【テニス】新体制始動企画『奪還』/♯9小林夏実

小林

DSC_5313春関優勝、春の早慶戦での敗戦。そして、インカレでのアクシデント。昨季は、小林夏実(環3・秀明八千代高)にとってどんな1年だったのか。神様の与えた試練、苦難を乗り越え今季はどのようなプレーを見せてくれるのか。また、コートであの笑顔が見られるのか。小林に現在の心境や大学ラストイヤーの今季「復活」に懸ける思いなどを伺った。ぜひ一読してもらいたい。

 「昨季はチャンスを無駄にしてしまったという気持ちが強い」

――春関優勝などいろいろなことがあった昨季でしたが、振り返っていかがですか

春関は自分の中でいろいろ気づけたことがあって、優勝して関東オープンも優勝して、全日本選手権に出られるチャンスがあるかもしれないだとか、どんどん上に上がっていくチャンスがあって、上を見て頑張っていこうと思っていたんですけど、早慶戦の1本の負けだったり、アクシデントもありそのチャンスを無駄にしてしまったという気持ちが強くて、後悔してもしきれないです。正直、先が見えなくなってしまったときもあったんですけど、でもこの休んでいる時間に自分のことについて考える機会とか、みんなのプレーを見る時間とかがあって、メンバーだと自分にいっぱいいっぱいな時間とかあったんですけど、この時間は大きなものであったと感じています。いろいろ成長した部分と、ちょっとテニスは落ちてしまった部分もあったと思うんですけど、本当にいろいろなことがあった一年だったと思います。

――春の早慶戦のシングルスはチームにとっても大きな1敗であったと思います

自分のせいという気持ちが強くて、あの試合はずっと忘れられないし、これからもずっと忘れないと思います。自分がとっていればという悔しさが残っています。

――大学に入ってから良い意味で印象に残っている試合は何ですか

春関ですかね。関東でも今までタイトルを取ったことがなかったので、大きなタイトルを一つとれたことは、うれしかったですし、自信になりました。

DSC_5309「今季はチームをまとめる部分でも見せていかなくてはいけない」

――下級生からメンバーとして出場してきた小林さんもラストイヤーとなりましたが、今チームの中でどのような存在になりたいですか

最上級生として、プレーでもチームをまとめる部分でも見せていかなくてはいけないなと思います。まだテニスはできていないのでプレーでは見せられないんですけど、コートに入ったらしっかり引っ張るし、オンオフの切り替えの部分を見せられたらと思います。

――得意なプレーと課題に感じている部分を教えてください

コートの中に早いテンポで攻めていくというところと、振られても我慢強くついていくところです。課題なのは、自分の苦手なプレーをされたときに、まだその対処が確率できていないところです。試合中にもっと頭を使って素早く判断できるようになりたいです。

――慶應庭球部の環境はどうですか

素晴らしいと思っていて、すごくお互いで指摘しあったりできるところあったり、コートが6面ある環境であったり、OBOGの方々からのサポートだったり、本当に最高の環境です。

――キャプテンの安形さんはどんな人ですか

(隣で楽しそうに色紙を書く安形主将を見て)あーちょっと…(笑) 1年生の頃からキャンパスでも蝮谷でもずーっと一緒にいるんですけど、普段は天然でぬけていて面白いところもあり、でもテニスに関しては誰よりもひたむきな人です。そういうところは見習わなくてはと思っています。

「すべてを出し尽くす」

DSC_7193――今季の目標を教えてください

学生だけでなくて、上にも挑戦していくことを目標にしているので、インカレで優勝して全日本の出場権をもらえたらいいなと思っています。

――春関ではダブルスでも結果が出ましたが、今季はダブルスでも上位へという思いがありますか

春関までは今までダブルスでは結果を残せてこなかったのですごく自信がつきました。今季は池田さん、西本さんが抜けた穴を埋められる存在になれたらという思いもあります。

――最後に今季の意気込みと日本一への思いを教えてください

今年は本当に最後なので、すべてを出し尽くす気持ちと、最後まで成長し続けて、どんどん上を目指していって、チームにも良い影響をもたらそうと思っています。チームの日本一に向けて全力で頑張っていきます。

(企画・取材:太田悠貴)

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