慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】勝負どころでのミスに泣く 1点差で惜敗/大学選手権第二戦 明大戦

密集をこじ開ける青木

密集をこじ開ける青木

 立命館大に勝利し、目標に掲げた大学選手権ベスト4に向け白星発進した慶大。次なる相手は対抗戦でも接戦を演じたライバル・明大だ。慶大は序盤にペースを握り先制トライを挙げる。その後は逆転を許すも、前半ラストプレーのトライで再び逆転するシーソーゲームの展開に。しかし後半はミスから流れに乗れず、明大に再度逆転を許してしまう。最後の最後まで必死の反撃に出るも、あと1点が遠く1920で敗れた。

 

大学選手権セカンドステージ vs明大

1215日(日)14:15K.O.@秩父宮ラグビー場

 

得点
慶大
 
明大
前半
後半
 
前半
後半


T




G




PG




DG


12

小計
10
10
19
合計
20
 

得点者(慶大のみ)

T=服部2、青木

G=慶田、佐藤

 

 
ポジション
 
 
1.PR
三谷俊介(総4・国学院久我山)
 
2.HO
中尾廣太朗(環4・長崎北)
 
3.PR
青木周大(商3・慶應)
→16吉田貴宏(総3・本郷)
4.LO
小山田潤平(経3・慶應)
→19松野裕大(経4・慶應)
5.LO
白子雄太郎(商3・慶應)
 
6.FL
濱田大輝(総4・桐蔭学園)
 
7.FL
木原健裕(総3・本郷)
 
8.No8
森川翼(環3・桐蔭学園)
 
9.SH
渡辺諒介(経4・慶應)
→21猪狩有智(経4・慶應志木)
10.SO
慶田兼紹(商4・慶應NY
→22佐藤龍羽(環4・茗溪学園)
11.WTB
服部祐一郎(総3・國學院久我山)
 
12.CTB
石橋拓也(環3・小倉)
 
13.CTB
大石陽介(環4・修猷館)
 
14.WTB
下川桂嗣(商3・修猷館)
 
15.FB
児玉健太郎(環4・小倉)
 
 

先制トライを奪う服部

先制トライを奪う服部

慶大のキックオフで試合が始まった。最初にチャンスを作ったのは慶大。敵陣でボールを支配し、ラインアウトを起点にアタックを仕掛けていく。2分にはインゴールへとボールを持ち込むも、グラウンディングには至らず先制とはならない。それでも相手のラインアウトをスチールするなど慶大のペースに持ち込んでいく。11分、パスで左サイドへ展開していくと、PR三谷が相手ディフェンスを引きつけ、外側で余ったWTB服部にボールをつなぎトライ。5—0と先制に成功する。勢いに乗りたいところだったが、ここから明大のFwdを中心とした攻撃に苦戦してしまう。ペナルティを犯しPGを許すと、その後もハイパントから一気にエリアを奪われ、31分にはゴール際の密集で押し込まれて被トライ。5—10と逆転される。しかし前半終盤は再び慶大が攻め込む展開に。前半ラストプレー、ラインアウトからFwd戦でトライを狙った慶大は、PR青木が強引にインゴールへと突っ込み逆転トライ。12—10とリードし前半を終えた。

 

ゲインを試みる森川

ゲインを試みる森川

後半開始直後も慶大ペースで試合が進んだ。しかし、キックやラインアウトでのミスが目立ち始め、徐々に歯車が狂っていく。再び流れは明大へと傾き、慶大は自陣ゴール前での防戦を強いられる。後半23分にPGを献上し再度逆転を許すと、30分にFwdが「我慢しきれず」(FL濱田副将)トライを奪われる。12—20とされ1トライ1ゴールでは追いつくことのできない状況に置かれた。慶大は35分にPGを狙ったが、これはわずかに飛距離が足りず得点できない。絶体絶命となった38分、素早いパス回しで一気に展開。CTB大石がディフェンスを引きつけると最後は服部が快足をとばしトライを決め、19—20と1点差まで詰め寄った。その後もラストワンプレーまで諦めずにゴールに迫った慶大だったが、相手のディフェンスを打ち破ることはできず反撃もここまで。1点差で惜敗した。

 

ノーサイドの笛に選手たちはがっくりと崩れ落ちた。最後まで息詰まる接戦を演じたが、「チャンスでのラインアウト、タッチキックのミス」(和田監督)に泣き、流れに乗り切ることができなかった。この試合の結果、明大の勝点は11、慶大は8となり、大学選手権ベスト4進出争いは明大が一歩リードする形となったが、まだ慶大にも進出の可能性は残る。セカンドステージ最終戦の東海大戦まで、気の抜けない戦いが続く。

 

【ケイスポ的MOM】前半終了間際のトライを呼んだ、ラインアウトの進化 LO小山田潤平

日々成長中の小山田

日々成長中の小山田

ラインアウトにおける大黒柱として今季スタメン出場を続ける小山田。シーズン当初はラインアウトの成功率が低く苦悩したが、シーズン終盤にかけ徐々にその安定感が増してきた。この日の前半はラインアウト成功率が100%。加えて相手ボールをスチールする場面も見られた。前半終了間際では、明大のペナルティに対しPGを狙うという選択肢もあったが、あえてタッチキックからラインアウトを選択。そのキャッチも成功し、そこから前半ラストプレーでの一時逆転となるトライが生まれた。今季の課題とされてきたラインアウトが慶大の武器に変わった瞬間である。ミスの出た後半は「大事なところでうまくいかず、負けにつながってしまった」と肩を落としたが、この悔しさをバネに今後さらなる進化を遂げてほしい。

 

(記事 大貫心明)

 

コメント

 

和田監督

(試合を振り返って)大学選手権ベスト4に向けて負けられない試合という思いで、トーナメントのつもりで挑みました。ただ、力及ばず負けてしまいました。選手は最後まで諦めずやってくれていましたので敗戦自体は私の責任だと思います。まだベスト4への可能性は残された状況ですので、東海大学戦に全力を尽くすことに気持ちを切り替えて準備をしたいと思います。(期待通りにいかなかった部分は)チャンスでのラインアウト、タッチキックのミスやキック合戦の中でもっとチャレンジすべきだったところなどアタックをやりきれなかったところがありました。

 

FL濱田副将

(試合を振り返って)厳しい戦いになるのは覚悟してディフェンスでは80分間我慢し続けようということで挑みましたが、我慢しきれず得点を許してしまいこのような結果になりました。ですが、もう今から東海大学戦に向けて気持ちを切り替えてやっていこうと思っています。(最後1点差に詰め寄ってからはどのようにトライを取ろうと考えていたか)春から取り切ることはやってきていたので自陣から攻め続けて継続してトライを取ろうということとDGという2つの戦法で考えていました。

 

HO中尾廣太朗

(今日の試合にどんな気持ちで臨んだか)いつも通りです。気持ちを切らさず自分らしく戦おう、ただそれだけです。(今日の試合を振り返って)かなり自分のミスで迷惑をかけたなと感じています。下を向いていてもまた迷惑をかけるだけなので、前を向いていこうと思っています。(先週うまくいかなかったラインアウトについて)前半はうまくいったんですけど、後半大事なところでミスをしてしまって迷惑をかけてしまいました。(スクラムがうまく組めない場面が多く感じたが)スクラムあんまり合わなかったんですけど、そこはあんまり意識していなくてほかのプレーを考えていました。(次節にむけて)進退はほかの任せることになってしまったんですけど、勝つだけなんで頑張ります。

 

LO小山田潤平

(明大は一度戦った相手、意気込みは)一回勝った相手なので、次は圧倒しようと思って臨みました。(今日の試合を振り返って)僕の任されているラインアウトは、思うようにできた部分もあったんですけど、大事なところでなかなかうまくいきませんでした。そこが正直負けにつながってしまったので、もっと改善していかなきゃなと思っています。(明大の印象は)個々が強いという印象で、慶大に比べてみんな名前も有名ですし、一対一になったときに前に出る力があります。そういう部分で後手後手に回ってしまったところが途中であって、もっと慶大は“群がる”と言うかどんどんアタックもディフェンスも孤立せずに、2人3人で相手に向かっていかないと勝てない。そういうところを徹底しきれなかった部分も今日の敗因だったのかなと思います。(序盤、攻撃面で相手にプレッシャーを与える場面があったが)もちろんそれは用意してきたことがあったのでそれがうまくまわったと思います。逆に後半は敵陣に入ろうという部分で相手にそれをやられてしまって、こっちの良いアタックの起点ができずにうまくアタックを始められなかったのが悔しいです。前半はそういう意味ではアタックが良い起点を作れたのでうまくまわったのかなと思います。(次の試合に向けて)まだ(準決勝進出の)可能性はあるので一戦必勝で、いい準備をしてしっかり臨んでそして勝利して。諦めずにチーム一丸となってしっかり戦っていきたいと思います。

 

LO白子雄太郎

(試合を終えて)絶対に勝ちたかっただけに悔しい気持ちが強いです。特に1点差ですし、途中までいい流れで来ていたので。後半最初も敵陣深くに入ってチャンスが作れたんですけど、ミスから取りきれず陣地を戻され、結果我慢しきれず取られてしまいました。Fwd戦を振り返って)十分やれていましたし、勝っていた部分もあったと思います。でも長い時間自陣に入られていると我慢しきれなくなってきます。そうしたエリアマネジメントの部分で負けて、自陣で釘付けになってしまって我慢できなかったことが敗因です。(ラインアウトは前半とても決まっていたが)マイボールはサインを散らして色んなところで取ろうだとか、人数を変化させてアクセントをつけることを試みました。悪くなかったですが、重要なところでミスが出てしまいました。ラインアウトのディフェンスはプレッシャーもかけられましたし、コーチたちが分析した結果を落とし込むことができました。(前半ラストプレーでPGではなくトライを狙ったのはラインアウトの調子が良かったからか)そうですね。やっていた感じでは取れる気がしていましたし、いけるだろうと。まだ前半なのでチャレンジして、結果トライになったので前半は良い終わり方ができました。(最後に勝敗を分けたものは)集中力ですかね。最後に甘さが出てしまいました。ディフェンスに隙が出て相手に取らせてしまったと思います。

 

FL木原健裕

(今日の試合に対してどう向き合っていたか)この試合に勝って、国立に王手をかけようというメンタルで挑みました。(それを踏まえ、今日の結果をどう振り返るか)僕自身、本当にタックルの面でも、ブレイクダウンの面でも相手に全力でプレーされたり、点数を与えてしまったり、後は個人的に課題の残る試合で本当に悔しいんですけど・・・チームとしては最初に得点できて最後に負けそうになった時もしっかり諦めずにプレーできたんですが、ああいう結果になってしまって・・・何ともいえないです。とにかく悔しいです。(ブレイクダウンの出来について)僕のサポートや、寄りというのを一番意識しなければならなかったのですが、試合中に体が動かなかったというのが実力なんだなと感じました。(前回明大には勝利しているが、印象は違ったか)いや、特にそんなには変わらなかったんですけど、自分たちの詰めの甘さと、叩くところで叩ききれなかったのが敗因かなと思います。(次回の東海大戦への意気込み)まだ(進出の)可能性は残っているので、少し下を向いてしまうかもしれないんですけど時間がないので、前を向いて、気持ちをもう一回入れ直して臨みたいと思います。

 

NO8森川翼

(今日の試合への思いは)今日負けたら、まだ終わりではないんですけど、相手頼みの展開になってしまうので、どんなスコアでも、1点差でもいいという思いで臨んだんですけど、こういう展開になってしまいました。(今日の勝敗を分けたポイントは)前半は割と耐えたんですけど、後半はなかなか自陣を抜け出せず、ずっと相手のアタックを受けてしまいました。個人的に言うと、後半の終盤に自陣でペナルティを犯してしまって、PGで3点を決められたことが敗戦につながったのかなと思います。(今日のスクラムやラインアウトはどうだったか)スクラムは最初押されて、結構プレッシャーを受けたんですけど、だんだん安定してきて、ラインアウトもけっこうスチールできたり、マイボールはけっこう取れていたので、セットプレーはそこまで悪かったわけではないです。(自身のプレー全体を振り返るとどうか)今日はなかなか自分の個人技というか、ゲインとかで勢いづけたかったんですけど、なかなか一発の流れを変えるようなプレーができなくて、むしろそれが悪い方向に転がってキックも決められちゃったんで、正直あまり良くなかったです。(来週の試合への意気込みは)明治の試合の結果にもよるんですけど、まだチャンスは残されているので、明後日火曜日の練習から、一歩一歩詰めていって、臨みたいと思っています。

 

SH渡辺諒介

(今日の試合を振り返って)ディフェンスで我慢しようってことを徹底しようと思ってたんですけど、やっぱりエリアを取れないところから自陣に釘付けになってしまいました。(意識したことは)Fwdが強いチームだったのでエリアを取ろうとはしてたんですけど なかなか取れなかったです。意識してたのはそこですかね。(自身のプレーを振り返って)アタックのところでなかなかいいテンポを作り出すことができなかったんでちょっと課題かなと思います。(次の試合への意気込み)自力で次のステージに行くのは厳しいんですけど、しっかりと東海には勝って結果を待ちたいと思います。

 

 

CTB大石陽介

(明大との対戦だったが)対抗戦のことはなかったことというか、前回戦った時の明大とは違うチームに変わったと思っていたので、勝ったことは忘れてしっかり基本からやっていくつもりでした。(相手を2トライに抑えたが)立命館大戦で、我慢するディフェンスというか、いいディフェンスができたので、そのイメージをもって、前に出られるところは出ながらも我慢するディフェンスを80分間続けるということを意識していました。1番の反省点は)前半、ペナルティの後の速攻をバックスで得点できなかったこと。冷静に、タッチに出してフォワードでいくという手もあったなと思います。(東海大戦に向けて)まだ明大の結果によっては国立の可能性が残っているので、反省すべきところは反省して、今日の敗戦は忘れて次の試合で4トライ取って勝てるようにがんばりたいと思います。(東海大のイメージは)明大と同じく春のメンバーとはだいぶ変わっていると思いますが、フォワードが縦方向に強いと思うので、それに対してうまくバックスがフォローしていきたいと思います。

 

WTB服部祐一郎

(今日のプレーを振り返って)トライをとりきれないシーンがいくつもあって、そこでチームに迷惑をかけてしまったところがあったので、そこが次への課題と思います。(2トライのシーンを振り返って)1トライ目は大石さんがいいパスをくれて、2トライ目は三谷さんがいいボールをつないでくれて、後は自分で走り抜けるだけだったので、特に満足はしてはいないです。(明治のプレーを振り返って)絶対勝とうという気持ちでのぞんだが、最後は明治大学さんに粘られてしまったので、下を向いている暇はないので、前を向いてやるだけです。(来週の東海大戦に向けて)まず勝つことが大前提なのでしっかり勝って、他力本願になってしまうのですが、まずはこの1週間東海大学に勝つことだけを考えて準備していきたいと思います。

 

WTB下川桂嗣

(今日の試合を振り返って)ディフェンスでFWが頑張っていたんですが、BKのミスでFWを前に出せなかったのが反省点です。(明大が相手だったが)もっと強いと思っていたし、強かったは強かったですが負ける感じではなかったですね。(自身のプレーについて)前半のハイパン処理でで受けてしまって結果ターンオーバーされて最終的にトライまでいってしまった部分があったので、個人的に一番の反省点です。(収穫と課題は)立命大戦からディフェンスで我慢することは形にはなってきていると思います。逆に課題はBKでいかにFWを前に出せるかという部分かなと(次に向けて)とりあえず東海に勝って、明治の事は考えず自分達がやれる最善の事をやっていきたいと思います。

 

FB児玉健太郎

(今日の試合を振り返って)ディフェンスですごく粘れていましたが、自分のミスで流れを相手に渡してしまいました。(明大について)Fwdが前に出てくるので、警戒していました。(自身のプレーを振り返って)いいプレーもありましたが、タッチキックが外に出なかったのと、ダイレクトキックを2つしてしまったのが全てだと思います。大事な所で良いキックが蹴れませんでした。(最後のキックについて)自分の判断ミスです。(ディフェンスについて)ここはよくやれていたと思います。(慶大のペースに持ち込みながら勝てなかった理由)明大は敵陣に入ってからの決定力がありました。(東海大戦に向けて)まだ可能性はあるので、その可能性を信じて切り替えてやっていきたいです。

 

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