース))

DF

久保飛翔(環2・済美高)

DF

増田湧介 (環3・清水東高)

MF

端山豪(総2・東京ヴェルディユース)

MF

松下純土(総4・國学院久我山高)

MF

岩田修平(総4・名古屋グランパスU-18)→90+4分後藤拓也(環4・市立浦和高)

MF

川田悠介(環3・桐蔭学園高) 

FW

長尾賢太郎(総3・神戸U-18 )→87分小林剛(環3・鎌倉高)

FW

武藤嘉紀(経3・FC東京U-18 )→89分平戸奨眞(法3・暁星高)



FWとしてスタメンに復帰し気持ちあふれるプレーを見せる長尾

FWとしてスタメンに復帰し気持ちあふれるプレーを見せる長尾

前節6失点を喫した慶大はディフェンスのメンバーを大きく入れ替えた。GKには福本晋也(商4・暁星高)がスタメン復帰。CBには「実力のある選手なので心配なく送り出した」(須田監督)という宮地元貴(総1・東京ヴェルディユース)、久保飛翔(環2・済美高)が入った。また、今季初出場の長尾賢太郎(総3・神戸U-18)がツートップの一角を務めた。 試合開始から強風の影響のためか両チームともなかなかペースをつかめない。そんな中、13分慶大がチャンスを作る。増田湧介(環3・清水東高)が川田悠介(環3・桐蔭学園高)とのワンツーで左サイドを突破。エリア内に侵入すると相手と交錯し倒れる。しかし判定はノーファール。その後日体大にボールを持たれる時間が続くが「守りから入ってボールを奪ったら速攻」(須田監督)という戦術が実を結び、相手に決定的チャンスを作らせない。そんな中迎えた22分、宮地元貴(総1・東京ヴェルディユース)が前線にロングボールを送るとこぼれ球に反応した岩田修平(総4・名古屋U-18)がエリア内で倒されPKを獲得。これを武藤嘉紀(経3・FC東京U-18)が確実に決め、慶大が先制する。その後も、武藤のミドルや川田のドリブルなどそれぞれの選手が持ち味を出していくがなかなかチャンスに結びつかない。このまま前半終了かと思われたロスタイム、絶体絶命のピンチが訪れる。コーナーキックのこぼれ球から左サイドを切り込まれるとマイナスのクロス。中で待っていた相手のシュートは飛び出した福本が体を張ってストップする。守護神のファインセーブでチームを救う。福本の活躍もありワンチャンスを生かした慶大がそのまま1点リードで前半を終える。

この日2得点をあげた端山

この日2得点をあげた端山

なんとしても追加点を奪いたい慶大は後半開始から攻勢に出る。3分、溝渕雄志(環1・流通経済大学付属柏高)のアーリークロスから武藤が合わせるが惜しくもオフサイド。そして慶大はまたしてもカウンターからゴールを奪う。6分、ディフェンスのクリアに反応した長尾賢太郎(総3・神戸U-18)が気持ちの入ったプレーでボールを奪取。パスを受けた武藤がハーフウェイライン付近からスルーパスを出す。このパスが裏に抜け出した端山につながり、端山が落ち着いてゴールに流し込み追加点。「自分が攻撃に厚みをもたらせられれば」(端山)という端山の機をみたオーバーラップが決まりリードを広げる。対する日体大も、16分、18分と立て続けにチャンスを作るが、「後輩と組むことで責任感が生まれた」(久保)という久保を中心とする慶大守備陣が跳ね返す。すると21分、端山がコーナーキックを直接決めてリードを3点に。そのままリードを守り切りたいところだったが、試合はこのままでは終わらない。 日体大はセンターバックをフォワードに上げパワープレーを仕掛けていく。すると、28分に短くなったクリアを拾われシュート。このシュートは枠を外れるも徐々に日体大にペースを握られてしまう。そして37分ついに「些細なミス」(久保)から失点してしまう。ロスタイム1分にも相手ロングボールのこぼれ球を押し込まれて失点。立て続けの失点で3点あったリードを1点にまで縮められてしまう。試合も残すところ2分、応援席には不安な空気が流れた。しかし、この日の慶大は前節までとは違う。「勝利するという気持ちが90分間切れなかった。」(松下主将)そして、試合終了のホイッスル。「自分たちのサッカーを徹底できた」(松下主将)慶大が待ちに待った後期初勝利を挙げた。

後期待望の初勝利に沸く慶大応援団

後期待望の初勝利に沸く慶大応援団

やっと連敗の長いトンネルを抜け、選手たちはホッとしたと口をそろえた。この試合に勝因はやはり戦術の統一、勝ちたいという気持ち、この二つに尽きるだろう。チームとしては決していい出来ではなかったと思うが、攻守にわたり前線を走りまくった長尾に代表される「がむしゃらなプレー」(武藤)がこの結果を生んだに違いない。これだけ気持ちを見せることができればおのずと結果はついてくる。この勝利で慶大は最下位を脱出。そして1試合消化が少ないなかで新しい目標である残留圏まで勝ち点3となった。そんななか次節の相手は王者専修大である。格上の相手ではあるが今節のような勝ち点を奪うサッカーを見せてくれるだろう。慶大の逆襲に期待だ。(記事 太田悠貴)

以下選手コメント

●須田芳正監督

(今日の試合の総括をお願いします)

これで負けたらもう数字的にも今年のリーグは厳しいということで今日の試合はとにかく勝とうという気持ちでプレーしようと言って選手を送り出しました。選手たちは本当によくやったと思います。今日はまずしっかり守りから入ってボールを奪ったら速攻を徹底しようということが戦術でした。それを選手たちがしっかりとやってハマったことがこの結果に繋がったのかなと思います。

(センターバックの起用についてはいかがでしょう)

先週も望月が退場になったあとこの形でやったですし、保田もケガということでセンターバックが彼らしかいないということで二人とも実力のある選手なのでなにも心配なく送り出しました。

(1点差に詰め寄られたときにどのような指示を出したのですか)

守れ。とにかく守れ。得失点差はもう関係ないので相手より1点多くとればいいということでもちろん無失点で終われたらよかったですが、とにかく勝てばいいので彼らは本当によくやったと思います。

(長尾選手の活躍と起用についてはいかがですか)

戦術的なところでの起用です。要するにカウンターで足の速い選手が必要だったので彼は非常よい走力を持っているので迷わず彼を起用しました。(前節からのこの1週間で)体も疲れていたと思いますが、5連敗もしてメンタル的にかなり疲れていたんじゃないかなと思ったので4日間オフにしました。頭が疲れている、自分が現役のときもそうだったので思いきってオフを与えて、心も体もリフレッシュしてもらおうということで水曜日までオフにしました。そして木、金、土しっかりトレーニングして試合に臨みました。実際、木曜日の練習ではみんな新鮮な気持ちでよくトレーニングしていたし、今日勝てたのでいいオフだったのかなと思います。

(次節に向けて意気込みをお願いします)

今日勝利したんですけど降格圏で苦しい戦いには変わらないので勝ち点を1点1点積み重ねていきたいです。今日は久しぶり に勝ったので嬉しいと思いますが、明日から次の試合に向けてしっかり準備していきたいと思います。

●松下純土主将(総4・國學院久我山高)

(今日の試合を振り返っていかがですか)

今日は自分たちのサッカーを徹底できたことと勝利するという気持ちが90分間切れなかったことが最大の勝因だと思います。

(後期初勝利の率直な感想は)

ようやく長いトンネルを抜けることができてほっとしているというのは事実ですけど、まだやっとここで残留という目標に向けた挑戦権を得られたというかまだ厳しいという状況は変わらないので、勝ったことは嬉しいですが、この結果に一喜一憂せず次の専修戦に向けてやっていこうということはみんなに話しましたし自分自身も切り替えていけたらいいと思います。

(自身のプレーを振り返っていかがでしょう)

守備の時間が長かったんですが、オレと端山で相手の縦パスを消すことであったり、セカンドを拾うことであったりとまぁある程度やるべきことはできたんではないかと思います。ですが最後、向こうが結構押し上げてきていて、僕らがバックラインに入ってしまってそこのこぼれ球を拾えなかったことで2失点してしまったので、そこはしっかり修正していかなくてはならないと思います。

(前節からの1週間で何が変わりましたか)

1つ明確になったのは日本一という目標から残留という目標に変わったことですね。4日間オフをもらって極端に言うとサッカーのことを考えずに過ごして。ある意味リフレッシュができて目標がまた明確になったことで、いい感じで今日の試合に臨めたのでこれを継続していけたらと思います。

(次節に向けて意気込みをお願いします)

厳しい状況には変わりないですけど、この勢いを持ってこの1週間しっかり準備して次の試合に臨みたいです。

●岩田修平(総4・名古屋U-18)

(今日の試合を振り返っていかがですか)

勝たなければいけなかったと思うので、本当に結果が出てよかったと思います。

(ご自身のプレーを振り返っていかがですか)

今日はチームのために走ったり、体を張ったりというのを意識していました。1点目のPKにつながるところは自分で取れて、持ち味出せたのかなと思うのでよかったなと思います。

(後半は押し込まれそうになりました)

3点目を取ってからはラインが低くなって、相手のロングボールですごく押し込まれる時間が続いてしまったので、そこはもっと声をかけて変えられればよかったんですけど。最後はギリギリ耐えられたのでよかったなと思います。あとは次の試合までにはしっかり改善したいと思います。

(前節の大敗からどのような練習をしていったのですか)

前節で負けて最下位になって、これからは気持ちの部分だったりゴール前で体を張る部分だったり、自分たちの求めているサッカーというのを少し捨てて、自分たちが勝てるサッカーをしようということを話していました。しっかり守備を固めてからのカウンターというのを意識して1週間練習しました。

(次節に向けて意気込みをお願いします)

残留に向けて一つも落とすことはできないので、勝利を目指して頑張りたいと思います。

●武藤嘉紀(経3・FC東京U-18)

(今日の試合を振り返って) 今日立ち上がり良いかたちで得点できて、いつもならばそこで失点して悪い方にいってしまっていたのですが、今日何とか耐えられて3対0までもちこすことができました。あとは守るだけでまあ失点してしまったのですが、勝てて良かったと思います。

(先制点となったPKを振り返っていかがですか)

岩田選手がPK取ってくれたので、自分は打つだけで、確実に決めることができました。

(今日の勝因は何でしょうか)

最後まで泥臭くサッカーしたことだと思っています。ここまで5連敗していたので、プライドは捨てて勝利にがむしゃらにプレーしようとした結果が勝利に繋がったと思います。

(チームの雰囲気はどうですか)

この勝利でだいぶ雰囲気は変わったと思います。次は王者の専修なので、専修にも勝てるようにまた頑張っていきたいです。

(今後に向けて)

自分のプレー云々よりチームのために戦ったり、そのためにボールとることだったりが大事になると思うので、一つ一つ地道にやっていって残留はしたいと思います。

●増田湧介(環3・清水東高)

(今日の試合の振り返りどうですか)

とにかく勝てたことが本当に嬉しいです。

(前節からのチームの修正点は何ですか)

チーム全員、一人一人がプライドを捨てて勝利のためだけに戦おうと今節に臨んで、その結果が出たので本当に良かったです。

(個人として意識したことは何ですか)

自分は今日ディフェンスラインだったので、ゴールを割らせないことを意識してやったんですけど、最後二失点してしまったのは残念ですけど勝ちにつながったので良かったです。

(久しぶりの勝利の味はいかがですか)

最高ですね。でもここがスタートなので、また残留に向けてやっていきたいです。

(次節に向けて)

今日の勝ちがあったからこそ、残留に向けてまた来週の試合に臨めますし今日の勝利はすごく大事なものだと思います。これに満足せずに次の試合から一戦一戦戦っていかないと残留はできないと思うので、この一週間しっかり準備していきたいと思います。

●長尾賢太郎(総3・神戸U-18)

(勝利おめでとうございます)

ありがとうございます。

(久々の出場になりましたね)

最後に出たのが総理大臣杯の明治大戦で、その後はトップからも外れてました。すごく悔しくて、アカデミーって言うチームに所属してたんですけど、試合に出れない中でも常にトップに上がってやるんだという気持ちで練習してきました。そういった想いの中で、ようやくトップに上がらせてもらうことが出来ました。今回はFWというポジションでしたけど、自分の持ち味である足の速さであったりスプリントであったり走力であると思っているので、今回の試合ではその持ち味を十分に発揮できたのかなと思います。

(どういう想いで試合に臨みましたか)

これまで、試合の外から応援していて、試合に出ている11人だけではなく、周りにいる選手たちも一緒に戦ってくれているということが大きく分かりました。今回ピッチに立つことが出来たので、まずは応援してくれている選手たちや、試合に出れない選手たちの想いを背負って、自分が慶應を代表してやってやるんだという気持ちでした。

(出ていない中で5連敗と苦しむチームを見ていてどういった想いでしたか)

自分が試合に出れないもどかしさもありましたし、何とかして試合に出たかったんですけど、裏方に回ることが多かったので、この状況を打開しないといけないとは思っていました。練習中からずっとアピールはしていたんですけど、ようやくそのアピールの成果が出たのかなと思います。

(次節は専修戦ということですが)

相手が専修ということで、自分たちは下のチームでチャレンジャーなので。監督もおっしゃっていますけど、自分たちは常にチャレンジャーなんだと。サッカーを楽しみ、かつ結果にこだわってやっていきたいと思います。

●端山豪(総2・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返っていかがですか)

本当に後がなかったので負けられない試合だということがみんなの共通認識としてあって望んで、内容だったりいろいろあると思うんですけどとにかく勝ち点3が欲しかったので、そこに関しては良かったと思います。

(勝利のホイッスルを聞いた瞬間の気持ちは何でしょう)

ほっとしたという表現が合ってるかなと思います。試合が終わってから20分くらいたったらもう次の試合のことが頭に浮かんできて、勝てたことは良かったですけど、これを次の試合に生かしていきたいです。

(2得点目は直接狙ったんですか)

あれは狙いました。

(今日はボランチでの出場でした)

前に速い選手を置いてカウンターで裏のスペースを狙うというサッカーをしていたので、そこにボールを配給することと、守備の部分で統率して全体のバランスをとることができたと思います。

(1得点目もそうでしたがFWを追い越す場面が多かったですね)

前の人だけで攻められるとは思っていなかったのでチャンスがあるときは上がっていって自分が攻撃に厚みをもたらせられればなと思って、それが得点に結びついたということは良かったです。

(次節に向けて意気込みをお願いします)

またここからゼロからスタートして勝ち点3を取りにいきたいです。

●久保飛翔(環2・済美高)

(どのような気持ちで試合に臨んだのですか)

久しぶりのスタメンということで、このチャンスをものにするんだという気持ちと、連敗していたので1勝して残留に望みをかけるということで、とにかく勝つということを意識していました。

(今日の試合を振り返っていかがでしょう)

前半と後半の最初まではよかったが、相手がロングボールを多用し始めてから自分たちの中で些細なミスが起きてそこから2失点という結果になってしまいました。それは防げるようなミスだったので、しっかり修正していかなければいけないなと思いました。

(前回と比べて自身のプレーで変わった面はありますか)

やっぱり前回に比べたら、責任感という面では自分の気持ちの中で変わった部分はあります。

(宮地選手とのCBのコンビについてはいかがでしょう)

宮地自身も自分に対して全く遠慮せずに言いたいことはしっかり言ってくれるし、お互いタイプが似たプレーヤーということもあるので、お互いのいいところも悪いところもよく分かっていると思うのでやりやすいです。

(次節強豪相手にどんな準備をしたいですか)

今やっている戦術をさらに突き詰めていくことから始めていくことが大切だと思います。

●宮地元貴(総1・東京ヴェルディユース)

(5連敗からどのように気持ちを切り替えて臨んだのですか)

負けてしまったことは仕方ないので、試合は待ってくれないので自分ができる最善の準備をすることだけ考えて1週間過ごしました。

(今日の試合通していかがですか)

最終的に2点取られてしまったが、やっぱり勝ち点3を取れたということは1番大きなことだと思うのでそれはすごいよかったです。

(守備面で改善が見られた点はどこでしょう)

この1週間ずっと守備のトレーニングをしてきて、相手に簡単に出さないことやちゃんと球際にいくところだったり、そういった基礎的なところができたと思います。当たり前のことが当たり前にできたということがよかったです。

(ロングパスの対応など、自身のプレーを振り返っていかがですか)

まだまだです。最後迷惑をかけてしまったので、これからは90分間ベストでできるようにしたいです。

(連勝に向けての意気込みをお願いします)

絶対に勝ちます。

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