慶應スポーツ新聞会

【相撲】嶋田2戦2勝で有終も、団体Aクラス進出ならず

主将、最後の一番!

主将、最後の一番!

 11月8日、堺市で第93回全国学生相撲選手権大会2日目団体戦が行われ、慶大はBクラストーナメント2回戦から出場した。初戦は合同夏合宿をした関学大と、3回戦は法大と戦った。目標はベスト4に残りAクラスへ進出することだったが、3回戦で敗れ昨年同様ベスト8止まりとなった。今大会で引退となる嶋田翔太主将(政4)は2戦2勝と有終の美を飾った。初戦の立ち合いで合計7度の「待った」をかけられるなど、東西の審判の差に戸惑う部分もあったが、取組では各選手の持ち味が随所に見られた。

第93回全国学生相撲選手権大会

H27年11月8日(日)@堺市大浜公園相撲場

学生相撲の団体戦は5人1チーム、3点以上を取れば勝ちとなるルールが取られている。全国大会は両国国技館(東京都墨田区)または靖国神社相撲場(千代田区)、大浜公園相撲場(大阪府堺市)の東西で毎年交互に行われており、今年は個人体重別選手権大会が9月に靖国神社で、本大会は大浜で行われた。この大浜は昨年の個人体重別大会で65kg未満級の藤原治樹(H27年経卒)が慶大相撲部史上初の全国大会3位入賞を果たした土俵。快挙の地で団体Bクラスベスト4、Aクラス進出を目標とする慶大の今季最終戦のオーダーは以下の通り。

先鋒 樋口貴仁(環3)

二陣 平野皓大(商2)

中堅 嶋田翔太(政4)

副将 時田王右(環2)

大将 藪本健太(政3)

交替 谷口孝 (経3)

Bクラストーナメント2回戦vs関学大

○樋口(上手投げ)古川 2度の「待った」も左を取って上手投げ。先勝。

果敢に攻める先鋒樋口

豪快な上手投げを決める先鋒樋口

●平野(寄り倒し)濱田 両差しも寄り倒される。

果敢に攻める二陣平野

果敢に攻める二陣平野

○嶋田(寄り倒し)磯和 低い姿勢で手を探り合うと前に出て寄る。突破に王手。

○時田(押し出し)田中 3度の「待った」より受けの立ち合いに。押されるも低い姿勢。付いたり離れたりから最後は相手の左肩の状態が悪くなり勝利。勝ち越し決定。

冷静な取り組みを見せる

冷静な取り組みを見せる

●藪本(押し出し)服部 まわしを取るも放してしまい押し出される。

押し出されてしまった

押し出されてしまった

夏合宿を共にした関学大に3勝しベスト8進出、昨年に並んだ。

 

3回戦vs法大

●樋口(すくい投げ)野上 持ち味の張りでこらえるも、腕を取られ投げられる。

力強い立ち合い

力強い立ち合い

●平野(押し出し)高木 のどわをくらい押し出される。

力の差を見せつけられた

力の差を見せつけられた

○嶋田(送り投げ)小賀坂 バチッ!という強烈な当たりから相手を抱え、送り投げ。

●時田(押し倒し)五十嵐 組むも力負け。押し出され敗退決定。

敗退が決まった

敗退が決まった

●藪本(首投げ)岡田 右上手を取り土俵際に追い詰めて攻め込むも投げられる。

豪快に投げられてしまった

豪快に投げられてしまった

残念ながら目標としていたベスト4、Aクラス進出とはならず、昨年と並びBクラスベスト8止まりとなった。その中でも引退する主将・嶋田は2戦2勝と気を吐いた。探り合いから思い切って前に出たり、立ち合いから思い切って当たったりと闘志あふれる相撲は稽古の成果が出た。樋口も張り手の手数が増え、時田は低い姿勢からの攻めという持ち味を意識し、さらに相手に合わせた作戦を細かく考えたことが結果に結びついた。平野、藪本は調子を落とし1勝もできなかったが、平野は起きないように、藪本は攻め手からの辛抱、慎重さを持つことと課題が明確になった。今季はけがでサポートにまわった谷口も来季は相撲を取る。今後も増量、稽古に励みパワフルな慶大の相撲をみせたいところ。 試合後には飯塚大河、藤原(共にH27年卒)が訪れ、選手をねぎらった。

 

(記事:石井 博己、写真:高橋 廉太朗)

 

以下、記者も共に食稽古(増量のためにたくさん食事を取る活動、3杯以上が必須)を行った際の選手コメント

樋口 貴仁(環3) (2回「待った」をかけられました)手つきが東日本の審判は甘め、西日本は少し厳しいですね(豪快な投げでした)関学大は夏合宿も一緒にやっているので相手は大体知っていました。「待った」の時に当たり勝っていたのでいけるかなと思って押し込んだのですが、自分の方に呼び込んでしまってまずいな、と感じ、思い切って好きな左を取って投げたらうまくいきました(今季の総括をお願いします)一段とパワーアップできたのは嶋田主将のおかげかなと思います。稽古はぼくにとってあまりつらくなかったです。強い選手(飯塚大河(H27年総卒)、藤原)が抜けて、新入生が誰も入ってこなかったですが、元からいた選手でその穴を埋められたのはよかったですね。

平野 皓大(商2) (「待った」をかけられました)相手が先に手を付くタイプで、自分もそうで、先付き同士だったので立ち合いが合いませんでした(先付きの理由は何ですか)それは個人によって違うと思いますが、落ち着くところですね。樋口さん、藪本さんは後付きですし(先付きのいいところは)準備して待っていられるところですね(今日は両差しも寄り倒されました)番とも起き上がってしまいました。自分の悪いところがでましたね。起きずに攻めなければならなかったです(今季の総括、来季に向けてもお願いします)昨年よりは全体的に良かったと思います。9月の個人体重別大会までは調子が上がってきていたのですが、続かなくて相撲の内容も悪くなってしまいました。シーズンの集大成となる大会でよくないところがでてしまいました。しっかり修正して来季に臨みたいです。

嶋田 翔太(政4) (目標には届きませんでしたが、自身は2戦2勝でした)今回の目標は団体戦でBクラスベスト4に残ってAクラス進出することでした。いまAクラスで相撲をやっている早大、大東大にリーグ戦では1点差で負けたという悔しい思いもあったので、今大会は勝てればいいな、と思っていました。でも結局チームとして法大には勝てなかったので、その目標や思いを達成できなかったのは残念です。その中でぼくが関学大、法大と2勝できたというのは出来過ぎですね。団体戦では5人のどこからでも3点取るぞ、と思ってやってきましたが、たまたまぼくが勝ったけど3点取れなかったと。チームとして勝つには組み合わせや相性もあるところで上手くいかなかったということですね(初戦は低い姿勢で探り合った末の白星でした)結構何をやってくるかわからない相手だったので、ぶつかるよりは様子を見ながらやっていこうと思っていましたが、まわしを取れそうになったところで前に出たのが勝因だと思います。いつもなら相手の出方がわからない時は様子見なのですが、1年間稽古で前に出ることを意識してやってきました。その成果がここで出たのかな、と思います(2戦目は抱えて送り投げでした)初戦とは逆にくせのない正攻法の相手で、怖くなかったのでまっすぐあたっていけました。そういう意味では自分の相撲を取ることができました(確かに当たった時、バチン!と大きな音がしました)怖がらずに行けましたね。普段あんなに当たることはないですが、練習で意識して当たっていこうとやっていたことができました。そういう意味では練習の成果を発揮しやすい相手だったとは思います(自身の相撲人生を振り返っていかがですか)小中と合わせて13年やってきましたが、部活としてやるのは大学が初めてでした。大学ではたくさん勉強させていただき、成長させていただいたと思います。1年の時に体重別大会で入賞するなど、4年間いいことばかりでした。この経験が今後どういう形かわからないですが必ず生かされると思いますし、自信になると思います。

時田 王右(環2) (「待った」を3回かけられ、審判団の注意を受けました)立つのが早かったということですね。立ち合いで駆け引きはしないですし、相手がじらしてきたということもありませんでした。ぼくは先に行きたいタイプなのですが、向こうがそれ以上に先に来たのでペースを乱されたというのはあります。協議の結果、次やったら(先に立ったら)負けということになり硬くなってしまい、突っ込めないので立ち合いを受け止める形になってしまいひやひやました(それでも立て直しました)相手の左肩が悪いということは知っていたので、押されることはないと思っていましたが、リーチが長い相手なので、上から来るかな、と思っていました(最後は相手の調子が悪いようにも見えました)拮抗しているときは相手の左肩が抜けてはいないと思うのですが、体が離れたりぶつかったりというところでぼくの手か頭が左肩に当たって外れたのかな、と思います。当初の作戦では痛い左手を持って振り回す、というのがありました。作戦変更となっても結果として思惑通りにはなりましたが、ひやひやしました(2試合目はどうでしたか)練習でも何度かやった相手で知ってはいました。横に出てそこから攻めようと思っていたのですが、力にねじ伏せられたってことでどうしようもなかったです(今季の総括をお願いします)東日本大会、個人体重別、リーグ戦と全試合出させていただきましたが、何一つ貢献できなかったです。その中で最後勝てたのはほっとしました(来季に向けてはどうですか)1年生も入ってくるかわからないですし、戦力がどうなるかわからないですが、来年は自分が点を取るという思いでやっていきたいと思います。

藪本 健太(政3) (今日2敗に)不甲斐ないです(初戦の取り組みに関しては)相手は分かっていて、合宿でもやって分は悪かったですが、今日見たときに体がしぼんでいたので勝てるかな、と思っていました。立ち合いは五分五分で、前褌を取ることはできたのですが、辛抱負けしてしまいました。まわしを放して距離ができてしまい、そのまま押し出されてしまったという感じですね。一つ辛抱が足りなかったのかなと思います(2戦目は豪快に投げられました)立ち合いは勝ったなと思っていて、その後も自分のペースで行けました。もぐって右の上手を取ってそのまま出られたのですが、相手がそこで待っていましたと投げてきて。もう少し辛抱していければ出られたのかな、と思うので。全部を通して今日は辛抱が足りなかったのかなと思います(相手が投げるのを待っている、というのは分かりますか)前に出てまわしを取られたところでやばい、と思いました。(法大・岡田は)土俵際で投げるのが得意な人なのに、警戒しきれずあせりすぎてしまいました。慎重に行けばよかったな、と思います。2年前のインカレでもやって、力の差を見せられたのですが、今年はヒヤリとさせたということで成長したのかな、と思います。でも来年は最上級学年となるので、ヒヤリだけではなくしっかり勝てるようにしたいです。(2戦を通して)大将として出させてもらったのに不甲斐ないです(大将として振り返っていかがですか)シーズンの前半の方がよかっただけにこうなってしまって残念です。夏が明けたくらいから調子が落ちてきてしまった、と思います。もっと辛抱してご飯を食べなければいけませんね。関学大戦でまわしをあそこで放してしまったのは悔やんでも悔やみきれないです。来年はこういう大きな試合で1点とれるようなポイントゲッターになっていきたいと思います。

谷口 孝 (経3) (折れた鎖骨の状態は)相撲を取れるくらいには治ってきましたが、完治は不明です。来年は完治しないままやる予定です(今年について)自分は何もしていませんが、嶋田主将も引退ということで寂しくなりますね。今年一年は相撲を取ることはできなかったので、土俵の上の人たちが全力を出せるようにというのが目標でした。場外での心配がないようにというのができたと思います。来年は心配する側になります。(来年は選手としての出場を予定しています。)

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