【テニス】新体制始動企画『奪還』/♯6村瀬早香

村瀬 写真


DSC_5299笑顔と明るいキャラクターでチームを支える村瀬早香(環2・京都外大西高)。もちろん、実力も折り紙付きだ。入学してから現在まで計4回あったインカレ、インカレインドアでダブルスではすべてでベスト4以上。シングルスでも秋のリーグ戦では慶大のS2として活躍した。エース西本の抜けた今季、単複どちらでも彼女の右腕に懸かる期待は大きいだろう。そんな村瀬に今季に懸ける思い、日本一への思いを中心にお話しを伺った。

 

「絶対的な1本を持ってこられる選手に――」

――得意としているプレー、課題と感じている部分を教えてください

得意としているところは、自分から前に出てプレーすることもできますし、後ろで粘り強く長いラリーをして、相手はじわじわと追いつめるプレーも両方できるところだと思っています。課題は、勝負どころなど、プレッシャーのかかったところで消極的になってしまうところが今の課題ですね。

――団体戦ではどのような役割を担っていきたいか

やっぱり、去年も単複出させていただいて、西本さんが抜けた後というのを上級生になる私がしっかりと引き継げていけたらいいなと思っています。押野とか強い下級生がいるんですけど、S1とかはすごいプレッシャーのかかるポジションだと思うので、押野には思いっきりプレーしてもらいたいので、しんどい場面を上級生になる私がやりたいと思っています。

――ダブルスは安形さんとD1を務めることがほぼ確実だと思います

絶対的な1本をチームに持ってこられる存在にならなくてはいけないなと強く感じています。

――安形さんはどんな人ですか

関西で同じだったのでよく知っているんですけど、普段はおっとりしていて、話しやすくて気さくな方で、でもコートに入るとやるときはやるという感情がひしひしと伝わってきます。オンオフの切り替えを大事にされていると思います。大好きな先輩なので一緒に頑張っていきたいなと思います。

「『とりあえず村瀬のバックに打っておけばいい』からの脱却へ」

DSC_7376――2年間の大学テニス生活で、良い意味で印象に残っている試合と、悪い意味で印象に残っている試合を教えてください

良い意味で印象に残っている試合は、2年の春関のダブルスの決勝戦です。リーグ戦で早稲田に勝ったことも印象に残っているんですけど、春関は2人での初タイトルということですごく思い入れがあって、2人ともあまり調子が良くない中で、お互いに励まし合って自分たちの力を出せた試合だったので、印象に残っています。悪い試合は、春の早慶定期戦のS2で出場した試合です。ファーストセットをとって、あと1セット取れば慶應の勝利決まるところまで行ったんですけど、そこから相手のミス待ちになってしまったり、自分から攻められなかったりという試合だったので印象に残っています。

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――リーグ戦の早慶戦のときに「力の差はないと思うのに、宮地選手(早大)に6戦6敗なんです」とおっしゃっていたのが印象的で、インカレインドアでも林選手(早大)に敗れてしまいました。他大学の選手と違って早大の選手には弱点をより研究されているなと試合中に感じたことはありますか

あー、すごくあります(笑) バックハンドとか、「とりあえず村瀬のバックに打っておけばなんとかなる」と思っているでしょうし、あとメンタル面でも「とりあえず左右に振って1本でも多く返しておけば、村瀬は我慢できないだろう」と思われていると思います。早大の選手が何かを仕掛けてくるとかではなくて、こっちが崩れるのを待っているなと感じることはすごくあります。

――早大の選手と当たると自分の弱点を感じさせられるということでしょうか

そうですね。基本的にいつも同じパターンでやられてしまうんですけど、その中でも少し成長してきている部分であったり、逆にここも狙われ出しているなと感じる部分もあるので、向こうも研究してきている分、得られることも多いなと思います。

――この2年間、ダブルスでは結果が出ているが、シングルスではあまり満足のいく結果が出てないのではないでしょうか

まだまだですね。シングルスでも上位に食い込んでいかないとリーグ戦で出たときに「村瀬はダブルスしかできないからここは取れる」とか、逆にダブルスでも優勝していないとスキがあるからいけると思わせてしまうので、ダブルスは次の試合からすべてのタイトルがとれるように、シングルスでも上位進出して、慶應のシングルスの競争力をあげていきたいです。

DSC_5298「練習中から試合のような緊張感をもってプレーしていきたい」

――今季の目標を教えてください

チームとしては王座優勝で、個人戦ではインカレで単複優勝を目指していきたいと思います。

――そのために今やらなくてはいけないことは何ですか

より練習を試合に近づけることができるかということが大事だと感じていて、技術ならトップとも全然差はなくて、実力を100%発揮できれば勝てない相手は大学テニス界にはいないと思うので、練習中から試合のような緊張感をもってプレーしていきたいと思います。

――慶應庭球部の魅力は何ですか

男女で一致団結して一つの目標に向かって、全員がどの立場でも全力を尽くせるところです。

――それを特に感じた場面はありましたか

去年の王座ですかね。去年、女子は王座に行けなかったんですけど、女子全員が自分の時間を犠牲にして、男子チームに尽くしていたときです。

――最後に今季の意気込みをお願いします

今年男女で王座を取るために、毎日自分の弱みとか課題に向き合って、自分の強みもしっかりと伸ばして、それを継続して毎日100%で王座まで突っ走っていきたいです。

(企画・取材:太田悠貴)

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