【バスケ】最後まで諦めず健闘するも、ベスト4進出ならず vs拓殖大戦

前日の勝利で6年ぶりのベスト8進出を決めた慶大。ベスト4をかけた拓大との注目の一戦は両者一歩も引かない熱戦となったが、僅かに力及ばず悔しい結果となった。    
2015/06/12()@代々木第二体育館
第55回関東大学バスケットボール新人戦 vs拓殖大
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 11 24 20 12 67
拓殖大 23 14 13 22 72
◆慶大スターティングメンバー◆
PG 加藤舜王(法2・慶應義塾志木高)
SG 堂本阿斗ディーン(商2・慶應義塾高)
SF 高橋晃史郎(政2・慶應義塾高)
PF トカチョフサワ(環2・國學院久我山高)
C 木村能生 (環2・東山高)
 

得点だけでなくディフェンス面での活躍も目立つサワ

得点だけでなくディフェンス面での活躍も目立つサワ

1Q、出だしから慶大にとって苦しい展開となる。開始早々堂本、木村がシュートファウルを犯し、拓大が4本のフリースローをきっちり決め先制。流れを簡単に渡したくない慶大は高橋が力強いポストプレーからファールを貰いフリースローを獲得し1点返した。しかし、再び直後のファウルで流れは拓大に。確実に得点を重ねる拓大に対し、慶大は自分たちの形で攻めることが出来ずにいた。原匠(環1・近大付属高)、澤近(環1・高知学芸高)、鳥羽(環1・福大大濠高)ら1年生3人をコートに送り出し悪い空気を払拭しようとするも、ディフェンスでのミスが目立ち、オフェンスでも本来の攻撃力を発揮できない。開始7分を過ぎた時点で15-1という壊滅的な状況に陥ってしまう。そんな中でも「心配はしてなかった」と語る阪口HCはタイムアウトを要求し立て直しを図る。再開直後拓大に3Pを決められたものの、ここからようやく慶大のエンジンがかかる。4番を背負ったサワが得点し流れをつくると、鳥羽が3Pを含む連続得点でチームを盛り上げた。その後も身長のミスマッチをついたインサイドで重ね、1Qを11-23で終えた。 2Q、個人技で崩して攻める拓大に対し、慶大はチームオフェンスで着実に攻める。ディフェンスにも本来の動きが戻った慶大はスティールから2本の速攻を含む7点を奪取し流れを掴む。それに続くように小原(政1・慶応義塾志木高)もシュートブロックからスリーポイントを決めるなど途中出場ながら大いに貢献した。対する拓大もミドルシュートで返し、慶大の反撃に待ったをかけるが、流れを引き渡すまいと慶大がタイムアウトをとると、狙い通り鳥羽、澤近が得点し点差を縮めた。残り1分、高橋、澤近の6連続得点もあり、1Qで開いた差を35-37と2点差に詰めて前半を折り返した。

小原はこの日20分間の出場で存在感を見せた

小原はこの日20分間の出場で存在感を見せた

 

 

3Q、一気に逆転したい慶大だが、24秒バイオレーションでチャンスを生かしきれない。逆に拓大はアウトサイドシュートを確実に決め、点差を離されてしまう。更に高橋が3つ目のファールを犯し、厳しい展開となる。そんな悪い流れを払拭したのは鳥羽だった。力強いドライブから2本フリースローを得ると続いて速攻に走り得点、ルーズボールにも粘り強く食らいつき得点に繋げた。鳥羽の頑張りに慶大の気迫が蘇る。サワ、澤近、原匠らが得点しチームを引っ張る。残り2分をきったところで原が3Pを決めると遂に逆転に成功。その後もインサイドを中心に攻め続けた慶大は3Qを55-50で終え、最終Qを迎える。 4Q、慶大は持ち味である激しいディフェンスを仕掛けるも、開始早々サワ、鳥羽が共に2回目のファールを犯してしまう。前半と比較してアウトサイドの確率が落ちた拓大だが、アウトサイド陣が中外とリズムを作ったオフェンスで確実に得点を重ね、慶大は残り5分で再逆転を許してしまう。一進一退の攻防が続く中、果敢に攻めるも決定力を欠いた慶大はターンオーバーから得点される。残り2分4点差の場面で慶大は最後のタイムアウトを要求。タイムアウト後拓大に3Pを決められると更にフリースローを与えてしまう。その後はサワのポストプレーで繋ぐも一歩及ばず、要所で決定力を書いた慶大はベスト8で破れ明日からの5~8位決定戦にまわった。   惜しくも負けてしまったが、「一人一人の諦めない気持ちと、自分たちが今までやってきたバスケが通用することを信じた」とサワが語ったように、最後まで懸命にプレーする強さをみせてくれた1、2年生。6年ぶりベスト8進出という快挙を成し遂げた彼らは、上級生を支え、チームを押し上げる頼もしい存在となるだろう。チーム一丸となって戦う秋リーグでは、一回り成長した慶大バスケ部を魅せてくれるに違いない。                 (記事:宮崎玲衣)

 

  阪口HC (試合を振り返って) 惜しかったね1Qは悪かったけどシュートにまではいけてたからそんなに心配はしてなかった。ただ肝心なとこで鳥羽が消えてる印象があったね。こういう波がある選手だとは思ってなかったんだけど。本人に聞いてもわからないらしいからちょっと大変だね。(他の選手の評価は)澤近はよかったよね、中に突っ込むプレーもあったし。加藤もいいけど小さいからそこを考えなきゃね。小原もなかなか使えそうだね、馬力もあるし。原、小原、鳥羽、澤近は持久力があって走れるから、小さいけどそこを活かしていきたいね。(4Q何が足りなかったか)やっぱりサワが最初に外から打ち始めちゃったからね。あそこで踏ん張って踏ん張って中でいって欲しかったね、外で打つ奴はいっぱいいるんだから。追い上げてた部分は逆にそういうことができていたからね。まああとは相手が強かったというのもあって、球際の強さやそういった部分が昨日とは全然違う感じだったね。

トカチョフサワ(環2・國學院久我山高) (第2Qで点数を取り戻した要因は)ディフェンスから、早い展開で持っていって点を決められたことと、一人一人の諦めない気持ち、また自分たちが今までやってきたバスケが通用することを信じたことが点差を詰められた要因だと思います。(勝利へ1歩足りなかったことは)一人一人が、どこか頭の中で勝てるんじゃないかと思ってしまい、油断した瞬間があったのかもしれません。それがディフェンスで少し足が動かなかったり…といったところに出てしまい相手に得点を取られてしまった、というのが負けた要因だと思います。最後の詰めの部分で集中出来てなかったのだと思います。(明日の日体戦に向けて)関東トーナメントでも負け続けてしまい16位になってしまったのですが、新チームは違うということを、先輩方や慶應を応援して来て下さった方々に見せたいです。なのでしっかり切り替えて勝てるように明日も頑張りたいです。

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