【バスケ】プレスを突破できず後半に失速。王者相手に初戦を落とす。  vs東海大

9月5日、待ちに待った秋リーグがついに開幕した。早慶戦勝利という春シーズンの目標を見事に達成して見せた慶大バスケ部。秋リーグではさらに成長した姿を見せつけ、躍進を続けていくことを期待したい。初戦の相手は、2シーズン連続で18勝0敗と、リーグ戦で圧倒的な強さを誇る王者・東海大。今年のトーナメントでも優勝を果たしており、その強さは今季も健在だ。試合序盤、慶大は王者相手に臆することなく立ち向かい、互角の戦いを見せる。しかし、第3Qで、オールコートプレスに対応することができず、このピリオドだけで23点もの点差をつけられ結果は惨敗。秋リーグの初戦を勝利で飾ることは叶わなかった。

 

2015/09/05() @代々木第二体育館

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 第1日目 vs東海大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

19

12

11

23

65

東海大

18

15

34

15

82

スターティングメンバー

PG

#4 福元直人(環4・福大大濠高)

SG

#13 西戸良(総3・洛南高)

SF

#5 大元孝文(環4・洛南高)

PF

#22 トカチョフ・サワ(環2・國學院久我山高)

#7 黒木亮(環4・延岡学園高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#4 福元直人:19得点 #7 黒木亮:10得点、12リバウンド

この日19得点をあげた福元。主将としてチームを牽引した。

この日19得点をあげた福元。主将としてチームを牽引した。

春シーズンとスタメンはほとんど変わらずに、リーグ戦初戦に臨んだ慶大。その出だし、固さが出てしまったのか、なかなか1本目のシュートを決めることができない。その隙を東海大に突かれ、フリースローや3ポイントなどでいきなり7点差をつけられてしまう。この流れを止めたのは安定感が持ち味の西戸だ。福元のアシストを受け3ポイントを右45度から沈めると、続くオフェンスでは黒木のディフェンスリバウンドからのフィードを速攻へとつなげ連続得点。チームに落ち着きを取り戻した。さらにその西戸のアシストから今度は福元が3ポイントを決め一気に逆転。その後も黒木、サワがインサイドからの得点を続け、東海大相手に15-2のスコアリングランを展開した。終盤には期待のルーキーPF澤近(環1・高知学芸高)も出場。懸命なディフェンスで東海大オフェンスを迎えうった。最終的には慶大が1点のリードで第2Qへと向かうことに。

その序盤、慶大はなかなかシュートを決めることができず、オフェンスが停滞。一方の東海大はファストブレイクから連続得点を挙げ、リズムをつかみ、再逆転を果たす。中盤以降は互いに連続得点を挙げることができない膠着状態が続く。東海大にゴール下を攻められれば、サワがオフェンスリバウンドからの得点を決め、大元が相手のパスを読み切りスティールからの得点を奪うと、続くプレーでは東海大が同様にスティールを奪い決め返した。その後もスコアは動くことなく、20分を消化した時点で東海の2点リード。49点差をつけられ大敗を喫した昨年の1周目の東海戦を振り返れば、十分に手ごたえを感じられる前半の内容であった。

美しいシュートフォームからミドルを決める西戸

美しいシュートフォームからミドルを決める西戸

しかし第3Qで試合は大きく動いてしまう。6分半を残した時点で、西戸のアシストから黒木がドライブを決め、点差は2点のまま変わらず。続くプレーから東海大はオールコートプレスを仕掛けてくる。これに対し慶大はバックコートに5人を残しボールを運ぶ、ワンフォーのフォーメーションでプレスの突破を図った。しかし激しいディフェンスを前にターンオーバーを連発し、完全に東海大のペースに。みんなが前を向かなくなっていた」(阪口HC)、「自滅でやられてしまった」(福元)というコメントからもうかがえるように、慶大がこの流れをかえることはかなわなかった。結局その後の6分半で慶大が奪えた得点はわずかに2点。一方の東海大には27点を奪われ、一気にワンサイドのゲームとなってしまった。

そして迎えた第4Q。その最初のプレーで東海大にフィールドゴールを奪われ、点差はこの日最大となる27点に。しかし、戦意を失わずに懸命のプレーを選手たちは続けた。福元、西戸、そして途中出場の後藤(環3・藤枝明誠高)が意地の3ポイントを沈め、点差を縮めていく。しかし最後まで王者の壁は厚く、結局17点差でゲームセット。慶大にとっては課題と悔しさの残る試合となった。

 

終わってみれば東海大に10本のスティールを奪われ、慶大は26回ターンオーバーを犯してしまった。そしてその多くは第3Qのオールコートプレス時に行われたものである。この結果をみると、オールコートプレスへの対応が喫緊の課題であることは明らかであろう。一方で、前半までの戦いを振り返れば、東海大が完全に戦えない相手ではないという手ごたえも感じることができた。リーグ戦はまだ始まったばかり。課題の克服と、次戦以降の挽回に期待したい。       (記事 :岩田亮)

 

 

口HC

(試合を振り返って)惜しかったね。前半は惜しかったけど、3ピリの運びの部分で完璧にやられちゃったね。ワンフォーで運べてないから、また少し考えていこうと思います。今年はこれで運べていたんだけど、今日は駄目だったね。みんなが前を向かなくなっていたし。精神的にも体力的にもやられていたね。対策には万全を期して前半は手ごたえはあったんだけど、3ピリで完全に持っていかれました。

(インサイドでの苦戦する場面も見られたが)もう本当に2mを一人うちに分けて欲しいくらいだよ。2mが3ポイントを打って、そのリバウンドにもう一人でかいのがいるんだから厳しいよね。まあそこらへんももう1回考え直して2周目は勝てるように頑張ります。(多くの選手が出場していたがその意図は)それは予定通りでした。ただ本当はサワと澤近を変えたときにもっと速くなるはずなんだよね。それが今日はうまくいかなかったな。今年は機動力をテーマに、身長を落としても速いバスケットを展開していきたいと思っているので。1年生はまだ遠慮しているように見えるのでもっと思いきりやって欲しいね。(夏休みはどのような練習をしていたか)やっぱり4年生が就職活動であまり練習できていないのが痛いよね。合宿も3年以下じゃないとできないし。本当にどうにかして欲しいです(笑)まあそれでもできる準備は頑張ってやってきました。

福元 直人(環4・福大大濠高)

(試合を振り返って)通用する部分が凄くあったと思うんですけど、自滅でやられてしまったかなと思います。ボール運びの所とリバウンドの所で要所要所で締められなかったことが敗因かなと思います。2ピリ最後と3ピリの所でそれでやられてしまったので、そこで点差付いたのがこの結果になったのかなと思います。

(今日に向けてどんな対策を練ったか)東海さんに特別、ということは無いですけど、僕らが身長小さい分、攻めのディフェンスからオフェンスに繋げないといけないと思っているので、そこのシステムは春から少し変えて練習に取り入れてはいます。

(リーグ戦の目標)上4つに入ることが目標ですけど、その中でもちろんどの相手にも勝ちたいですし、今日の東海さんでも明日の筑波さんでもどの試合でも勝ちに行った結果としてリーグ戦では上4つに入れれば良いかなと思います。

 

大元孝文(環4・洛南高)

(試合を振り返って)リーグ戦初戦、東海ということで、結構意気込んでやったんですけど、まず3クオーターで、基本的なバスケットの部分で差が出たなと思いました。 (敗因は)3クオーターで、相手がオールコートで来たときに、まあどうしても一人一人リングに目が向けられなかったということで、相手の作戦通りに、罠にはまってしまったのかなというところですかね。

(前半と後半の違い)やっぱり、こちらから仕掛けようと作戦を立てて1クオーターを過ごしてそれが良かったので、3クオーターの後半は特に相手の仕掛けを受ける形になってしまって、受け身になってしまったところが違いかなと思います。

(リーグ戦に向けて準備してきたことは)この土日の試合に全てを合わせてきたので、リーグ戦を通してという訳ではないんですけど、これから17試合続く中でどういったチームにするかだったり、どんなチームを目指すかっていう部分をもっともっと突き詰められると思うので、それを今後の17試合、まずは怪我無く全員残るってことを目標に頑張っていきたいうと思います。

(筑波戦に向けて)東海、筑波と他の大学を牽引する1位2位のチームだと思うんですけど、今日の前半みたいに、気負わずに自分たちのバスケットを全力で40分間貫けば、きっといい結果が待ってると思うので気持ちに負けずに頑張りたいと思います。

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